防犯対策のために、自宅に監視カメラを設置してみようと考えたことはありませんか?留守番させている子どもの様子を確認したり、ペットがどのように過ごしているのか見てみたりと監視カメラにはさまざまな用途が考えられるかもしれないですね。
でも、業者に頼んで監視カメラを設置するというのはハードルが高い気がしませんか。そこで、簡単に自分で設置することはできないかと考える方もいらっしゃることでしょう。
実は、身近なものを活用してお手軽に監視カメラを自作することができるのです。今回は、ご自宅にあるものだけで作ることができる監視カメラシステムや、自作監視カメラの注意点などをご紹介します。
今あるもので監視カメラを自作する方法
監視カメラの設置は、専門業者に依頼することがあるでしょう。しかし、これだと少し物々しくてハードルが高いと感じてしまう方も少なくないでしょう。
そんな方には、ご自宅にある身近なものを監視カメラシステムとして使うことをおすすめします。実は、監視カメラの設置・管理はそれほど難しいことではありません。ここからは監視カメラを自作する方法を3つご紹介します。
ビデオ通話機能を利用する
まずはWEBカメラを利用した監視カメラシステムをご紹介します。
WEBカメラとビデオ通話機能のあるサービスを利用すれば監視カメラとして再現可能です。ちょっとペットの様子が見たいということなら、無料のモニタニングアプリを利用すれば手軽に、リアルタイムで見ることができます。
ドライブレコーダーを代用
ドライブレコーダーを監視カメラとして使用することもできます。ドライブレコーダーを監視カメラとして利用するには、常時録画タイプがおすすめです。衝撃感知タイプでは、衝撃が加わったときの映像しか記録されないので、監視カメラとしては不向きです。
ドライブレコーダーにはすでに録画機能がついているので、思い立ったその日に設置して監視カメラとして使うことができるのは手軽でよいですね。
音声もキャッチ!使っていないスマートフォンを活用
使っていない古いスマートフォンを監視カメラとして使うこともできます。スマートフォンはカメラ機能に加えて、マイクも搭載しているので音声もキャッチできますよね。
監視カメラとして使えるアプリを使っていないスマートフォンでインストールし、アプリを介して動画を撮り続けることで、外出先で今使っているスマートフォンからその様子を見ることができます。アプリによってはカメラをズーム・ライトのオンオフなど遠隔操作することもできます。
自作監視カメラのメリット
監視カメラを自作する方法についてわかったところで、次は自作監視カメラを設置するメリットをみていきましょう。
リーズナブルに導入が可能
専門業者に依頼すると、初期費用としてカメラの設置費、維持するのには月々のシステム管理費など出費が増えてしまいます。自作の監視カメラシステムの場合は、身近なものを再利用すれば初期費用はかかりませんし、維持費も抑えられます。
自宅の様子を見守れる
離れた場所からでも留守番しているお子さんや介護中のご両親の様子を見たり、ペットの様子を確認したりすることができるので安心です。
防犯対策の向上
監視カメラが設置してあれば、防犯の効果も期待できます。録画機能のある監視カメラであれば、空き巣が入るなど犯罪に巻き込まれてしまったときにも証拠となりますね。
また、玄関や窓などに「監視カメラ作動中」というステッカーが貼ってあると空き巣などの犯罪の抑制効果があるようです。一緒に取り入れてみてはいかがでしょうか?
自作監視カメラの注意点
簡単に設置できる自作監視カメラですが、注意点もあります。ここでは、自作監視カメラの注意点を2つご紹介します。
録画、録音ができない場合が多い
自作監視カメラは、リアルタイム配信である場合が多いです。使用する機材にもよりますが、モニタリングアプリなどは録画機能がついてないものばかりです。その場でリアルタイムの映像を確認することはできますが、後から巻き戻して見返すというのは基本的にできません。
そのぶん費用がかからず、無料のアプリなどを使って0円からスタートできるということは利点であります。しかし、空き巣が入った場合などに映像を残しておけないことは防犯の対策としては頼りないですよね。
欲しい機能が足りないことも
自作監視カメラは手軽に作ることができる反面、元々は別の用途のためのものなので監視カメラとしての機能性はあまり高くありません。
たとえば、暗い部屋を撮影したいというときには、赤外線照明が必要です。赤外線照明がついているスマートフォンというのはなかなかないので、どうしても夜の撮影は困難となってしまいますね。
また、人の動きに反応してカメラが動くという機能もないので、固定の位置での撮影となります。撮影したいところが映っていなかったということもあるかもしれません。
そして、ご紹介したものはどれも室内用です。屋外の設置となると防水や防風、気温の上下にも強くなければいけません。外の様子を映したい場合は窓越しになってしまうので、きれいに映らない可能性があります。
手軽にきれいな画質で監視するならIPカメラ
自作の監視カメラシステムでは、防犯対策としては頼りないと感じる方におすすめするのがIPカメラです。IPカメラ(ネットワークカメラ)は、パソコンなどにつながなくてもカメラ単体で有線・無線LANでレコーダーに録画したものを送ることができます。
インターネットを介してどこへでも録画した情報を送ることができるので、遠く離れた場所からリアルタイムで様子を確認することができますし、録画として残しておくこともできますよ。IPカメラにはマイクがついている場合が多く、録音できるのも魅力ですね。
また、IPカメラは種類や機能が豊富にあり、360度の広域を映せるパノラマカメラ、自在に動き多方向を映せるPTZカメラ、赤外線照明が搭載されていて暗闇を映せるもの、4K撮影対応などさまざまです。用途にあったカメラを選びましょう。
自身で設置することが難しい場合は
「部屋全体を映したいけどどこにカメラを設置したらよいのかわからない」「専門的なことは難しい……」そのような場合には、専門業者に相談するのもよいでしょう。
自作の監視カメラよりは費用がかかってしまいますが、設置場所がわからず見たいものが映らない、うまく活用することができないなどという失敗は少なくなります。困ったときにはプロの力を頼ってみるのがおすすめです。
まとめ
監視カメラといっても、防犯目的に限らず留守番するお子さんや高齢になった両親の様子を確認したり、ペットに癒されたり、用途はいろいろありますね。
この記事では、ご自宅にある身近なもの簡単に監視カメラシステムを自作する方法をご紹介しました。それぞれに特色があるので、用途にあった監視カメラを設置してより豊かな暮らしを送りたいですね。
自作カメラの設置は難しくはないとはいえ、わからないことがあった場合には、業者に相談してみるのもよいでしょう。困ったときは、ひとりで無理をせず、豊富な知識と経験をもつプロに頼りましょう。