画像でわかる動物の足跡と種類の見分け方!判明後の対処法も解説

自宅に現れる動物の正体を知ろう

「畑が動物に荒らされた!」
「足跡があるけど……これは何の動物のもの?」

大事な畑が荒らされたり、屋根裏に動物が住み着いている気配があっても、それが何の動物なのか特定するのは難しいですよね。

動物は警戒心が強く夜行性のものも多いことから、直接姿を見られることはまれです。
そんなとき、動物を判別するのに有効なのが、その場に残していった「足跡」です。

足跡の特徴を見分けることができれば、動物を特定できる可能性があります。
もしも畑や敷地内に足跡が残っていれば、観察してみましょう。

当記事では13種類の動物の足跡や、動物ごとの対処法を解説していきます。
この記事を読めば、動物の正体を特定でき、効果的な対処法を試すことができるはずです。

ぜひ参考にしてください。

動物の足跡から何の動物か正体を掴もう!【アライグマを含む13種類の足跡を紹介】

アライグマの足跡

動物を直接発見するのは難しいですが、足跡から何の動物なのか特定することは可能です。
足跡の特徴を知っておくことで、家屋や庭に侵入してきた動物の正体がわかるようになります。

この章では、以下の動物の足跡の特徴を解説します。

【小型獣】イタチ・テン・ウサギ・リス
【中型獣】アライグマ・アナグマ・ハクビシン・タヌキ・キツネ・サル
【大型獣】イノシシ・シカ・クマ

ご自宅に侵入しているのが何の動物かを特定するために、ぜひ参考にしてください。

【小型獣】イタチ・テン・ウサギ・リス

【小型獣】イタチ・テン・ウサギ・リス

まずご紹介するのは、小型獣であるイタチ・テン・ウサギ・リスの足跡の特徴です。

イタチ

イタチ
指の本数 5本(爪がある)
足跡の大きさ 2~3cm
足跡の特徴 ・爪痕が残る
・肉球が離れた位置にある
・体重が軽く、地面に跡が残りにくい
・後ろ足のほうが前足より1cmほど大きい

テン

テン
指の本数 5本
足跡の大きさ 3~4cm
足跡の特徴 ・爪痕が残る
・イタチの足跡と間違えやすい
・肉球が離れた位置にある
・指先までくっきり足跡が残る

ウサギ

ウサギ
指の本数 前足5本・後ろ足4本
足跡の大きさ 前足約4cm・後ろ足10~13cm
足跡の特徴 ・歩幅は30~50cmほど
・前足より後ろ足のほうが長い
・飛び跳ねるため後ろ足が前につく
・4つの足跡がY字のようになる

リス

リス
指の本数 前足4本・後ろ足5本
足跡の大きさ 前足約3cm・後ろ足約5cm
足跡の特徴 ・飛び跳ねるため後ろ足が前につく
・両足をそろえて跳ぶため足跡が平行

【中型獣】アライグマ・アナグマ・ハクビシン・タヌキ・キツネ・サル

次に、アライグマ・アナグマ・ハクビシン・タヌキ・キツネ・サルの足跡の特徴をご紹介します。

アライグマ

アライグマ
指の本数 5本(指が長い)
足跡の大きさ 5~7cm
足跡の特徴 ・爪痕が残る
・前足は人間の子どもの手に似ている
・後ろ足の足跡は縦長
・切れ目なくくっきり跡がつく

アナグマ

アナグマ
指の本数 5本(爪が長い)
足跡の大きさ 6~7cm
足跡の特徴 ・爪の跡が長く鋭い
・肉球が5つある
・タヌキやキツネより横幅が広い

ハクビシン

ハクビシン
指の本数 5本
足跡の大きさ 前足約5cm・後ろ足約10cm
足跡の特徴 ・爪痕が残る
・後ろ足は足先だけつけて歩く
・動いているときは前足と後ろ足が似たような跡になる
・止まっているときは後ろ足の足跡が縦長につく

タヌキ

タヌキ
指の本数 4本
足跡の大きさ 3~4cm
足跡の特徴 ・爪痕が残る
・足跡の形は梅の花のようになる
・指球の間が開いている
・イヌやキツネと似た足跡
・肩幅があるため足跡はジグザグ

キツネ

狐
指の本数 4本
足跡の大きさ 4~5cm
足跡の特徴 ・爪痕が残る
・中央2本の指が前に出る
・イヌの足跡に比べ、縦に長い跡がつく
・足跡のつき方は一直線

サル

サル
指の本数 5本
足跡の大きさ 約16cm
足跡の特徴 ・前足は人の手のひらと似ている
・手のひらのしわが残ることがある
・後ろ足の足跡は、前足に比べ大きい
・親指が手のひらの横に出る

【大型獣】イノシシ・シカ・クマ

最後に、大型獣であるイノシシ・シカ・クマの足跡の特徴をご紹介します。

イノシシ

イノシシ
指の本数 2本
足跡の大きさ 5~8cm
足跡の特徴 ・細長い蹄(ひづめ)の跡が2つつく
・後ろ足に副蹄(ふくてい)の跡がつく
・浅い雪でも足跡がつきやすい

シカ

鹿
指の本数 2本
足跡の大きさ 5~8cm
足跡の特徴 ・2つの細長い蹄の跡がつく
・イノシシと違い副蹄がつかない
・歩幅が80~100cm

クマ

熊
指の本数 5本
足跡の大きさ 前足約10cm・後ろ足約15cm
足跡の特徴 ・爪痕が残る
・左右の足跡が離れている
・手のひらが大きい
・アーモンド形の肉球
・つま先から踵までくっきり

足跡から動物が判明!そのあとの各対処方法

足跡の正体がどの動物か判明したら、次は動物に合わせた対処方法を試しましょう。
なぜなら、そのまま何もせず放置してしまうと、被害が拡大するおそれがあるからです。

畑を荒らした動物は、よいエサ場があると何度でもやってきます。
屋根裏に住み着いている動物も、放置してもいなくなってはくれません。

動物の正体が判明したら放置せず、すぐに対処しましょう。
ここでは、放置するリスクや、各動物の対処法を解説します。

ケース【1】正体は小型獣だった

小型獣

動物の足跡の正体がイタチやテンだったとき、放置してしまうと以下のようなリスクが考えられます。

放置するリスク

・家屋へ侵入し屋根裏や軒下に住み着く
・糞尿による健康被害
・足音や鳴き声の騒音

このようなリスクを回避するためには早めの対処が大切です。
しかし、イタチなどの野生動物は鳥獣保護管理法という法律で守られており、勝手に捕獲や駆除ができません。
対処するときは以下の方法を試してみてください。

対処方法

1.忌避剤を使う
害獣の嫌うニオイや成分が含まれる「忌避剤(きひざい)」で追い払います。
市販の忌避剤にはゲルタイプや固形タイプなどさまざまな商品があります。
置く場所に適した物を選ぶとよいでしょう。

また、害虫駆除用のくん煙剤も、イタチなどが煙を嫌がるため効果があります。

2.光で追い出す
クリスマスの飾りで用いる点滅灯を屋根裏に設置して、光で追い出す方法です。
イタチなどの害獣は、ほとんどが夜行性の動物で強い光を好みません。

光りがあたる部分にアルミホイルを吊り下げておけば、光が反射してさらに眩しくなり効果的です。

参考:イタチでお困りの方へ(大阪府)

3. 業者に依頼する
自分で対処するのが難しかったり、不安に感じたりするときは、無理に対処をおこなわずに業者に依頼しましょう。

害獣駆除の業者ならば、安全かつスピーディーに駆除をおこなってくれます。
また、再発防止対策も施してくれるでしょう。

イタチの駆除方法はこちらの記事でも詳しく解説しています。
イタチでお困りの際はぜひ参考にしてください。

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ケース【2】正体は中型獣だった

中型獣

発見した足跡がアライグマやハクビシンなどの中型獣だったときは、放置をすると以下のようなリスクが考えられます。

放置するリスク
・家屋へ侵入し屋根裏や軒下に住み着く
・農作物への被害
・足音や鳴き声の騒音
・糞尿による健康被害

中型獣のリスクは、小型獣のときのリスクとほとんど同じです。
小型獣と同様、被害に遭わないために早めの対処をしましょう。

対処方法

1.忌避剤を使う
忌避剤は、家屋の屋根裏に浸入している動物を追い払うのに効果的です。
害虫駆除用のくん煙剤を、侵入口から遠い場所に置いて使用すれば、煙を嫌がってアライグマやイタチが出ていきます。

しかし忌避剤はあくまでも一時的な効果しかありません。
追い出したあとは、目の細かい金網で侵入口の穴を塞ぐ対策も忘れずにおこないましょう。

2.電気柵を設置する
畑に被害が出ているときは、畑の周りに電気柵を設置しましょう。
おすすめなのが、埼玉県の農業技術研究センターで開発された「楽落くん」という電気柵です。
ハクビシンやアライグマなどの中型獣に対応した高さになっており、短時間で簡単に設置できます。
また、柵の高さが低く、人間はまたいで畑の中に入れるため、作業を妨げません。

詳しい設置方法はこちらの「楽落くん」設置マニュアルを参照してください。
「楽落くん」設置マニュアルver3.0(埼玉県)

3.業者に依頼する
自分での対処に不安があるときは業者に依頼しましょう。
アライグマやハクビシンは、鳥獣保護管理法で許可なく捕獲・駆除することが禁止されています。
狩猟免許や自治体からの許可が必要になることもあるため、自力で捕獲するのはハードルが高いでしょう。

害獣駆除の業者に依頼すれば、手間なくスピーディーに害獣を駆除してもらえます。
害獣の被害で困ったときは、専門業者に相談しましょう。

また、自治体によってはアライグマやハクビシンの防除・駆除事業をおこなっているところもあります。
お住まいの地域でも実施されている可能性があるため、自治体に問い合わせしてみてはいかがでしょうか。

参考:アライグマ・ハクビシンの駆除事業について(東村山市)

こちらの記事ではハクビシンの駆除方法を詳しく解説しています。
他の中型獣の対策とも共通しているので、駆除をお考えの際は参考にしてください。

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ケース【3】正体は大型獣だった

大型獣

動物の足跡がイノシシやシカ、クマなどの大型獣だったときは、放置をすると以下のようなリスクが考えられます。

放置するリスク
・農作物(イネや野菜)が食べられる
・農地や庭を踏み荒らされたり、掘り起こされたりする

イタチなどの小型獣やハクビシンなどの中型獣の被害と違い、おもに屋外での被害を受けてしまいます。
このような被害に遭わないように、これからご紹介する対処法を試してみましょう。

対処方法

1.侵入しないようにする
大型獣には防護柵を設置して、侵入を防ぐ方法が効果的です。
柵には、金属柵・ネット柵・電気柵があります。

金属柵やネット柵を使用するときは、柵の下側からの潜り込みや柵の隙間に注意しましょう。
電気柵の電線を2段張りする場合は、地面から20cmと40cmの高さにしてください。

目隠し効果のあるトタンと電気柵を併用すると、効果的に侵入を防ぐことができるためおすすめです。
防護柵は効果を長く維持するために、こまめな点検や補修をこころがけましょう。

参考:イノシシ等の鳥獣被害を防ぐために(袋井市)

防護柵の設置に補助制度がある自治体もあります。
一度、お住まいの自治体へ問い合わせしてみましょう。

参考:鳥獣害対策に関する補助制度(岡崎市)

2.隠れられる場所やエサになるものをなくす
イノシシが隠れられる茂みが家や畑の周りにあるときは、刈り取りましょう。
隠れられる場所があると、人目を気にせずに近づける絶好の場所を与えていることになります。
被害を防ぐために、こまめな草刈りをこころがけましょう。

またエサとなるものを放置しないことも大切です。
エサになる生ごみや廃棄する農作物は放置せず、蓋つきのゴミ箱に入れ、ごみ収集の日にきちんと捨てましょう。

3.業者に依頼する
大型獣を駆除したいときは専門の業者に依頼しましょう。
イノシシやシカなどの大型獣は、人を襲うことがあるため非常に危険です。
また、自力で捕獲するには狩猟免許と捕獲許可が必要になります。

大型獣は自分で駆除しようとせず、専門の業者に任せた方が安全でしょう。

危険を感じたらプロに相談を

害獣対策は自分でできる方法もありますが、危険を感じたら迷わずプロの業者に相談してください。
豊富な知識と経験をもつ業者に依頼すれば、適切な対処でスピーディーに解決してくれるでしょう。

また、駆除後の掃除と消毒までおこなってくれる業者も多いため、ノミやダニ、病原菌などの二次災害を防ぐことができます。
害獣が再び侵入するのを防ぐ侵入対策までおこなってもらえば、再発リスクは低くなるでしょう。

「業者に相談したいけど、どの業者がいいかわからない……」

そんなときは、当サイト害獣駆除110番へお電話ください。
害獣駆除110番は全国に加盟店があり、お近くの業者を迅速にご紹介するサービスをおこなっております。

お客様のご要望に合わせ、すぐに駆けつけることができる業者をご紹介いたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。
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