グリストラップのコバエ対策はこまめに清掃や駆除をすることが大切!
グリストラップでコバエを発生させないようにするには、こまめに掃除することが大切です。飲食店の厨房には、油脂の塊が溜まりやすく、とくにグリストラップを放置しておくとコバエが大量発生することにもつながります。
そうなってしまうと、コバエが料理に混入してしまうおそれがあり、営業を継続できなくなるリスクも。また、厨房内にはグリストラップ以外にもコバエが発生しやすい場所があることも知っておかなければなりません。
当コラムでは、グリストラップにコバエが発生する危険性の高さ・厨房内で注意するべき点について解説します。コバエの発生の対策方法についてもご紹介していますので、ぜひご覧いただき、参考にしてください。
目次
グリストラップ周りのコバエ対処法
飲食店の厨房内でコバエを繁殖させないためには、発生させないための対策が必要です。とくにグリストラップは食材のクズや油脂などがせき止められる構造になっているので、清掃しないとそれらが溜まったままになってしまいます。
溜まった油脂などをそのまま放置していると、悪臭が発生するだけではなくコバエを発生させるおそれがあるのです。グリストラップの清掃頻度は、飲食店ごと(業態や店舗の回転数)に異なりますが、清掃頻度が多くて悪いということはありません。
バスケット内のゴミ捨てはもちろん、沈殿物や浮いた油脂の除去、ときには排水トラップ内などもしっかり清掃することが大切。これをしっかりおこなえば、コバエ以外のゴキブリなどの害虫が発生することを抑制することができます。
気持ちよく仕事できるように、営業終了後には清掃を徹底しておこない、厨房内が常にきれいな状態にするようにしましょう。
また、グリストラップの清掃グッズには油脂を分解してくれる錠剤タイプのものや、油脂を吸収してくれるシート状になっているものなどがあります。これらのほかにも、市販ではさまざまな清掃グッズがあるので、それらを試してみるのもよいでしょう。
このグリストラップは定期的に清掃していないと、さまざまなリスクが発生するおそれがあります。どのようなリスクがあるかは、以下で詳しく解説していきます。
グリストラップの放置はコバエの発生以外にもリスクがある
清掃されていないグリストラップは、飲食店の厨房の中でもコバエが発生する大きな原因となりがちです。またグリストラップの汚れをそのまま放置しておくと、コバエの発生以外にもリスクがあることを知っておかなくてはいけません。
ここでは、コバエの発生以外のリスクについてご紹介してきます。リスクを知ってグリストラップの清掃の大切さを認識しましょう。
リスク(1)コバエの発生による異物混入
グリストラップの清掃をせず放置しておくと、コバエが厨房内に侵入して卵を産み、大量発生につながるおそれがあります。コバエの種類によっては、繁殖力が高く2週間前後で数十匹に増殖することも。
もし、料理に虫などの異物が混入してしまったら飲食店にとって致命的です。たとえその場はクレーム対応したとしても、ネットで情報が拡散してしまったらお店に来店する人数が減少してしまいます。場合によっては、経営が深刻な状況になることもあるのです。
またコバエは、食材に卵を産んでしまうことがあります。料理には加熱しないで提供する場合もあるため、卵が付着しているものだと知らずに口にしてしまい、下痢などの症状を引き起こす「ハエ症」になってしまう可能性も。
このようなことが起きてしまった場合、保健所から営業停止を受けることがあります。そのため、厨房の清掃をしっかりおこなわなければいけません。
リスク(2)悪臭の発生
グリストラップを清掃しないでいると、溜まった油脂から悪臭が発生します。それは、厨房内だけではなく、店内や店外まで漂うこともあるのです。
異臭のするお店では、いくらサービスがよく価格が安くても食事を楽しめませんし、お店に入りたいと思われなくなってしまいます。このような問題が発生しないよう、グリストラップをきれいにしておくように心がけましょう。
リスク(3)排水管のつまり
グリストラップでせき止められている油の量には限界があり、一定の量を超えてしまうと下水に油が流れてしまいます。またゴミなどの異物が溜まったりすることで、配水管が詰まるおそれもあるのです。
排水管が詰まれば、最悪の場合業者に詰まりを解消してもらうため、一時的に営業を止めなければいけない状態になるかもしれません。また、コバエはグリストラップ以外にも発生することがあります。以下で詳しく解説します。
コバエが発生しやすい場所はグリストラップ以外にもある
コバエが発生するのはグリストラップだけではありません。この章では、厨房内でコバエが発生しやすい場所と注意すべきポイントをいくつか解説します。
排水口
排水口はヘドロが溜まりやすいため、コバエが卵を産み、発生源になってしまうこともあります。またコバエの発生だけではなく悪臭も放つため、こまめに清掃するようにしましょう。
食材
コバエは野菜や果物などの食材に多く発生します。そのまま放置しておくと卵を産み付けられるおそれがあるため、注意が必要です。
厨房機器周り
厨房機器周りは、営業し続けていればどうしても汚れてしまいます。調理作業をする場所は食材を扱うため、コバエが発生すると異物混入のリスクが高まってしまいます。コバエの発生や異物混入を防ぐために、定期的に清掃するようにしましょう。
床や壁面
厨房内の床や壁は、多くの油やホコリなどが付着し続けます。とくに厨房機器と床面の隙間は、食材の切りカスなどが落ちてそのまま放置しているとコバエだけではなく、ゴキブリやネズミなどの害虫・害獣も寄ってきやすくなってしまいます。
グリストラップ以外の場所も対策しておこう
コバエの発生場所はグリストラップ以外にもあるため、それぞれ対策することも重要になってきます。ここでは、厨房内でコバエを発生させないためのポイントをいくつか解説していきます。ぜひ参考にしていただき、実際に試してみてください。
厨房内の清掃はこまめにおこなう
コバエを発生させないためには、グリストラップ以外に厨房機器周りやシンク内など、厨房全体を常に清潔を維持することがポイントです。営業終了後には、シンク内や作業場など常に乾いた状態を維持し、アルコール消毒などもしておくとよいでしょう。
排水口を清掃するときは、漂白剤を数滴垂らして、熱湯(60度ぐらいまで)を流すことで殺菌することもできるのでおすすめです。また床磨きも定期的におこない、油脂を落としたあとはしっかり水を切るようにすることも大切です。
生ゴミは放置しない
生ゴミを放置していると、匂いからコバエが寄ってきてしまいます。コバエが発生しないように、その日に出たゴミはビニール袋に入れ、匂いが漏れないようにしっかり密封するか、フタ付きのゴミ箱に捨てるなどしましょう。
もしフタ付きのゴミ箱の開閉で一瞬匂う場合は、フタの裏に設置するコバエ対策グッズがあるので、利用するのもよいでしょう。また、ゴミ箱も定期的に清掃するようにしましょう。
食材は密閉容器や冷蔵庫で保存する
野菜や果物などをそのまま放置していると、コバエが食材にとまり、発生源になってしまいます。コバエを発生させないためにも、野菜などの食材は密閉容器や冷蔵庫に入れるようにしましょう。
ただし、食材にコバエの卵が付着していることがあります。密閉容器や冷蔵庫に入れる前には、よく水洗いしてから入れるようにしましょう。また、ビニール袋に食材を入れておくと、万が一コバエが発生しても冷蔵庫内での拡散を防ぐことができます。
ダンボールは早めに処分する
野菜などの食材の入ったダンボールが納品されてきた場合、コバエが付着し卵を産みつけている可能性があります。また、コバエ以外にゴキブリの卵も付着していることもあり、そこから繁殖してしまうかもしれません。
ダンボールから納品物をとりだしたら、厨房などに置きっぱなしにせず、できるだけ早めに処分するようにしましょう。
手に負えないと感じた場合はプロの業者に依頼しよう!
飲食店の厨房内でコバエを発生させないためには、さまざまな場所を定期的に清掃することが必要です。しかし、営業時間内ではグリストラップの清掃をおこなうのは難しく、大がかりな清掃は営業時間外になってしまいます。
営業前におこなおうとしても、料理の仕込みや開店準備などでなかなか清掃時間がとれないことでしょう。また、コバエの大きさは2mm前後と小型であることから、卵以前に個体自体を見つけるもの簡単ではありません。
その場合は、プロの業者に一度相談してみましょう。プロであれば、コバエ駆除・対策に関する豊富な経験やノウハウをもっています。グリストラップでコバエが発生しないように適した方法で駆除をおこなうだけではなく、コバエの種類や侵入経路の特定し予防対策もしてくれることも。
何よりも、プロに任せることで手間や時間をかけることなくグリストラップのコバエ対策ができるということが、大きなメリットといえるでしょう。
さらには、コバエを発生させないためにどのような対策をしたらよいか、プロの視点からアドバイスを受けることもできるかもしれません。グリストラップをはじめ、他の場所でコバエが発生しやすい場所がないか、一度確認してみましょう。
もしコバエを駆除に関する業者をお探しであれば、ぜひ弊社にご相談ください。弊社では、お客様からのご相談を受け、弊社加盟店からご要望に沿った業者をお探しいたします。お気軽にご利用ください。