代表的なヤスデ3種類の見た目と特徴を紹介!大量発生を防ぐ駆除予防方法
日本に住むヤスデの種類は、主に「ヤケヤスデ」「ウスアカフサヤスデ」「キシャヤスデ」の3種類です。この3種類は、見た目や生態、生息地が異なります。まずは、特徴や生態を知ってヤスデの種類を見分け、駆除や予防に役立てましょう。
この記事では、3種類のヤスデの生態や特徴、ヤスデの駆除・予防方法を解説していきます。また、ヤスデに似ているムカデやゲジゲジとの違いについてもご紹介しますので、見分けるのに役立ててみてください。
目次
日本で主に見られるヤスデ3種類
日本にはヤスデは主に3種類のヤスデが見られますが、どのヤスデも大量発生するおそれがあるので注意しなくてはいけません。この章では、3種類のヤスデの外見・生息地・食性について解説していきます。
ヤケヤスデ
ヤケヤスデは、日本でもっとも多く見かけるヤスデです。ヤケヤスデの外見・生息地・食性は、以下のとおりになります。
・外見
大きさ……約20mmとヤスデの中でも小さめ
形……1つの節に足が2本ずつ生えている
色……淡褐色(ベージュ色)や黒色だが、個体によって色にバラつきある。足はクリーム色(淡い黄色)や白色
・生息地
日本全国に生息しており、湿気でジメジメした落ち葉の下や腐葉土の中などを好みます。また日本以外では、世界の熱帯・温帯などに生息しています。
・食性
腐葉土や落ち葉などを餌にしています。
ウスアカフサヤスデ
ウスアカフサヤスデは、ヤケヤスデやキシャヤスデとは外見が異なるため、見分けやすいヤスデです。以下から外見・生息地・食性についてご紹介していきます。
・外見
大きさ……約4mm~5mmで、ヤスデの中ではとても小さい
形……小さいブラシのような見た目をしている。お尻部分に白い毛束がある
色……白色
・生息地
ウスアカフサヤスデは、ほかのヤスデのように土の中や落ち葉の下に住んでいません。ウスアカフサヤスデが生息しているのは、樹皮の裏です。
・食性
ほとんどのヤスデは、腐葉土や落ち葉などを餌としていますが、ウスアカフサヤスデは、生物の死骸などを食べる肉食です。
キシャヤスデ
キシャヤスデは、幼虫時に約7年間土の中で過ごしている種類のヤスデです。また、脱皮の回数が1年に1回のため、成虫になるまで約8年がかかります。以下からは、キシャヤスデの外見・生息地・食性についてご紹介します。
・外見
大きさ……約35mm
形……足の数がオスとメスで本数が違い、オスが30対、メスが31対
色……体の色は変化するため、最初は肌色をしている。その後焦げ茶色になる
・生息地
キシャヤスデが生息しているのは、森の土の中です。土の中で約7年間過ごし、8年目で土から出てきてきます。土の中にいたキシャヤスデが一斉に出てくるため、大量発生するおそれがあります。
・食性
キシャヤスデは落ち葉を餌としています。キシャヤスデが落ち葉を食べた後にする糞は養分が豊富なため、木の成長に役立つといわれています。
ここまで3種類のヤスデをご紹介してきましたが、どの種類も大量発生するおそれがあります。もし、ご自宅の庭などでヤスデを見かけた場合は、どうすればいいか業者に相談しましょう。
弊社では、ヤスデなどの害虫駆除に対応できる業者をご紹介させていただいております。お電話での受付は24時間365日可能となっております。ご相談だけでも構いません。ヤスデの対処にお困りになられましたら、お気軽にお電話ください。
ムカデやゲジゲジとの違い
ヤスデはムカデやゲジゲジと似ています。そのため、庭や玄関先、家の中で見かけても違いが分からなければ、どのような被害がありどう対処すればよいか困ってしまいます。ここでは、ヤスデ・ムカデ・ゲジゲジの違いについて解説していきますので、確認する際に役立ててください。
食性の違い
ヤスデ・ムカデ・ゲジゲジの食性は以下のようになります。
- ヤスデ……腐葉土、落ち葉、堆肥、種類によっては生き物の死骸
- ムカデ……小さい虫、クモ、ミミズなど
- ゲジゲジ……ゴキブリ、小さい虫
外見の違い
外見の違いは以下のとおりです。
- ヤスデ……1節に2対の足が生えている。体の大きさは約20mm
- ムカデ……1節に足は1対。しっぽがある。体の大きさは約200mmと大きめ
- ゲジゲジ……足が長く、体よりも長い触角を持っている。体の大きさは約40mm
ヤスデによる被害は?
それぞれに毒があります。ヤスデの毒は体液に含まれているため、踏みつぶす・引きちぎるなどをしなければ害はありません。また、ヤスデはムカデのように肉食ではないため、噛みつく習性がないです。そのため、人や動物を噛むことはありません。
ゲジゲジも毒は弱く、噛みつくこともあまりないです。しかし、ムカデは肉食性で凶暴なため噛みつかれるおそれがあり、噛まれるとアナフィラキシーショックを引き起こすこともあるので危険です。
ヤスデは基本的に無害で糞に栄養分が豊富なため、木の成長に役立つ「益虫(えきちゅう)」とされています。ただし、ヤスデの毒液は刺激臭を発するため、不快害虫でもあります。もしも、気になるようであれば駆除を検討するとよいでしょう。
ムカデやゲジゲジ、ヤスデの駆除を検討されている場合は、ぜひ一度弊社までお問い合わせください。弊社は、お客様のご要望に沿った害虫駆除業者をご紹介するサービスをしております。ご相談だけでも構いませんので、お気軽にご連絡ください。
ヤスデの駆除・予防方法
普段落ち葉の下や腐葉土の中にいるヤスデですが、雨が長期間降り続いた際に大量発生することがあります。家の中に入ってくることはあまりありませんが、体表にある毒液のにおいや外見が不快に感じる方も多いことでしょう。
この章では、ヤスデが発生した際の駆除方法と発生を予防する方法について解説していきます。
瞬間冷凍スプレー
室内にヤスデが現れた場合に、直接駆除するのにおすすめの道具です。薬剤被害の心配がないので、室内でも安心して使用することができます。しかし、瞬間冷却スプレーはあくまで動きを封じるために使用するもので、殺虫成分は含まれていません。
そのため、時間が経つと動き出すこともあるので動かないうちに処理する必要があります。
毒餌
毒入りの餌を仕掛けて食べさせるタイプの殺虫剤で、ヤスデだけでなくムカデやゲジゲジも同時に駆除することが可能です。ヤスデは腐葉土などを食べるため、毒餌を家の周りの土に撒いておきましょう。
容器から粉末になっている毒餌を撒くタイプのものを使えば、手を汚すこともありません。また、植物や人には無害なタイプなら安心して使用することができます。ただし、雨がかかった場合は再度毒餌を撒く必要があります。
忌避剤
家にヤスデを寄せ付けないようにするには、忌避剤を使用するのが有効的です。忌避剤とは、ヤスデの嫌うにおいなどで近づけないようにする薬剤です。家の外壁沿いに撒くことで、ヤスデが家に近づくのを防ぐことができるでしょう。しかし、雨が降ると薬剤が流れてしまいます。
ご自宅の近くに畑があったり、隣の家との距離が近かったりすると流れた薬剤で悪影響を及ぼすおそれがあります。その場合は使用を控えるようにしましょう。もし、ヤスデの外見が不快で自分で駆除できない、自分で予防したけどまたヤスデが発生してしまった、という場合は、弊社にご相談ください。
弊社に加盟している業者は、ヤスデの駆除や予防を多数おこなってきた実績がありますので、安心してご利用ください。