防犯カメラにはさまざまな機能があり、防犯のサポートをしてくれます。この記事にたどりついたということは、「動体検知って、どんな機能なのかよくわからない」と考えていらっしゃるのではないでしょうか。
動体検知は、ひとことでいうと防犯カメラの防犯性能を大きく高めてくれる機能です。この記事では、動体検知とはいったいどういった機能なのか、動体検知の種類などに加えて近年搭載されている防犯カメラの最新機能などをご紹介します。
目次
防犯カメラの動体検知とはなにか?
防犯カメラについて調べているとき、動体検知という機能を目にしたことはありませんか。この動体検知は、最近の防犯カメラにも多く搭載されている機能です。では、動体検知とはどういった機能なのかご紹介します。
動くものを察知したときだけ録画
動体検知とは、動いている物体に反応して撮影をおこなう機能のことです。防犯カメラや監視カメラなどの機能として備わっていることが多く、撮影している範囲内に人間や動物などの動体が映ったときだけ映像を記録することができます。
撮影している範囲内に動体が映らない場合、スタンバイモードに移行して撮影を中断することで、ハードディスクの容量を圧迫させないことも可能です。
人の出入りが少ないところで活躍
動体検知がもっとも活躍するのが、人の出入りが少ない場所です。たとえば、倉庫や閉店後の店内などに動体検知機能付きの防犯カメラを設置しておくことで、効率的に人の出入りを監視することができます。
本来、人の出入りが少ない場所や時間に動体検知が反応するということは、関係者以外の人物が浸入しているということも考えられます。そのため、動いている動体に反応して撮影をおこなう動体検知は、人の出入りが少ない場所と相性がよいといえるでしょう。
センサーライトと相性バツグン
動体検知は動いている物体に反応して撮影をおこなうことが可能ですが、不審者に対して直接の威嚇をおこなうことはできません。しかし、センサーライトと組み合わせて設置することで、この問題を解決することができます。
センサーライトとは、動いているものに反応して光を放つことができるライトのことです。そのため、動体検知機能付きの防犯カメラと並べて設置しておくことで、センサーライトの光によって防犯カメラの存在を不審者にアピールすることができます。
動体検知機能をもつ防犯カメラは3種類!
じつは、動体検知機能にはさまざまなタイプが存在しているのです。それぞれのタイプによって検知する方法が異なっているため、しっかりと理解しておきましょう。
カメラが検知するタイプ
カメラが検知するタイプは、カメラ内に搭載されている映像処理チップによって動体検知をおこないます。レコーダーと連動させる必要があるので、カメラの録画を停止させなければいけないという点にご注意ください。
レコーダーが検知するタイプ
レコーダーが検知するタイプは、その名のとおりレコーダー自身で動体検知をおこないます。こちらは、カメラが検知するタイプと違って、カメラの録画を停止させる必要がありません。そのため、カメラを起動させたまま簡単に動体検知をおこなうことが可能です。
赤外線センサーで検知するタイプ
赤外線センサーで検知するタイプは、カメラやレコーダーのオプション機能として赤外線センサーを設置することで、動体検知をおこないます。赤外線センサーが動体検知をしたタイミングでレコーダーに通知を送り、録画を開始させることができます。
動体検知の次の段階へ!防犯カメラの最新機能は?
動体検知機能付きの防犯カメラは、非常に高性能で防犯能力も期待できるものばかりです。しかし近年では、動体検知と同等かそれ以上の最新機能を搭載した防犯カメラが、続々と登場しています。中でも、とくに便利な7つの新機能についてご紹介します。
7つの便利な新機能!
近年、防犯カメラに搭載されている便利な7つの新機能は以下のとおりです。それぞれ簡単に解説していきます。
人数や車両台数のカウント
これまでの動体検知は、動いている物体としてしか対象を検知することができません。しかし、最新機能では動いている物体が人なのか、それ以外なのかを判別できるようになっています。また、判別した対象をそれぞれ個別にカウントすることも可能です。
この機能を利用することで、店舗の入場者数や車の台数などを詳細に確認することができるようになります。
速度と危険度の検知
動いている物体の速度を検知すると同時に、速度に応じた危険度を判定することが可能です。この機能を利用することで、車の運転でスピードの出しすぎによる事故を防止する効果が望めます。
自動ズーム、追跡
動体検知機能は、設置した防犯カメラの角度内でしか撮影をすることができません。しかし、自動ズームと追跡機能が付いていれば、検知した対象をカメラが追いかけるように撮影することが可能です。
移動ルートの記録
移動ルートの記録とは、動いている物体がどのようなルートでカメラの撮影範囲内を移動したのかを記録できる機能のことです。この機能を利用することで、工場で働く人の動きを分析して、より効率化させることができます。
持ち込み物、持ち去り物の検知
人がもっている荷物の有無を検知することができる機能です。工場や危険物を取り扱う場所に設置することで、危険物の持ち込みや窃盗を防止することができます。
信号が途絶えた瞬間を検知
不審者などによる防犯カメラへのイタズラを知らせてくれる機能です。おもに通信の断線を検知したときに伝えてくれる機能ですが、イタズラにより信号が途絶えてしまった場合などでも素早く通知で知らせてくれます。そのため、防犯カメラの異常にいち早く気づくことができます。
特定のエリア内での動作を検知
あらかじめ防犯カメラで指定しておいた範囲内でしか、動体を検知しない機能です。この機能を利用することで、建物への入退出や駐車場など、特定の範囲のみを管理したい場合に役立ちます。
さらなる付属機能で安心
防犯カメラやレコーダー自体の機能だけでなく、付属機能も併用して活用することでより安全に防犯対策をおこなうことが可能です。では、付属機能にはいったいどういったものがあるのでしょうか。
上の機能を引き金に作動する二次機能がある
付属機能には、さきほど紹介した最新機能を引き金に作動する二次機能があります。以下が代表的な二次機能です。
モニターやPCに警告を表示
防犯カメラになにかイタズラがされた場合、防犯カメラがモニターやPCに警告を表示させる機能です。イタズラされていると状況を即座に認識することができるため、現場をおさえられる可能性が高くなります。
スマートフォンに画像を送信
防犯カメラの作動中に異常が発生した場合、スマートフォンに現場の画像を送信してくれる機能があります。画像で現場の様子を素早く確認することができるため、場所を問わずいち早く対処することが可能になります。
メールで異常事態を通知
異常事態が発生したときに、メールで異常事態を通知してくれる機能です。画像を送信する機能と同じく、どこにいても異常事態にいち早く気づくことができます。
スピーカー連動で相手を威嚇
防犯カメラが不審者の姿を確認したとき、威嚇として大音量の警報音を鳴らすことができる機能です。この機能は防犯としてはもちろんのこと、年配者の見守りや野生動物の生態調査などに用いられています。
プロに相談して賢い防犯カメラ選びを
動体検知を中心に防犯カメラのさまざまな機能をご紹介してきました。しかし、豊富な機能の中で、自分にあった防犯カメラを選ぼうとすると迷ってしまいますよね。そんなときは、業者に相談するのがおすすめです。
防犯カメラの選び方は、機能だけではなく状況や目的など、人によってさまざまです。一人で選んでしまうと、イメージしていた結果とは大きく異なってしまうことがあります。業者であれば、その人にあった状況や目的にあわせて、防犯カメラの機能や設置方法を提案してもらうことができるでしょう。
まとめ
防犯カメラの動体検知は、防犯対策をするうえで非常に重要な機能です。3つのタイプが存在していますが、どれも動いている物体を検知したときだけ録画をおこなうので、人の出入りが少ない場所では最大限に活躍してくれます。
また、センサーライトとの相性もよく、併用することで不審者に防犯カメラをアピールすることが可能です。
動体検知機能以外にも自動ズームと追跡、異常事態をメールで通知するなどさまざまな機能から防犯カメラを選ぶことができます。しかし、これだけの機能の中から状況や目的によって、必要な機能を正しく判断するのは困難です。
そんなときは、業者に相談するのがおすすめです。業者であれば、その人の状況と目的に必要な機能をもった防犯カメラを提案してもらうことができます。
また、防犯カメラの効果を最大限に発揮するための設置方法なども相談できるでしょう。ぜひ、防犯カメラの導入を検討されている方は、業者に相談してみてはいかがでしょうか。