カーテンはダニの巣窟!危険性からやってはいけない注意点など解説
家中いたるところに潜むダニ。布団や衣類への対策はできていても、カーテンを見落としてはいませんか?危険だと分かっていても、カーテンの中はどうなっているのか、どのような対策を取ればいいのか分からないという方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、カーテンに潜むダニの危険性と駆除方法についてご紹介していきます。どのように対策すべきか分からないという方はぜひ参考にしてみてください。
カーテンに潜むダニの危険性
家の中に潜むダニにはどのような危険があるのでしょうか。ダニの種類や特性などから解説します。
ダニに噛まれる危険性
ダニにもいくつかの種類がいます。まずはダニの種類から見ていきましょう。
・コナダニ
高温多湿を好み、梅雨時、秋口に増殖します。コナダニ自体は人を噛みません。しかし、食品から医薬品までさまざまなものをエサにするうえに、繁殖力が極めて高く、大量発生した場合、コナダニをエサにする、ツメダニの増加に注意が必要です。
・ツメダニ
コナダニと同じ梅雨時、秋口に増殖するツメダニは、コナダニなどの小さな昆虫をエサにして、カーペットや畳などに生息します。吸血こそしないものの、人を噛むことがあり、刺咬症の原因になります。
・イエダニ
5月頃から発生し、割れ目や暗い場所に生息します。ネズミなどの動物に寄生する吸血性のダニです。しかし、寄生している動物が死ぬと、移動して人も吸血します。
・マダニ
10~11月頃に本格的に活動する大型のダニ。生息しているのは屋外ですが、衣類に付着して家の中に入ってしまうおそれがあるため、虫よけ剤の使用や家に入る前に払い落とすなど対策を取りましょう。
ダニに噛まれると、皮膚が腫れたり強い痒みが生じたりします。種類によって活動時期も異なり、感染症を媒介する場合もあります。大きな被害を受けないように身近なところから注意しましょう。
室内の清潔が保てなくなる危険性
ダニが好む場所は、別の害虫やホコリなど、室内を汚し、アレルギー性疾患の原因となるものが発生する場所でもあります。
アレルギーの原因となるダニをチリダニと言います。チリダニは高温多湿を好みますが、気温が低く乾燥した冬でも存在します。
リビングや寝室など人が生活する場所に多く発生し、ペットがいるご家庭では発生率が高くなります。また、チリダニは生きている間だけでなく、死骸や糞がアレルギー性疾患の原因になるので、こまめな掃除や洗濯で、ダニが繁殖しにくい室内環境を保ちましょう。
カーテンのダニを落とす方法
カーテンはマットレスやクッションと違い薄いので、家庭で掃除、洗濯することが可能です。そこで、ダニを落とすことができる効果的な方法を見ていきましょう。
乾燥機で乾燥させる
ダニは60度以上の高温で死滅します。しかし、一般的によく言われている天日干しではそこまでの高温にはならないので、ダニを死滅させることはできません。
したがって、カーテンほどの薄さならスチームアイロンを使用するのもひとつの手です。温度の高さは十分なので、ダニの死滅効果はあると言えます。ただし、生地やかけ方によってはカーテンを傷めてしまうこともあるので、注意が必要です。
そこで、初めてでも間違いが起きにくく、効果的なのが乾燥機です。衣類用の乾燥機でも十分ですが、特にコインランドリーなどの高温乾燥機ではより高いダニ死滅の効果が期待できます。
掃除機で吸う
洗濯や乾燥で生きたダニを死滅させることは可能です。しかし、それだけでは不十分です。カーテンにダニの死骸や糞が残っていてはアレルギー性疾患を起こしかねません。ゆっくり丁寧に掃除機をかけて、清潔なカーテンにしましょう。
カーテンレールも忘れず掃除
忘れがちですが、カーテンレールも掃除する必要があるのです。カーテンレールには窓の結露などでカビが発生しやすく、ホコリも溜まります。中にはダニだけでなく、チャタテムシやシミという虫も存在します。さまざまな害虫を寄せ付けないよう、隅々まで掃除しましょう。
・チャタテムシ
ダニによく似た虫でカビやホコリを好み、古い本や穀類、麺類などの食品にも発生します。直接的な被害はありませんが、チャタテムシの死骸もアレルギー性疾患の原因になります。
・シミ
書類や壁紙に害を加える俊敏な虫で夜に活発に動きます。人体に害を及ぼすものではありませんが、室内が傷む原因になるのでしっかり駆除しましょう。
ダニを増やさない予防策
これまでにも触れましたが、ダニは60度以上の高温にならなければ死滅せず、エサになるものは小さな昆虫から人間が食べるような食品まで幅広くあります。
そのため、ダニが家にまったくいない環境を作るのは非常に難しいです。しかし、なるべく多くのダニを駆除し、今以上にダニを増やさないよう対策することは可能です。
定期的に掃除と洗濯をする
カーテンなどの薄手のものなら家庭用の洗濯機でダニを洗い落とすことができます。そして、ダニの死骸などは表面にあるものは掃除機で吸い取ってしまえばなくなります。
どんなに念入りにダニを駆除しても、一度きりではまたダニが発生してしまいます。室内に湿気が溜まらないようにできるだけ毎日換気して、ホコリが溜まりやすい部屋の隅々までこまめな掃除と定期的な洗濯でダニが発生する環境を作らないようにしましょう。
防ダニのものを使用する
広告でよく目にするようなダニ駆除の商品もありますが、カーテンにも防ダニのものがあるのをご存知でしょうか。自分で対策をするのが大変だという方は、防ダニのものを使用してもみるのもひとつの手です。
見えない敵ダニに困ったらプロに相談
ここまでダニの種類や危険性、家庭での対策などをご紹介しましたが、カーテンの種類によっては家庭で洗濯ができないものもあるので、確認が必要です。
また、なかなか自分で行うのは難しい、面倒くさい、時間がないという方はプロに任せてみてはいかがでしょうか。
業者選びのポイント
ダニを駆除してくれる業者はたくさんあります。何を基準に選べばいいか分からないという方はまずは相談してみてください。
無料相談窓口があるので、今ダニでどのようなことに困っているのか話して、最適な業者を選びましょう。
最適な業者は、求めている内容によって異なります。迅速な解決をご希望の場合は、即日対応可能で、ご自宅に近い業者がよいですし、駆除後の対策も気になるという場合は、アフターフォローが充実した業者を選ぶべきでしょう。
カーテンのダニ駆除をおこなうにあたり、何が気になっていて、どんなことを解決したいのか、目的をはっきりさせておくことも、業者選択を失敗しないポイントになります。
駆除にかかる費用相場
カーテンのダニをクリーニングで駆除する場合、カーテンの生地やサイズによって費用が異なりますが、1枚数千円~1万円台が相場です。
まとめ
カーテンのダニは洗濯と乾燥機などで駆除ができても、その後清潔に保つことができなければ、またダニの巣窟になってしまいます。定期的に部屋の換気や掃除、洗濯をして、ダニの発生を防ぎましょう。