アイのバッテリー上がり対処法!ブースターケーブルの正しいつなぎ方
アイがバッテリー上がりを起こしてしまったときは、ブースターケーブルを使えば自分で解決することができます。しかし、間違った順番でつなぐとショートなどのトラブルに発展するおそれがあり、非常に危険です。安全にバッテリー上がりを解消するには、正しいつなぎ方をマスターする必要があります。
そこで、この記事ではアイのバッテリー上がり解消法について紹介します。ほかにも、バッテリー上がりの原因やバッテリーの交換方法を紹介するので、参考にしてみてください。
アイのバッテリー上がりに役立つ「ブースターケーブル」のつなぎ方
アイが突然バッテリー上がりを起こしてしまったときも、ブースターケーブルと救援車があれば自分で解決することが可能です。ブースターケーブルとは、赤と黒のケーブルが2本で1セットとなったものでバッテリーをつなぐ際に使用します。また、救援車とはバッテリー上がりのアイに電力をわけてくれる車のことです。
このように、外部のバッテリーとバッテリー上がりの車をつなぐことでエンジンをかける方法を、ジャンプスタートといいます。このジャンプスタートは道具がある状態で手順を守れば、自分でおこなうことが可能です。そのためにはブースターケーブルのつなぎ方をマスターしなくてはなりません。ここで、ブースターケーブルのつなぎ方について紹介します。
【ブースターケーブルをつなぐ前に確認すること】
・救援車とバッテリー上がりのアイは、ブースターケーブルをつなぐのに十分な距離かどうか。
・救援車のエンジンはOFFになっているか。
・バッテリー上がりのアイのエンジンや電装品はOFFになっているか。
・バッテリー液の残量は下限を下回っていないか。
【ブースターケーブルの正しいつなぎ方】
(1)バッテリー上がりのアイ(自車)のバッテリーのプラス端子に赤のブースターケーブルを接続する。
(2)赤のケーブルのもう片方を、救援車のバッテリーのプラス端子につなげる。
(3)黒のブースターケーブルを救援車のバッテリーのマイナス端子に接続する。
(4)黒のケーブルのもう片方を、自車のエンジンルームの金具部分につなげる。
この順番を守ってブースターケーブルをつなぐようにしてください。またつないだ後は簡単に外れないか確認するようにしましょう。
つなぐ順番を間違えるとどうなるの?
もしつなぐ順番やつなぐ場所を間違えると、発火や故障、破損などのトラブルに発展してしまうおそれがあります。たとえば、ブースターケーブルのつなぎ方を間違えると、火花が散るというトラブルが考えられるでしょう。バッテリーを使用する際、可燃性のガスを発生させるため、火花が散ると引火して、最悪の場合ガス爆発を起こしてしまいます。
また、助けてくれた救援車が動かなくなってしまったり、電装品などが使えなくなったりしてしまうでしょう。そうなれば、自分で車を動かすことは難しくなってしまいます。ブースターケーブルをつなぐ際は、十分に注意しておこないましょう。
エンジンが始動したらしばらく走行して充電しよう!
救援車からエンジンを始動して、1~5分ほどしたら自車のエンジンをかけましょう。エンジンがかかれば、ジャンプスタートの成功です。ブースターケーブルを付けた順とは反対の順で外した後も、まだ安心してはいけません。
エンジンがかかったとしても、バッテリー内の電力はまだまだ少ないのです。バッテリーの充電をおこなうには、しばらく車を走行させるとよいでしょう。車はエンジンをかけることで充電がおこなわれ、走行することによってより充電効率が上がります。
最低でも30~60分ほどはエンジンを切らずに車を走らせましょう。その際はエアコンなどバッテリーの電力を消耗するものの使用は控えるようにしてください。
ブースターケーブルで解決できなかった場合の依頼先
ブースターケーブルを使って、何度もジャンプスタートにチャレンジしても解決できない場合は、ロードサービスやカーバッテリー業者に依頼しましょう。ロードサービスとは、車のトラブルが起きたときに現地に駆け付け、対処してくれるもので、JAFや保険会社のロードサービスが代表的です。
JAFとは、入会費や年会費を支払って会員になれば、車のあらゆるトラブルを無料で解決してくれる協会のことです。JAFは非会員でも利用することができますが、修理費用がその都度かかるので注意しましょう。また、JAFへの依頼が多い日は到着までに時間を要することもあるかもしれません。
任意の自動車保険に加入されている方は、無料のロードサービスがついていることがあります。JAFとは違い、回数制限がある場合もありますが無料修理のほかに車を動かせないときの宿泊費や交通費まで補償してくれることもあるようです。保険の契約内容によってロードサービスの内容も異なることがあるため、1度確認してみるとよいでしょう。
すぐにでも車を動かしたいという方は、カーバッテリー業者もおすすめです。カーバッテリー業者への依頼はロードサービスと違い費用はかかりますが、どんな車種のジャンプスタートにも慣れているため、すばやく解決してくれます。
何よりすぐに駆け付けてくれるのは魅力のひとつでしょう。カーバッテリー110番は全国各地に加盟店があるため、ご依頼いただければ近くの業者が最短5分で駆け付け修理いたします。すぐにバッテリー上がりを解消したい方は、ぜひ弊社にご連絡ください。
車のバッテリーが上がってしまった原因
アイがバッテリー上がりを起こしてしまう原因は、おもにヘッドライトやハザードランプの消し忘れ、季節、寿命の3つが挙げられます。どれもよくある原因のひとつですが、日常的に予防すれば、バッテリー上がりを防ぐことができるのです。この章ではバッテリー上がりの原因別の対処法について紹介します。
原因1.ライトの消し忘れ
バッテリー上がりの原因としてよく挙げられるのが、ライトの消し忘れです。長時間車を離れる際、ついヘッドライトやスモールランプ、ハザードランプなどを消し忘れてしまうことがあります。
車のバッテリーはエンジンが始動していないと発電がおこなわれないので、充電もおこなわれません。そのため、バッテリーの電力は消耗されるのみとなり、バッテリー上がりを起こしてしまうのです。
このようなうっかりミスを防ぐためには、日々のチェックが重要になります。車を離れる前は、ライトの消し忘れがないか必ず確認するようにしましょう。これを習慣づければ、消し忘れといったうっかりミスを減らすことができるはずです。
原因2.寒い時期での車の使用
バッテリー上がりは、気温が下がる冬にも起こりやすくなります。なぜなら、寒くなるとバッテリーの性能が低下してしまい、蓄電する力が弱くなってしまうからです。また、冬は車内も冷えてしまうので、早く暖めようとエアコンを最大にして使用する方も多いでしょう。
バッテリーの電力が少ない状態でエアコンを最大にして使用すれば、電気の消費量が大きくなり、バッテリー上がりの原因になってしまうのです。寒い時期でもバッテリーが上がらないようにするためには、いきなりエアコンを最大にして使うのは極力避けましょう。また、バッテリーの本体が冷えないように、車の上や周辺の雪をどかす作業も効果的です。
原因3.バッテリーの寿命
バッテリーは寿命を迎えると、バッテリー上がりを起こしやすくなります。バッテリーの寿命はおよそ2~3年です。寿命を超えればバッテリーの性能は落ち、十分に電力を溜めておけなくなってきます。その状態で消費電力が高まれば、バッテリー内の電力以上に電気を使ってしまい、バッテリー上がりを起こしてしまうのです。
また、充電しても蓄電能力が落ちているため、頻繁にバッテー上がりを起こすようになります。このようなトラブルを解消するには、バッテリーを新品に交換するのがおすすめです。新しいものに交換すれば、バッテリー上がりも起こりにくくなるでしょう。寿命を迎える前に交換しておくと安心なので、車検のタイミングなどで交換するとよいかもしれません。
また、少しでも費用を抑えたいという方は自分で交換をすることも可能です。詳しい交換方法は、3章で紹介します。
車のバッテリーを交換する方法はふたつ
アイのバッテリーを交換する手段として、自分で交換する方法とディーラーなどに依頼して交換してもらう方法があります。自分で交換すれば工賃などを抑えることはできますが、手順を守らないと危険な作業になることを頭に入れておきましょう。この章では、バッテリーを交換する2つの方法について紹介します。
1.自分で交換する
アイのバッテリーは自分で交換することができます。安全に交換するには、手順をしっかり守って作業することが大切です。また、作業中にケガをしないようにゴム手袋と保護メガネを着用してからおこなうようにしてください。バッテリー交換の手順は以下の通りです。
【アイのバッテリー交換の手順】
(1)アイのエンジンを止めて、電装品がすべてOFFになっているか確認する。
(2)ボンネットを開け、バッテリーキャップを外す。
(3)バッテリーのマイナス端子についているケーブルを外す。
(4)バッテリーのプラス端子についているケーブルを外す。
(5)バッテリーを固定している金具はすべて取り外す。
(6)既存のバッテリーを取り外し、新しいものを入れる。
(7)新しいバッテリーに固定用金具を取り付ける。
(8)ケーブルをバッテリーのプラス端子に再接続する。
(9)バッテリーのマイナス端子にケーブルを再接続する。
(10)バッテリーキャップを付ける。
(11)ボンネットを閉め、エンジンがかかるかどうか確認する。
このようにおこなえば、バッテリー交換も安全におこなうことができます。また、バッテリー交換の際は、カーナビなどの設定データを残すためにメモリーバックアップというアイテムを使用すると便利です。
メモリーバックアップを使えば、バッテリー交換の際にデータがリセットされず交換後の再設定も不要になります。手間を省きたい方は、ぜひ利用してみてください。
2.ディーラーなどに依頼する
バッテリーの交換作業に自信がないという方は、自分で交換せずディーラーなどに依頼するという方法を選ぶとよいでしょう。ディーラーなどに依頼すれば、安全かつ失敗のリスクも少なく交換をおこなうことができます。
何より危険な作業を自分でおこなわなくてもよいというのがメリットかもしれません。ディーラーなどに依頼すれば、1,000~3,500円ほどの工賃がかかります。また、別途バッテリーの本体費用は5,000~40,000円ほどかかってくるため、予算を考えた上で依頼するとよいでしょう。