シバンムシの卵は幼虫成虫がいるサイン!正しい駆除・対策方法を解説
シバンムシを見つけたらできるだけ早く駆除しましょう。
シバンムシの成虫は食害をせず交尾と産卵を繰り返して数を増やしていくためです。また、そのときシバンムシが産む卵はいちどに70個ほどといわれており、10日ほどで幼虫が孵化してそこから7日ほどで成虫になります。このようなことから、数が増えて手に負えなくなる前に適切な駆除をすることが大切です。
当記事ではシバンムシの特徴や正しい駆除方法、対策方法をご紹介します。ぜひお役立てください。
目次
シバンムシが発生する原因
まずはシバンムシの発生原因から見ていきましょう。シバンムシは好物である乾燥食品を目当てに外から侵入してきます。とても小さい虫なので、わずかなすき間があれば簡単に侵入できてしまうのです。そして、家に1匹侵入すると、あっという間に数が増えてしまいます。
この理由は、シバンムシの成虫は食害せず交尾と産卵を繰り返して数を増やしていくためです。いちどにシバンムシが産む卵は70個ほどで、10日ほどで幼虫が孵化するとそこからわずか7日ほどで成虫になります。このような成長サイクルの速さから、1匹シバンムシを見つけたら、すでに卵が産み付けられている可能性もゼロではありません。
以下ではシバンムシについてさらに詳しく解説していきますので、引き続きご覧ください。
シバンムシが産卵しやすい場所
シバンムシは主に以下のような乾燥している場所に産卵します。もし成虫のシバンムシを見つけたら、以下のような場所をチェックして卵がないか確認してみてください。
- 乾燥食品の袋の中
- 畳の中
- ドライフラワー
- 米びつの中
- 古い本のすき間
シバンムシの種類
シバンムシとひと口でいっても、その中にはさまざまな種類があります。ここでは、日本でとくに被害が多い「タバコシバンムシ」と「ジンサンシバンムシ」について解説していきます。
・タバコシバンムシ
タバコシバンムシはタバコの葉に発生して食害することからその名がつきました。タバコシバンムシは乾燥食品だけでなく畳にも発生することがあるので、非常に厄介です。
・ジンサンシバンムシ
ジンサンシバンムシは朝鮮人参(ジンサン)を食害していたことからその名がつきました。見た目はタバコシバンムシと似ているので見分けるのは非常に難しいです。一般家庭ではこのジンサンシバンムシによる被害の方が多くなっています。
シバンムシはアリガタバチを呼ぶ
シバンムシは、シバンムシアリガタバチという別の虫を呼んでしまいます。シバンムシアリガタバチとは、シバンムシの幼虫に寄生するハチの仲間です。この虫は人を刺すので、刺されると傷みやかゆみなどの二次被害が発生することがあります。そのため、シバンムシは放置せずに早く駆除することが大切なのです。
次からは具体的な駆除方法について解説していきますので、引き続きご覧ください。
シバンムシの駆除方法
シバンムシを見つけたら、まずはシバンムシの発生場所を特定しましょう。キッチンの食品棚や畳など、シバンムシが好む乾燥した場所を重点的に探してください。とくに、発生場所がキッチンである場合、その場所にある食品などはすべて廃棄しましょう。そして見える部分は殺虫剤を使って、見えない部分は燻煙剤を使って駆除してください。
では、以下でそれぞれの使い方を解説していきます。
見える範囲は殺虫剤で駆除
目に見える範囲のシバンムシにはスプレー式殺虫剤を散布して駆除しましょう。このとき使う殺虫剤は一般的な害虫用殺虫剤で構いません。ただし、小さなシバンムシは近くでスプレーすると吹き飛んでしまうおそれがあるので、少し離れた場所からスプレーするとよいでしょう。
見えない範囲は燻煙剤で駆除
殺虫剤で駆除したあとは、燻煙剤で隠れているシバンムシを駆除しましょう。まずは窓を閉めて密室状態にしてください。そして取扱説明書に沿って燻煙剤をたいたら、そのまま2~3時間放置して室内に煙を充満させましょう。最後に窓を開けて換気すれば駆除作業完了です。
シバンムシの発生予防対策
ここからはシバンムシを駆除したあとの再発予防対策について解説していきます。とくにシバンムシが発生しやすい「食品と畳」に着目して、簡単にできる予防法について見ていきましょう。
・食品
シバンムシが好む乾麺などの乾燥食品はタッパーなどの密閉容器に入れて保存してください。また、シバンムシはビニール袋を簡単に破ってしまうので、小麦粉や片栗粉のような袋に入っている食品は密閉容器に移し替えて保存しておくとよいです。密閉した食品は冷蔵庫や冷暗所に保存しておきましょう。
・畳
畳は日干しすることが最も効果的です。日干しが難しい場合は、燻煙剤を定期的に使って予防するのがよいでしょう。また、畳に落ちている食べこぼしもシバンムシが発生する原因になるので、こまめな掃除も忘れずにおこなってください。
駆除・予防はプロにお任せください
ここまでシバンムシの駆除や予防方法について解説してきました。しかし、シバンムシは繁殖力がとても強いので、いちどの駆除ではなかなか根絶できません。自分では駆除できたと思っても、気づかないところで再発生してしまうことも少なくないからです。
もしシバンムシの駆除でお悩みなら、いちど害虫駆除業者に相談してみてはいかがでしょうか。害虫駆除業者なら迅速な駆除はもちろんのこと、その後の予防・対策についての相談にも乗ってくれることでしょう。弊社ではさまざまな害虫駆除業者をご紹介していますので、お困りの際はお気軽にご連絡ください。