ムカデをハッカ油の香りで侵入を防ぐ!ハッカ油スプレーの作り方使い方
ムカデは無数に生えた脚をもつその独特な外見から、家の中で這っている姿を見てしまったら不快に感じてしまうことでしょう。ムカデが嫌いな匂いはヒノキとハッカ油のため、これらを効果的に使用して家の中に侵入されないように対策することが大切です。
ヒノキやハッカ油といった嫌いな匂いを外に撒くことで、ムカデの侵入を防ぐことができます。そこでこの記事では、ムカデが嫌いな匂いを活かした対策方法について紹介していきます。
ほかにも、ムカデの侵入経路や駆除方法についてお伝えしていきますので、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
目次
ムカデが嫌いな匂いはヒノキやハッカ油
ムカデ(百足)は、体長が約4~8cmで節足動物の一種です。種類によっては、15cmを越えるものも存在します。ムカデは毒をもつため、刺されないようにするためには近寄らないことが大切です。
そこでムカデの嫌いな匂いを知って、家に侵入されるのを防いでいきましょう。まずは、前述でもお伝えしました「ヒノキ」と「ハッカ油」とはどういったものなのかについて、お伝えしていきます。
・ヒノキ
ヒノキは常緑針葉樹の一種で、おもに日本国内や台湾などに分布しています。ヒノキの木は家の建材として非常に優秀で、ヒノキ風呂と呼ばれるものがあるほどです。そんなヒノキの匂いをムカデは嫌うため、おもに忌避剤などに用いられます。
・ハッカ油
ハッカは、植物の一種でミントとも呼ばれています。おもに、ハーブとしてよく用いられており、葉に清涼感のある匂いがあることが特徴です。このハッカの葉を、蒸留させて作られたものがハッカ油になります。
ハッカ油は、ムカデをはじめとした害虫が嫌う匂いとして忌避効果が期待できます。また、スプレー状にして防臭効果や冷涼効果を得るために人体に使用することも可能です。
ハッカ油スプレーの作り方については、後述の【ハッカ油スプレーの作り方】にてご紹介していきます。
ムカデの好きなものは?
ムカデが嫌いな匂いだけではなく、好きな匂いや好物についても知っておきましょう。できるだけムカデの好物となるものを置かないようにすることも、予防として効果的だからです。
・湿気
ムカデは、身体が乾かないように湿度の高い場所を好みます。とくに、湿度が高くなる初夏から真夏にかけてムカデは発生しやすくなるのです。そのため、夏はできるだけ除湿器などを使用して家の中の湿度を調整しましょう。湿度を下げてカラッとした空気にするだけでも、ムカデが苦手とする環境に近づけることができます。
・ゴキブリなどの虫
害虫というイメージをもたれがちなムカデですが、肉食のためほかの虫を好んで食べるという益虫としての側面をもっています。とくに、家の中の害虫として定番のゴキブリを捕食することがあるのです。
そのため、ゴキブリを発生させない環境がムカデの発生を防ぐことにつながることを覚えておくとよいでしょう。
ムカデな嫌いな匂いを使って対策しよう
ムカデの嫌いな匂いとして挙げたヒノキとハッカ油は、普段から使用することはあまりないものでしょう。そこでここでは、それぞれどのような使い方で対策するのかについてご紹介していきます。
ヒノキを使った対策方法
ヒノキを使ったムカデ対策として人気なのが、忌避剤です。ヒノキにはヒノキチオールという成分が含まれており、触覚を刺激する香りがするため、ムカデを寄せ付けない効果が高いとされています。そのため、ヒノキチオールの忌避剤を購入して使用するとよいでしょう。
忌避剤は、おもにホームセンターやインターネットショップなどで購入することができます。忌避剤の種類としては、床に置けるシート状のものやスプレー状のものがあります。
玄関口にシートを置いたり、忌避スプレーを外周りに噴射したりして使用しましょう。ただし、液状タイプは雨で効果が薄れるため、定期的に使用することをおすすめします。
ハッカ油スプレーの作り方
ハッカ油の原液は、おもにドラッグストアで販売されています。原液のままだと、人体には刺激が強いため、薄めてスプレー状にして使用しましょう。また、ハッカ油スプレーを作成する際には、薄めるために「無水エタノール」と「精製水」も必要となります。
無水エタノールは、文字どおり水を含まないエタノールとなります。精製水は、余計な成分を取り除いた水です。おもに、コンタクトの洗浄や医療関係で用いられています。どちらもドラッグストアで購入することができるため、ハッカ油と一緒に購入しておきましょう。
値段は購入場所や種類によって若干異なりますが、すべて合わせて約1,500円~2,000円前後と比較的安価で揃えることができます。
【50mlのハッカ油スプレーに必要なもの】
- ハッカ油
- 無水エタノール
- 精製水
- スプレーボトル50ml目安のもの(ポリエチレン製のボトルは溶けるため、ガラス製推奨)
- スポイト
【作り方】
1.まずはスプレーボトルに、ハッカ油を約6~10摘、垂らして入れましょう。
2.次に無水エタノールを約5ml入れます。メモリの記載されているスポイトで測って入れると確実です。
3.精製水を約45ml(スプレーボトルいっぱいまで)入れます。
4.最後にそれぞれの成分が混ざるように、よく振りましょう。
ハッカ油スプレーの使い方や注意点
ハッカ油スプレーは、ヒノキの忌避剤と同様に玄関口や窓などに噴射して使用します。人体にも無害なため、皮膚に噴射して夏場の虫除けや冷涼スプレーとしても活用するのもよいでしょう。
・注意点
ハッカ油スプレーを作成したら、約1週間以内で使用してください。エタノールなどの成分が気体となって、分量が変わることがあるからです。また、とても便利なハッカ油ですが、ネコをはじめとしたペットを飼っている場合は使用しないことをおすすめします。
とくにネコや鳥は、ハッカ油に含まれる成分を吸収してしまうと体内で分解できないため、中毒症状を起こしたり肝臓を傷めたりすることがあります。ほかのペットに関してもハッカ油に含まれるメントールの匂いが強く、嫌がることがあります。そのため使用の際は、できるだけペットが近くにいないことを確認しましょう。
ハッカ油はほかの害虫にも効果的
ハッカ油はムカデはもちろん、さまざまな害虫も嫌う匂いとなります。ムカデ以外の害虫でもお悩みでしたら、使用してみてはいかがでしょうか。
【ハッカ油が苦手な虫】
- ゴキブリ
- 蚊
- ダニ
ムカデの侵入経路や駆除方法
ムカデは気づいたら家の中に侵入していて、「どこから来たのかわからない……」と悩んでしまうかもしれません。続いては、ムカデの侵入経路や駆除方法について紹介します。ムカデと遭遇しても慌てずに済むように、対処方法を知っておきましょう。
ムカデは隙間から侵入してくる
ムカデは、餌を求めて家の中へ侵入してきます。おもな侵入経路は下記のとおりです。
【ムカデのおもな侵入経路】
- 家の玄関
- 窓
- 床下
- 排水溝
家の玄関は、ドアの開閉時や換気のために開けている隙を狙って侵入してきます。窓も同様に換気で開けているときに侵入されないように、網戸などを取り付けておくとよいでしょう。
床下は、湿気が多くジメジメとしているため、ムカデが生息しやすい環境となっています。いずれの場合もわずかな隙間から侵入してくるため、忌避剤を使用したり隙間を塞いだりして侵入を防ぎましょう。
ムカデに遭遇したときの対処方法
家の中でムカデに遭遇してしまったら、殺虫スプレーを使用して駆除しましょう。ムカデ用の殺虫剤は、市販で購入することができます。いきなりムカデに遭遇してなにも準備をしていない場合は、熱湯を沸かして直接かけるのも効果的です。
ただし、この方法だと火傷の危険や床や家具などに熱湯がかかってしまうおそれがあります。そのため、いったん箸やトングなどでムカデをつかんでから、外や浴室など水回りのある場所までもって行って熱湯をかければ掃除の手間がはぶけます。また、耐熱容器があればムカデを入れて熱湯を注ぐといった方法も可能です。
ムカデを家に侵入させないためできること
最後は、ムカデの特徴をもとに家の中に侵入されないようする対策方法について、おさらいしていきます。ムカデが発生しやすい梅雨ごろから夏の間はとくに気を付けてみてはいかがでしょうか。
ムカデが嫌う環境を作ろう
ムカデは前述のとおり、湿気を好む反面、乾燥した場所が苦手です。除湿器やエアコンの除湿機能を使って、家の中の湿気を抑えましょう。また、ゴキブリなどの害虫を好物とするため、ゴキブリ対策も重要です。
ゴキブリは雑食性のため、ホコリや人の髪の毛やアカなども食べてしまいます。定期的な掃除を心がけると、ゴキブリは発生しにくくなるでしょう。ハッカ油はムカデ以外にゴキブリにも効果があるため、家具などの隙間にも使用しておくとよいかもしれません。
なかなか数が減らない場合は業者へ
今回ご紹介したムカデ対策をおこなっても状況が改善されない場合やムカデの外見から駆除をためらってしまうといった場合は、業者に依頼してみてはいかがでしょうか。
業者に依頼することで駆除はもちろんのこと、侵入経路の特定や防除対策などもおこなってもらえます。業者をお探しでしたら弊社にお任せください。
弊社は、ムカデやゴキブリなどの害虫駆除に対応した業者を紹介しております。ご相談をお聞きしたうえで、弊社と提携している加盟店が現地にて調査や見積りをいたします。作業が確定するまではキャンセルが可能なため、ぜひお気軽に相談してみてはいかがでしょうか。