「モグラの天敵はなんだろう?」
モグラは一生のほとんどを土の中で生活し、謎が多いため天敵はなにか気になりますよね。
モグラの天敵は意外に多く、土の中では無敵でもひとたび地上に上がれば敵だらけです。
なかでも代表的な天敵は、ネコ・イタチ・猛禽類(もうきんるい)です。
モグラの天敵たちはモグラが地上に出てくるところを狙っています。
この記事では、そんなモグラの天敵について詳しく解説していきます。
また、モグラの弱点を利用した追い出し方法やモグラによる被害についてもご紹介しています。
この記事を読めば、もぐらの天敵のことがわかり、弱点を利用した追い出し方法も試すことができるでしょう。
モグラによる被害でお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
モグラの生態
モグラを退治するには、まずモグラの生態を知っておくことも大切です。
ここでは以下の2点について解説していきます。
- モグラは土の中でなにをしているのか
- モグラがエサを探し続ける理由
土の中では無敵のモグラの生態を、見ていきましょう。
モグラは土の中でなにをしているのか
モグラは土の中で常にエサを探しています。
地上には危険がいっぱいですが、土の中には敵がいません。
そのため、土の中にいるエサのミミズや昆虫類を探してトンネルを掘り続けています。
モグラは野菜などの作物は食べないため、直接的な食害は受けません。
ではなぜモグラが害獣といわれるのか。
その理由は以下の2つが考えられます。
- トンネルを掘る際に作物の根を傷つけて野菜がダメになるから
- 庭の芝生をボコボコにするから
モグラがエサを探し続ける理由
モグラがエサを求めてトンネルを作り続ける理由はズバリ、お腹の空きやすい動物だからです。
モグラは胃の中に12時間以上食べ物がないと餓死してしまうといわれています。
穴を掘るのに消費するエネルギーを、エサを食べながら補給しつつ、更なるエサのために穴を掘り続けるのがモグラの日常です。
長時間空腹にならないようミミズや昆虫を仮死状態にし、巣に貯蔵して非常食にする種類もいるといいます。
モグラは生きるためにトンネルを掘り続けなければいけないわけですね。
モグラの天敵・ネコvsモグラ
モグラの天敵といえば、真っ先に思い浮かべるのがネコではないでしょうか。
ネコは日常生活のさまざまな場所で見かけるなじみ深い動物です。
ここからは天敵ネコについて解説していきます。
野生ネコは外にたくさんいる
ネコをペットとして飼っている人は多いですが、外で放し飼いにされているネコや、飼い主のいない野良野生のネコもたくさんいます。
野生のネコは、道端や公園など、さまざまな場所で見かけまることが多いですよね。
野生の外で暮らすネコは飼いネコとは違い、自分でエサを捕獲することもありますしかありません。
モグラの他ほかにネズミ、カエル、小鳥などの小動物や、人間の残飯をゴミ箱から漁って食べています。
ネコがモグラをくわえている目撃情報は多い
ネコを飼っている人のなかには、ネコがモグラをくわえて持ってきた経験がある人もいるのではないでしょうか。
ネコには動くものを追いかけて狩りをする「狩猟本能」が備わっています。
そのため、飼いネコであっても土の中から出てきたモグラや、地表近くに潜んでいるモグラに気がつくと、モグラを捕獲しようと追いかけ回します。
ではなぜ飼いネコが飼い主の元へモグラを持ってくるのか。
その理由は、さまざまな説があります。
飼い主のことを狩りができない動物と思ってエサを持ってきてくれる説や、獲物を仕留めたことを褒めてもらいたいから持ってくる説です。
捕獲したモグラの行方は……
ネコは捕獲したモグラを食べますが、ときには食べずにもてあそぶことがあります。
モグラを捕まえたかと思ったらわざと離してみたり、手で転がしてみたりとオモチャのようにもてあそんで、結局食べずに放置します。
ネコはこのように、空腹でなくても狩猟本能により狩りを楽しむ一面があります。
ネコの狩猟本能を利用し、モグラ退治にネコを利用できる可能性はあるでしょう。
しかし、ネコは自由気ままな性格をしています。
たとえ飼いネコでも「モグラを捕まえて!」という飼い主の願いをいうこと聞いてくれるとは限りません。
ネコを利用するモグラ対策は確実な方法とはいえないでしょう。
モグラの天敵・イタチvsモグラ
モグラの天敵には地上で生活する数種類の動物があげられますが、その1つがイタチです。
天敵イタチについて、詳しく解説していきます。
見た目と反して凶暴なイタチ!小さなモグラは一撃
イタチは自分の体より大きな動物も食べることがあるため、小さなモグラはひとたまりもありません。
モグラが地上近くまで上がってきたところを逃さず、持ち前の俊敏さで捕獲します。
イタチは雑食ですが、なかでも動物性のエサを好むためモグラはイタチにとってご馳走です。
かわいらしい見た目に反して、凶暴で身体能力の高いイタチには、モグラもかなわないでしょう。
しかし天敵のイタチをモグラ退治に利用するのはおすすめできません。
イタチは人家の屋根裏に住み着いて糞尿で建物を汚したり、家畜やペットを食べてしまう害獣です。
モグラの被害がなくなっても、イタチによる被害に悩まされてしまうでしょう。
モグラの天敵・猛禽類vsモグラ
猛禽類(もうきんるい)もモグラの天敵です。
猛禽類とは鋭い爪とくちばしで、他の動物を捕食する鳥類のことをいいます。
代表的なのがフクロウ、タカ、ワシ、ハヤブサです。
モグラは地上だけでなく、上空からも狙われています。
上空から爪でサッとモグラを捕まえていく
猛禽類は、1km先の獲物を探し出せる視力を持っているため、上空からでも小さなモグラを見つけることができます。
地上に出てきたモグラを見つけたら、急降下して強靭な足の爪でモグラを捕まえ飛び去っていきます。
猛禽類に見つかったら、モグラも観念するしかありません。
猛禽類をモグラ駆除に利用できるかですが、猛禽類の調教はとても難しいです。
するどい爪やくちばしを持っているため、危険も多いでしょう。
ペットショップで販売されている猛禽類ならば飼育は可能ですが、野生の猛禽類は飼育が法律で禁止されています。
また、特定動物に指定されているワシやタカは県知事や市長の許可が必要です。
調教の難しさや、飼育の面から見ても猛禽類をモグラの退治に利用するのは現実的ではないでしょう。
モグラの天敵・人vsモグラ
わたしたち人間もれっきとしたモグラの天敵です。
わたしたちは他の動物のようにモグラを捕食しませんが、モグラを退治しようとします。
モグラにとって人間は間違いなく敵でしょう。
いちばんの天敵はあの手この手で退治しようとする人?
人間は知恵や道具を使ってモグラを追い出したり、捕獲したりします。
あの手この手で退治しようとする人間は、実はモグラにとって一番の天敵なのかもしれません。
ここまでモグラの天敵である動物をご紹介しましたが、どれもモグラ退治に利用するのは難しいことがわかりました。
ならば、人間の知恵や道具を使って、モグラを追い出しましょう。
モグラの弱点を利用して追い払おう!
モグラを追い出すためにはモグラの弱点を利用しましょう。
モグラの優れた嗅覚と聴覚は、逆手に取れば弱点になります。
ここからは、
- 「臭い」で追い払う方法
- 「音波」で追い払う方法
この2つの撃退法について詳しく解説していきます。
「臭い」で追い払う方法
モグラが嫌がる臭いのする忌避剤を、被害にあった場所の周りに置いておく方法です。
これによって、モグラを敷地外へ追い出します。
忌避剤はホームセンターで購入できます。
形状にはおもに以下の3つのタイプがあります。
- モグラの穴に噴射するスプレー
- 地面に差し込む固形タイプ
- 地面に浅く埋める錠剤タイプ
忌避剤を使用するときはまず、モグラのトンネルの本道を探しましょう。
本道とはモグラが生活するために使う、頻繁に通るトンネルのことです。
本道の他にエサを探すためだけに掘られた一度しか通らない支道もあります。
忌避剤を効果的に使うには、本道と支道を見分けることが重要です。
本道と支道の見分け方は簡単なため、以下の方法を試してみてください。
本道なら、モグラはすぐに壊されたトンネルを直します。
反対に、支道なら修復されることはありません。
モグラの忌避剤は、こちらの記事でも詳しくご紹介しています。
ぜひ参考にしてください。
「音波」で追い払う方法
モグラが嫌う音波を発する装置を土の中に差し込んで、モグラを追い出す方法です。
モグラ撃退器には電池式とソーラー式があります。
ソーラー式は電池の交換が必要ないため便利ですが、日陰に設置するときは不向きです。
設置する場所に合わせ、適したものを購入するとよいでしょう。
おすすめのモグラ撃退器を電池式・ソーラー式それぞれご紹介します。
購入する際の参考にしてください。
価格 | 1,020円 (税込) |
サイズ | ・全長:385mm ・頭部:95×80mm ・パイプ径:28mm |
特徴 | ・太陽光で充電して作動するソーラー式 ・音波振動(ブザー音と振動)でモグラを追い出す ・土に差し込むだけの簡単設置 |
※価格は2022年12月16日時点のものです。
価格 | 2,299円 (税込) |
サイズ | 415×40mm(キャップ部最大幅65mm) |
特徴 | ・乾電池式(単一乾電池4本) ・LED付きで、作動状態が外観からでも確認できる ・電池ボックスは引き出し式で交換がラク ・プラスチック製(ABS樹脂)で雨に強い |
※価格は2022年12月16日時点のものです。
また、安価で試せる方法としてペットボトル風車もおすすめです。
作り方はこちらの記事にてご紹介しています。
モグラ捕獲の注意点
確実な方法として、モグラを捕獲するか殺してしまおうと考える方もいらっしゃるかもしれません。
しかしモグラは鳥獣保護管理法で守られている動物で、許可のない捕獲・殺傷が原則禁止されています。
また、モグラのなかには絶滅危惧種・準絶滅危惧種に指定される種類がいます。
捕獲するとなると、死んでしまう可能性が高いため、できれば捕獲せずに追い出すのがベストでしょう。
どうしてもモグラを捕獲駆除したいときは、ここからの解説を参考にしてください。
モグラの捕獲は許可が必要
モグラを捕獲するには、環境大臣や県知事、市町村長いずれかの許可が必要です。
ただし、農業または林業の事業活動にともないやむを得ず捕獲する場合に限り、許可を得ずにモグラ科全種の捕獲が可能になります。
「庭の芝生を荒らされたから捕獲したい」ときは、許可が必要になるため注意しましょう。
万が一、許可を得ずに捕獲した場合、懲役1年以下、または100万円以下の罰金が科せられるおそれがあります。
モグラの捕獲方法
自治体から捕獲許可が取れたら、捕獲器を使ってモグラの捕獲を試しましょう。
モグラを捕獲するには、本道を探し出してその場所に捕獲器を置くのがいちばん効率のよい方法です。
捕獲器の中に、モグラの好物のミミズを入れると、モグラの警戒心が弱くなり捕獲しやすくなります。
また、捕獲器を設置するときは手袋をつけて人間の臭いが捕獲器につかないようにするのが、捕獲を成功させるコツです。
捕獲器を設置したら毎日掘り起こして、モグラが捕獲できていないか確認してください。
モグラは半日以上エサを食べないと餓死してしまう動物です。
なるべく生きたまま捕獲し、山へ放してあげるのが理想なため、餓死しないよう毎日捕獲器を確認しにいきましょう。
モグラは基本的に群れを作らずに単独で生活しています。
一匹捕獲すれば、駆除は終わりになることがほとんどでしょう。
モグラを捕獲したらどうしたらよい?
モグラを生きたまま捕獲できたら、自然へ返してあげましょう。
モグラを放すときは、ただ放すのではなく、他の人の家や生態系に支障が出ないように注意してください。
注意するポイントは次の3つです。
- 他人の敷地の近くに放さない(他人の庭に被害が出るおそれがある)
- 捕まえた場所から20~30キロメートル圏内に放す(生態系が変わるおそれがある)
- 河川敷、堤防の近くに放さない(トンネルに水が入り込み地盤が弱るおそれがある)
捕獲したモグラが残念ながら死んでしまっているときは、どこか土に埋めてあげるか、袋に入れ密閉して自治体のゴミ出しルールに従って処分するようにしましょう。
モグラの被害で困ったときは業者に相談しよう
「モグラの追い出しを試してもうまくいかない」
「捕獲するのは許可が必要でハードルが高い」
そうお困りの方は、害獣駆除の業者に相談しましょう。
モグラの生態に詳しい害獣駆除のプロなら、適切な方法でスピーディーに駆除してくれます。
再発防止対策まで施してくれる業者もいるため、安心して任せられるでしょう。
しかし、なかにはどこの業者に依頼したらいいかわからない方もいらっしゃるでしょう。
そんなときは当サイト害獣駆除110番にご相談ください。
害獣駆除110番は、お客様のご要望に合わせ、お近くの業者を迅速にご紹介するサービスをおこなっております。
全国に加盟店があるため、すぐに駆けつけることができる業者をご紹介可能です。
また、ご紹介する業者はお見積りを無料※でお出ししています。
料金にご納得いただいてからの作業となるため、初めての方も安心してご依頼ください。
当サイトのコールセンターは24時間年中無休でお電話を受け付けております。
お時間を気にせず、お気軽にお電話ください。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積り・キャンセルに費用をいただく場合がございます。
モグラはどんな被害をもたらす?
モグラが生み出す被害は、ただ庭や畑の土を掘り返すことだけではありません。
おもに以下の3つの被害が考えられます。
- 畑にとってもありがたい存在のミミズが食べられる
- 植物の根が傷つけられる
- モグラに引き寄せられたネズミによる被害
次で詳しく解説していきます。
畑にとってもありがたい存在のミミズが食べられる
畑のミミズをモグラが食べてしまうと、畑の土の質が落ちて、作物がうまく育たなくなることがあります。
畑に住んでいるミミズは、土をやわらかくし、水はけをよくしてくれる益虫です。
ミミズのフンには栄養がたっぷりで質のよい肥料としても重宝されます。
そのような畑にとって重要なミミズを、モグラが食べることで作物に影響が出てしまうことがあるのです。
植物の根が傷つけられる
モグラは作物を食料にはしませんが、トンネルを掘る過程で作物の根を傷つけてしまうことがあります。
モグラが作物の根を傷つけてしまうと、作物は育ちにくくなってしまいます。
庭に植えた植物も、同じように根を傷つけられ枯れてしまうでしょう。
モグラの穴に侵入したネズミによる被害
モグラの穴に進入したネズミが、作物を食べてしまう二次被害がおこることがあります。
モグラの掘ったトンネルは、人間や天敵に見つからずに移動できる、ネズミにとっても都合のよい通路です。
作物だけでなく、家屋への侵入経路にされてしまうこともあります。
ネズミが家屋に侵入してしまえば、さらに被害は拡大していくでしょう。
まとめ
モグラの天敵にはネコやイタチ、猛禽類などさまざまな動物がいますが、これらの天敵を利用してモグラ退治をおこなうのは難しいです。
天敵を利用するのではなく、モグラの弱点を利用した対処法でモグラを追い出しましょう。
確実にモグラを退治する方法は捕獲ですが、農業や林業のための駆除を除き、捕獲するには原則許可が必要です。
許可を得て捕獲器を設置しても、必ず捕獲できるとは限りません。
追い出し対策をおこなってもモグラがいなくならない、自分で捕獲するのはハードルが高いと感じたら、無理をせず害獣駆除の業者に相談しましょう。
当サイト害獣駆除110番は、すぐに駆けつけることができる業者をご紹介します。
モグラ被害でお困りの際は、お気軽にお電話ください。