「屋根裏にアライグマが入り込んでうるさい!」
「今すぐ家からアライグマを追い出したい!」
このようなお悩みは、忌避剤(きひざい)を使えば素早く解決できる可能性があります。
忌避剤とは、アライグマの嫌いなにおいや成分を配合した薬剤です。
アライグマは人間の何倍も嗅覚が優れているため、忌避剤の強烈なにおいに敏感に反応し、逃げ出します。
ただし、忌避剤での追い払い効果は一時的なものです。
一度は環境の変化に驚いて飛び出したアライグマも、しばらくすると戻ってきてしまいます。
ご自宅がアライグマにとって居心地のよい場所なら、居座り続けていずれは忌避剤にも慣れてしまうでしょう。
そこで、アライグマをスムーズに追い出して、もう二度と侵入させないように、この記事では次の内容を解説します。
- アライグマの追い出しにおすすめの市販忌避剤
- 追い出したあとの再侵入防止策
- 庭に来るアライグマを忌避剤で追い払う方法
読み終えればアライグマ対策に有効な忌避剤や使い方がわかり、安全にアライグマの追い出しをおこなえるはずです。
あわせて再発防止策もおこなって、ご自宅の敷地内にアライグマが寄って来ないようにしましょう!
アライグマの追い出しにはコレ!おすすめの忌避剤3選
屋根裏に侵入したアライグマを追い出すなら、次の3種類の市販忌避剤が便利でおすすめです。
- 置き型忌避剤「屋根裏害獣ニゲール」
- 小袋タイプ「亥旦停止®」
- 害虫用くん煙剤「バルサン®」
まず試したい簡単置くだけ忌避剤
まずおすすめしたいのは、アライグマがいる空間に置くだけでよいこちらの商品です。
トウガラシやワサビ、ヨモギやドクダミなど、13種類の天然植物の成分が配合されたゲルタイプの忌避剤です。
使い方は、ビニールの内蓋をはがして容器のまま置くだけ。手も汚れず、とても簡単ですね。
しかも、1個で12~20畳の広範囲に効くため、屋根裏の奥まで入って作業する必要がありません。
中心に置いたほうが空間全体ににおいが広がりやすいですが、屋根裏に入れない場合には点検口から手を伸ばして設置するだけでもOKです。
ただし、屋根裏の気密性が悪い場合には、においがとどまらず十分な効果が発揮されないこともあります。
設置してもアライグマが出ていく気配がなければ、他の方法を試してください。
侵入口がわかるなら小袋で追い詰める
アライグマが出入りしている場所がわかるなら、小袋に入った忌避剤を使ってより効果的に追い出すことができます。
※「亥旦停止(いったんていし)®」は株式会社福井熱処理の登録商標です。
トウガラシの辛み成分の他、カレーやシナモン、ハーブなど、約20種類ものにおいを配合した忌避剤です。
不織布に入っているため扱いやすく、広さ1畳ごとに1個程度をそのまま置くだけで忌避効果を発揮します。
侵入口と離れた場所から徐々に設置していけば、アライグマをスムーズに外へと追い出せますよ。
ただし、侵入口がどこにあるかわからないときには、小袋タイプの忌避剤の使用はおすすめできません。
気付かず侵入口の近くに設置してしまうと、アライグマが建物の奥へと逃げて出られなくなってしまうからです。
置き型や小袋タイプの忌避剤での追い出しが難しいときは、煙でいぶり出す方法もあります。
くん煙式殺虫剤でいぶり出す
害虫用のくん煙剤は、におい成分を煙状にして広げるものです。
屋根裏の狭い空間でたけば、煙に驚いたアライグマは一目散に逃げ出すでしょう。
※「バルサン®」はライセンスインターナショナル株式会社の登録商標です。
くん煙剤を使用する際は、火災に十分注意してください。
また、子供のアライグマがいないかどうかも大事なポイントです。
子供がいるときにくん煙剤を使用すると、逃げ遅れた子供が建物内の見えない場所で死んでしまうことがあるからです。
アライグマが子育てをしているときや、忌避剤では追い出せないときには、プロの害獣駆除業者に任せることをおすすめします。
忌避剤で追い出したら必ず侵入口を塞ぐ
忌避剤でアライグマを追い出せたら、必ず侵入口を塞いでください。
雨風をしのげて天敵から身を隠せる格好のねぐらを、アライグマはそう簡単には諦めてくれないからです。
忌避剤はにおいで驚かせたり居心地を悪くさせたりして追い払うもので、アライグマに危害を加えるものではありません。
そのため、しばらくすると「大した危険はないな」と判断したアライグマが戻ってきてしまいます。
「アライグマが戻ってきたら、また忌避剤で追い払えばいいでしょ?」
と考える方もいらっしゃるかもしれませんが、時間が経てば忌避剤のにおいにもやがて慣れて、追い出しにくくなってしまいます。
アライグマの住み着き被害を防ぐには、忌避剤が効果を示しているうちに侵入口をしっかりと塞ぐことが大切です。
侵入口の完全封鎖はプロでないと難しい
アライグマの侵入口を完全に塞ぐのは、プロでないと難しいです。
なぜなら、アライグマには以下の特徴があるからです。
- 家屋のさまざまな箇所から侵入する
- 小さな穴でも通れる
- 器用な手先で穴をこじ開けられる
家屋のさまざまな箇所から侵入する
アライグマの侵入口となる場所は、下記のようにさまざまあります。
- 屋根まわりの隙間
- 換気口
- 基礎まわりの隙間
- 壁に開いた穴
- 戸袋の内側
- 増改築部分の継ぎ目
アライグマは住宅の屋根裏や床下に住み着くことが多いですが、侵入口は住み着いている場所の近くとはかぎりません。
基礎の隙間から侵入したアライグマが、床下から壁の中を通って屋根裏へと移動することもあるのです。
屋根まわりなど高所の点検には危険がともないますし、戸袋の内側や増改築部分の継ぎ目のように、外から見ただけではわからない箇所から侵入していることもあります。
アライグマの侵入口になる箇所をすべて見つけ出すことは、知識や経験のあるプロでなければ難しいでしょう。
直径10センチメートルの穴を通れる
アライグマは直径10センチメートル程度の大きさの穴を通り抜けることができます。
(参考:鎌倉市「アライグマによる被害」)
直径10センチメートルといえば、大人の握りこぶし1個分くらいの大きさです。
壁の目立つ場所に握りこぶし大の穴が開いていれば気が付きますが、屋根の重なりの奥や、床下の隠れた部分ならどうでしょう。
特に古い建物は隙間が多く、よく見るとあちこちに穴が開いていることも珍しくありません。
その点、アライグマの生態を熟知したプロなら、アライグマの行動を予測して隠れた侵入口も見つけ出すことが可能です。
器用な手先で穴を広げられる
アライグマは手先が器用で力持ちです。
そのため、穴を簡易的に塞いだだけだと破られてしまうおそれがあります。
アライグマの侵入口には、鉄柵や鉄板などを頑丈に設置しなければいけません。
また、侵入口を塞がれたアライグマは、なんとかして建物内に入ろうと、他の小さな隙間をこじ開けることがあります。
つまり、直径10センチメートルに満たない小さな穴も、残さず塞ぐ必要があるのです。
施工には専用の工具や技術が必要で、すべての隙間を塞ぐには手間もかかります。
軒下や屋根の上など、高所の作業には危険もともないます。
アライグマの侵入口の封鎖は、手間なく確実に、安全におこなえるプロへの依頼がおすすめです。
家屋のアライグマ対策は業者依頼が確実で安全
家屋に入り込んだアライグマへの対策は、害獣駆除業者に任せれば確実で安全です。
多くの害獣駆除業者は以下の作業に対応しており、アライグマ被害の迅速な解決が期待できます。
- 侵入経路の特定
- 人体に無害な薬剤での追い出し
- フン尿の清掃・消毒
- 侵入口の封鎖
害獣駆除のプロなら、アライグマの生態に関する知識や駆除の経験をもとに侵入経路の特定をおこない、効率よく追い出すことが可能です。
フン尿の清掃や消毒まで請け負っている業者に任せれば、害虫の大量発生や感染症の心配まで取り除いてもらえます。
そして、侵入口の確実な封鎖で被害の再発を防ぎ、もうアライグマに悩まされない安心安全な暮らしを取り戻せます。
自治体への相談だけではすぐに完全解決はできない
「役所や保健所に頼めば無料で駆除してもらえないかな?」
そうお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、残念ながら自治体の対応だけではアライグマ被害を完全には解決できません。
なぜなら、ほとんどの自治体では箱わなの貸し出しのみおこなっており、アライグマの追い出しや侵入口の封鎖、フン尿の清掃作業には対応していないからです。
前述のとおり、家屋のアライグマ被害を即効で解決するには忌避剤を使った追い出しが有効です。
そして、被害の再発を防ぐには、侵入口の封鎖が欠かせません。
また、衛生面を考えれば、清掃・消毒も必須です。
例えば、東京都北区の場合、アライグマの被害に対して捕獲用の箱わなの貸し出しと回収のみおこなっており、
- 家屋に被害がある
- 箱わなを安全に設置できるスペースがある
- ご自身で毎日点検をおこなう
などの条件を満たせば無料で箱わなを設置できます。
ですが、手先が器用で利口なアライグマを捕まえることは簡単ではなく、時間をかけても捕獲できないことも多いです。
しかも、捕獲駆除後の侵入防止対策は建物の所有者(管理者)がおこなうように決められているため、別途業者に依頼しなければいけません。
(参考:東京都北区「アライグマ・ハクビシンの被害を防ぐために」)
家屋のアライグマ被害をすぐに止めて、今後も侵入されないようにしたいなら、追い出しから侵入口の封鎖、清掃・消毒までまとめて任せられる害獣駆除業者への依頼がおすすめです。
業者探しは害獣駆除110番にお任せください
「アライグマ駆除なんて初めてで、どこに頼めばいいかわからない」
とお困りの方は、害獣駆除110番にお任せください。
害獣駆除110番は日本全国の加盟店と協力して、迅速なアライグマ被害の解決に取り組んでいます。
お電話やメールは24時間年中無休で受け付けており、お住まいの地域や被害の状況に合わせて最適な業者をご紹介しています。
もちろん、侵入経路の特定から素早い追い出し、清掃・消毒、侵入口の確実な封鎖まで、すべてまとめてお任せいただけます。
しかも、害獣駆除のプロによる現地調査とお見積りは基本無料!
ご契約前ならキャンセル料もかからないため、「見積り内容を見てからじっくり考えたい」という方にも安心してご利用いただけます。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積り・キャンセルに費用をいただく場合がございます。
アライグマの侵入被害にお困りの方は、ぜひお気軽に害獣駆除110番にご相談ください。
敷地内に入れたくない!アライグマを寄せ付けない対策
忌避剤で追い払って侵入口を徹底的に塞げば、建物内のアライグマ被害は防止できます。
しかし、アライグマにとって居心地のよい場所だと、庭や建物の周りに寄ってきて物色したり、居座ってフンを落としていったりするおそれがあります。
まずは、餌となるものを撤去して、アライグマを寄せ付けないようにすることが大切です。
- ゴミ出しは曜日と時間を守っておこなう
- 食料品を屋外で保管しない
- ペットの餌を出しっぱなしにしない
- 未収穫の作物や果実を放置しない
上記のような対策をおこなってもアライグマが出没するときには、忌避剤を使用してアライグマが嫌がる環境を作りましょう。
屋外のアライグマ対策には、次のような忌避剤がおすすめです。
- 木酢液
- オオカミの尿
- 獣よけ線香
木酢液で侵入防止
木酢液(もくさくえき)とは炭焼きの煙を冷却して作った液体で、焦げ臭いような独特のにおいがします。
敷地の境界の地面にまいておけば、警戒したアライグマが近付きにくくなります。
ただし、効果の持続性はあまりありません。
液が蒸発してにおい成分が飛んでしまうため、2、3日置きにまき直しましょう。
雨が降ったあとにも適宜まき直してください。
天敵のにおいで撃退
アライグマの天敵は、オオカミやピューマなどの大型肉食動物や、ワシミミズクなどの大型猛禽類(もうきんるい)です。
いずれも日本には生息していませんが、オオカミの尿が忌避剤として販売されています。
※「WOLFPEE®」は有限会社エイアイ企画の登録商標です。
天敵のにおいは本能的に恐怖を感じるため、より強力な忌避効果が期待できます。
袋の下の切り込み部分を切り取って、ご自宅の敷地の境界にぶら下げてください。
直射日光を避け、雨水が入らないように設置すれば、2ヵ月程度効果が持続します。
庭からの追い出しには獣よけ線香
木酢液をまいてもオオカミの尿をぶら下げても、お構いなしで敷地内に入ってきてしまうアライグマは、獣よけ線香で追い払いましょう。
害獣版の蚊取り線香です。
火を付けると、たっぷり練り込まれたトウガラシ成分が空中に飛散して、アライグマを撃退します。
強烈な刺激臭がするため、周囲に人やペットがいないことを確認し、火災に注意して使用してください。
民家が隣接している場所では、アライグマ対策をおこなうことを近隣の住民にあらかじめ伝えてトラブルを防ぎましょう。
畑のアライグマ被害を忌避剤で防ぐのは難しい
「作物を食い荒らすアライグマを忌避剤で追い払いたい!」
とお考えの方もいらっしゃるでしょう。
しかし、畑や家庭菜園のアライグマ被害を忌避剤で防ぐことは難しいです。
屋外の開放的な空間では忌避剤のにおいがとどまらず、閉鎖空間である屋根裏のようには効果が出ません。
しかも、おいしい餌が豊富にある場所なら、ちょっとやそっと嫌なにおいがしてもアライグマは逃げることなく近付いてきます。
畑のアライグマ被害を防ぐには、
- 電気柵を設置する
- 捕獲駆除する
といった大がかりな対策がどうしても必要になってしまうのです。
ただし、柵や捕獲器の設置が完了するまでの一時的な対策としてなら、忌避剤が効果を示す場合もあります。
それぞれ方法を確認しましょう。
電気柵を設置する
電気柵とはワイヤー部分に電気を流した柵で、動物が触れたときにショックを与えるものです。
「痛い!」「ここは危ない!」と学習したアライグマは、柵に近寄らなくなります。
(参考:埼玉県「楽落くんライト 設置マニュアル」)
電気柵の効果を十分に引き出すには、アライグマの探索行動(目新しいものや初めての場所が安全かどうかを調べる行動)を利用して電気ショックを与えることが大事です。
以下の4つのポイントに注意して設置すれば、効果的に追い払えますよ。
- 作物が実る前に設置する
- 設置後すぐに通電する
- 設置中は24時間通電する
- 柵の周りの除草をする(漏電防止)
「ここにはおいしい餌がある」と認識される前に電気柵を設置して、危険な場所だと覚えさせましょう。
また、通電していないときにアライグマが探索行動を終えてしまっては意味がありません。
柵を設置したらすぐに通電し、24時間いつ触っても電気が流れるようにしておく必要があります。
上記のポイントを押さえて電気柵を使っても被害が止まらないときは、畑を荒らすアライグマの捕獲駆除も検討しなければいけません。
許可を取って捕獲駆除する
畑のアライグマ被害を根本的に解決したいなら、捕獲駆除が有効です。
アライグマはもともと日本には生息していなかった外来生物で、生態系を脅かす存在として捕獲駆除が推奨されています。
ただし、アライグマの捕獲をおこなう際には、原則として外来生物法(※1)に基づく防除の確認または認定、もしくは鳥獣保護法(※2)に基づく捕獲許可を受ける必要があります。
勝手に捕まえると法律に違反してしまうおそれがあるため、市役所や区役所の担当課で許可を取ってください。
※1.正式名称:特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律
※2.正式名称:鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律
なお、捕獲したアライグマの飼育や生きたままの運搬、野外への放出は外来生物法で原則禁止されています。
アライグマを捕獲するときは、殺処分まで責任をもっておこなわなければいけません。
(参考:環境省「アライグマ防除の手引き」)
条件をクリアすれば捕獲用のわなを無料で貸し出してくれる自治体もあるため、まずは相談してみましょう。
アライグマの捕獲駆除に関してもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
一時的な対策なら忌避剤も使える
電気柵を準備して設置するまでの間や、捕獲許可を取得して捕獲器を設置するまでの間、畑を無防備な状態にしておきたくないとお考えの方もいらっしゃるでしょう。
一時的にアライグマを遠ざけるだけなら、忌避剤が役立つ可能性があります。
「敷地内に入れたくない!アライグマを寄せ付けない対策」でご紹介した木酢液やオオカミの尿、獣よけ線香を使ってアライグマを追い払いましょう。
また、畑の土壌に直接まく忌避剤もあります。
使い方は、1平方メートルあたり40~50グラム(2~3つかみ)をまんべんなく土の上にまくだけ。
激辛トウガラシのにおいがアライグマの嗅覚を刺激します。
土壌改良材でもある天然ゼオライトを使用しており、やがて土にかえるため回収の必要もありません。
忌避剤にはさまざまな種類がありますが、どのにおいにどの程度の反応を示すかはアライグマの個体ごとに異なります。
そのため、畑の周りには木酢液やオオカミの尿を、畑の土壌にはレッドガードを、とにおいの違う忌避剤を組み合わせて使うのもおすすめです。
アライグマ対策のQ&A
アライグマ対策に関してよくある2つの疑問にお答えします。
Q.アライグマは超音波で追い払える?
A.超音波だけで完全に追い払うことは難しいでしょう。
アライグマは人間の耳には聞こえない高い周波数の音(超音波)を聞くことができます。
超音波を大音量で流せば、聞き慣れない音に警戒したり、「うるさいな」「不快だな」と感じたりしたアライグマが忌避行動を取ることもあります。
ただし、超音波はあくまでも音で、アライグマを傷付けるものではありません。
そのため、しばらくすると慣れてしまい、警戒されなくなってしまうのです。
- 高音圧
- 複数の周波数
- ランダムな出力パターン
など、アライグマが嫌がりやすく慣れにくい工夫をされた超音波発生器なら高い効果を示すこともあります。
しかし、高性能な商品はそのぶん価格も高くなるため、一般家庭での使用は現実的ではありません。
(参考:PR TIMES「超音波で害獣被害を防ぐ「Evasi(エバジー)」発売のお知らせ」)
家屋のアライグマ被害を解決したいなら、やはり忌避剤での追い出しと侵入口の封鎖での対処がおすすめです。
Q.アライグマを毒餌で殺してもいい?
A.毒餌での殺傷は法律に違反するおそれがあります。
前述のとおり、アライグマの捕獲や殺処分をおこなう際には、原則として外来生物法や鳥獣保護法に則った認定や許可を受ける必要があります。
しかも、特定外来生物被害防止基本方針には、「殺処分は動物にできるかぎり苦痛を与えない適切な方法でおこなうものとする」と書かれています。
(参考:環境省「特定外来生物被害防止基本方針」)
むやみに毒餌を食べさせることは法律違反のおそれがあるだけでなく、アライグマに過剰な苦痛を与えてしまいかねないためやめましょう。
また、毒餌の設置は誤って食べた他の動物を殺してしまうおそれもあり大変危険です。
猫や犬などの愛護動物を殺傷してしまった場合には、動物愛護管理法に違反します。
(参考:環境省「動物愛護管理法の概要」)