ソリオがバッテリー上がりの解決方法|トラブルの原因と予防法も紹介
一般的な普通車が、バッテリーが空になってエンジンが動かせなくなってしまう『バッテリー上がり』を起こしたとき、『ジャンピングスタート』という方法をおこないます。スズキの人気車種である、ソリオがバッテリー上がりを起こしたときも同様です。
ジャンピングスタートをおこなうためには、トラブルが起きた車と同じ電圧のバッテリーを搭載している別の車がいります。つまり、一般的にソリオは12Vのバッテリーを搭載しているため、別に12Vバッテリーを積んだ車がいるということです。また、『ジャンプスターター』という道具を使っても、バッテリー上がりを改善することはできます。
この記事では、ソリオがバッテリー上がりを起こしたときに、ジャンピングスタートをして再び走行させるための方法をご紹介しています。また、バッテリー上がりの予防についても解説しています。ソリオでの快適なカーライフを送るために、お役立てください。
ジャンピングスタートしてみよう
ソリオがバッテリー上がりを起こしたときは、ジャンピングスタートをおこないましょう。ジャンピングスタートとは、トラブルが起きている車に外部から電力を流し、エンジンを始動させることで、バッテリーを充電させる方法のことです。
エンジンさえ動かすことができれば、内蔵の発電機が動き出し、バッテリーを充電させることができます。そのため、外部からの電力によってエンジンを動かすジャンピングスタートをおこなえば、バッテリー上がりから脱することができるというわけです。
ここでは、救援車(別の車のこと)から電力を分け与えてもらう方法と、ジャンプスターター使う方法について、ご紹介いたします。ぜひ参考にしてください。
ブースターケーブルで救援車と接続
ジャンピングスタートをおこなうためには、『救援車(同じ電圧のバッテリーを搭載した車)』と『ブースターケーブル』が必要になります。これらを用意しましょう。
ソリオに搭載されているバッテリーは、一般的な国産車に使われているものと同じ、12Vのものです。そのため、まずは別に12Vのバッテリーを搭載している車に、すぐ近くまで来てもらう必要があります。家族や知人を頼りましょう。家族や知人の手が借りられない場合は、近くで停車している車の持ち主に相談してみてください。
ブースターケーブルは、2台の車同士をつなぐために必要なものです。赤色と黒色のケーブルが1本ずつあってワンセットになります。赤色のほうがプラス端子用、黒色のほうがマイナス端子用です。カー用品店やホームセンターで購入できます。
救援車(12Vのバッテリーを搭載した別の車)を、バッテリー上がりを起こしたソリオの近くに停車させ、ブースターケーブルの用意も整ったら、ジャンピングスタートを始めていくだけです。以下がその手順になりますので、ぜひ試してみてください。
1.2台のボンネットを開け、バッテリーが見える状態にする
2.赤色ケーブルを、バッテリー上がりを起こしたソリオのバッテリーのプラス端子につなぐ
3.赤色ケーブルの反対側を、救援車のバッテリーのプラス端子につなぐ
4.黒色ケーブルを、救援車のバッテリーのマイナス端子につなぐ
5.黒色ケーブルの反対側を、ソリオのエンジンマウントのボルトにつなぐ
6.救援車のエンジンをかけ、回転数高めの状態を維持する
7.ソリオのエンジンがかけられるようになるため、エンジンを始動する
8.エンジンが動けば内蔵の発電機が動き出すため、バッテリーが充電されるまで少し待つ
9.取り付けたときとは反対の手順で、ブースターケーブルを取り外す
赤と黒のケーブルは、つなぐ端子を間違えないようにしましょう。黒色ケーブルをソリオのほうにつなぐときは、ボルトでなくても、未塗装の金属部分であれば問題ありません。
救援車のエンジンをかけるときはAT車の場合はパーキングに、MT車の場合はニュートラルになっていることを確かめてからおこなってください。パーキングまたはニュートラルになっていないと、回転数を高めようとアクセルを踏んだときに前進してしまって大変危険です。
ソリオのエンジンを始動させることができてから待機する時間は、30分ほどで問題ありません。心配な方は時間に余裕があるなら、できるだけ長くエンジンをかけておきましょう。エンジンさえ回し続けておけば、外部の力を頼らなくても充電されていきます。
『ジャンプスターター』を使うこともできる
頼れる家族や知人が遠くにいる、近くに走っていたり停まっていたりする車がない、そのようなときにジャンピングスタートをおこなう場合は、ジャンプスターターという道具が必要になります。
ジャンプスターターとは、救援車なしでジャンピングスタートをおこなうための道具です。モバイルバッテリーから赤と黒のケーブルが1本ずつ伸びている構造をしています。この赤と黒のケーブルを、車のバッテリーのプラス端子とマイナス端子につなぐと、トラブル車のエンジンを始動させられるようになるのです。
ジャンプスターターは、カー用品店やホームセンターで購入できます。モバイルバッテリーと変わらないサイズで手軽なため、愛車ソリオでの快適なカーライフを守るためにも、買って積んでおくのもよいでしょう。
ジャンプスターターの用意ができたら、あとはジャンピングスタートをおこないましょう。以下が手順になりますので、参考に試してみてください。
1.モバイルバッテリーから、赤と黒のケーブルが伸びていることを確認する
2.ソリオのボンネットを開ける
3.ソリオのバッテリーのプラス端子に、赤色ケーブルをつなぐ
4.ソリオのバッテリーのマイナス端子に、黒色ケーブルをつなぐ
5.ソリオのエンジンがかけられるようになっているため、エンジンを始動する
6.エンジンを始動できたら、取り付けたときと逆の手順で2本のケーブルを外す
7.エンジンを少しの間、かけたままにしておいてバッテリーを充電する
エンジンがかかってから、すぐに切らないように注意しましょう。ジャンプスタートとはあくまで外部の力を使ってエンジンを動かすだけであって、それをおこなうことでバッテリーに一定量の電力が溜まるわけではありません。
バッテリーの充電は、内蔵の発電機が正常に働くことでおこなわれます。エンジンを切ってしまうと、発電機も止まってしまうため、しばらくの間はエンジンをかけ続けて発電機を動かし続けましょう。
自力で解決できない場合
救援車として頼れる存在が近くいない、ジャンピングスターターも携帯していない、そんなときは『ロードサービス』を利用しましょう。JAFの会員であったり、契約している保険会社がおこなっていたりする場合は、無料でバッテリー上がりに対応してもらえます。自力では解決できないときは、会員ならJAFに、非会員なら保険会社にまず連絡しましょう。
JAFの会員でないうえに、保険会社でも対応してもらえないときは、バッテリー上がりの解決を請け負っている業者に依頼することをオススメします。JAFは非会員でも費用を払えば対応してくれますが、ほかの業者のほうが安く抑えられる可能性が高いからです。
非会員でJAFに依頼した場合『およそ13,000円から25,000円』の費用が発生します。一方、ほかの業者に依頼すると『およそ8,000円から12,000円』でおこなってもらえる場合があるのです。JAFも、ほかの業者も、バッテリー上がりを起こした時間帯や場所によって費用は変動しますが、安く抑えたいのならJAF以外を候補に入れるとよいでしょう。
しかし、世の中に多くある業者の中から、自分に合った業者を選ぶことは、決して簡単ではありません。もし、ソリオのバッテリー上がりに対応可能な業者を自力で選べそうにないならば、ぜひ弊社にご相談ください。加盟している多数の業者のうち、ご要望に合った業者をご紹介いたします。お電話お待ちしております。
バッテリー上がりが起こる原因を知ろう
ソリオのバッテリー上がりが起きたときにどうすればよいのか、正しい対処法を知っておくことは大切なことです。しかし、そもそもバッテリー上がりが起きる原因をしっかりと理解し、そうならないように車を使用していれば悩むことはないでしょう。ここではバッテリー上がりが起こる原因をご紹介いたします。ぜひお役立てください。
バッテリーは何もしていなくても消費されていく
車を使っていなければ、バッテリーは減っていかないと思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、それは違います。バッテリーは『待機電力』『自然放電』というふたつの現象によって、走らせていなくても少しずつ減っていくのです。
待機電力とは、車にはコンピューターなど、多くの電子機器が搭載されています。その電子機器はエンジンが止まっている状態でも、実は常に動いているのです。電子機器を動かすために消費される電力のことを、待機電力といいます。
また、エンジンをかけていない状態でいても、バッテリーの電力は少しずつ消費されていきます。その現象を自然放電というのです。
バッテリーの寿命は3年!
バッテリーの寿命はおよそ3年です。寿命が近づいてくると、バッテリーの減りは早くなるため、バッテリー上がりが起こりやすくなります。寿命が近づいてくると現れる症状について、以下でまとめてみましたので、交換のタイミングを探ることにお役立てください。
・ヘッドライトが前よりも暗くなった
・セルモーターの回転音が小さくなった
・パワーウィンドウがゆっくりとしか動かなくなった
・バッテリー自体が膨張している
・バッテリー端子の周りに粉が付着している
こうした症状がみられたときは、バッテリーの交換を検討しましょう。
『オルタネーター』が故障している場合もある
オルタネーターとは、内蔵の発電機のことです。エンジンが動くことで発電機が働くため、バッテリーは充電されます。もし、このオルタネーターが故障していたら、エンジンをどれだけかけたままにしたところで、バッテリーが充電されないおそれがあるのです。
バッテリー上がりを解消したのにもかかわらず、すぐにまた上がってしまったときは、オルタネーターの故障かもしれません。オルタネーターの故障は、ディーラーなどに相談して修理をおこないましょう。
バッテリーを上がらせないために対策を!
ソリオのバッテリー上がりを防ぐためには、充電や交換を必要なタイミングでおこなうことが大切です。また、長期間乗らないことがわかっているなら、それに適した措置をおこなうことで、久々に車を使うとなったときのバッテリー上がりを防げます。ここでは、バッテリー上がりを防ぐための対策について、詳しくご紹介いたします。
定期的に電圧を点検しよう
月に一度は、電圧計を使ってバッテリーの電圧を計測しましょう。バッテリーの電圧には標準値というものがあり、これを下回っているときは電力が足りていない状態を意味します。
車のバッテリーの標準値は『12.6V』です。電圧計で測定したときに、この数値よりも下のときは、充電をおこないましょう。
週に一度はエンジンを動かすようにしよう
繰り返し解説してきましたが、エンジンが動くことによって内蔵されている発電機が働くと、バッテリーは充電されていきます。つまり、エンジンを動かさなければ、バッテリーは充電されないままということです。バッテリー上がりの予防法としては、エンジンを週に一度は動かすようにして、バッテリーが充電されている状態を維持することが大切だといえます。
しばらく乗らないのであればマイナス端子を抜いておく
長時間乗ることがないとわかっているのであれば、先にバッテリーのマイナス端子を抜いておきましょう。マイナス端子を抜くことで、バッテリーの自然放電を減らすことができます。完全に減少をなくせるわけではありませんが、バッテリー上がりまでの時間を延ばすことにはつながりますので、やっておきましょう。
こうした対策をしっかりおこなっていても、エアコンを過度に使っていたり、ライトを消し忘れてしまったりすれば、バッテリー上がりは起きてしまいます。もし愛車のソリオにバッテリー上がりが起きてしまったときは、ぜひ弊社にご相談ください。早朝でも深夜でも、バッテリー上がりを解決できる業者のご紹介をいたします。ぜひお電話ください。