チャバネゴキブリを駆除‼根絶やしにするための効果的な対策と予防法
みなさんは「チャバネゴキブリ」という小さなゴキブリをご存知でしょうか?このゴキブリは家庭ではあまり姿を見かけないので、もしかすると知らない方もいるかもしれません。チャバネゴキブリは飲食店などに発生し、脅威(きょうい)の繁殖力で私たちにさまざまな被害を与えます。
この記事では、そんなチャバネゴキブリについて、具体的な被害に関してから効果的な駆除方法や予防策についてご紹介します。チャバネゴキブリの被害に遭っている方もそうでない方も、ぜひこの記事を一読していただいて、被害を防いでください。
▼チャバネゴキブリとは
もしかすると、チャバネゴキブリと聞いてその姿が思い浮かばない方もいるかもしれません。家庭でよく見かける「クロゴキブリ」とは、生息場所や効果的な駆除方法が異なるからです。効果的に駆除や対策をするためにも、まずはチャバネゴキブリの生態について知っておく必要があるでしょう。
チャバネゴキブリの生態
ここでは、チャバネゴキブリの生態を「繁殖力」「生息場所」「好む環境」「身体的特徴」に分けてご説明していきます。
【繁殖力】
チャバネゴキブリはほかのゴキブリと比べて体が弱く、寿命も短めです。しかし、彼らにはほかのゴキブリを凌駕(りょうが)する繁殖力があります。根絶しない限り、何度でも繁殖して私たちに被害を与えてくるのです。
チャバネゴキブリは冬眠することなく1年中活動しており、年に3回~7回産卵をおこないます。1回の産卵につき、20個~50個の卵を産み、卵は2週間~1ヶ月ほどでふ化してしまいます。また、成長も早いため、ふ化した幼虫はすぐに繁殖可能な成虫になってしまうのです。
【生息場所】
チャバネゴキブリはもともと熱帯地域に生息していた昆虫です。近年では暖房機器の普及により、家の中や施設は1年中暖かく保たれるようになりました。家や施設に入り込んだチャバネゴキブリは、1年中活発に活動できるようになったのです。
【好む環境】
チャバネゴキブリはもともと熱帯地域に生息していたので、暖かい環境を好みます。暖房設備のある施設やガスを頻繁に使用する飲食店などの施設に住み着く傾向があり、とくに冷蔵庫のモーター内部に巣を作って潜んでいることがよくあります。
【身体的特徴】
名前のとおり、チャバネゴキブリは羽が薄茶色をしているのが特徴です。成虫になっても全長1.5cmくらいまでにしかならない、日本にいるゴキブリの中でも小さな種になります。また、羽が生えてはいますが、飛ぶことはできないという特徴があります。
クロゴキブリとの違い
先ほどもご紹介しましたが、家庭でよく見かけるクロゴキブリとチャバネゴキブリでは、効果的な駆除の方法が異なります。クロゴキブリとチャバネゴキブリの違いについて理解しておけば、効果的にチャバネゴキブリを駆除することができるでしょう。
クロゴキブリとチャバネゴキブリの見た目は一目瞭然です。クロゴキブリは黒い体で全長が3cmほどと、大きさも色もチャバネゴキブリとは大きく異なります。しかし、厄介なのが幼虫のクロゴキブリです。
幼虫のクロゴキブリは、体長が成虫のチャバネゴキブリと同じくらいで、体色も薄い茶色をしています。一見彼らを見分けることはむずかしいと思う方もいるかもしれませんが、じつは一点だけ見分けるポイントがあるのです。それは、チャバネゴキブリには背中に黒い二つの模様があることです。茶色の小さなゴキブリを見かけたときは、背中に着目してみると簡単にクロゴキブリの幼虫かチャバネゴキブリか見分けることができるでしょう。
▼チャバネゴキブリの被害
チャバネゴキブリは繁殖力が強く、放置しておくとみるみる増えてしまいます。ここからはそんなチャバネゴキブリを放置しておくとどんな被害が発生するのか、詳しくご説明していきます。
食材に混入してしまう
家や飲食店で野菜などをダンボールに入れたまま常温で放置していたり、乾物類の容器を密閉していなかったりすると、チャバネゴキブリが混入してしまいます。常温保存可能の食材もなるべく冷蔵庫で保管し、乾物類はしっかりとチャバネゴキブリが侵入できないように密閉しておくようにしましょう。
お客さんの前に出現することがある
飲食店でチャバネゴキブリが大量に繁殖してしまうと、厨房だけでなくお客さんの前に現れることもあります。お客さんの前にゴキブリが現れると、クレームになり、お店の評判が大きく低下してしまう危険性が極めて高いです。頻繁にお客さんの前にゴキブリが現れるようであれば、営業停止処分にもつながりかねません。
健康被害を出す危険性がある
チャバネゴキブリはたくさんの病原菌を媒介するといわれています。家のゴミ箱や飲食店のゴミ捨て場に混入したチャバネゴキブリは、大量の菌を保有しています。そんなチャバネゴキブリが台所や厨房に侵入してきたら、衛生上の問題が発生してしまいます。最悪の場合、健康被害が出てしまうおそれもあるでしょう。
▼チャバネゴキブリの駆除方法
以上が、チャバネゴキブリが私たちに与える被害です。チャバネゴキブリの数が増えるにつれて被害も大きくなってしまいます。被害拡大を防止するためにも、チャバネゴキブリを見かけたら早急に駆除するようにしましょう。ここからはチャバネゴキブリの駆除方法をご紹介していきます。
侵入経路をなくす
当然のことですが、チャバネゴキブリが屋内で繁殖するのは、どこかに侵入口があるからです。玄関やベランダは私たちがよく開け閉めをするところです。ドアや窓を開けた際にこっそりとチャバネゴキブリが侵入してくることも珍しくはありません。こういった侵入経路となるところには、チャバネゴキブリが嫌うミントやハッカのアロマオイルを吹きかけておくと、彼らの侵入を防止することができます。
また、通風孔や室外機、エアコンのホースからもチャバネゴキブリは侵入してくることがあります。通風孔や室外機には、専用のフィルターを取り付けましょう。エアコンのホースは排出口にストッキングをかぶせて輪ゴムでとめるなどの対策をしてください。こうした対策で侵入経路を塞ぐことによって、チャバネゴキブリの侵入を防ぐことができます。
家の中にいるゴキブリを駆除する
外からの侵入を防止することができたら、次は中にいるゴキブリを駆除しましょう。いくつかゴキブリを駆除する方法をご紹介します。
【捕獲シート】
エサでゴキブリをおびき寄せて、強力な粘着シートでゴキブリの体の自由を奪う罠です。ゴキブリが集まりやすい、流し台の収納ボックスや冷蔵庫の隙間に設置するとよいでしょう。
【スプレー殺虫剤】
ゴキブリを見つけたらすぐに殺虫スプレーで駆除しましょう。1本常備していると、ゴキブリを見つけたときにすぐに駆除することができます。
【燻煙式殺虫剤】
逃げ足の速いゴキブリは、発見しても逃してしまうことが少なくはありません。燻煙式殺虫剤を使用すると、狭い隙間に逃げ込んだゴキブリもしっかりと駆除することができます。
家の中を清掃する
ゴキブリを駆除することができたら最後は、ゴキブリが再び住みついてしまわないようにゴキブリが生息しづらい環境にしましょう。
ゴキブリは髪の毛やホコリをエサにすることがあるので定期的に掃除して、ゴキブリのエサとなる食材は密閉された容器に入れるか、冷蔵庫に入れて保管しましょう。エサとなるものがなくなれば、自然とゴキブリは集まらなくなります。
▼飲食店でできるゴキブリ予防法
飲食店でチャバネゴキブリが発生した場合、早急に対処しないと甚大な被害が発生してしまいます。ここでは、飲食店でできるチャバネゴキブリの予防法についてご紹介していきます。
厨房にチャバネゴキブリを入れない
チャバネゴキブリの予防法として一番効果的なのは、侵入経路を塞ぐことです。飲食店にはチャバネゴキブリの侵入口となるところはたくさん存在します。
ガスを使う厨房は熱気がこもるため、どうしても窓を開けたくなるとは思いますが、窓を開けると食材や料理の臭いに誘われてチャバネゴキブリが集まってきます。どんなに暑くても窓は開けずに、空調を使用することをおすすめします。
グリストラップからの侵入を防止する
また、飲食店には「グリストラップ」という排水口から排出されたゴミを受け止め、油と水を分離させる設備が設けてあります。このグリストラップは排水口に直結しているため、チャバネゴキブリが侵入してきやすいのです。
グリストラップのトラップ管にフタがない場合は、後つけできるものをホームセンターで購入するか、排水口にネットをかぶせるなどして、侵入を防止しましょう。
冷蔵庫のモーター部分に毒エサを仕掛ける
冷蔵庫のモーター部分は暖かく、人目に付かないので、チャバネゴキブリが巣を作ることがあります。冷蔵庫のモーター部分に毒エサを仕掛けることで、厨房のチャバネゴキブリを効率よく駆除することが可能です。
▼チャバネゴキブリ対策の注意点
ここまでチャバネゴキブリの駆除方法や予防法についてお話ししてきました。しかし、異常な繁殖力をもつ彼らは、簡単には駆除できないこともあります。では、どうしてチャバネゴキブリの駆除はむずかしいのかをご説明していきます。
殺虫剤への抵抗力をもっているおそれ
ゴキブリの中には殺虫剤が効かない個体が存在します。こういった個体は、殺虫剤では駆除できないため、いつまでもしぶとく生き続けます。殺虫剤に耐性がある個体が繁殖を繰り返すと、そのうち殺虫剤ではゴキブリを駆除できなくなってしまうのです。
完全に駆除することがむずかしい
成長と繁殖のスパンが短いチャバネゴキブリは、一気に駆除することが大切です。中途半端な駆除では、またすぐに繁殖してしまい、いつまで経ってもチャバネゴキブリを根絶することはできないでしょう。
▼完全に駆除したい場合は業者に依頼
チャバネゴキブリは、一度繁殖してしまうと駆除が非常にむずかしいゴキブリです。もし、何度駆除をしてもチャバネゴキブリの姿を見かけるようであれば、しっかりと駆除ができていない証拠です。
とくに飲食店などでチャバネゴキブリが大量発生してしまうと、大きな被害が発生してしまいます。繁殖を食い止め、トラブルを未然に防ぐためにも、一度業者にチャバネゴキブリを駆除してもらってはいかがでしょうか。
業者は徹底的にチャバネゴキブリを駆除してくれます。さらに、駆除した後も再び被害が発生しないように対策もおこなってくれます。チャバネゴキブリ以外のゴキブリで悩んだときも、業者に相談するとよいでしょう。業者ならゴキブリに関するあらゆることを解決してくれます。
まとめ
チャバネゴキブリは非常に強い繁殖力があることから、早急に駆除をしないと私たちにさまざまな被害を与えてきます。とくに飲食店でチャバネゴキブリが大量発生したときは、衛生上の問題から営業停止になることもあるので注意が必要です。
また、チャバネゴキブリの繁殖と成長のスパンは短いため、駆除する際はまとめて駆除する必要があります。もし個人での駆除がむずかしいときは、業者に駆除を依頼するのもひとつの手段です。業者なら徹底的にチャバネゴキブリを駆除して、あなたの悩みを解決してくれますよ。
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