素嚢乳(そのうにゅう)は素嚢という器官の内壁から分泌される液体で育雛の際に吐き戻して雛に与えられます。主にハト目の鳥類にみられるため、英語では「ピジョンミルク」と呼ばれています。
ハトは雛が孵化する2日ほど前から素嚢乳の分泌が始まります。生まれたばかりの雛は固形物を消化することができないため、親は素嚢乳に固形物が混入しないように、素嚢乳が作られるようになると同時に餌を採ることをやめます。
ハトの素嚢乳の成分は哺乳類のミルクに似ていて、栄養価がとても高く、見た感じはカテージチーズのように見えるほどに濃厚です。水分を65%~80%近く含んでいるため、親鳥は水分確保が大変なんだそうです。
非常に栄養価が高い素嚢乳を摂取して、鳩の雛は急激に成長していきます。鳩は成鳥はもちろん、雛も勝手に駆除することはできません。また、卵も勝手に捕獲することは禁止されています。鳩の駆除のためには法律の壁もありますので、鳩被害にお悩みでしたら鳩駆除のプロにご依頼されるのがよろしいでしょう。