無線が開発されていなかったり、普及していなかった時代に軍隊の通信手段として使われていたのが「軍鳩(ぐんきゅう)」です。この軍鳩は明治時代に勃発した日中戦争でも活躍しました。また、第二次世界大戦では、鳩を訓練してミサイルの誘導をさせる計画も存在し、第二次世界大戦を描いた映画やアニメの中でも軍鳩が出てくる作品はいくつかあるので、通信手段として重宝されていた事が伺えます。
現代では害鳥としても嫌われる鳩ですが、無線や携帯電話などの通信手段が無かった頃は軍鳩や伝書鳩に代表されるように、人間の役に立つことも多かったのです。しかし現代ではその意味が薄れ、残念ながら害鳥としてのイメージが強くなってしまいました。実際に鳩は、感染症の媒介であったり、害虫の増殖やストレスの増加などを引き起こしてしまいます。鳩に苦しめられることがないように、時には鳩駆除に踏み切る決断も必要なのです。