コウモリが家に住みついてしまったら、忌避剤を使ってコウモリを追い出しましょう。コウモリは鳥獣保護管理法という法で、捕獲や殺傷が禁止されているからです。
この記事では鳥獣保護管理法に触れない対処法とともに、再び侵入されない対策もご紹介していきます。コウモリの駆除を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
コウモリは忌避剤スプレーを使って追い出そう!
コウモリは駆除するといっても、鳥獣保護管理法で守られているため、捕獲や殺傷ができません。そのため、基本的には家から追い出すという方法をとることになります。
忌避剤の使用方法
ホームセンターなどでコウモリ用の忌避剤が販売されています。コウモリが嫌うハッカ油が含まれていて、強い匂いでコウモリを追い出してくれるというものです。とくに素人でも使いやすいのはスプレータイプのものです。
ただ、だいたい20~30平方メートルの広さでスプレーを1本消費してしまうので、広い場所の場合は複数本用意が必要になります。どちらかというと狭い場所向きの道具といえるでしょう。
また、効果時間も3~6時間と短いです。効果が切れると再びコウモリが戻ってくる可能性が高いため、それまでの間に、再び侵入されないよう入口をふさぐ必要があります。それについては次の「コウモリを追い出したあとはすぐに侵入を防ごう!」で詳しく解説していきます。
ジェルタイプ
忌避剤のなかで一番効果が持続するのがジェルタイプです。おおよそ1~2年ほど持ちます。ただ設置にやや手間がかかるので、追い出すときに使うというよりは、追い出して侵入口をふさいだあとに寄せ付けないために使うほうがおすすめです。
錠剤タイプ
錠剤タイプの忌避剤は1平方メートルに9個前後まいて使用します。効果は1ヶ月ほど続きますが、即効性がないため、スプレータイプとあわせて使い、寄せ付けないようにするとよいでしょう。
駆除する時期・時間帯
忌避剤を使用するのは、4~6月または9~10月が適しています。夏のコウモリは子育ての期間で、小さな子供のコウモリはまだ飛ぶことができません。そのため、いくら追い出そうとしたところで、子供のコウモリは飛べないのですから出ていってくれないのです。冬場のコウモリは冬眠中なので、この場合も追い出すのは難しいでしょう。
また、コウモリは夜行性なので、追い出すなら夜がおすすめです。ただ、暗いなかでの作業となるため、自分で駆除する場合は注意が必要です。
ネズミ用燻煙剤も効果的
ネズミ用の燻煙剤にも、コウモリが嫌うハッカ油が使われています。そのため、ネズミ用燻煙剤の使用も効果的です。だいたい8畳の広さに燻煙剤1個が目安となるため、広い場所で使うのにおすすめです。
あまり効果がないと言われている超音波機器
コウモリは超音波を出すため、超音波機器を使って混乱させて追い出せるという説がありますが、これは効果がありません。理由としてはコウモリが慣れてしまうことや、コウモリに超音波を届かせることがそもそも難しいなどがあげられます。
またこのほかにも、磁石・蚊取り線香・ライト・CDやDVDなどを使った方法が紹介されていることがありますが、これらにも効果がありません。効果があったとしても、一瞬といえるでしょう。
忌避剤でも鳥獣保護管理法に触れてしまうことがある
まだ飛べないコウモリの子供がいるときに忌避剤を使用してしまうと、取り残された子供を傷つけてしまう可能性があります。また、コウモリがどのような行動をとるか知らない人が駆除しようとした場合も、同様に傷つけてしまうかもしれません。
鳥獣保護管理法に触れてしまうことが心配な方は、業者にお任せしましょう。コウモリの生態に詳しい業者なら、鳥獣保護管理法に触れることなく、駆除することができます。業者をお探しの際は、ぜひ弊社までご連絡ください。
コウモリを追い出したあとはすぐに侵入を防ごう!
コウモリの駆除は、追い出すだけでなく、再び侵入されないようにすることが大切です。一度コウモリに住みつかれたということは、コウモリにとってよい環境だということです。そのため、再びコウモリが戻ってきてしまうことは容易に考えられるでしょう。
侵入口をふさぐ:金網
コウモリは1~2cmほどの小さな隙間でも入り込んでしまいます。そのため、mm単位の目の細かい金網を使用して侵入口をふさぎましょう。とくに通気口など、完全にふさいでしまうと支障が出る場所では、金網の使用がおすすめです。
侵入口をふさぐ:シーリング剤
壁などの細かい隙間をふさぐにはシーリング剤の使用がおすすめです。隙間の形状に合わせて使えるので、複雑なかたちの隙間にも使用しやすいです。
シーリング剤を使用する際には、事前によく使用箇所を掃除しておきましょう。シーリング剤をはがれにくくしてくれます。
これらの方法は素人でもおこなえる対策ではありますが、コウモリの侵入口を探すのはとても難しいです。先ほども述べたとおり、1~2cmの隙間でも侵入してしまうため、発見しづらいです。また、侵入口をふさいだと思っても、実はまた別の箇所にも隙間があいていた、なんてこともあります。
これらのことから、コウモリの侵入口をふさぐのも、業者に任せることがおすすめです。二度とコウモリが入り込めないよう、しっかりと侵入口をふさいでくれます。弊社では、コウモリを追い出すところから、侵入口をふさぐところまで任せることができる業者を紹介しております。いつでもお気軽にご相談ください。
コウモリがもたらすおそろしい二次被害
コウモリは早く駆除しなければ、二次被害にあう危険性が高まります。そのため、コウモリに住みつかれていることに気付いたら、早急に対処しましょう。
害虫を寄せ付けてしまう
コウモリはよく食べる動物です。しかし、食べすぎると体が重くなってしまって飛ぶのに支障をきたすため、フンもよくします。
このフンは、ダニやノミ・ゴキブリといった害虫のエサになるため、それらを招き寄せてしまうのです。さらにはダニ・ノミ・ゴキブリをエサとするムカデなどの害虫も寄せ付けてしまうかもしれません。また、コウモリの体自体にもダニやノミなどがついています。
感染症の危険性
海外ではコウモリが媒介となって次のような感染症が引き起こされたケースがあります。
- 狂犬病
- ヒトプラズマ感染症
- ニパウイルス感染症
- アルボウイルス感染症
- ヘンドラウイルス感染症
- ハンタウイルス感染症
日本ではいまのところコウモリが媒介となった感染症が起きたケースはありませんが、いつ起きるかわかりません。コウモリには決して触れないようにしましょう。
フンの掃除方法
コウモリを追い出すことに成功しても、フンはその場に残ったままになります。先述のとおり、フンがあると害しかないので掃除をしなければなりません。フンの掃除は次のことに注意しておこなってください。
- フンを直接触ってしまうことのないよう、なるべく肘までの長さがある手袋をつける
- フンから菌を吸い込んでしまわないよう、マスクをつける
- フンや菌が目に入らないよう、ゴーグルをつける
- できれば処分してもよい服装でおこなう、また、袖やすそが長すぎないものを着用する
- なるべくほこりを巻き上げないように掃除する
- 掃除が終わったらフンがあった場所、道具、衣類を消毒、処分してよいものは処分する
ただし、建材によっては使ってはいけない消毒剤もあります。そういう判断も素人には難しいものです。業者に駆除を依頼すれば、掃除まで任せてしまうことができます。弊社ではお客様のご相談内容に合わせた業者を紹介していますので、ぜひご利用ください。