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2019.07.16更新

木の伐採は無料でできる?自力伐採が可能な庭木の条件、適期と手順

木の伐採の方法と費用を解説!小さな庭木なら自分で伐採できるかも

庭木の伐採作業は、基本的にプロの業者に任せることをおすすめします。なぜなら、伐採作業は切られた木が思わぬ方向に倒れてケガをしたり、枝が周囲に引っ掛かって近隣トラブルに発展したりする危険性をともなう作業だからです。

ただし、木の大きさによっては自分で伐採ができるケースもあります。伐採を自分でおこなうか業者に依頼したほうがよいかの判断基準や伐採方法、業者に依頼した場合の費用などをご紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。

木の伐採は自分でできる?

伐採は、木を根元から切断する作業です。剪定のように伸びすぎた枝葉だけを落とすのではなく、太く頑丈に育った幹を切るため、作業時の体への負担も大きくケガなどの危険をともないます。

樹高の高い木や太さのある木は、倒れた際に周囲のものを傷つけたり壊したりするおそれがあるため、とくに伐採が難しいでしょう。

このような危険を避けるために、自分で伐採をおこなう際には、以下のような大きさの庭木までという目安が決まっています。

  • 樹高3m以下
  • 幹の太さ直径20cm以下

基本的な作業内容や伐採手順は同じですが、これよりも大きな木を伐採したい場合は、次章で紹介する費用相場を参考にして、業者に作業を依頼しましょう。

伐採に適した時期

不要になった庭木を撤去するだけであれば、基本的にいつ伐採作業をしてもかまいません。しかし、以下のような理由から伐採に適した時期として”冬(12月~3月ごろ)”をおすすめするプロが多いようです。

樹木の種類によっては、冬でも葉を落とさずそれほど乾燥しないものもあるかもしれませんが、下記の特徴に該当する樹木は比較的多いでしょう。

夏にみられる特徴

  • 木が水分を多く含んでいて重さがある
  • 害虫の動きが活発
  • 比較的庭木に害虫の巣がある可能性が高い

冬にみられる特徴

  • 木が乾燥していて比較的軽い
  • 害虫の数も動きも比較的少ない

夏場に活発な害虫のなかには、刺されれば命の危険もあるスズメバチなども含まれています。そんな害虫が棲みついた木を伐採すれば、被害にあう危険性は非常に高いです。なるべく危険が少なく安全な冬の伐採を心がけましょう。

必要な道具

自分で伐採できる庭木の大きさや伐採に適した時期がわかったら、作業に入る前に伐採に必要な道具を準備しましょう。

〇ノコギリやチェーンソー
少ない本数ならノコギリ、3,4本以上伐採する場合はチェーンソーを用意しましょう。ただし、チェーンソーは使用方法を誤ると死亡事故にもつながりかねません。取扱説明書をよく読んで理解してから使うか、伐採のプロにお任せしてしまいましょう。

〇丈夫なロープ
木を倒したい方向に誘導するために使います。直径1cm以上の太さで、丈夫なものを用意しましょう。

〇シャベル
抜根するときに土を掘り返すために使います。小さなスコップでは作業に多くの時間がかかってしまうので、大きめのシャベルを用意しましょう。

〇伐採した木を処分するための道具
木を細かくして可燃ごみに出す場合はごみ袋、木を処分してくれる施設に持ちこむ場合は軽トラックなど、伐採した木を処分する方法にあわせたものを用意してください。

道具を扱う際は、正しい使い方をしなければ、自分だけでなく周囲の人がケガをするなどの危険をともないますので、十分気を配って使用してください。

伐採の方法

伐採作業は、木の処分まで含めて大きく5つの工程に分けることができます。木に切り込みを入れる作業にはいくつかポイントがありますので、よく確認して作業してください。

【1】伐採する方向を決める
庭木は建物や道のない方向へ倒す必要があります。倒したい方向へ誘導するようにロープを張りましょう。

【2】木に受け口と追い口を作る
木を倒したい方向側の幹に”受け口”、その反対側に”追い口”という切り込みを作ります。根元近くで伐採すると抜根作業が大変になるので、地面から10センチメートル以上の高さに作りましょう。

伐採の方法

受け口は、イラストのように幹の3分の1程度の深さに入れます。そして、そこを底辺として、横から見たときに三角形になるように、30~45度の角度で切り込みを入れましょう。

追い口は受け口の3分の2くらい高さから水平に切り込みを入れます。このとき、受け口と追い口がつながってしまうと、予想外の方向へ倒れてしまうかもしれないので、注意して切り口を入れてください。

【3】木を倒す
追い口側から受け口に向けてゆっくりと庭木を押すと倒れます。

【4】抜根
幹のまわりをシャベルで掘り起こし、ゆらしたり引っぱったりしながら根を抜きます。うまくいかないときは、土を水でぬらすとやわらかくなって抜けやすくなるかもしれません。

【5】ごみの処分
伐採・抜根した木や枝葉は、細かく切って燃えるゴミに出すか、クリーンセンターなどに持ちこんだり専門業者に処分を依頼したりしましょう。

お住まいの地域によって伐採した木や枝葉の処分方法はルールが異なります。地域の分別方法にしたがって適切な方法で処分してください。

伐採するときの注意点

伐採作業において気を付けなければならない点は、自分がケガをしないよう対策をすることと、周囲の人やものを傷つけないようにすることです。

ノコギリやチェーンソーなどの刃物は、正しい使い方をすることはもちろん、使い終わったあとは早めに片付けをおこなうなどして、ケガのリスクを減らしましょう。

また、最初に木を倒す方向は誘導しますが、必ず決めた方向に倒れてくれるとは限りません。切り込みを入れる場所を間違えるなどすれば、思いもよらない方向に倒れてしまうおそれもあるでしょう。最後まで気を抜かずに作業をおこなうようにしてください。

お祓いで感謝の気持ちを表そう

日本には古来より、樹木に神や精霊が宿るという考え方があります。そのため、たとえ小さな庭木であっても伐採してもよいものか悩んでしまう方もいるのではないでしょうか。

そういった方におすすめなのが、伐採の前にお祓いをおこなうことです。庭木にお酒や塩を撒いて手を合わせ、これまでの感謝の気持ちや自分たちの都合で伐採してしまう謝罪の気持ちを伝えましょう

木の伐採に必須の儀式ではありませんが、気になる方は業者に依頼することもできます。伐採とともに依頼して供養をしておくとよいでしょう。

ただし、お祓いはすべての伐採業者が請け負っているわけではありません。事前にお祓いが可能かどうか確認し、対応していない場合は別途神社などに相談してお祓いの依頼をおこなってください。

業者に依頼した場合の費用

高さも太さもある大木はもちろん、小さな木であっても本数が多い場合や自分で伐採をすることに不安がある場合は、業者に依頼するのがおすすめです。

その際、伐採にかかる費用は、基本的に”人件費+処分費+α”という構成になっています。内訳は以下の通りです。

費用の内訳
人件費 作業費、技術料、基本的な道具料、高所作業費 など
処分費 根や枝の処分、運搬費 など
+α 重機の使用費や抜根費 など

作業費は、おもに木の大きさによって料金が変わります。低木・中木・高木に分かれて大まかな費用は定められていますが、7mを超える樹木は種類によって生長具合に大きな差があるため、別途見積りとしている業者が多いです。

低木(~3m) 中木(3~5m) 高木(5~7m)
5,500円 10,400円 25,600円

※掲載金額は、伐採業者5社が提示している金額の平均値を算出したものです。(2020年10月時点)

また、内訳の「+α」に分類されるように、抜根作業は伐採とは別で費用がかかります。幹の太さで料金が決まっていることが多いので、目安を覚えておくとよいでしょう。

~30cm 30~50cm 50~80cm 80cm~
9,400円 22,200円 38,000円 72,000円

※掲載金額は、伐採業者5社が提示している金額の平均値を算出したものです。(2020年10月時点)

このほかに、周囲に障害物が多い場合や作業スペースが狭い場合など、作業の難易度が高くなればなるほど費用も高くなります。

料金は業者ごとに異なるため、詳しい金額が知りたいという方は見積りをとりましょう。見積り無料の業者に相談すれば、出費を抑えることができるので、ぜひ活用してください。

切り株を放置してはいけません

切り株を放置してはいけません

抜根は伐採と別料金になるため、「費用を抑えたいから依頼しなくてもいいか」と考えてしまう場合があります。しかし、切り株を残しておくのはおもに2つのデメリットがあるのです。

  • 伐採した木が再び生長してしまう
  • 害虫の住処にされてしまう

なかでも、害虫被害は深刻です。スズメバチなど人に危害を加える害虫が棲みつけば、庭に蜂が飛び回り、いつ刺されるかと怯えることになります。そして、シロアリのように建物にダメージを与える害虫が棲みつけば、木材が食い荒らされて家がボロボロになってしまうおそれがあるのです。

安全で美しい家や庭を守るために、伐採をおこなう際は抜根までまとめて実施することをおすすめします。業者を探す際は、見積り無料の業者を弊社がご紹介しますので、まずは一度お電話ください。

伐採業者を選ぶ2つのポイント

「木を伐採するべきか迷っている」「伐採を業者に依頼したいけど、どこに頼もう……」となかなか依頼に踏み切れない方もいるでしょう。

そんな方のために、ここではほかの人がどのようなお悩みを持って伐採に踏み切ったのかと信頼できる業者選びのコツをお伝えします。

伐採を考えるきっかけや、業者に依頼する理由としてよくあるのが以下のようなものです。このような問題が起きていたら、伐採を考えてみましょう。

業者に依頼する理由

  • 大きくなりすぎて日当たりが悪い、邪魔
  • 強風や積雪での倒木や枝が落ちて被害が出てしまったまたは被害が出そう
  • 道路や隣家の敷地に枝がのびて邪魔になっている
  • 高齢者で木の手入れが難しい

信頼できる業者とは?

お金を払って伐採を依頼するのですから、後悔しないよう業者選びは慎重にするべきです。最低限、以下の2つのポイントに気をつけて伐採業者を選ぶとよいでしょう。

〇見積りは「追加費用なし」
庭木の状態や周囲の状況などによって、事前に見積りで提示された作業以外に必要な作業が出ることもあります。

そのようなときに、見積りをとった時点で、見積り以上の費用は取らないと確約してくれる業者だと安心です。

事前の調査を細かくしていれば、追加料金が必要になる見積りを作成することはないでしょう。見積りは、作業内容とそれに該当する費用が明確かどうか、希望している作業が含まれているか、不要なサービスがついていないかをしっかり確認して作業依頼を出しましょう。

〇不明点や疑問点に答えてくれて親切
不明点や疑問点に丁寧に答えてくれるプロなら安心して伐採を任せることができるでしょう。また、質問に対する答えでその人の知識や経験が豊富そうであるかチェックできます。

わからないことは遠慮せずに質問し、わかりやすく納得のいく説明をしてくれる業者に依頼するとよいでしょう。

弊社がご紹介する業者では、わかりやすい価格設定を心がけており、見積り後の追加料金はいただかない場合が多いです。ご要望にぴったりの伐採のプロを手配いたしますので、安心してご相談ください。

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