コバエのウジ(幼虫)は殺虫剤が効かない?場所ごとの駆除方法を解説
コバエのウジは通常の殺虫剤では駆除できません。成虫は駆除できてもウジ(幼虫)には効果がないからです。
また、ウジの退治方法にはさまざまな種類があります。ウジの発生源(場所ごと)に合わせて駆除方法をかえることをおすすめします。
当記事では、コバエの幼虫や成虫の駆除方法を解説しています。コバエのウジにお悩みの方はぜひ試しに駆除をおこなってみてください。
目次
ウジ(幼虫)には駆除スプレーが効かない?【場所ごとの駆除方法を解説】
成虫と違い、殺虫スプレーではウジは駆除できません。殺虫スプレーは飛び回る虫に効果がありますが、ウジのような幼虫には適していないためです。ウジ殺し専用の駆除剤に液状タイプや顆粒タイプがありますので使い分けるとよいでしょう。
また、コバエのウジはさまざまな場所に発生しますそこで場所ごとに退治方法を選ぶのもおすすめの方法です。退治する方法は駆除剤だけではありませんので参考にしてみてください。
キッチン・トイレ・お風呂場
・キッチン
調理中に生ゴミが出るキッチンはコバエのウジが発生しやすい場所です。漂白剤とお湯を1:1で混ぜたものをスプレー容器に入れてたっぷりと発生箇所にふりかけてください。
排水口に発生したウジは熱湯をかけると死滅させられます。しかし排水管の故障につながることもあるので、心配でしたら専用漂白剤を使うようにしてください。
食器用洗剤を3倍に薄めた液をウジにかけるのも効果があります。食器用洗剤に含まれる界面活性剤が身動きをとらせなくするためです。また、お酢と水を合わせたものも、殺虫効果がみられるほか、コバエがお酢のにおいを嫌うことから今後の予防も期待できます。
・トイレ
コバエのウジが発生する場所で多いものがトイレタンクです。常に水がたまっているので、ウジのえさとなる汚れがたまりやすくなります。
駆除にはトイレタンク用の錠剤洗剤を使うのがおすすめです。タンクに入れるだけですので、簡単に掃除ができます。
・お風呂
湿気がこもりやすいお風呂にも発生しますので、排水口には専用漂白剤を使い、駆除をしましょう。「エプロン」という浴槽側面カバーにも潜んでいることがあります。エプロンをはずしてお湯をたっぷりとかけましょう。
ゴミ箱の中
ゴミ箱の中にコバエのウジを見つけたときは、箱の中やその周辺に衣類用防虫剤を置いてください。防虫剤の成分・ナフタリンのにおいがウジを死滅させる効果があるためです。
植木の中
コバエの1種であるキノコバエは土の表面に産卵をすることがあります。もしウジを発見したら、鉢がすっぽり入る大型のバケツに水をためて、鉢ごと水に沈めてみてください。15分ほどたてば、幼虫や卵が浮いてくるでしょう。
コバエの生態【繁殖のサイクル】
コバエの種類ごとの生態についてご説明します。同じコバエでも種類が違えば、産卵数や卵からウジにかえる日数もちがいます。今後の発生予防対策のためにも、あらかじめ知っておきましょう。
成虫が卵を産みつけコバエが大量発生・ショウジョウバエ
ショウジョウバエは黄色い見た目が特徴です。約50日の寿命のあいだで、産む卵の数は数千個、卵から羽化する期間は約10日ほどです。
・ノミバエ
一度に40個ほどの産卵をします。卵から羽化する期間は約2週間ほどです。
・キノコバエ
約10日の寿命のあいだに約70個の産卵をします。卵から羽化するまでの期間は約1ヶ月です。
・チョウバエ
チョウバエは約2週間の生涯で、平均240個の卵を産みます。卵から羽化のあいだは約20日間ほどです。
大切なのはコバエのウジや卵の発生を予防すること
コバエのウジの予防として大切なのは、成虫をしっかりと駆除をすることと、侵入をさせないことです。成虫がいなければ産卵することもなく、ウジは発生しません。成虫のえさとなる汚れを掃除することも、予防につながるのです。
予防法法【1】成虫の撃退や侵入対策
成虫のコバエは殺虫剤で駆除ができます。見つけたらすぐに駆除をしましょう。
侵入を防ぐには、不用意に窓を開けたままにしないようにしましょう。換気などで窓を開ける必要があるときは網戸を閉めておいてください。
ほかにも、ドアや窓の近くには、コバエトラップを吊り下げておくと侵入防止効果があります。また、コバエが嫌がるにおいのする木酢液やアロマオイルの希釈液を、網戸に噴射するのもおすすめです。
予防法法【2】定期的な掃除をおこなう
コバエは汚れをえさにしますので、生ゴミをもとめて家の中に侵入してきます。防止をするためには生ゴミを放置しないようにしましょう。なるべくふたつきのゴミ箱を使用してください。
トイレの便器やタンク内は汚れをためないように定期的に掃除をして清潔にします。掃除に使うトイレブラシやブラシ入れが汚れていたら、交換するようにしてください。
お風呂の浴槽側面カバーのエプロンもはずして掃除をしましょう。お湯のシャワーをかけると効果的です。
観葉植物への発生を防ぐには、腐葉土を使わずに赤玉土、鹿沼土、バーミキュライトなどの無機質の土を使うと発生を防げます。これは、腐葉土にコバエが発生することがあるためです。
また、コバエはジメジメとした湿気が多い場所が好きなため、観葉植物へ水をあげすぎないようにしましょう。水やりのあとにたまった受け皿の水もそのままにせず、捨てておいてください。
ほかにも、木酢液の使用がおすすめです。殺虫効果があるだけではなく、コバエが嫌がるにおいですので侵入防止効果があります。500倍程度に希釈をしてから、観葉植物へ散布してください。
それでもコバエが飛び回っているときは……
コバエは一度に数十匹から数百匹単位で産卵をしますので、1匹の成虫から大量発生につながることもあります。もし、自分で手に負えないときはプロに相談してみてもいいかもしれません。
害虫駆除業者の選び方
業者によるコバエ駆除を依頼する前には、作業料金の見積りを確認しましょう。また、どのような薬剤を使うのか、またはアフターサービスの有無などの作業内容を業者のホームページを確認することをおすすめします。
しかし「業者を探す時間がない」「どんな駆除をしてもらえば解決するかがわからない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。そのようなときは、お電話でご相談いただける弊社をぜひご利用ください。
お客様の発生状況などをおうかがいしたうえで、ご希望にそえるサービスを提供させていただきますよう弊社から業者をご紹介します。自力でのコバエの駆除に限界を感じたときは、ぜひ弊社まで詳細をお聞かせください。
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