チリダニによる健康被害に注意!3段階に分けてしっかり対策をしよう
家の中のダニ、きちんと駆除できていますか?「ダニの駆除方法がわからないので、駆除していない」といった方も多いのではないでしょうか。ダニはアレルギーを引き起こすおそれがありますので、しっかりと対策する必要があります。
家の中にいるダニのほとんどは「チリダニ」という種類のダニです。とくに布団の中はチリダニが繁殖しやすい場所になります。
毎日使う布団にダニが大量に繁殖しているとしたら……。考えただけでもおそろしいですよね。そこで今回は、チリダニ対策の方法を中心に解説していきます。
目次
家の中にいるダニのほとんどは「チリダニ」
まずは家の中に繁殖しやすい「チリダニ」の生態や、チリダニはどんな環境に発生しやすいのかについてご紹介していきます。
チリダニとは
国内には約2000種類のダニが生息しています。また、そのうち屋内に生息するダニは40~50種類で、家の中のダニは「チリダニ」がほとんどなのです。チリダニの寿命は3か月~1年ですが、条件がそろうと大量に繁殖することもあるため、駆除や対策が必要です。
チリダニは肉眼で見える?
チリダニは「ヒョウダニ」と「コナヒョウダニ」という2種類ですが、どちらも大きさは0.4mmほどで大変小さいですので肉眼で確認することは不可能です。肉眼でダニが確認できる場合はほかの種類のダニだと思ってよいでしょう。
チリダニが好む環境
チリダニが好む条件は「温度」「湿度」「エサ」の3つです。チリダニが好む温度は22~28℃で、好む湿度は60~80%。また、フケやアカ、食べこぼしなどの栄養がたくさんある場所に発生します。
とくに布団の中は住み心地がバツグン!
家の中でチリダニが繁殖する条件を満たすものは「布団」「ソファ」「じゅうたん」などが該当します。とくに布団は、人の体温と汗で湿度と温度が高くなりがちで、人間のフケや垢があるためチリダニにとって栄養も豊富です。
そのため、とくに布団のチリダニ対策はしっかりとおこないましょう。「なぜ、チリダニ対策が必要なの?」と思っている方もいらっしゃるかもしれませんね。次の章でチリダニ対策がなぜ必要なのかを解説していきます。
チリダニのフンや死骸はアレルギーの原因に!
チリダニは、人を噛むなど人体への直接的な被害はありません。ですが、チリダニのフンや死骸は、アレルギーを引き起こすことがあるのです。チリダニのフンが乾いて空中に舞い上がり、人の体内に侵入することでアレルギーを引き起こします。
アレルギーの具体的な症状としては主に「アレルギー性結膜炎」「気管支喘息」「アトピー性皮膚炎」「アレルギー性鼻炎」などが挙げられます。
チリダニが大量にいる場合は、アレルギーに発症するリスクが高まりますので、日ごろから、チリダニ対策をしておくことが重要なのです。
チリダニ対策は3段階に分けておこなおう!
チリダニ対策は「チリダニの駆除」「アレルゲンの除去」「チリダニ対策」の3段階に分けておこないます。以下で具体的な方法を説明していきますね。
段階1:チリダニ自体を駆除する
まずはすでに発生しているチリダニを駆除しましょう。布団カバーやシーツは洗濯によってほとんどのダニを落とすことができます。
ただし、掛布団など、厚みがあるものは洗濯で落とすことは困難です。厚みのあるもののチリダニを駆除するには、60℃以上の「高温洗濯」をおこなう方法が効果的ですので、ぜひ試してみてくださいね。
また、布団乾燥機を使う方法もあります。外生地が外せないソファの場合は、布団乾燥機を使うとよいでしょう。ダニは熱に弱いので、熱をかけることで駆除することができます。
布団乾燥機を使うときは、布団をまんべんなく温めることと規定の時間を守って温めることが大切ですので、頭に入れておきましょう。
段階2:チリダニのフンや死骸を除去する
ダニを駆除した後は、アレルゲンとなるチリダニのフンや死骸を除去することが大切です。チリダニを駆除しても、アレルゲンが残っていたらアレルギーを引き起こしてしまうおそれがありますので、しっかりと除去するようにしてください。
具体的には「掃除機で吸い取る」方法が効果的です。ただし、厚みがあるものだと一度にダニアレルゲンを除去できない場合もあります。
日ごろからアレルゲン除去をおこなうことが大切ですので、チリダニの発生しやすい場所にはこまめに掃除機をかけるとよいでしょう。
段階3:チリダニ対策をする
「チリダニ駆除」「アレルゲン除去」が終わったら、「チリダニ予防」をしていきましょう。先ほどご説明した3つのチリダニが好む条件に焦点を当てて予防することが大事です。では、具体的にはどのようにしたらよいのでしょうか。
まずは、風通しをよくするために、部屋をできるだけ換気するようにしてください。また、チリダニが発生する栄養源を取り除くために、シーツをこまめに取り換えたり、カーペットや布団はできるだけ洗うようにしたりしましょう。
マットレスを床に直接敷いたり、布団を敷きっぱなしにしたりしてはいけません。また、防ダニシーツや防ダニマットレスなど、便利アイテムを使った予防法もあるので、より効果的に予防したい方は使用してみてもいいかもしれませんね。
ダニの駆除がうまくいかない場合はプロに任せよう!
これまでダニの駆除方法についてご説明してきましたが、「ダニの駆除がうまくいかない」「自分でダニを駆除できるか不安」といった方もいるかもしれません。
こういった方はダニ駆除を業者に任せる手段もあります。この章ではダニ駆除を業者に任せるメリットについてご紹介していきます。
家のダニはこんなところに潜んでいる!
じつはチリダニ以外にも家の中には「イエダニ」「ツメダニ」などのダニが潜んでいます。そうしたダニは、先ほどご紹介した「布団」「ソファ」「じゅうたん」のほかにも家のあらゆる場所に潜んでいるのです。
たとえば、「畳」「ぬいぐるみ」「毛布やまくらなどの寝具」といったものが挙げられます。こうしたものを、ひとつひとつダニの駆除をおこなうのは大変ですよね。その場合、業者に依頼することで家中のダニを退治することができるのです。
ダニの本格的な駆除は業者がオススメ!
業者にダニ駆除を依頼することで、本格的にダニを退治してもらえるというメリットもあります。自分でダニを駆除する場合、間違った方法でおこなうとダニをしっかりと退治できないかもしれません。
とくにチリダニなどは小さいですから、退治できていないことに気づかないおそれもあります。
一方、ダニ駆除を業者に依頼する場合は専門的な知識を持ったスタッフが駆除しますので、より効果的に駆除することができるのです。
そのため、「家の中のダニを全滅させたい」「より効果を期待したい」という方は業者に依頼する方法も検討してみてください。
まとめ
今回はチリダニが発生した場合のリスクや、チリダニの駆除方法を中心にお伝えしてきました。チリダニは家の中に発生し、アレルギーを引き起こすおそれがあります。そのため、しっかりと対策しなくてはなりません。
ダニの対策は「ダニの駆除」「ダニアレルゲンの除去」「ダニ予防」の3ステップでおこなうことができます。しかし、間違った方法でダニ駆除をおこなうと、しっかりとダニが駆除できていないおそれもあります。
「自分でダニ駆除をおこなうのが不安」「ダニ駆除がうまくいかない」といった場合には業者に依頼するといいですね。
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