ゴキブリ駆除を写真なしで解説!隠れたゴキブリも見ないで退治する方法
「殺虫スプレーをかけたらゴキブリが飛びかかってきてトラウマ……、殺虫スプレーを取りに戻ったらすでにゴキブリが消えていた」
いざゴキブリを駆除しようと思っても、結局駆除できずモヤモヤすることありますよね。
ゴキブリ駆除は知識があれば安全かつ、効果的におこなえます。
そこでこの記事では、正しいゴキブリ駆除の方法を解説します。
例えば殺虫スプレーを使うときは、ゴキブリの背後から使いましょう。
ゴキブリは後ろには下がってこないため、後ろからかければ安全です。
またゴキブリがよく隠れる場所を把握しておけば、ゴキブリを見失っても探し出すことができますよ。
本文では殺虫スプレーの正しい使い方や、くん煙剤や毒エサなどのゴキブリ駆除グッズの使い方をまとめました。
さらに今人気のおすすめ商品も紹介するため、本文を読めば効果的にゴキブリを駆除できるはずです。
ゴキブリでお悩みなら、ぜひ参考にしてください。
目次
今すぐゴキブリを駆除したいなら【殺虫スプレー】を使う
「目の前にゴキブリがいる、すぐに駆除をしたい」なら、殺虫スプレーがおすすめです。
殺虫スプレーは他の駆除グッズと違い、準備なしですぐに使えるからです。
しかし殺虫スプレーをかけたら、ゴキブリが飛びかかってきた経験がある方もいるでしょう。
殺虫スプレーを正しく使えばゴキブリは、向かってきません。
またスプレーの成分に気を配れば、より効率的にゴキブリ駆除ができます。
では詳しく解説します。
殺虫スプレーの正しい使い方
殺虫スプレーは、ゴキブリの背後に回ってから使いましょう。
ゴキブリは体の構造上前にしか進めず、後ろには下がってきません。
ゴキブリは音ではなくお尻にある空気の流れを感知する毛・尾肢(びし)で、人間の気配を察知しています。
そのため空気の流れを乱さないようにできるだけそっとゴキブリの背後にまわり、スプレーをかけましょう。
殺虫スプレーをかけて動きが鈍くなったら、とどめのスプレーをかけて駆除完了です。
完全に動かなくなったら、ビニール袋に入れてゴキブリの死骸を処分しましょう。
また「殺虫スプレーを取りにいっているうちに、ゴキブリが隠れてしまった!」ことよくありますよね。
ゴキブリを見失ったら、以下の場所を探してください。
上記の場所にゴキブリが隠れていることが多いでしょう。
また流しの下や冷蔵庫の裏なども隠れていることが多いため、探してみましょう。
ただし!家電に殺虫剤スプレーをかけると故障の原因になります。
エアコンの中のゴキブリを駆除する際は、次章以降の他の駆除グッズを試しましょう。
【使用状況別】おすすめ殺虫スプレーの成分
目の前にいるゴキブリには、ピレスロイド系や瞬間冷凍のスプレーがおすすめです。
殺虫スプレーは製品によって薬剤の成分や使用場所が異なります。
製品ごとの注意書きに従い、用途や使用場所を守ってください。
室内で使う殺虫スプレーのおすすめ成分は、以下のとおりです。
【すぐに駆除したい人向け】ピレストロイド系
即効性が高くすぐにゴキブリを駆除できる。
またゴキブリが嫌がる成分が含まれており、ゴキブリ避けにもなるため予防用の商品にもよく使われている。
蚊取り線香に使われている成分で、哺乳類への影響は少なく安全。
商品の一例:キンチョー®(KINCHO)[キンチョール®]
【薬剤は使いたくないがすぐに駆除したい人向け】瞬間冷凍
ゴキブリを凍らせて退治する。
ゴキブリに直接当てないと効果がないため、隠れている場所に噴射しても効果はない。
薬剤を使わないため、昆虫や爬虫類のペットがいても安心。
商品の一例:フマキラー®[瞬間凍殺ジェット®]
用途に合わせてスプレーを購入しましょう。
注意点ですが殺虫スプレーは、使用方法を誤ると健康被害につながるおそれがあります。
例えば屋外用の害虫予防薬のなかには長期間強い薬剤が残るものがあり、室内で使うと気分が悪くなることがあります。
購入時や使用前に殺虫スプレーの注意書きをよく読み、正しい場所で使いましょう。
今すぐゴキブリ駆除をしたいなら、殺虫スプレーがよいでしょう。
ですが隠れたゴキブリは、殺虫スプレーも当てづらく限界があります。
隠れたゴキブリの駆除は、くん煙剤がおすすめです。
次の章で解説します。
隠れたゴキブリまで駆除したいなら【くん煙剤】を使う
くん煙剤は殺虫成分を部屋に充満させるため、棚のすき間など狭いところに隠れたゴキブリも駆除できます。
隠れたゴキブリまで駆除するならくん煙剤を使いましょう。
くん煙剤は殺虫スプレーと違い準備と片付けが必要です。
詳しく見ていきましょう。
くん煙剤の正しい使用手順
くん煙剤は商品によって、使い方が異なります。
商品の取扱説明書をよく読み、正しく使用しましょう。
またくん煙剤はゴキブリの卵には効果がないため、卵がかえる2~3週間後にもう一度使うとより効果がでます。
今回は一例としてアース製薬のアースレッド®くん煙タイプの使い方を見てみましょう。
【アースレッド®の使い方】
1.部屋の窓を閉める、24時間換気扇は止める
2.クローゼットや食器棚などゴキブリがいそうな場所はとびらを開ける
3.薬剤がかからないように家具・家電にカバーをかける、食器や洋服にもカバーをかける(次項表参照)
4.食品や調味料は冷蔵庫や密閉容器にしまう
5.ペット、観葉植物は外やできるだけ遠い部屋に避難
6.部屋の中央にアースレッドを置く。このとき火災報知機に煙が直接当たらないように注意する
7.専用容器に水を入れる
8.缶を取り出し赤い面を上にして専用容器に入れる
9.リング状のフタをする
10.2時間以上放置する
11.部屋の窓を開けて換気する
12.家具・家電のカバーを外す
13.掃除機をかけて虫の死骸を取り除く
14.ペット、観葉植物を戻す。不安な場合はさらに1時間以上換気をおこなってから戻す
参考:アース製薬アースレッド(くん煙剤) 使い方ガイドムービー
くん煙剤は卵には効果がないため、卵がふ化する2~3週間後にもう一度使うと効果的です。
くん煙剤の説明書に従い、正しく使用しましょう。
補足ですがマンションなどの集合住宅にお住まいの方は、管理会社やご近所にくん煙剤の使用を相談しておくとよいでしょう。
理由はまたあとで解説しますがくん煙剤により、ご近所のペットの具合が悪くなることがあるからです。
家具・家電別準備・あと片付けの流れ
くん煙剤は使用の前に、家具や家電にカバーを取り付けます。
大まかに精密機械や口・肌に触れるものは、新聞紙やビニール袋でカバーをかけます。
くん煙剤によって、何にカバーをかけるか?は異なります。
くん煙剤の指示に従い、準備やあと片付けをおこなってください。
くん煙剤は製品によってカバーの有無が異なりますが、基本的には以下のとおりです。
【カバーをかけるもの】
- ベッド、洋服やカバンなど肌に触れるもの
- 食器や調理器具など口に触れるもの
- テレビ、パソコンやスマートフォンなど精密機器
- 火災報知器(ノンスモークタイプのくん煙剤は不要)
- 美術品、楽器など変色のおそれがあるもの
【カバーをかけないもの】
- 冷蔵庫、電子レンジ、炊飯器、洗濯機やエアコンなどの家電
- 机、イスや本などの家具や雑貨
- 湯沸かし器、コンロやエアコンなど(ただし火や電源を切っておく)
精密機械は故障、美術品などは変色のおそれがあります。
スマートフォンや絵画などの小さなものであれば、別の部屋に避難させると安心です。
もしも移動できない場合は、ビニール袋などでしっかりガードしましょう。
またくん煙剤によっては精密機器や植物があっても、カバーなしで使える商品もあります。
くん煙剤の使用の前に取扱説明書を確認しましょう。
くん煙剤を使うときの注意点は、以下のとおりです。
【くん煙剤使用時の注意点】
- クローゼットや食器棚などゴキブリのいそうな場所のとびらを開けておく。棚の中身はカバーをかけておく
- ペットや観葉植物などは外に避難させる。移動できない水槽はエアーポンプを切って、水槽に薬剤がかからないように密閉する
- 服やカーペットなどの薬剤が気になる場合は、天日干しや掃除機がけをする
- 食器やプラスチック容器などの薬剤が気になる場合は、水洗いする
- 湯沸かし器やストーブなど火を使うものは火を切っておく。エアコンやヒーター類も電源を切る
しかし「薬剤はまきたくないけど、隠れたゴキブリは駆除したい」という方もいますよね。
殺虫剤をまきたくないなら、毒エサがおすすめです。
次の章で解説します。
殺虫剤をまきたくないなら【毒エサ(ゴキブリ団子)】を使う
毒エサ(ゴキブリ団子)は、ゴキブリの数が多い場所に重点的に設置しましょう。
毒エサには使用期限があり、同じものをずっと仕掛けていると効果が薄れます。
毒エサを仕掛けたら、定期的に取り替えましょう。
以下が毒エサの設置例です。
キッチンなどよくゴキブリを見かける場所は、多めに2~3個仕掛けておきましょう。
エサの多いキッチンや水回りはゴキブリがよく出るポイントのため、重点的に仕掛けると効果的です。
毒エサの効果は、大体数ヵ月〜1年ほど続きます。
時間が経つと毒エサの効果が薄れるため、定期的に新しいものと交換しましょう。
毒エサのなかには食べるとゴキブリが外に逃げ出す物もありますが、家の中で死んでしまう場合があります。
棚の裏などに死骸が残っているとゾッとするため、死骸を家の中に残したくないなら粘着シートがおすすめです。
次の章で解説します。
死骸を残したくないなら【粘着シート】を使う
粘着シートを仕掛けてシートごと捨てれば、ゴキブリの死骸を残さず駆除できます。
また粘着シートは、他の駆除グッズの効果を見るのにも使えます。
正しく仕掛けて粘着シートを効果的に使用しましょう。
粘着シートを使うポイントは以下のとおりです。
【粘着シートを効果的に使うポイント】
- ゴキブリをよく見かける場所に設置する。このとき壁沿いや物陰に設置する
- ゴキブリの足が油やホコリで汚れていると捕獲率が下がる。そこで粘着シートを新聞紙の上に置くと新聞紙が足拭きマット代わりになって効果的
- シートは数が多ければ多いほど効果的。部屋中に敷き詰めてもよいが生活しづらくなるため、夜仕掛けて朝衣装ケースなどにしまってもOK
粘着シートと他の駆除グッズを併用すると「本当にゴキブリが減ったか?」の確認にもなります。
「初日は粘着シートに5匹捕まっていたが、毒エサを仕掛けてから2匹に減った」と、目視できると効果が実感できますね。
粘着シート使用後は、ゴキブリの死骸ごと可燃ゴミとして処分します。
死骸を残したくない方は、粘着シートを利用しましょう。
ゴキブリ駆除グッズの解説は以上です。
ですがゴキブリ駆除グッズはたくさん販売されているため、どれがよいか悩みますよね。
そこで次の章で、市販のおすすめゴキブリ駆除グッズを紹介します。
おすすめゴキブリ駆除グッズ5選
前の章までは、目的別のゴキブリ駆除グッズの使い方を解説しました。
この章では、おすすめのゴキブリ駆除グッズをご紹介します。
おすすめは以下のとおりです。
【殺虫スプレー】
ア-ス製薬株式会社®[ゴキジェットプロ®]
【予防用スプレー】
ア-ス製薬株式会社®[おすだけアースレッド 無煙プッシュ®シリーズ]
【毒エサ(ゴキブリ団子)】
ア-ス製薬株式会社®[ブラックキャップ®]
【粘着シート】
ア-ス製薬株式会社®[ごきぶりホイホイ®]
【くん煙剤】
ア-ス製薬株式会社®[アースレッドW® ノンスモークシリーズ]
今回はAmazon®、楽天市場®、ヨドバシカメラ®、Yahoo!ショッピング®、au PAY マーケット®のインターネット通販サイト5社で販売している害虫駆除グッズ125商品を調査しました。
殺虫スプレーやくん煙剤など今人気のゴキブリ駆除グッズ厳選5品をご紹介します。
商品によってはゴキブリの写真やイラストが使われている場合があります。
苦手な方はご注意ください。
※おすすめゴキブリ駆除・予防グッズ5選のおすすめ商品調査一覧(PDFファイル)
ア-ス製薬株式会社®[ゴキジェットプロ®] 平均価格:678円(税込)
メーカー | ア-ス製薬株式会社® |
商品名 | ゴキジェットプロ® |
平均価格 | 678円(税込) |
内容量 | 300、450ml |
主要成分 | イミプロトリン(ピレストロイド系) |
製品サイト | https://www.earth.jp/products/goki-jet-pro-450/index.html |
ゴキジェットプロはピレスロイド系のイミプロトリンが配合された、速攻効果の高い殺虫スプレーです。
他の成分に比べ即効性が高いため、素早いゴキブリも吹きかければすぐに駆除できます。
また姉妹品に、より強い駆除効果と予防効果がプラスされた「医薬品 アースゴキジェットプロ®」も販売されています。
予防効果もほしい方は、医薬品 ゴキジェットプロ®がおすすめです。
ア-ス製薬株式会社®[おすだけアースレッド 無煙プッシュ®シリーズ] 平均価格:706円(税込)
メーカー | ア-ス製薬株式会社® |
商品名 | おすだけアースレッド 無煙プッシュ®60、120 |
平均価格 | 706円(税込) |
内容量 | 16、26ml |
主要成分 | ペルメトリン(ピレスロイド系) |
製品サイト | https://www.earth.jp/products/earth-red-spray-60/index.html |
おすだけアースレッド 無煙プッシュは部屋の隅にスプレーするだけで、ゴキブリ駆除と予防ができる商品です。
直接ゴキブリにスプレーするわけではなくゴキブリのいそうな場所に使用すると、バリア効果が約1ヵ月間続きます。
くん煙剤と違い事前準備が不要、使ったあとに掃除機をかけるだけでよいのも便利なポイントです。
プッシュは回数を表しており、60プッシュで約60回使用できます。
回数に応じた商品を購入しましょう。
ア-ス製薬株式会社®[ブラックキャップ®] 平均価格:1,544円(税込)
メーカー | ア-ス製薬株式会社® |
商品名 | ブラックキャップ® |
平均価格 | 1,544円(税込) |
内容量 | 12、18個 |
主要成分 | フィプロニル |
製品サイト | https://www.earth.jp/products/black-cap/ |
ブラックキャップは「置いたその日から効く」が売りの、毒エサです。
特徴は卵や巣にいる仲間のゴキブリも、ブラックキャップで駆除できるところです。
ゴキブリは自分たちのフンや仲間の死骸を食べる性質があります。
ゴキブリキャップを食べたゴキブリのフンや死骸には毒エサの成分が含まれているため、巣にいるゴキブリまで駆除できるというわけです。
フィプロニルはイヌやネコのノミ駆除用の薬で使われる、哺乳類には安全性の高い成分です。
ゴキブリキャップは蒸発や液垂れの心配がないため、ペットやお子さんのいるご家庭でも薬剤を散布せずに安全に使用できます。
ア-ス製薬株式会社®[ごきぶりホイホイ®] 平均価格:629円(税込)
メーカー | ア-ス製薬株式会社® |
商品名 | ごきぶりホイホイ® |
平均価格 | 629円(税込) |
内容量 | 5、10セット |
主要成分 | ー |
製品サイト | https://www.earth.jp/products/goki-hoihoi/ |
ごきぶりホイホイは足拭きマットつきの粘着シートです。
ゴキブリは油やホコリなどで足が汚れており、粘着性のシートで捕まえられない場合があります。
しかしごきぶりホイホイは入り口に専用の足拭きマットがあるため、ゴキブリの足の汚れを取り除いてから粘着シートに誘い込むことができます。
ごきぶりホイホイは仕掛けてから約1ヵ月間は効果があるため、定期的に交換しましょう。
ア-ス製薬株式会社®[アースレッドW® ノンスモークシリーズ] 平均価格:1,177円(税込)
メーカー | ア-ス製薬株式会社® |
商品名 | アースレッドW® ノンスモーク 6~8、9~12畳用 |
平均価格 | 1,177円(税込) |
内容量 | 100mL |
主要成分 | メトキサジアゾン(オキサジアゾール系)d・d-T-シフェノトリン(ピレスロイド系) |
製品サイト | https://www.earth.jp/products/earth-red-nonsmoke-6-8/index.html |
アースレッドW は、煙が出るタイプと煙の出ないノンスモークタイプがあります。
今回は煙の出ないノンスモークタイプをご紹介します。
ノンスモークタイプは水を入れたり、フタをこすったりしなくてもレバーを押すだけで使用ができます。
さらに煙が出ないため、直接薬剤を当てない限り火災報知器がなる心配もありません。
即効性の高いピレスロイド系に加えて、殺虫成分メトキサジアゾンも配合されているので、ピレスロイドに抵抗があるゴキブリにも効きます。
ゴキブリ駆除グッズの紹介をしてきました。
駆除グッズは、用途に合わせて商品を購入しましょう。
しかし今目の前にゴキブリがいると、ゴキブリ駆除グッズを買いにいく余裕もないですよね。
ゴキブリ駆除グッズがないときは、中性洗剤と熱湯で駆除しましょう。
ゴキブリ駆除グッズの代用品は、次の章で解説します。
ゴキブリ駆除グッズがないときの代用品
ゴキブリ駆除グッズがないときは、中性洗剤と60度以上の熱湯がおすすめです。
すぐに用意できて、周囲を汚しづらいからです。
ただし使いやすさを考えると殺虫スプレーのほうが便利なため、早めにスプレーなどきちんとしたゴキブリ駆除グッズを用意しましょう。
理由を解説します。
洗剤
食器用洗剤やボディーソープなどの洗剤をゴキブリにかけましょう。
中性洗剤がおすすめですが、中性に近い弱酸性や弱アルカリ性でもOKです。
ゴキブリは胴体にある気門という穴で、呼吸をしています。
ドロッとした洗剤を大量にかけると、気門がふさがり呼吸ができなくなるためゴキブリ駆除ができます。
同じ理由で食用油をかけてもゴキブリ駆除ができますが、あと片付けが大変なためおすすめできません。
またドロッとした酸性洗剤や強アルカリ性洗剤は、皮膚炎や床材などの変色のおそれがあります。
周囲に影響が出にくく水拭きで簡単に掃除できる食器用洗剤やボディーソープなど、中性や中性に近い洗剤がおすすめです。
60度以上の熱湯
60度以上の熱湯をゴキブリにかけると、駆除ができます。
湯沸かし器で熱湯を作ってゴキブリにかけましょう。
ゴキブリなどの昆虫は変温動物で、周囲の気温と体温が同じ温度です。
ゴキブリは気温が40度以上になると活動できないため、熱湯をかければ駆除ができます。
家庭用湯沸かし器の最高温度は60~75度が多いため、湯沸し器でたっぷりの熱湯を作ってゴキブリにかけましょう。
60度以上であれば、ケトルや電気ポットのお湯でもOKです。
ゴキブリ駆除グッズがないときは、洗剤と熱湯がよいでしょう。
しかし洗剤などの用意が間に合わず、ついゴキブリを叩き潰してしまうことがあります。
ゴキブリを叩き潰すのは、卵や体液が飛散するのでやめましょう。
次の章でゴキブリ駆除でやってはいけないことを解説します。
ゴキブリ駆除でやってはいけないこと3つ
ゴキブリ駆除では以下の3つのことをやってはいけません。
- 新聞紙などで叩き潰してはダメ
- 掃除機に殺虫スプレーを使ってはダメ
- 集合住宅は相談なく、くん煙剤を使ってはダメ
どれもついやってしまいますが、注意しないと掃除機が壊れたり、ご近所トラブルに発展するかもしれません。
詳しく見ていきましょう。
新聞紙などで叩き潰してはダメ
新聞紙などでゴキブリを叩き潰すと体液や卵が飛び散ります。
衛生的ではないため、やめましょう。
ゴキブリの体には雑菌が付着しており、フンには食中毒菌がいる場合があります。
ゴキブリを叩き潰すと菌が混じった体液やフンが部屋に飛散します。
さらにメスのゴキブリは卵を持っていることが多いので、体液とともに卵も散らばるかもしれません。
万が一叩き潰してしまったら、死骸を取り除きアルコールで拭き掃除しましょう。
ゴキブリの卵がふ化するまで20~40日かかるため、すぐに掃除機をかけたり拭き掃除をすれば心配いりません。
万が一叩き潰してしまっても、きちんと対処すれば重大な被害にはなりませんが……。
衛生的ではないため、ゴキブリを叩き潰すのはやめましょう。
掃除機に殺虫スプレーを使ってはダメ
掃除機の内部に殺虫スプレーをかける、掃除機に殺虫スプレーの成分を吸わせるのはやめましょう。
掃除機の故障や火災につながります。
殺虫スプレーは可燃性のガスが含まれており掃除機にスプレー剤を吸わせると動作時の火花に引火し、故障や火災を引き起こす原因になります。
「生きたゴキブリを吸い込んだが、まだ生きていると怖いから念のために……」と殺虫スプレーを使う方がいますが、絶対にやめましょう。
集合住宅は相談なく、くん煙剤を使ってはダメ
アパートなどの集合住宅では、くん煙剤を使うときに管理会社・大家さんやご近所の方に一声かけるとよいでしょう。
くん煙剤は哺乳類への影響は、あまりありません。
しかしカブトムシなどの昆虫、魚や爬虫類には影響があります。
そのためバルサン®では「隣の部屋に水槽がある場合は、くん煙剤は使用しないでください」と発表しており、ご近所のペットに影響が出る場合があります。
アパートでのくん煙剤は、基本的に管理会社などの許可はいりません。
しかしご近所でペットを飼っていると、影響があるかもしれません。
のちのちのご近所トラブルに発展するおそれもあるため、管理会社やご近所に相談してから使うとよいでしょう。
ゴキブリ駆除でやってはいけないことを解説しました。
次はゴキブリ駆除を終えた、あと始末を見ていきましょう。
ゴキブリ駆除後の正しいあと始末
ゴキブリを駆除したあとは、ゴキブリの死骸を正しく処分しましょう。
手順は以下のとおりです。
1.ゴキブリの死骸・卵はビニール袋に入れて可燃ゴミ
2.駆除後は掃除機や雑巾をかける
3.薬剤が気になる方は換気・水拭き
ゴキブリは仲間の死骸を食べるため、死骸を放置するとエサになります。
ゴキブリ駆除をおこなったら早く処分しましょう。
ゴキブリの死骸・卵はビニール袋に入れて可燃ゴミ
ゴキブリの死骸や卵はビニール袋に入れて、しっかり口をしばって可燃ゴミとして捨てます。
ゴキブリの死骸を放置すると、仲間が食べに来るかもしれません。
他にも卵がふ化するおそれもあるため、ビニール袋に入れて処分しましょう。
ビニール袋越しでもゴキブリを触りたくない方は、割り箸やガムテープで取る方法があります。
できるだけ触れない方法として、掃除機で吸い取る方法もあります。
掃除機で吸い取ったときは、掃除機の中身を取り出し同じようにビニール袋に入れて処分してください。
駆除後は掃除機や雑巾をかける
ゴキブリ駆除後は部屋全体を清掃します。
ゴキブリの体には菌が付着しており、とても不衛生です。
またゴキブリのフンには食中毒菌が含まれている場合があり、食べ物にフンが混入すると食中毒になるおそれがあります。
死体やフンを放っておくとまた新たな被害が生まれるため、ゴキブリを駆除したら、掃除機をかけましょう。
水拭きで十分ですが、食中毒菌が不安な場合はアルコールで拭いて殺菌しましょう。
掃除機をかけて、雑巾がけをしてください。
薬剤が気になる方は換気・水拭き
殺虫スプレーやくん煙剤を使ったあとは、鼻や皮膚に異変を感じることがあります。
薬剤が気になる方は、換気や水拭きで薬剤を落としましょう。
1時間ほど窓を開けたり、換気扇をまわしたりすれば換気ができます。
また水拭き以外にも、水洗いや天日干しも効果的です。
食器やプラスチックなどは水洗い、水洗いができないカーペットなどは天日干ししましょう。
薬剤の成分が気になる方は、正しく対処しましょう。
ゴキブリ駆除は駆除~駆除後の片付けまで大変ですね。
そんなときはゴキブリ駆除のプロに相談してみましょう。
ゴキブリ駆除やあと始末がむずかしいときは業者に相談
「ゴキブリ駆除やあと始末が大変、生きたゴキブリや死骸を直接見るなんてムリ!」という方は害虫駆除業者に相談しましょう。
害虫駆除駆除と聞くと飲食店などのお店向けのサービスに思えますが、じつは一般家庭でも害虫駆除の依頼ができます。
手間のかかるゴキブリ駆除もプロにまかせれば、徹底的におこなってくれます。
どのような業者がよいか?相場はいくらぐらいか?、害虫駆除の業者について詳しく知りたい方は、下記の関連記事も読んでみましょう。
【関連記事】ゴキブリ駆除を業者にまかせるべき3つの理由|依頼先の選び方
またもし「今すぐゴキブリ駆除を依頼したい!」のであれば、当サイト害虫駆除110番にご相談ください。
害虫駆除110番は害虫駆除の業者をご提案するサービスをおこなっています。
お電話で希望の日時や場所をお伝えいただくだけで、希望にあった害虫駆除業者を提案いたします。
ゴキブリ以外にもシロアリやノミなどの不快害虫の駆除や調査もおこなっているため、あわせて調査したいというご依頼もおまかせください。
24時間365日、日本全国よりご相談を受け付けているため、気になる方はいつでもお気軽にお電話ください。
すぐできる!5つのゴキブリ予防
ゴキブリ駆除をおこなったら、次はゴキブリ予防です。
すぐにできるゴキブリ予防は、具体的に以下のとおりです。
- 食品類は冷蔵庫・密閉容器で保管
- 部屋を整理整頓、清潔にする
- 水分はわずかでも拭き取る
- 室内のすき間をなくす・すき間を大きくする
- 侵入口をふさぐ
上記の内容をまとめると部屋をキレイにしてゴキブリが入らないようにすることが、ゴキブリ予防につながります。
では詳しく見ていきましょう。
食品類は冷蔵庫・密閉容器で保管
ゴキブリに食べられないように、食料品や調味料類を冷蔵庫や密閉容器にしまいましょう。
ゴキブリはわずかなエサで増えます。
ゴキブリに合計3グラムのエサを1週間ごとに与えるだけで、1,500匹のゴキブリが生存可能という実験データもあります。
わずかな食べカスや調味料のしずくでも、ゴキブリにとってはごちそうです。
冷蔵庫やタッパーなどの密閉容器に入れて、ゴキブリに食べられないようにしましょう。
参考: 辻英明[衛生害虫ゴキブリの研究](2016年)北隆館
部屋を整理整頓、清潔にする
散らかった部屋はゴキブリが発生しても気づきにくく、段ボールなどに卵を産みつけられることがあります。
部屋を整理整頓、ゴミは捨ててキレイにしましょう。
具体的には以下のとおりです。
- 新聞紙や段ボールなどは、ゴキブリの巣になるため片づける
- ゴキブリは暗くて湿気のこもる場所を好むため、押し入れや靴箱を掃除して空気を入れ替える
- 使った食器や調理器具はすぐに洗う
- 生ゴミを捨てるときは、ビニール袋の口をしばって捨てる
- 臭いにつられて排水口から登ることもあるため、パイプクリーナーで清掃する
- 髪の毛などがたまらないように定期的に掃除機をかける
- ベランダや庭も同様に整理整頓や清掃を心がける
ゴキブリは人間の食べ物や生ゴミを食べますが、人間の髪の毛やフケなども食べます。
家の中には、食べ物以外のゴキブリのエサも多いため要注意です。
整理整頓とこまめな掃除を心がけましょう。
水分はわずかでもふき取る
ゴキブリは、水がないと1週間程度で動けなくなります。
そのため室内の水を管理し、できるだけ水分をなくしましょう。
具体的には以下のとおりです。
- 食器の水切りカゴの水を捨てる
- スポンジや布巾はしっかり水を切る
- 植木鉢の受け皿の水を捨てる
- 流しを使い終えたら、水滴を拭き取る
水滴程度のわずかな量でも、ゴキブリにとっては十分な水分です。
すべてはムリでも、できる限り水分を取り除きましょう。
室内のすき間をなくす・すき間を大きくする
ゴキブリは10ミリメートルほどのすき間を好みますが、反対に10センチメートルほどの広いすき間は好みません。
そこですき間をなくしたり、すき間を大きくしたりしましょう。
民家によく出るクロゴキブリは、8~12ミリメートルほどの狭いすき間を好みます。
また10ミリメートルほどの小さなすき間があれば、ゴキブリは通過できます。
壁や窓の10ミリメートルほどの小さなすき間は、パテ、テープやパッキンなどでふさぎましょう。
しかし家具と家具の間など、ふさぎづらい場所もあります。
そういうときは、家具同士を離してすき間を10センチメートルほどに大きくしましょう。
ゴキブリは広い場所は、好まないからです。
またすき間を大きくすると掃除しやすくなるため、ゴキブリ予防にもつながります。
小さなすき間はふさぎ、ふさぎづらいすき間は大きくしましょう。
侵入口をふさぐ
ゴキブリの侵入口を把握し、入り口をふさぎましょう。
ゴキブリはすき間やエアコンのホースなど、さまざまな場所から侵入します。
そこで入り口をふさぎます。
具体的に、どこに何をすればよいか?は以下のとおりです。
- 窓のすき間や網戸の破れ目→パッキン、テープなどでふさぐ
- 排水口→ゴミ受けを設置する
- 換気扇→換気扇フィルターを設置する
- エアコンのホース→ドレンカバーを設置する
- 玄関やベランダの窓→ミントのニオイがするアロマを使う
ゴキブリはミント系のニオイが苦手です。
そのためミント系のアロマを使うと、ゴキブリ避けになります。
玄関をはじめふさぐのがむずかしい場所はミント系の殺虫剤、消臭剤や芳香剤など香りでゴキブリをブロックしましょう。
上記を参考にゴキブリの侵入口をふさぎましょう。
ゴキブリ駆除に関するよくある疑問
最後にゴキブリ駆除でよくある疑問を質問形式で紹介します。
種類によって退治方法は異なりますか?
ゴキブリは種類によって生態が異なりますが、駆除に関しては基本的に同じです。
民家によく侵入するのはクロゴキブリです。
またチャバネゴキブリも民家に侵入することがあります。
両者は大きさや寿命などの違いありますが、基本的に同じ駆除グッズで退治できます。
市販のゴキブリ駆除グッズを使うなら、種類を気にせずに使いましょう。
もしもゴキブリの種類を知りたい場合は、下記の関連記事もあわせて読んでみましょう。
【関連記事】ゴキブリの種類ごとの特性を知って効果的に駆除!侵入防止対策も解説
1匹でもゴキブリがいたら駆除をしたほうがよいですか?
ゴキブリはすぐに増えるため、1匹でもいたら駆除しましょう。
理由は以下のとおりです。
- ゴキブリは集団で生活しているため、他にもゴキブリがいる可能性が高い
- 1匹のメスが産む卵の数は1回につき20~50個のため、すぐゴキブリが増える
- 1匹のメスから生まれた子孫の数は、計算上1年で2万匹以上になる
- エサの多い環境では99%のゴキブリを駆除しても、80日以内にもとに戻る
1匹のメスのゴキブリを見逃すだけで、ゴキブリはあっという間に増えてしまいます。
またゴキブリは集団で生活しているため、1匹だけが侵入したとは考えづらいです。
1匹いたらすぐに駆除を始めましょう。
まとめ
最適なゴキブリ駆除の方法や使用するゴキブリ駆除グッズは、状況によって異なります。
素早く駆除するなら殺虫スプレーをゴキブリの背後からかけましょう。
ゴキブリは前にしか進めないため、飛びかかってくる心配がないからです。
しかし隠れたゴキブリを隅々まで駆除するなら、くん煙剤や毒エサが効果的です。
死骸を残したくないなら、ゴキブリ用の粘着シートを使いましょう。
ゴキブリ駆除グッズの効果はたいてい数ヵ月から1年ほどで切れるため、定期的に交換してください。
ゴキブリを駆除したあとは、ビニール袋に死骸を入れて可燃ゴミとして処分します。
死骸を取り除いたら掃除機や雑巾がけで、室内をキレイにしましょう。
殺虫スプレーやくん煙剤などの薬剤成分が気になる方は、水拭きと一緒に換気もおこなってください。
ゴキブリ予防には、予防用のスプレーや毒エサがよいでしょう。
ただし部屋の整理整頓、清掃だけでもゴキブリ予防の効果はあります。
ゴキブリはわずかなエサで増えて、新聞紙など放置したものに産卵するおそれがあるからです。
家具と家具のすき間を10センチメートルほど開けておけばゴキブリが隠れにくいうえに、清掃しやすくなって予防効果も上がります。
ゴキブリ予防グッズの使用とともに、部屋の掃除もおこないましょう。