蕁麻疹とダニが原因の赤い発疹の見分け方|すぐわかる特徴と処置方法
肌に出てきた赤いブツブツかゆみ。その原因がわからずに考え込んでしまっていませんか?肌にかゆみをともなう湿疹には蕁麻疹や虫刺され、そのほかにアレルギー症状によるものが考えられます。
今回の記事では、原因不明な赤いブツブツかゆみについて解説します。まず初めに疑う蕁麻疹や虫刺され。アレルギーの原因、ダニやノミによるかゆみの症状やその対策方法まで、ご紹介していきます。
蕁麻疹(じんましん)と虫さされの見分け方
赤いブツブツかゆみが発生すると、蕁麻疹や蚊による虫刺されと思うかもしれません。しかし、実際には赤いブツブツによるかゆみは蕁麻疹や虫刺されとは違った原因かもしれません。まずはそれらの違いを判別するために、蕁麻疹と虫刺されの違いを紹介します。
蕁麻疹は強いかゆみをともなう発疹が体に現れる皮膚の症状。蕁麻疹で現れる発疹は全体的に平たく、ときに赤い輪のような見た目をともないます。蕁麻疹の一番わかりやすい判別の方法は、時間を置くことです。発疹ができても数時間で消えるようなら蕁麻疹の可能性があります。
対して虫刺されの場合は、かいたりすると表面がジュクジュクしてきたり、気付かない間に増えていることがあります。これは蕁麻疹にはない虫刺されの特徴です。
かゆみをともなう発疹が起こる蕁麻疹と虫刺され。まずはこれらの症状が当てはまらないかどうかを確認してみることが先決でしょう。これらのどちらも当てはまらない赤いブツブツかゆみはそのほかの原因やアレルギーやダニによるものが考えられます。
また症状によっては、皮膚科での治療が必要な皮膚病やニキビなども考えられます。治療が必要なもの、ニキビなどが原因の場合は対処方法が異なりますのでご注意ください。
赤いブツブツとかゆみ、犯人はダニの確率が高い!
腕やお腹にできる赤いブツブツかゆみ。蕁麻疹とも虫刺されとも違うものであれば、そのかゆみの犯人はダニの可能性が高いです。ダニは日本の住宅に住み着くとても小さな虫です。絨毯(じゅうたん)や畳に住み着き、そのかゆみをもたらしている可能性があります。
ダニアレルギーの患者数が多い理由
ダニが住み着くのは布団や絨毯、畳などの人が長く滞在する場所ばかりです。そのため、ダニのアレルギーが発生する原因であるアレルゲン(ダニの場合はダニのフンや死骸)を大量に吸い込みます。それが原因でダニによるアレルギーが発生するのだとか。
日本の全人口のうち、半分はなんらかのアレルギーを持っているといわれています。そのうちの何割のかたが、ダニによるアレルギーを持っているか想像できるでしょうか?なんと、アレルギー持ちのうち約8割の人がダニによるアレルギーを持っているそうです。
日本の住宅住まいは、大量のダニに常にさらされている環境ともいえるかもしれませんね…!
ダニ被害の症状は2タイプある!
ダニによるかゆみの症状は大きくわけて2種類に分類されます。ひとつはダニに対するアレルギーによって発生するかゆみ。もうひとつがダニに噛まれたことによって発生するかゆみです。
ダニへのアレルギーが原因でかゆみが発生している場合、その症状は全身に現れます。また、アレルギーによるかゆみの場合、薬はかゆみ止めではなくアレルギーに対する薬が必要になります。
対して、ダニに刺されたことによって発生するかゆみは、刺された部分にだけかゆみの症状が現れます。ダニは噛む力は強くないので、発症する場所は腕やお腹などの皮膚が柔らかい場所だけ。噛まれたかゆみにはかゆみ止めを使うのが有効です。
ダニによる症状なのかを見分けるポイント
ダニによる症状かどうかを見分けるポイントは、かゆみの症状が出ている場所を確かめることです。ダニの噛む力は弱く、皮膚の柔らかい場所だけに症状が出ているか。その症状に痛みはなく、発疹が比較的近くに固まっている場合はダニの可能性が高いでしょう。
また、ダニによるかゆみは時間差をともなって起こることも特徴です。ダニの影響でかゆみの症状が出るまでには、8時間以上の時間がかかります。かゆみの症状が続く期間は1週間~10日間。違和感があってからこの期間の間かゆみがあれば、ダニが原因かもしれません。
赤いブツブツとかゆみはこんな原因も!
赤いブツブツかゆみは、ダニによる影響だけではありません。自然界にはほかにも人間に対してかゆみをともなう発疹の症状を与える虫がいるのです。ここでは、そのなかから3種類の虫を紹介します。
トコジラミに刺されたときの症状
トコジラミは別名、南京虫(なんきんむし)と呼ばれます。日本では一度数が激減しましたが、最近になってまた数を増やしているといわれます。南京虫に刺されたときの症状は、比較的大きな赤い湿疹ができること。
発症するまで1週間以上かかることもあるため。海外からの旅行帰りに時間差でかゆみを感じることも多いそう。主な住処は壁の割れ目や畳のなか。夜行性で夜になると活動し、人間から血を吸います。
ノミに刺されたときの症状
ノミの主な発生源はペットです。ペットに取りついたノミが室内に侵入、人間を刺しかゆみをともなった発疹を作ります。ノミに刺されたときの症状は非常に重く、ときに水ぶくれのような症状になることもあります。
チャドクガの幼虫の可能性も
チャドクガの幼虫は、公園や街にあるツバキやサザンカに住んでいる、黒とオレンジの見た目の毛虫です。チャドクガの幼虫に刺された場合細かい、赤いブツブツが現れます。被害に会わないためには、ツバキやサザンカに触らないことが一番でしょう。
自分でできるダニ、ノミ対策
赤いブツブツかゆみの主な発生源であるダニやノミ。これらの虫は対策をすればその数を減らすこともできます。ダニやノミの数が減れば、不快なかゆみの発疹を抑えることも可能。ここでは、そんなダニやノミの対策方法について解説します。
発生しやすい条件
ダニの発生しやすい条件は高湿度の環境です。季節でいえば梅雨の時期です。基本的にダニは年中いますが、梅雨の時期にはその数を増やします。気温は約20~30℃を最も好みます。餌は人間のフケやアカ。そのため餌が豊富な家のなかでは増殖しやすいといえます。
ノミもダニ同様に好む環境は高湿度です。しかし、ノミの主な発生源はペットへの寄生。ペットの散歩中などに寄生しそのまま家のなかに入り込みます。
駆除方法
ダニの駆除を、完全におこなうのは難しいといわれます。しかし、その数を減らし、対策をすることは十分に可能です。そのためには絨毯や畳にこまめに掃除機をかけることが一番手軽かつ効果的です。ダニ用のくん煙剤を使うのも効果が見込めます。
ノミの駆除をするには、発生源になるペットのケアを徹底的におこないましょう。散歩後のブラッシングや定期的なシャンプーで、ノミ対策を万全におこなうことができます。
かゆい!今すぐ徹底的に駆除したい!
赤いブツブツかゆみを今すぐにでもなくしたい。かゆみの発生源であるダニやノミを根こそぎやっつけたい。そんなかたには駆除の専門業者への相談がオススメです。
相談から駆除の作業まで短時間でおこなうなら、やはりプロへの依頼が確実です。また駆除の効果も抜群でしょう。駆除の作業後に今後の対策を相談することもできます。迷っているなら、まずは相談してみてはいかがでしょうか?
まとめ
身体にできた赤いブツブツかゆみを、なんとかしたいとお困りのかた。まずは原因を探すことから始めてみましょう。蕁麻疹や虫刺され、ダニやノミなど。その発生源になるものにはたくさんの種類があります。
そのなかでも、原因がダニやノミによるアレルギーや被害だとしたら、そのときは駆除をおこなうのが最も効果的でしょう。絨毯や畳に潜むダニやノミを一網打尽にすれば、そのかゆみの症状は治まる可能性もあります。
自分での駆除が不安なかたは、一度駆除のプロに相談をしてみるのがよいでしょう。自分ではできないような細かい部分までしっかりとケアし、ご自宅の環境を快適なものに変えることができるかもしれませんよ。