コンポストにわくコバエの原因は生ごみの臭い……効果的な対策を解説
コンポストにコバエがわいてしまったときは、内部の温度を上げることで駆除・予防が可能です。コバエは一定の温度以上では繁殖することができなくなるからです。
このコラムでは、コンポストにコバエがわいたときの効果的な対処法について解説していきます。コバエにもう悩まされたくないという方は、ぜひ参考にしてください。
目次
コンポストにコバエがわいたときは内部の温度を上げよう
コバエは40度以上の環境では卵が死んでしまい繁殖することができなくなるため、コンポストにコバエが発生してしまったときは内部の温度を上げるようにしてください。肉などの油分が多いものを入れると温度も上がりやすくなります。
普段からコンポスト内をよくかき混ぜておくことも重要です。生ごみの発酵が促進されてコンポスト内の温度が上がり、コバエの発生をおさえられます。底からひっくり返すようにかき混ぜると、空気がよく混ざって効果的です。毎日生ごみを入れるタイミングでかき混ぜましょう。
そのほかにも、ビニールに入れて炎天下に放置するという方法もあります。逆に、殺虫剤などを使った駆除はあまりおすすめできません。
ミミズのいるコンポストのコバエに殺虫剤は使わない
コンポストを使用している方の中には、ミミズを飼っているという方もいるでしょう。ミミズは微生物が生ごみを食べて発酵させる際の手助けをしてくれますが、殺虫剤を使ってしまうと、そんなミミズにまで悪影響が出てしまうことがあるのです。ミミズだけでなく微生物まで死んでしまうこともあります。
また、堆肥化させて農作物や花に撒くことを考えると、その後に影響の出る可能性がある殺虫剤はなるべく使わないほうがいいといえるでしょう。
ただし、布などの上から虫よけスプレーをかけるくらいなら問題ありません。そのほか捕獲器やハエ取りリボンを使った方法もコバエ対策として使用することができます。
捕獲器やハエ取りリボンならOK
コバエ退治のグッズは殺虫剤だけでなく、コバエをおびきよせて駆除する捕獲器やハエ取りリボンといったものもあります。こうした駆除グッズであれば、堆肥として使う際に影響も出ないため、使ってみてもよいでしょう。
そのほか、アルコールなどを入れた瓶をコンポスト内に入れておくという方法もあります。コバエはアルコールが好物なので、好みの臭いに引き寄せられて瓶に入っていき、おぼれてしまうという仕組みです。
しかし、これらの方法はコバエを寄せ付けてしまうことには注意が必要です。そもそもコバエがコンポスト内にわいてしまう原因も臭いにあります。
コンポストにコバエがわく原因は生ごみの臭い
コバエは生ごみの臭いを好みます。そのため、発酵する前のコンポストの内部は、コバエにとってご馳走の山ともいえるのです。フタを閉めていたとしても、コバエの体長は2ミリほどと非常に小さいため、わずかな隙間からも侵入されてしまいます。
そんな場所をなんの対策もせず放っておいたら、コバエがわいてしまうこともある種当然といえるでしょう。コバエ対策とあわせて、臭い対策もしておくと、コバエが発生する可能性を下げることができます。
水分が多いと臭いも強くなる
水分が多すぎると、コンポスト内部の空気が不足して十分に発酵できなくなり、臭いを発生させやすくなります。水分が多いと感じるときは、基材を増やしたり、よくかき混ぜたりして水分量を調節するとよいでしょう。理想の水分量は握ると固まり、手を離すとほぐれるくらいです。
まとめ
コンポストにコバエがわいてしまったときは、内部の温度を上昇させて、コバエが繁殖できない環境を作ることが重要です。肉などの油分の多いものを入れたり、よくかき混ぜたりすることで、コンポスト内の温度を調整しましょう。
殺虫剤は、あとで肥料として使うことを考えると基本的使わないほうがよいです。ただし、布の上から虫よけスプレーをかけるくらいなら問題ありません。また、捕獲器やハエ取りリボンといったものも使ってもよいでしょう。
コバエは臭いに引き寄せられて発生するため、臭いを抑えることも予防になります。水分が多すぎると臭いが発生しやすくなるため、こまめに調節するようにしてください。