「テン?イタチ?似た動物がいるけど見分けがつかない……」
「被害が広がる前に何とかしたい!でもなにをしたらいいかわからない……」
家の近くで動物を見かけたら、被害が出る前に対策を打ちたいですよね。
しかし、テンやイタチは見た目が似ているため区別がつかず、どのような対策をすることが有効なのか迷ってしまうかもしれません。
実は、イタチやテンは見た目にも形跡にも違いがあります。その違いを確認することで、見分けることが可能です。
この記事では発生している動物の種類を見分けて効果的な対策ができるよう、次のことを解説していきます。
- テン・イタチ・ハクビシンを見分けるためのわかりやすい違い
- 種類ごとに異なる有効な退治方法
- 害獣を放置することで起こりえる危険性
害獣を放置すると、悪臭や住宅汚染、健康被害などが広がるおそれがあります。
種類を見分けてしっかりと対策をおこない、被害を防げるよう、ぜひ参考にしてください。
テン・イタチ・ハクビシンの違いと見分け方
テン・イタチ・ハクビシンなどの家に住み着く害獣はよく似ているため、混同されやすい傾向にあります。しかし、よく見てみると見た目にも違いがあり、その生態や足跡、糞などでも見分けることが可能です。ここでは、テン・イタチ・ハクビシンの違いについて紹介するので、参考にしてみてください。
見た目の違い
テンは、体長44~55cmほどの大きさでイタチより少し大きめな害獣です。最も特徴的なのが、夏と冬で異なる毛色ではないでしょうか。
夏のテンの毛色は真っ黒な顔に全身はオレンジと焦げ茶色がまだらになったような色をしています。これが冬になると、顔の毛色は白くなり、体はきつね色に変化するのです。
続いてイタチですが、体は細長く20~35cmと小さめです。全体的に明るい茶色をしていて、目周りは黒、口の周りは白になっているのが見て取れるでしょう。この毛色はテンのように季節で毛色が変化することとはなく、1年を通して同じ色をしています。
ハクビシンはテンやイタチとはまったく違った毛色で、暗めで灰色と茶色が混じったような毛色をしています。名前のとおり、鼻には白い1本の線が入っているのが特徴です。体長も50~70cmほどとほかの害獣に比べて大きな体をしています。
このようによく見てみると、これらの害獣には毛色や大きさなどに大きな違いがあるのがわかるでしょう。天井裏に住み着く害獣を見かける機会があったら、特徴を観察して見極めてみてください。
生態の違い
テン・イタチ・ハクビシンの違いは、その生育地や食性にもあります。テンは基本的に平らな土地にある森の中で生息しているようです。森の中にある木の実や果物だけでなくネズミなどの動物も食べるため、雑食性といわれています。ときに市街地に出没し、生ごみを漁って食べる姿も目撃することもあるでしょう。
イタチもテンと同じく、平地にある森林で生活していますが、池などの水場でも目撃されることがあります。基本的には魚やねずみ、鳥、カニなどを食べる肉食性です。ほかにも、昆虫なども好んで食しています。そのため、外でニワトリなどを飼育しているとイタチに襲われてしまうこともあるようです。
ハクビシンは、雑木林などの木々が生い茂った場所で生息しています。大好物は甘みのある果物で、ミカンやブドウなどを食べるようです。ほかにも、植物の種や野菜などが主食となっていますが、ときに鳥の卵や昆虫なども食べています。そのため、畑で育てている作物が食い荒らされてしまうといった被害も見られるでしょう。
鳴き声の違い
テンやイタチ、ハクビシンは夜行性なので、夜になると天井から鳴き声が聞こえてくることがあります。どの害獣も鳴き声が違うため、鳴き声を聞けば家に住み着いている害獣が何なのか見分けることができるでしょう。
テンの鳴き声は特徴的で、「フィヤフィヤー」といった鳴き声を発します。また、敵などを威嚇する際は、「ギューウーギュギュ」と鳴くようです。
イタチの鳴き声は甲高く、「キーキー」や「クククク」と鳴くことが特徴です。狂暴な性格をしているイタチは、威嚇をするときや危険が迫ったときは「キッキッキーッ」とさらに大きな声で鳴くようになります。
ハクビシンの鳴き声は、通常「キューキュー」「キーキー」と聞こえるようです。
足跡の違い
なかなか害獣の姿を見ることができなくても、残された足跡からどんな害獣がいるか判別することができます。まずこれらの害獣は、5本指をしっかりつけて歩く動物です。そのため、どの害獣の足跡も5本の指跡がくっきり残っているのがわかります。
それぞれの違いを見分けるには、足跡の大きさに注目してみましょう。ハクビシンの足跡は最も大きく、5~6cmほどあります。かかとまでぺったりとつけて歩くので、指より手前の部分の跡が大きく残って見えるでしょう。
次に大きいのがテンの足跡で、3~4cmほどの大きさです。最も小さいのがイタチで、足跡は2~3cmほどとなっています。もし天井裏や家の外で足跡を見つけたら、じっくり観察してみてください。
糞の違い
どの害獣も1カ所に集中して糞をする習性がありますが、テンやイタチ、ハクビシンは糞の状態に違いがあります。テンの糞はイタチより少し大きい10mmほどで、水っぽいのが特徴です。よく見ると、動物の毛が混じっているのがわかります。
イタチは6mmほどの糞をし、テンと同じく水分が多いものです。小動物などの肉類を中心に食べているため、小さくてもそのにおいはとても強く、悪臭を発しています。ハクビシンの糞は5~10cmほどと最も大きく、果物の種をそのまま飲み込んで食べるため種があちらこちらに混ぜっているのがわかるでしょう。
テン・イタチ・ハクビシンによる被害は強烈!
テンやイタチ、ハクビシンが家に住み着くと夜の騒音以外にもさまざまな被害をもたらします。被害が深刻になれば、大切な家が傷んでしまい修繕を余儀なくされるのです。ここでは、テンやイタチ、ハクビシンが及ぼす被害について見ていきましょう。
糞害による悪臭
テンやイタチ、ハクビシンが家に住み着くと、当然糞や尿をするようになります。また、同じ場所に糞や尿をする習慣があるので、住み着く期間が長くなるほどどんどんたまっていくようになるでしょう。
そのうち、天井裏などに溜まった糞や尿が悪臭を放ち、部屋の中まで臭くなってしまいます。やはり生活空間が常に嫌なにおいがするのは、苦痛でしかありません。また、イタチは肛門の近くに臭腺と呼ばれる悪臭を放つ器官があるため、刺激するとさらに強烈なにおいに悩まされることになるでしょう。
天井にシミができる
先ほどもため糞の話をしましたが、同じ場所に糞や尿をすることでしだいに天井にシミとなって現れるようになります。
もしかしたら、尿などが部屋にしたたり落ちてくることもあるかもしれません。そのうち、天井の板が湿気や重みなどで劣化し、ある日突然落ちてきてしまうこともあるでしょう。
健康被害を引き起こす
テンやイタチ、ハクビシンの体には、ダニやノミ、雑菌などが無数についています。そんな害獣が天井裏を走り回ると空気中に舞い、部屋の中に落ちてきてしまうでしょう。そうなると、住民にアレルギー症状が出るなどの健康被害を引き起こすことがあります。
また、糞の中にも寄生虫や雑菌などが含まれているおそれがあり、あやまって体内に入ってしまうと重大な病気に悩まされるかもしれません。
襲われることもある
害獣は自分の縄張りに無断で入ろうとしたり、不用意に近づいたりすると攻撃してくることがあります。見た目は可愛く感じるかもしれませんが、実はとても凶暴な動物なのです。噛まれたり引っ掛かれたりすれば、当然けがは避けられません。
それ以上に、害獣がもっている病原菌などが体内に入り、体調などに重大な影響をもたらすおそれがあるでしょう。人間だけでなく、飼っているペットも同様です。むやみに手出ししないようにしましょう。
このあと、テンやイタチ、ハクビシンそれぞれの効果的な退治方法についてご紹介いたします。
しかし、いまいち見分けがつかない、違いがわからないけど駆除したいという場合は、害獣駆除110番へご相談ください。
害獣駆除110番では、確実に駆除するための事前調査や、再発を防ぐための予防対策まで対応しております。
害獣の種類が特定できないときでも対応可能ですので、お気軽にご相談ください。
それぞれの効果的な退治方法
家に住み着いている害獣が何なのかわかったら、その害獣に合わせて適した駆除方法をおこないましょう。適した駆除をおこなえば、より効果的に害獣の追い出しや捕獲をすることができます。ここでは害獣別の駆除方法を見ていきましょう。
テンの退治方法は2つ
テンを家から追い出すには、2つの方法があります。まずは、忌避剤を使った方法です。忌避剤は、テンの天敵であるオオカミの尿のにおいがするものを使いましょう。
この忌避剤をテンの足跡がある場所などにまいておくと、「オオカミが来た」と勘違いして逃げ出してしまうはずです。ただし、そのにおいに慣れ危険がないとわかれば、忌避剤の効果は半減してしまうので注意してください。
もうひとつの方法は、テンに向かって強い光を当てるという方法です。テンは光を嫌う習性があり、光を当てるとその場に立ち尽くしてしまうでしょう。天井裏にLEDライトなどを設置しておけば、光を嫌がり家から出ていってくれるはずです。
テンがいなくなったら、再び戻ってこないように糞を掃除してテンの痕跡を消すようにしてください。ダニやノミなどの心配もあるので、きちんと消毒していきましょう。
イタチの退治方法は1つ
イタチを退治するには、イタチが嫌がるにおい成分が入った忌避剤や焦げ臭い木酢液が有効です。イタチは鼻がよく効くため、嫌なにおいをいち早く察知して逃げ出してしまうでしょう。
イタチがいなくなった後も再び入り込まれないように、侵入口付近に置いておくと効果的です。また、テンと同じようにしっかりと清掃して、イタチの痕跡をなくすようにしましょう。
ハクビシンの退治方法は3つ
ハクビシンを退治するには、えさを入手できる場所をなくすこと、寝床を作れないようにすること、侵入経路を絶つことの3つが大切です。ハクビシンにとってのえさ場は、農作物を育てる畑などになります。農作物が実っても収穫しないでそのままにしたり、状態がよくないからといって畑に放置したりするとハクビシンのえさ場と化してしまうでしょう。
畑の作物をきれいに収穫するだけで、ハクビシンのえさ場をなくすことにつながります。もうひとつは、昼間に眠る場所を作らせないことです。ハクビシンは日が高い日中眠って過ごすため、天井裏や倉庫などに暗くて暖かい場所に潜り込んで寝床とします。眠る場所に入られないように隙間をなくしておきましょう。
最後は、ハクビシンの侵入経路を絶つことが大切です。ハクビシンが天井裏に侵入する際、庭木などを足掛かりにしています。そのため、家の近くに高い木があると、侵入経路になってしまうことがあるのです。
木を切らなくてはと考えるかもしれませんが、ハクビシンは身を隠せない場所には寄り付かない傾向があるのできれいに剪定をして見通しをよくしておくだけで問題ありません。
注意!自分で捕獲するのはNG
テンやイタチ、ハクビシンは被害があるからといって、勝手に捕獲したり殺処分したりすることは禁止されています。なぜなら、鳥獣保護管理法で守られている動物だからです。鳥獣保護管理法では、指定されている鳥獣類を捕獲、飼育、殺処分などの行為を勝手におこなってはいけないと定めています。
そのため、無断で駆除してしまうと懲役や罰金の対象となってしまうでしょう。個人で駆除したい場合は、お住まいの自治体に申請して許可をもらう必要があります。いちいち申請するのは手間がかかるという方は、許可を受けている業者に依頼して駆除してもらいましょう。
なかなか追い出せない!そんなときは業者へ
自分で忌避剤などを使用して害獣を追い出したにもかかわらず、再び戻ってきてしまうことがあります。これは、自分の尿や糞のにおいを感知して、縄張りだった場所に戻ってくる習性があるからです。また、何度も忌避剤で追い出していると、そのにおいに慣れてしまい、一向に追い出せなくなってしまうでしょう。
自分でおこなうのは難しいと判断したら、害獣駆除業者に依頼して駆除してもらいましょう。ここでは、害獣駆除を業者依頼したときにかかる費用や業者の選び方について紹介します。
害獣駆除にかかる費用
害獣駆除を業者に依頼した場合にかかる費用の相場は、およそ10~30万円となっています。この費用には、害獣の捕獲や追い出しの作業料金、侵入口の封鎖、駆除後の清掃や消毒、消臭、材料費や出張料などが含まれているようです。
しかし、相場はあくまで目安であり、作業をおこなう範囲や駆除する害獣の種類などによっても費用が大きく左右されます。ご自宅の害獣駆除にかかる費用を知るには、業者に事前調査をしてもらい、見積りを出してもらうとよいでしょう。
害獣駆除を業者に依頼するときのポイント
より優秀な害獣駆除業者を選ぶには、3つのポイントがあります。まずは、害獣駆除を専門にしているかどうかです。害獣駆除をメインにおこなっている業者は、家に住み着く害獣に生態などにも詳しく、適した駆除方法を選んでおこなってくれるため、効果が期待できます。
業者がしっかりと知識をもっているか確認するためにも、ご自身でも害獣に関して情報収集をして事前知識をつけたうえで話すようにしましょう。そうすれば、きちんとした知識をもった業者か判断することができます。
もうひとつは、資格をもったスタッフが在籍している業者かどうかです。狩猟免許をもっている業者であれば、的確な方法と正確な知識で駆除をおこなってくれます。また、駆除後の予防や消毒に関しては、防除作業監督者やペストコントロール技術者などの資格をもっているとより安心してまかせることができるでしょう。
ほかにも、費用が明確かどうかも業者を選ぶうえでとても大切です。見積りを出してもらった段階で、作業内容と料金が明確になっている業者であれば余分な費用がかかる心配はないでしょう。もし見積りを見て不明な金額があるなら、業者に尋ねることをおすすめします。
害獣駆除110番には、経験豊富な業者が多数加盟しています。そのなかから、要望や状況をうかがったうえで、内容に合った業者を紹介させていただきます。
事前調査や見積りは無料※となっていますので、ぜひ気軽にご連絡ください。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。
まとめ
テンやイタチ、ハクビシンはよく似ていますが、見た目や足跡、糞に違いがあるため、見分けることが可能です。
害獣に家に住み着かれると糞尿による悪臭やシミ、病原菌の発生などさまざまな被害につながるおそれがあります。
そのため、放置せずすぐに追い出すための対策をすることがおすすめです。害獣ごとの効果的な対策をご紹介しましたので、試してみてください。
自分で対策をすることに不安がある場合や、対策をしたけど効果が表れなかった場合は、業者へ相談するとよいでしょう。
害獣駆除110番では、いつでもご相談いただけるよう、24時間365日対応の無料の相談窓口をご用意しております。ご依頼前のご相談ももちろん受け付けておりますので、ぜひお気軽にご連絡ください。