トイレタンクと便器の間から水が漏れている場合、密結パッキンが原因かもしれません。また、トイレタンク内で水漏れが発生している場合は、給水管パッキンが劣化して隙間から水が漏れていることが考えられます。
このように、トイレタンクに関する水漏れは給水管のパッキンと、密結パッキンの劣化が原因で起こることが多いです。トイレタンクの水漏れがパッキンの劣化が原因であれば、新しいものに交換することで対処しましょう。
このコラムでは給水管パッキンの交換方法、密結パッキンの交換方法を紹介しています。自分でパッキンを交換しようと思っている方は、ご紹介する方法を実践してみてください。自分で交換する自信がない方は、プロの水道工事業者に依頼するとよいでしょう。その場合の費用相場も紹介していますので、参考にしてみてください。
止水栓を止める
トイレタンクの水漏れに気付いたら、まずは止水栓を止めましょう。給水管パッキン・密結パッキンを交換するときに給水管を外すため、給水管とつながっている止水栓を止めないと、給水管を外したときに水が漏れてしまうからです。
ここでは、止水栓を止める方法とパッキンの交換に必要な道具をご紹介しますので、パッキンを交換するときの参考にしてください。
止水栓を止める方法
トイレタンクの横に接続している給水管をたどっていくと、壁のあたりに止水栓をみつけることができます。基本的に止水栓はハンドル式とドライバー式があり、時計まわりの方向にまわすと閉めることができます。ハンドル式は素手で、ドライバー式はマイナスドライバーを使ってまわしましょう。
止水栓の場所がよくわからない場合は元栓を閉めるという方法もあります。元栓は基本的にメーターボックスのなかにあります。メーターボックスはマンションの場合、玄関扉の横のあたり、一軒家の場合は敷地内の地下にあり、鉄製のフタが目印です。元栓も止水栓と同様に時計回りの方向にまわすと閉まります。
止水栓・元栓を閉めたら、10秒ほどトイレのレバーをまわした状態にしてトイレタンク内の水を空にしましょう。水を空にしないとパッキン交換の妨げになるからです。
パッキンを交換する際に必要な道具
給水管パッキン・密結パッキンの交換には以下の道具を準備すると、効率よく作業することができます。
- モンキーレンチ:給水管のナットを緩めるため
- マイナスドライバー:止水栓を閉めるため
- ウォーターポンププライヤー:給水管ナットを外すときにボールタップを固定するため
- バケツやタオル:給水管内に残った水を入れたり、ふきとったりするため
- ゴム手袋:作業しやすくするため
トイレタンク内で水漏れしている場合の原因は給水管のパッキン
トイレタンクを調べてみて、タンク内で水漏れしている場合は給水管のパッキンが劣化していると考えられます。劣化している給水管のパッキンは新しいものと交換しましょう。その交換手順をここで紹介いたしますので、ぜひ参考にしてみてください。
給水管タンク側のナットを緩める
給水管にはタンクと止水栓をつなげる役割があります。まずは、給水管のタンク側のナットを緩めましょう。止水栓側のパッキンを交換するためには、タンク側のナットが外れていなければならないので、タンク側のパッキンから交換したほうが作業効率がよいからです。
ナットを緩める際に、トイレタンク内にあるボールタップという調節弁が動いてうまくいかない場合は、ウォーターポンププライヤーで固定すると作業しやすくなります。持っていないという場合は、手で固定しながらでもよいでしょう。
ストレーナー(フィルター)を外す
モンキーレンチで給水管のタンク側のナットを緩めると、ストレーナーと呼ばれる白色のプラスチック製のフィルターがでてきます。ストレーナーを外すと、パッキンを外すことができます。外したストレーナーはなくさないようにしましょう。パッキンの交換後、もう一度使うからです。
タンク側のパッキンを交換する
ストレーナーを外したら、タンク側のパッキンを新しいものに交換します。そして、ストレーナーをもう一度給水管に取り付けましょう。
止水栓側のナットを緩める
タンク側のパッキンの交換が終わったら、次は止水栓側のナットをモンキーレンチで緩めてから指でまわして外してください。すると、パッキンがあらわれます。
止水栓側のパッキンを交換する
止水栓側のナットを外してパッキンがでてきたら、新しいものと交換しましょう。交換が終わったら、給水管と止水栓を接続し、もう一度ナットを締めて水が漏れてこないように固定してください。
このような手順で給水管のパッキンを交換しますが、自分で交換する自信がないと感じたら、プロの水道工事業者に依頼するとよいでしょう。その場合はぜひ弊社にご依頼ください。弊社に加盟するプロの水道工事業者が適切に対処いたしますので、ぜひ安心してご依頼ください。
トイレのタンクと便器の間で水漏れしている場合の原因は密結パッキン
冒頭でも少しふれましたが、水漏れがトイレタンクと便器の間から発生しているときは、密結パッキンが劣化していると考えられます。密結パッキンとは、トイレタンクと便器の接続部分からの水漏れを防ぐための部品で、黒い色をしており、ゴムのような材質でできています。
ここでは密結パッキンの交換方法について解説いたしますので、自分で密結パッキンを交換するときの参考にしてみてください。自分で交換する方は交換作業にはいる前に、まずトイレの型番などを調べ、密結パッキンをホームセンターやネット通販で購入しましょう。
給水管を外す
密結パッキンの交換にあたっては、まずタンクに接続している給水管から外します。先ほども少しふれましたが、給水管はタンクと止水栓をつないでいます。
そのため、給水管に取り付けられているタンク側と止水栓側のナットを外してから、給水管を取り外しましょう。ナットはモンキーレンチで緩めてから、指でまわして外します。
トイレタンクを固定するネジを外す
給水管を外したら、トイレタンクを便器に固定するネジを緩めて外しましょう。そのネジはトイレタンクの底にありますので、マイナスドライバーを使うとよいでしょう。
タンクを持ち上げる
トイレタンクを便器に固定するネジを外したら、タンクを持ち上げて、便器から取り外してください。タンクを持ち上げるときは、落とさないように注意しましょう。タンクの多くは陶器でつくられており、落とすと割れるおそれがあるからです。そのため、タンクを取り外す前に床に厚手のタオルなどを置いて、クッション材にするとよいでしょう。
また、陶器でつくられたトイレタンクは重いので、持ち上げると腰などを傷めるおそれがあります。そのため、力に自信がない方はプロの水道工事業者に依頼することをオススメします。
密結パッキンを交換
トイレタンクを便器に固定してあったネジの部分に密結パッキンがありますので、新しいものと交換しましょう。もし、密結パッキンが劣化してタンクにくっついてとれないときは、マイナスドライバーを使ってはがしてみてください。交換したら、再びトイレタンクを便器に固定し、取り外したときとは逆の手順で給水管をタンクに取り付けて作業は完了です。
密結パッキンを自分で交換する自信のない方は、プロの水道工事業者に依頼することをオススメします。業者選びで困ったときは、ぜひ弊社にご依頼ください。ご依頼いただければ、弊社に加盟する経験豊富な水道工事業者がすぐに駆け付けます。ぜひ一度弊社にご依頼ください。
パッキン交換にかかる費用
このように給水管パッキンや密結パッキンの交換は、自分でするととても手間がかかります。そのため、プロの水道工事業者に依頼することを検討する方もいらっしゃるでしょう。業者に依頼するとなると気になるのは費用ではないでしょうか。
そこで、ここではパッキン交換にかかる費用を、自分で交換する場合と業者に交換する場合にわけてご紹介します。業者に依頼しようと思っているかたは、ぜひ参考にしてみてください。
自分で交換する場合の費用
自分でパッキンを交換する場合、作業代や出張代などはかかりません。かかるのはパッキンの購入代や交換に使う工具代くらいでしょう。一般的なパッキンの購入費用や工具代は以下のとおりです。
- 給水管パッキン:100円~150円ほど
- 密結パッキン:500円~600円ほど
- モンキーレンチ:1,500円~3,000円ほど
業者に交換を依頼する場合の費用
自分で交換するのとはことなり、水道工事業者に依頼すると作業代や出張代などがかかり高くなります。そして業者に給水管パッキン・密結パッキンを依頼すると費用相場は次のようになります。
- 給水管パッキンの交換:4,000円~5,000円ほど
- 密結パッキンの交換:10,000円~12,000円ほど
ただし、これらの費用相場はあくまでも目安です。料金トラブルを避けるためにも、依頼する前に業者に見積ってもらうとよいでしょう。
業者に依頼した方がよい人
自分で交換すると費用を安くおさえることができますが、人によっては業者に依頼したほうがよい場合もあります。密結パッキンを交換するときには重いタンクを持ち上げるため、お年寄りや女性の方は、腰を痛めたり、タンクを落として割れたりするおそれがあり危険だからです。
腰を痛めると治療費がかかりますし、タンクを落とすとタンクを交換するための費用がかかってしまいます。
「自分には難しそうだ」と感じたときは弊社におまかせを!
もしトイレタンクから水漏れしてパッキンの交換をする場合、自分で交換することに不安を感じたときは、ぜひ弊社にご依頼ください。
弊社には全国に多数の水道工事業者が加盟しておりますので、お近くの業者をすぐにご紹介することができます。もちろん通話は無料ですので、ぜひ安心してご依頼ください。