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2019.07.19更新

まきの木の伐採を登りながらする方法|道具・手順・費用相場まとめ

まきの木の伐採方法|手が届かないほど高くなった木を伐採するには

まきの木は庭木としてよく植えられている針葉樹です。見た目は松の木に似ています。この木は背が高く生長するので、伐採するときには木に登って切ることもできます。

しかし、木に登っておこなう伐採は、危険をともないます。準備として必要な道具をそろえ、万全の態勢で臨めるようにしましょう。この記事では木に登って伐採する方法を解説していきます。また、まきの木を管理せずに放置しておくことのデメリットもお伝えします。

手の届かない高さのまきの木を伐採するには

まきの木は剪定作業をしないままだと5メートル以上にまで背が伸びる木です。手が届かないほど長くなってしまった木を管理することは困難です。倒木などの危険性も考えられるため、伐採したほうがよいでしょう。

木に登りながら伐採する方法がある

背の高い木の伐採は、木に登りながらやっていく方法がおすすめです。背の高い木が民家の近くにある場合、根元から一気に切り倒すと民家に木が当たるおそれがあります。そのため、高く伸びてしまった木を伐採するには、木に登って上から少しずつ切っていくのが現実的です。

木登りをしながら伐採する作業は、特殊伐採や樹上伐採などと呼ばれます。この伐採方法をしている人のことを「アーボリスト」と呼び、企業の手段として利用されることはもちろんのこと、趣味として若者にひそかな人気があります。

伐採する前は周囲を確認しよう

伐採をおこなう前に、木の周囲を見渡して、木を倒したときに邪魔となるものがないか確認しておきましょう。とくに問題がなければ、根元から伐採しても問題ありません。しかし、周囲に電線や建物などの障害物がある場合、木に登りながらの伐採作業になります。

木に登りながらの伐採は、切った部分を地面に落としながらおこなうことになります。そのため、切った木が落ちる場所に人が近づかないように、作業スペースにロープを張って対策しておいてください。また、電線が近い場合は感電する危険があるので、自分で伐採するのはやめておきましょう。

伐採に必要な道具

まきの木の伐採時に使用する道具は、林業で使われる「ツリークライミング」用の道具と一緒です。身体とロープを固定するハーネスや、木の幹に回して自分を幹に固定するランヤードという道具など、ツリークライミングの専門的な道具が必要となります。

・ロープ

幹に取り付け、命綱として使います。ロープを用いて枝の落ちる先をコントロールすることもあります。

・ハーネス

ロープと体を固定し、安定させる道具です。この道具にロープや下降器、さらに「ランヤード」と呼ばれる道具をつないで作業をします。

・ランヤード

ロープとともに命綱となる綱です。この綱を使って木の幹を抱きかかえるようにして体を幹と固定することで、木の昇り降りに加えて、一定の高さで停止することができます。

・下降器

ロープに取り付け、下に降りるときに使用します。また、足を滑らせたときなどにも下降器がロープを噛むことで、落下を防ぐことができるという道具です。

・木登りスパイク

クライミングスパイクともいい、木に引っ掛かるスパイクを靴や足袋(たび)に付けるものです。これとランヤードを使って木を登っていきます。

・ノコギリ・チェーンソー

気を伐採するためにノコギリやチェーンソーを持って登ります。これらの道具は使わないときは腰からぶら下げておくとよいです。どちらも刃物のため、扱う際はケガをしないようにご注意ください。

木に登りながら伐採する方法

木に登りながらの伐採にはさまざまな方法がありますが、流れとしては木に登り、枝を切ってから幹を切っていくことになります。より詳しい内容については、以下のとおりです。

・ロープを枝に届ける

木に登る際、木の上のほうに生えている枝に向けてロープを投げ込みます。投げ込み方にはさまざまな方法がありますが、砂の袋を投げて枝に引っ掛ける方法や競技用のパチンコを使って縄を届ける方法などがあります。

・登る

木に登る方法もさまざまで、ロープを伝って登る方法や、ランヤードと靴のスパイクで登っていく方法などがあります。この時に枝を切っておくことで、枝がものに引っ掛かるのを防ぐことができます。

・幹を伐採する

上のほうに登りながら枝を伐採していくと、木が幹だけに近い状態になります。幹だけに使い状態にすることができたら、次に木を倒すための切り込みを幹に入れていきましょう。まずは、木を倒す方向に45度の角度から幹の1/3程度まで切り込みを入れます。その後、同じ場所から地面と平行に幹の1/3程度まで切り込みを入れて、三角形のような切り込みを入れましょう。この三角形の切り込みのことを「受け口」と呼びます。

受け口を入れたら、受け口とは反対方向から「追い口」と呼ばれる切り口を作ります。追い口は、受け口の10cm程度上の位置から、地面と平行に幹の半分程度まで切り込みを入れるだけです。追い口と受け口を幹に入れることができたら、追い口のほうから受け口に向かって木を押すことで、簡単に木を倒すことができます。

登りながらの伐採は危険もともなう

樹上伐採は、常に木から落ちるかもしれないという危険をともないます。装備が十分用意できていなかったり、道具の扱い方に慣れなかったりするうちは、落下しやすいため自分で木に登って伐採するのは避けたほうがよいでしょう。木に登る伐採の講習会は各地で開催されているので、これに参加して知識を蓄えてからおこなうか、自分でやる自信がないのであれば業者に依頼したほうが安全です。

木の伐採をプロに依頼したときの費用相場

まきの木の伐採を業者に依頼した際にかかる費用相場は、木の高さによって異なっています。おおよその費用相場は、以下のとおりです。

  • 高さ0m~3m未満の低木 3,000円~8,000円程度
  • 高さ3m~5m未満の中木 10,000円~14,000円程度
  • 高さ5m~7m未満の高木 20,000円~30,000円程度

7mを超える木の場合は、追加料金がかかることがほとんどでしょう。まきの木の場合、5m以上の高さとなることが多いので、20,000円~30,000円程度かかると考えられます。また、生長の度合いによっては、10m以上まで生長することも珍しくありません。

このほかにも、残った根の伐根作業や切り倒した木の処分費用などが、別途かかる場合があります。そのため、より詳しい費用を知りたいという方は、伐採業者に見積りを取って確認しておきましょう。

まきの木を何もしないで放置するとどうなる?

まきの木を放置することで、伸び放題の状態となります。まきの木が伸び放題になった場合、さまざまデメリットが発生してしまうのです。ここからは、まきの木を放置するとどのようなデメリットがあるのかをご紹介します。

病害虫の被害にあうことがある

病害虫の被害にあうことがある

まきの木に限らず、木は管理を怠っていると害虫がついてしまったり、病気になったりしてしまうことがあります。そのままで放っておくと、枯れてしまうこともあるので、手入れに困って放置しているようであれば、早めに伐採するのがよいでしょう。まきの木についてしまう害虫や病気にどのようなものがあるかについて紹介します。

・害虫

まきの木につきやすい害虫は、アブラムシ、チャハマキ、ドウガネブイブイなどです。アブラムシは非常に速いスピードで繁殖する小さな害虫で、木の病気を媒介します。またチャハマキはガの幼虫で、葉を食べます。ドウガネブイブイはコガネムシの一種で、こちらも葉を食べてしまう害虫です。

・病気

まきの木が発症してしまう病気にはペスタロチア病とすす病という代表的な病気があります。ペスタロチア病は、カビ菌の一種による病気で、葉が茶色く枯れてしまいます。すす病はアブラムシによって発生した、ススのように黒いカビが葉を覆って、光合成を阻害してしまう病気です。

樹形が乱れて見栄えが悪くなる

庭木は、庭を美しく見せるためのもの。しかし、手つかずのまま放置してしまった木は、枝も葉も伸び必要以上に伸びて、樹形が乱れてしまいます。樹形が乱れることで、葉への日光の当たり方にもムラが生じ、結果的に不健康でいびつな木になってしまうのです。

このような事態を防ぐためには、定期的に剪定をする必要がありますが、手間のかかる大変な作業になることも考えられます。もし、まきの木を管理しきれなくなった場合は、伐採をおこなって、庭をすっきりさせるという方法もおすすめです。

枯れた場合は放置すると危険!

枯れた木を放置するのは危険です。とくに高さのある枯れた木は、木全体の強度が落ちて折れやすくなります。強風が吹くと背の高い木は風にあおられてしまうので、折れて倒れてくることが考えられます。

枯れてしまった木は、ボロボロの一本柱が庭に立っているようなものです。倒れる前に、できるだけ早く伐採してしまいましょう。

伐採は業者に依頼することで、すばやく対応してもらうことができます。庭に枯れ木や、長いあいだ手を付けていない木があってお悩みの方でも、業者ならすぐに解決することができるでしょう。弊社は伐採に対応できる加盟業者を全国に持っております。まずはすぐにつながるお電話窓口で、無料相談と見積りを受けてみてはいかがでしょうか。

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