アパートでコバエ発生!種類と原因を知り適切な駆除・対策をしよう
「アパートの部屋にコバエが飛んでいるので駆除したいが、まずなにからすればよいのだろうか?」という疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
アパートでコバエが発生したら、はじめに種類を特定することが大切です。なぜなら、コバエには主にショウジョウバエ・ノミバエ・キノコバエ・チョウバエの4種類がおり、それぞれ発生原因・発生場所・対処法が違うからです。
この記事ではコバエの種類別の特徴・発生場所・発生原因を解説しています。そのうえで、コバエを駆除する方法を詳しく解説していますので、ぜひ参考にして実践してみてください。
目次
コバエ4種類の発生場所と発生原因
コバエには主に以下の4種類がいます。それぞれの特徴や発生場所、発生原因を表にまとめてみました。
【コバエ4種類の特徴・発生場所・発生原因】
種類 | ショウジョウバエ | ノミバエ | キノコバエ | チョウバエ |
体長 | 約3mm | 約2mm | 約2mm | 約5mm |
体色 | 黄赤色 | 黒みを帯びた褐色 | 暗いグレー | 黒色 |
そのほかの特徴 | 目が赤い | 形に丸みがある | 細長い体型 | 全身が毛でおおわれている |
発生場所 | キッチン | キッチン | 観葉植物の腐葉土 | 風呂場やトイレなどの水回り |
発生原因 | 腐った果物など | 腐った植物やゴミ 動物の排泄物など |
湿気が多い 腐った植物など |
排水口にたまったヘドロなど |
コバエ発生時の駆除方法3選
アパートでコバエが飛んでいるのを見つけたら、まずは以下のような方法で駆除するのが効果的です。
・スプレー式殺虫剤を使う
コバエが生ごみなどに群がっているときは、約20cm離れたところから殺虫剤を直接スプレーしましょう。コバエが飛び回っているときは、まず殺虫剤の成分が部屋にまんべんなく行き渡るように、窓やドアを閉めます。
次に殺虫剤を吸い込まないようにマスクを着用します。そして部屋の外にでて、ドアのすき間から部屋のまんなかに向かって数回スプレーしましょう。スプレー式殺虫剤はネット通販やホームセンターなどで、約600円~約1,000円で購入できます。
・置き型殺虫剤を使う
置き型殺虫剤は誘引剤でコバエをおびき寄せ、容器のなかの殺虫剤で駆除します。ペットや小さなお子さんがいるなどスプレー式殺虫剤を使いにくいときは、置き型殺虫剤がおすすめです。置き型殺虫剤もネット通販やホームセンターなどで、約500円で購入できます。
もし発生しているコバエがショウジョウバエである場合、めんつゆトラップを使うのも効果的です。その作り方は以下で詳しく解説いたします。
ショウジョウバエにはめんつゆトラップ
先述しましたように、ショウジョウバエは体長約3mm、体色が黄赤色で目が赤いという特徴を持つハエです。そんなショウジョウバエは、めんつゆに含まれるアルコールの香りに引き寄せられます。この習性を利用したのが、めんつゆトラップです。その作り方は次のとおりです。
- カッターナイフなどを使い、500mlのペットボトルを底から約5cmの高さでカットする
- ペットボトルで作った容器に、めんつゆ1に対し水5の割合でいれて混ぜる
- めんつゆと水を混ぜた液体に、台所用洗剤を約3滴いれて完成
めんつゆトラップは、仕掛けてから1週間ほど経過したら捨てましょう。1週間以上放置すると、そこにショウジョウバエが産卵するおそれがあるからです。
捨てるときはめんつゆトラップ内の液体をいらない紙に吸わせます。その紙を、においが漏れないようにビニール袋に密封してください。においが漏れてしまうと、ショウジョウバエが寄ってくるおそれがあります。
また、めんつゆトラップの液体をそのまま排水口に流さないようにしてください。そのまま流すと、排水管などに付着します。もし排水管などに幼虫や卵がついていると付着した液体が栄養になり、コバエが大量に繁殖するおそれがあるからです。
アパートのコバエ対策【場所別】
コバエは発生した場所ごとに発生原因が違います。そのため、発生した場所に応じて対策することが必要です。ここでは、アパートのコバエ対策を発生場所別に解説いたします。以下を参考に、ぜひ対策してみてください。
玄関や窓には網戸を取り付ける
玄関や窓を開けておくと、コバエは侵入してきます。約2mmの大きさしかないコバエの侵入を防ぐためにも、できるだけ目の細かい網戸を玄関や窓に取り付けるようにしましょう。さらに取り付けた網戸に殺虫剤を吹き付けておくとコバエが寄り付きにくくなり、侵入を予防する効果が高くなります。
また玄関や窓の近くに、吊るすタイプのコバエ除けを設置しておくのもおすすめです。吊るすタイプは約半年~約1年、コバエ除けの効果が持続するものが多く、手間がかかりません。吊るすタイプのコバエ除けは、ドラッグストアやネット通販などで700円前後で購入できます。
ベランダは植木鉢の対策が重要
ベランダなどに置いた植木鉢の水受け皿にたまった水が汚れていると、それを栄養源とするチョウバエなどが卵を産みつけるおそれがあります。そのため、水受け皿の水はこまめに捨てるようにしましょう。
また、植木鉢に有機肥料などを使っている場合は、キノコバエが卵を産みつける可能性があります。とはいえ植物の成長に有機肥料は欠かせません。
そのため、土の表面だけリン・カリウムなどがはいった無機肥料の土に替えておくとよいでしょう。無機質の土には赤玉土やバーミキュライトなどがあります。
浴室は排水口の掃除と換気を!
コバエは、浴室の排水口にたまったヘドロなどに卵を産みつけることが多いです。コバエの発生を予防するためにも、浴室の排水口はこまめに掃除しましょう。排水口にあるゴミ受けにたまった髪の毛は、せっけんのかすや皮脂が絡みついてヘドロの原因となります。
たまった髪の毛は、ティッシュでつまんで取り除きましょう。排水口を掃除するときは手が汚れるのを避けるために、ゴム手袋を着用してからゴミ受けやふたなどの部品を外します。
それらを浴室用の洗剤をつけたスポンジや歯ブラシを使って、こすり落としてください。浴室用の洗剤は、ネット通販やホームセンターなどで約300円で購入できます。
コバエは湿気を好みます。とくにチョウバエは高温多湿を好みますので、浴室の使用後は換気して乾燥させましょう。窓を開けるとコバエが侵入する可能性がありますので、換気扇を回すとよいでしょう。
換気扇は24時間回したほうが、コバエを予防する効果が高くなります。換気扇を24時間回した場合の電気代は1ヶ月あたり約100円~約500円です。意外に安いので、ぜひ試してみてください。
キッチンには生ゴミをためない
先述しましたように、ショウジョウバエやノミバエの発生原因は生ゴミです。たとえ少量でも生ゴミのニオイにつられて寄ってくるので、頻繁に捨てるようにしましょう。
生ゴミは新聞紙などにくるんで水気を切り、それをビニール袋に密封して捨てましょう。そうするとにおいが漏れにくいため、コバエが寄り付きにくくなります。
また食べ残しやビールなどの飲み残しが発するにおいにも、コバエがつられて寄ってきます。食べ残しがのっていたお皿などにも、そのにおいでコバエが寄ってきます。使ったら、すぐに洗うようにしましょう。
飲み残しがはいっていた空き瓶や缶なども、中までしっかり洗うことが大切です。洗わないと付着したジュースなどのにおいにつられて、コバエが寄ってくるからです。
害虫の大量発生で困ったときはまず大家さんに相談
害虫がアパートに大量に発生する原因が自分の生活環境にある場合は、掃除などをして改善するか、プロの害虫駆除業者に依頼して対処することになるかと思います。
しかし害虫が大量に発生した原因が、アパートの老朽化や水回りの排水管の欠陥などであった場合、駆除費用は管理側が負担することになります。自分で対処してみたけれども、それでも害虫が大量に発生してしまう場合は、まず大家さんなどに相談してみるとよいでしょう。
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