コバエはいつから発生するの?予防方法や具体的な駆除の方法を解説
コバエは春ごろから増え始め、梅雨の時期に急激に増えてしまいます。とくに梅雨は高温多湿になりやすく、コバエがもっとも活発化する時期です。
もし対策をおこなわないでいると、梅雨のころにコバエが大量に発生してしまうこともあるでしょう。コバエが増え始める時期より前にあらかじめ対策をおこなっておくと、コバエの繁殖を抑えることができます。
当記事では、コバエがいつから発生するのか、駆除も兼ねた予防方法について解説しています。さらに、身近なものを使って自作できるコバエトラップの作り方についても解説しています。
目次
コバエの繁殖サイクルとは【種類ごとに違う生態解説】
コバエは基本的に春ごろに発生し始め、10月ごろまでが発生のピークです。また、私たちがよく見かけるコバエは4種類ほど存在しています。以下では、コバエの種類ごとの生態やコバエがいつから発生するのかについて紹介しています。
チョウバエ
チョウバエの発生時期は、4~11月ごろです。温度が約25~30℃で湿度の高い環境を好むので、とくに5~6月に大量発生します。しかし暖かい環境があれば、冬でも活動することがあります。
体長が1~5mmほどの大きさで体は灰色をしているものが多く、羽がハートのような形をしているのが特徴です。チョウバエは排水口のぬめりや石鹸カスなどを好み、主にトイレやお風呂場、洗面所などの水回りで発生します。
ノミバエ
ノミバエの発生時期は、4~10月ごろがピークです。しかし、屋内では年中通して見られることもあります。
体長が2~4mmで体は黒色です。後ろ足が長く、すばやく動き回ります。主に生ごみや腐った野菜、肉などに発生し、食卓やキッチンで見かけることが多いコバエです。
ショウジョウバエ
ショウジョウバエの発生の時期は、3~11月ごろです。春から秋にかけて発生し、夏から秋にかけてピークを迎えます。
体長が2~3mmほどで体は黄色褐色~赤褐色、赤い眼をしているのが特徴です。主な発生源は腐った果実や酒、酢などがあります。
キノコバエ
キノコバエの発生時期は、4~10月ごろです。高温多湿な環境を好むので、梅雨の時期にもっとも発生しやすくなります。また気温や湿度によっては秋にも発生する場合があります。
体長は2~4mmほどで、黒色~黒褐色をしています。植物の根腐れした部分や腐葉土をエサにし、観葉植物の土の中に卵を産むことが多いです。
コバエの具体的な予防方法は次章で解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
コバエ発生を予防する場所別の対策方法【卵や幼虫の駆除】
気付かないうちに屋外から入ってきた成虫のコバエがいれば、卵を産み付けられている可能性があります。コバエの大量発生を予防するには、駆除も兼ねて掃除をおこなうのがオススメです。この章では、コバエが発生しやすい場所の予防方法について解説していきます。
リビング【ごみ箱】
コバエは、生ごみのにおいに敏感に反応します。なので、ごみ箱からごみのにおいがしないように対策することが大切です。ごみ箱の底に脱臭シートを敷いておくと、手軽ににおいを抑えることができます。
また、フタ付きのごみ箱にすることで、においを抑えることができます。このフタの裏に貼るタイプの殺虫剤もあります。こちらは、ピレスロイド系の殺虫成分で殺虫する効果や、コバエを寄せ付けない効果があるものがあります。
キッチン【三角コーナー・排水口】
キッチンの三角コーナーに生ごみを放置していると、コバエが寄ってきて卵を産むことがあります。三角コーナーの生ごみは放置せず、しっかり水気を切ってからフタ付きのごみ箱に捨てるようにしてください。
また、キッチンの排水口に生ごみが溜まったままになっていると、あっという間に菌が増殖しぬめりになってしまいます。コバエはぬめりを好むので、排水口の掃除はこまめにおこなっておきましょう。排水口に漂白剤を流しておくと、ぬめりやにおいを予防してくれるのでオススメです。
トイレ【便器・貯水タンク】
トイレでコバエが発生しやすい場所に、便器や貯水タンクがあります。便器にこびりついた黄ばみのにおいによってコバエが寄って来るので、便器の掃除をおこないましょう。
また、貯水タンクのなかは湿気が多く、カビが発生しやすくなっています。そういった場所でもコバエは発生するのです。貯水タンクのなかを見ることはあまりないかもしれません。しかし、トイレにコバエがいる場合は貯水タンクのなかを確認してみましょう。
タンクのフタを自分で開けられるタイプの場合は、まず止水栓を閉めてからフタを外しましょう。止水栓は、タンクへの給水を止めるための栓のことをいいます。止水栓を閉めてから掃除しないと、誤って給水口から水があふれてくるといったトラブルの原因になります。
トイレタンクを掃除する際は、トイレ用洗剤と歯ブラシやスポンジなどを使って掃除をしていきます。しかし、ウォシュレット一体型などのトイレの場合はトイレタンクのフタを開けることができないので、業者に依頼をしなければいけません。
また、トイレ内に置いてある掃除用ブラシやブラシ入れもコバエの発生源になるので、定期的に交換することをオススメします。
浴室【浴槽カバーの下・排水口】
浴槽の側面のカバーは、エプロンといいます。エプロンは外せるタイプと外せないタイプがあります。外せるタイプの場合、エプロンの内部には髪の毛や皮脂汚れが溜まって、チョウバエにとって繁殖しやすい場所になってしまいます。
もし、浴室内でコバエを見かけたときは、エプロン下から発生していることもあるので取り外してみましょう。エプロンは、エプロンの下に手を入れて上にあげ、手前に引くことで外すことができます。
取り外し方はメーカーによって異なる場合があるので、はじめに取扱説明書等で確認するとよいでしょう。エプロンを取り外すことができたら、熱湯をかけてブラシと洗剤で掃除をおこなってください。
また浴室の排水口は石鹸のカスや皮脂汚れが溜まりやすく、掃除をしないとチョウバエの発生原因になってしまいます。排水管の掃除には漂白剤やパイプクリーナーを使うと、排水管内の幼虫や卵も駆除することができてオススメです。
もしもコバエが部屋に発生しているときは、コバエトラップを使うのもオススメです。次章では、身近なものを使って簡単に作れるコバエトラップについて解説していきます。
部屋にコバエが飛んでいる!コバエトラップがオススメ
成虫のコバエ向けの対策として、コバエトラップが有効です。代表的なものは、自作することができるめんつゆトラップがあります。めんつゆトラップが有効なのは、ショウジョウバエというコバエです。ショウジョウバエが調味料やアルコールのにおいを好むからです。
めんつゆトラップは、ショウジョウバエの好きなにおいを使っておびき寄せて、捕まえるという仕組みです。ショウジョウバエの好きなにおいはめんつゆのほかにも、ワインやビールなどがあります。めんつゆがない場合はそういったもので代用することもできます。
めんつゆトラップの作り方は、使い捨てができる容器にめんつゆと水を1:1の割合で入れます。そこに台所用洗剤を2~3滴ほど入れたら完成です。めんつゆトラップをコバエの発生しやすい、キッチンやごみ箱の周辺に置いておきましょう。
置いておく期間の目安は、1週間ほどです。それ以上置いておくと、今度はゴキブリなどの害虫が寄ってきたり、コバエが卵を産んでしまったりすることがあります。自分でコバエトラップの準備ができそうにないという方は、市販の置き型のコバエ捕りなどを使うのもオススメです。
コバエの発生が止まらない!そんなときは……
コバエは一度に約40個の卵を産み、種類によっては約10日で成虫になるのでとても繁殖のスピードが早いといえます。大量に発生している場合は自分駆除することが難しくなってきます。コバエが気になる、今すぐに駆除してほしいといったときは、業者に相談することをオススメします。
害虫駆除業者の選び方
害虫駆除業者を選ぶときには、見積りをきちんと取るようにしましょう。見積りは、最低でも3社ほどから取り、費用や駆除方法について比較してみることが大切です。
また、アフターサービスがあるかどうかも確認しておきましょう。保証期間中に害虫がまた発生すれば、無料で駆除をおこなってくれるところもあります。保証期間は業者によって1年の場合や5年の場合など異なります。費用面やサービス面などを見比べて、最終的に自分で納得ができる業者に依頼をしましょう。
弊社では、害虫駆除に関するご相談を受け付けております。ご相談いただきましたら、お客様のご希望に応じた業者の手配をしてまいります。24時間365日お電話またはメールでご相談を受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。