チョウバエ対策は幼虫の駆除が一番大切!まずは発生源を突き止めよう
チョウバエの発生は幼虫の時期に駆除をおこなう必要があります。なぜなら、成虫の駆除をおこなっても、幼虫が生き残っていれば次々に繁殖し続けるからです。そのためには、まず幼虫がどこから発生しているのかを調べ、駆除することで次世代のチョウバエの発生を防がなければいけません。
当記事では、チョウバエが発生しやすい場所、卵や幼虫の駆除方法、またチョウバエを発生させない対策方法についてご紹介しています。当記事を読むことでチョウバエの対策にお役立てください。
目次
チョウバエはどこから発生しているの?
チョウバエとは、体長が1mm~5mmほどのコバエの仲間です。日本では約70種類ほど生息しているといわれていますが、家庭でよく見られる種類はオオチョウバエとホウチョウバエの2種類です。
発生しやすい場所は、トイレやお風呂場などの水回りです。なぜかといいますと、チョウバエは排水溝の汚れやぬめりをエサにしているからです。排水溝の汚れを放置すると、チョウバエが発生し卵を産んでしまうので、水回りの掃除をおこないましょう。
チェック【1】お風呂場
お風呂場で発生しやすい場所は、石鹸のカス汚れや皮脂汚れなどが溜まりやすい排水溝です。
また、浴槽の下もチョウバエが発生しやすい場所になります。浴槽の下はジメジメしているので、垢や髪の毛が溜まりやすいです。浴室の下を確認するときは、エプロン(浴槽の側面のカバー)を外します。浴槽の下は普段あまり見ることがありませんが、自分でエプロンを外して確認することができます。
チェック【2】洗面所
洗面所で発生しやすい場所は、汚水が流れる排水管です。また排水管以外にも、オーバーフロー穴(洗面ボールの水があふれないように空いている穴)の内部の汚れによってチョウバエが発生することもあります。
チェック【3】キッチン
キッチンは、生ごみを放置すると、チョウバエが発生しやすくなります。生ごみのにおいはチョウバエをおびき寄せてしまうからです。チョウバエは生ごみの腐ったにおいが好きなので、やがて卵を産み付ける可能性があります。特に三角コーナーの掃除は怠らないようにしましょう。
ほかにも、汚れた食器を水につけたまま放置したり、古くて傷んだ食材を置きっぱなしにしたりしていると、チョウバエの発生につながってしまうので気をつけましょう。ゴミは、放置しているとチョウバエが寄って来るので、フタ付きのゴミ箱に捨てることが大切です。
チェック【4】トイレ
トイレでチョウバエが発生したときは、トイレタンクを調べてみましょう。トイレタンクは自分で開けられる場合と、開けられない場合があります。自分で開けられる場合は、歯ブラシとトイレ用洗剤を使って掃除していきます。自分で開けられない場合は、業者に依頼をして開けてもらいましょう。
排水管もチョウバエが発生しやすい場所になります。そういった場合は、トイレ用の排水管洗浄剤を使って掃除をするのが一番簡単なのでおすすめです。排水管洗浄剤での掃除は定期的におこなうことで、チョウバエの発生予防にもなります。
また、トイレに置いているサニタリーボックスやゴミ箱の汚れも、チョウバエの繁殖の原因となってしまいますので、ごみが出たらこまめに捨てるなどして対策しましょう。
卵や幼虫を発見したときの駆除方法
卵や幼虫を発見したときの駆除方法についてご紹介していきます。駆除の方法は、薬剤を使う方法がおすすめです。
昆虫成長制御剤(IGR剤)
昆虫成長制御剤(IGR剤)とは殺虫剤の一種で、昆虫の変態(脱皮や羽化)を妨げる成分が入っています。
昆虫特有の変態(脱皮や羽化)の妨げに作用するので、人体やペットへの影響は低く、安全に使うことができます。効果はゆっくりとしているのが特徴で、即効性はありません。しかし、卵や幼虫の成長を妨げることができるので、成虫の大量発生を防ぐことができます。
泡タイプの昆虫成長制御剤(IGR剤)があり、キッチンやトイレにある排水溝の奥のほうや汚泥のついた場所、壁面に留まっている成虫に効果を発揮します。
デミリン発泡剤
デミリン発泡剤は、幼虫が成虫になるための脱皮を妨げる効果があります。幼虫の段階で散布することで、うまく脱皮ができなくなり成虫になる前に死にいたります。
デミリン発泡剤は、流れの少ない排水溝や側溝、浄化槽に使う場合に効果を発揮します。錠剤なので、水にそのまま溶かして使うことができます。なので、水が溜まっている場所で使うことに向いています。しかし、水が少ない場所で使うときはバケツなどでデミリン発泡剤を水で溶かしてから使うようにしましょう。
60度以上のお湯
先ほどご紹介した殺虫剤がない場合に、簡単な方法として60度以上のお湯をかけるという方法があります。チョウバエの幼虫に熱いシャワーをかけて殺虫することはできますが、これはあくまでも一時的な対処になります。
一方で、排水溝の近くで幼虫を見つけたときは、熱湯を使う方法はやめましょう。なぜなら、熱湯によって排水管が破損や変形をしてしまうおそれがあるからです。
根本的に解決をするためには、やはり殺虫剤を使った方法のほうが効果的だといえます。自分で殺虫剤を使うことが難しいといった場合には、害虫駆除のプロに相談してみましょう。
チョウバエは1匹でおよそ200匹分の卵を産むといわれているので、早めに駆除することが大切です。弊社では害虫駆除に関するご相談を24時間365日お電話またはメールにて受け付けております。チョウバエの発生でお困りの際は弊社までお気軽にご相談ください。
チョウバエを発生させない対策方法
チョウバエを発生させないようにするための対策方法について見ていきましょう。
まずは汚泥を掃除する
チョウバエの幼虫は、排水口のぬめりや浴室の下などに生息していることが多いので、そういった場所の汚泥をまず掃除していきましょう。また、普段あまり掃除することがない排水管もきれいにしておくと、チョウバエの発生を防ぐことができます。
排水管の掃除にはパイプクリーナーを使うことがおすすめです。パイプクリーナーには主に3種類あります。
・液体タイプ
液体タイプのパイプクリーナーはドラッグストアなどで購入することができるので、一番使われているタイプです。排水溝に液体パイプクリーナーを入れて放置し、洗い流すことで排水管の掃除ができます。
しかし液体タイプは粘度が低いと排水管をそのまま流れてしまい、しつこい汚れには効かないといったデメリットがあります。そういった場合は、粘度の高いジェルタイプを選ぶのがおすすめです。
・錠剤タイプ
錠剤タイプは、排水管のぬめりが気になる場所に入れるだけで、ぬめりやにおいを防いでくれます。キッチンの流し台や、お風呂場の排水口などさまざまなところの掃除が手軽にできて便利なアイテムです。
しかし錠剤タイプは、水に溶かして洗浄するので、水がたまっていない場所では効果を発揮しにくくなります。
・ジェルタイプ
ジェルタイプは、ドロっとしていて粘度が高いのが特徴です。排水管の中で絡まった髪の毛や、こびりついた油の汚れなどを落としたいときにおすすめです。排水口に入れることで、ぬめりやにおいを洗浄することができます。
また使用する際は、必ず単独で使いましょう。酸性の製品と混ぜると、有害なガスが発生し危険です。使用上の注意をよく読み、換気をしてから使うようにしましょう。
成虫を家に入れないようにしよう!
チョウバエの成虫が家に入ってこられないように、窓やドアは開けっ放しにしないように注意しましょう。網戸に殺虫剤をスプレーしておくことも外からの侵入の予防になります。
浄化槽からチョウバエが発生しているときは、定期的に点検や清掃をおこないましょう。また、排気管に網を張るなどするとチョウバエの侵入を防ぐことができます。
対策しても再び発生してしまったら……
チョウバエ対策をおこなってもまた発生してしまうといった場合は、業者に相談してみましょう。弊社では、チョウバエの駆除に関するご相談を受け付けております。「チョウバエの発生源が特定できない」といった場合でも、お気軽にご相談ください。お電話またはメールでご相談いただきましたら、お客様のご希望に合った業者をすばやく手配することが可能です。