洗濯機や台所の排水ホースは、定期的に交換することをおすすめします。なぜなら排水ホースを交換せずに長期間使い続けていると、劣化して水漏れを起こしてしまうかもしれないからです。
本記事では洗濯機と台所に取付けられている排水ホースの交換方法をわかりやすく解説しています。あわせて排水ホースの適切な交換時期と排水ホースを長持ちさせるための掃除方法もご紹介しています。
現在、排水ホースの水漏れに困っている方も、排水ホースの水漏れを防止したい方も、本記事を読めば適切な対処ができるようになりますよ。
洗濯機の排水ホースは自力で交換できる
洗濯機の排水ホースの交換は専門的な技術や知識が必要ないため、自分でも交換することが可能です。まずは洗濯機の排水ホースの交換方法をご紹介します。自力で交換をしようとしている方は以下で紹介する内容をしっかり確認しておきましょう。
洗濯機の排水ホースの交換方法
洗濯機の排水ホースは止め金具である「ホースクリップ」が付いているかいないかで交換方法が異なります。では、ここからそれぞれの方法を見ていきましょう。
ホースクリップがある場合
ホースクリップがある排水ホースの交換に必要な道具と準備するものは以下のとおりです。
【準備するもの】
- 新しい排水ホース
- ドライバー
- はさみ
- ビニールテープ
新しい排水ホースは洗濯機のメーカーに問い合わせれば純正のものが手に入ります。しかし製造中止などの理由で、純正の排水ホースが手に入らない場合は、ホームセンターやネットショップで売られているもので代用することも可能です。その際は古い排水ホースをお店まで持っていき、型やサイズを確認するようにしましょう。
なお、排水ホースは商品名に「延長ホース」と記載されていることもありますが、型やサイズが合えば問題なく使用することができます。
【交換手順】
1.ホースクリップを外して、古い排水ホースを取り外す
まずは排水ホースの両端に付いているホースクリップを外します。ホースクリップがネジで止められているときはドライバーを使用し、ネジを緩めて外してください。ホースクリップを取ったら、排水ホースを引き抜きます。
2.新しい排水ホースの長さを調節する
メーカーに問い合わせて純正の排水ホースを取り寄せた場合は、この作業を省きますが、違うメーカーの商品を取り付ける際は、ホースの長さを調節します。排水口から洗濯機までの長さに合わせて排水ホースをはさみで切ってください。このときホースが長いとつまりの原因になりますので、正確に長さを調節するようにしましょう。
3.古い排水ホースに付いていたホースクリップを新しい排水ホースに取り付ける
古いホースに付いていたホースクリップを、新しい排水ホース(洗濯機に接続する口)に取り付けます。
4.洗濯機側と排水口側に排水ホースを取り付ける
ホースクリップをしっかりと取り付けられたら、洗濯機に排水ホースを接続してください。
そのあとは排水口側のエルボ(排水ホースと排水口をつなぐL字の部品)を一旦外しておきます。そして、ホースの先端をエルボに差し込み、接続口をビニールテープで巻いておきましょう。これは水漏れを防止するためです。
最後に排水ホースとつないだエルボを排水口に差し込めば、作業完了です。
ホースクリップがない場合
ではつぎにホースクリップがない場合の排水ホースの交換方法をご紹介します。基本的な交換方法は上でご紹介した内容と同じです。
【準備するもの】
- 新しい排水ホース
- ドライヤー
- 紙ヤスリ
- はさみ
- 接着剤
- ビニールテープ
【交換手順】
1.古い排水ホースを洗濯機から取り外す
古い排水ホースを洗濯機から取り外します。製品によっては接着剤でとめられているものもあるため、その場合はドライヤーで熱風を当てると外しやすくなります。
2.洗濯機にこびりついた接着剤をはがす
排水ホースを外したあとに、洗濯機側に接着剤の残りがこびりついていた場合は、ドライヤーを使って接着剤を取り除きます。なかなか取れない場合は紙ヤスリを使って残った接着剤をはがしましょう。
3.接着剤を塗った排水ホースを洗濯機につける
取り付ける排水ホースの長さを調節します。長い場合ははさみで短くしてください。そのあとは、洗濯機側の排水ホースの口に接着剤を塗って差し込みます。排水口側のエルボを排水ホースの先端に取り付けて、周りをビニールテープで巻きます。最後にエルボごと排水口に差し込めば作業完了です。
排水ホースの水漏れ時の応急処置
排水ホースが破損して水漏れが発生してしまった際は、新しいものと交換しなければいけません。とはいっても、すぐに替えの排水ホースを準備することができないということもあるかもしれませんね。そのような場合は、排水ホースに応急処置を施しておきましょう。
排水ホースが破損した部分にビニールテープを巻いておけば、ある程度水漏れを防ぐことができます。しかし、応急処置はあくまで一時の被害を軽減するための手段にすぎないので、なるべく早めに新しい排水ホースと交換するようにしましょう。
洗濯機の排水ホースの交換時期の目安
洗濯機の排水ホースの交換時期は2~3年であるといわれています。長年交換せずに放置すると、水が流れないなどのトラブルを引き起こすおそれがあるので、定期的に交換しましょう。
なお年数にかかわらず、排水ホースが見るからに劣化している場合は交換することをおすすめします。洗濯機をたくさん使うご家庭ではそれだけ排水ホースも早く劣化してしまうからです。また、排水ホースの接続部分が緩んでいるときは、ホースクリップを新しいものに換える必要があります。
洗濯機の排水ホースの掃除方法
洗濯機の排水ホースは掃除せずに使用し続けると、糸くずや洗剤カスが付着していきます。この状態を放置していると水漏れの原因にもなってしまいますので、定期的な掃除をすることをおすすめします。また排水ホースは掃除をおこなうことで長持ちさせることも可能です。
ここからは排水ホースの掃除方法をご紹介します。以下の道具を準備して手順通りにおこなってみてください。
【準備するもの】
- ラップ
- 塩素系漂白剤
【手順】
- 排水口側の排水ホースを外す
- 排水ホースに水と少量の塩素系漂白剤を入れる
- 排水ホースの口をラップでふさぐ
- 排水ホースを左右に振る
- 排水ホースの中の水を流す
- 排水ホースを洗濯機側と排水口側に取り付ける
手順の4をおこなったあとに、排水ホースの中の水をすぐに流さずに時間を置くと、より高い洗浄効果が期待できます。この際は、排水ホースを倒して水を流してしまわないように、排水ホースを上に向けたまま固定することを忘れないようにしましょう。
台所の排水ホースも自力で交換できる
家の水回りで排水ホースがあるのは洗濯機だけではありません。台所にも排水ホースが取り付けられています。ちなみに、この台所の排水ホースも自力で交換をすることが可能です。以下で方法をご紹介しますので、水漏れをしてしまった場合や、水漏れを防止したい場合はぜひ参考にしてみてください。
台所の排水ホースの交換方法
【準備するもの】
- 新しい排水ホース
- ドライバー
- バケツ
【台所の排水ホースは3タイプ】
- ネジ式(先端にナットが付いているもの)
- 差し込み式(先端がラッパ状になっているもの)
- Y字型(先端が枝分かれしているもの)
それぞれ対応しているシンクが異なるため、新しい排水ホースを購入する際は、古いものと同じタイプを購入してください。
また、それぞれの排水ホースは、シンクに合わせていくつかサイズがあります。サイズがわからない方は、古い排水ホースを取り外してホームセンターに持っていき、見比べたり店員さんに相談したりしながら購入してください。
【手順】
1.排水プレートを外す
まずは排水口と排水ホースを連結している排水プレートを外します。多くの場合は手で取り外すことができますが、ネジで固定されている場合はドライバーで外してください。
2.防臭キャップを外す
排水プレートを外したら、排水ホースを引っ張ります。すると防臭キャップという下水からあがってくるにおいを防止するためのゴム製品が見えてきますので、それも外しましょう。
3.塩ビ管を外す
防臭キャップを抜くと、塩ビ管が見えてきます。排水ホースと塩ビ管は差し込んであるだけで固定されていないので、真上に持ち上げて引き抜いてください。
4.シンクから排水ホースを引き抜く
排水ホースのシンク側に取り付けられた部分を外します。取り外し方は排水ホースの種類によって異なりますが、一般的なネジタイプであれば、ナットを左に回せば取り外せます。このとき、排ホースやシンク部分から水がこぼれてくるおそれがあるので、バケツで水が床に落ちることを防ぎましょう。
5.新しい排水ホースを取り付ける
古い排水ホースの取り外しが終わったら、排水プレートや防臭ゴムを、新しい排水ホースに取り付けておきます。そして、新しい排水ホースを取り外しとは逆の手順で取り付けていきましょう。最後に蛇口から水を流し、排水ホースから水が漏れていないことを確認したら作業完了です。
台所の排水ホースの交換時期の目安
台所の排水ホースの交換時期はおおよそ10年だといわれています。ただし、洗濯機の排水ホースと同様、見るからに劣化していた場合などは年数に関係なく交換することをおすすめします。
とくに台所の排水ホースの水漏れは発見が遅れやすく、気づいたときにはシンク下の収納スペースにカビが発生していた、などのトラブルが発生することも考えられます。少しでも不安がある場合はなるべく早めに排水ホースを交換するようにしましょう。
台所の排水ホースの掃除方法
台所の排水ホースも定期的な掃除をすることでつまりを防止し、長持ちさせることができます。ここでは液体パイプクリーナーを使った簡単な台所の排水ホースの掃除方法をご紹介しますので、ぜひ試してみてください。
【準備するもの】
- 液体パイプクリーナー
【手順】
- シンクのゴミ受けと中の排水トラップを取り外す
- 液体パイプクリーナーを流し込む
- しばらく放置する
- シンクの蛇口から水を流して液体パイプクリーナーを流す
手順3の放置する時間は使用する液体パイプクリーナーの注意書きに従うようにしてください。液体パイプクリーナーを過剰な時間放置すると排水ホースや排水管を傷めてしまうかもしれません。
業者に依頼すれば簡単に排水ホースを交換できる
ここまで洗濯機と台所の排水ホースの交換方法をご紹介しました。排水ホースはそれほど苦労せずに自力で交換することが可能です。とはいえ、「初めて作業するからちょっと不安」「手をかけずに早く交換したい」このように考えている方もいるかもしれませんね。
上記のような方は、業者に排水ホースの交換を依頼するという手段も検討してみてはいかがでしょうか。業者なら確実かつスピーディに排水ホースを交換してくれますよ。
もちろん弊社も排水ホースの交換に対応しています。ご連絡があればあなたのお家にすぐに駆け付けられる業者を手配いたしますので、業者依頼を検討中の方はお気軽にご相談ください。
依頼した場合の洗濯機と台所の排水ホースの交換費用
業者に排水ホースの交換を依頼したときの費用の目安をご紹介します。業者を選定するための判断材料にしてみてください。
洗濯機の排水ホースの交換費用 | |
作業費 | 5,000円~7,000円程 |
部品代 | 2,000円~4,000円程 |
総額 | 7,000円~11,000円程+基本料金+出張費 |
台所の排水ホースの交換費用 | |
作業費 | 5,000円~8,000円程 |
部品代 | 1,000円~2,000円程 |
総額 | 6,000円~10,000円程+基本料金+出張費 |
おおよその料金をご紹介しましたが、業者によっては出張費や基本料金が追加で発生することがあります。正確な料金を知りたい、という方は一度業者に問い合わせて見積りを出してもらうことをおすすめします。
なお、時間に余裕のある方は複数の業者に見積りを出してもらい、それぞれを比較するのもよいでしょう。業者ごとのサービス内容や料金を比較すれば、きっと自分にとって最適な業者を見つけることができますよ。
まとめ
洗濯金の排水ホースも台所の排水ホースも、自分で交換することが可能です。自力での交換を試みる際は、正しい型の排水ホースを購入するようにしましょう。また排水ホースは定期的に掃除することで、つまりを防止して長持ちさせることができます。
自分で交換作業をする手間を省きたい、自分で作業をするのが不安、という方は業者に依頼するとよいでしょう。その際は見積りを出してもらうと、細かなサービス内容や料金を把握できるので安心です。
弊社は無料にて見積りをお出ししていますので、費用だけを知りたい、他社と料金を比較したい、という方でもお気軽にご利用いただけます。排水ホースの交換にお悩みの方は、弊社までご連絡ください。