アライグマの天敵は日本にいない!?生息地域と防除

アライグマの天敵は日本にはいない

アライグマの天敵は日本にはいません。
では、アライグマを防ぐにはどうしたらよいのか?
アライグマの嫌いな臭いなどで追い出し、再侵入を防ぎましょう!

さらにこの記事ではアライグマはどんな生態の動物なのか?何が問題なのか?を詳しくまとめました。
アライグマ被害でお悩みの方はぜひ、参考にしてください。

また、もしも今アライグマの被害でお悩みでしたら【害獣駆除110番】にご連絡ください。

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駆除後は清掃や再発防止のための施工もおこなうため、すべておまかせください。

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日本にアライグマの天敵はいない

アライグマは本来、北米にいる動物・外来種です。
北米には、コヨーテ、オオカミ、オオヤマネコ、クズリ、ワシミミズク、ピューマやコヨーテなどアライグマの天敵がいましたが…。

どの動物も日本にはいないため日本で大繁殖してしまったんです。

犬、猫、鯉などのペットが襲われることもある

なんとなく「犬を飼っているし、ほかの動物がいればニオイで逃げるのでは?」と考えている方もいるかもしれませんが…。

アライグマは天敵がいないだけでなく、雑食性で非常に気性の荒い動物です。
そのため、犬や猫などのペットのエサを奪う、池や水槽で飼っている鯉や金魚などの魚を食べる場合もあるんです。

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さらに野生のアライグマには、狂犬病などの病気やマダニなどの寄生虫がいる場合もあります。
飼い犬や飼い猫と接触させるのは極力避けましょう。

アライグマを防ぎたい!アライグマの嫌いなものはなに?

天敵がいないアライグマの侵入をどう防げばよいか?
アライグマの嫌いなもので防ぎましょう。

アライグマが嫌いなもの

アライグマが嫌いなニオイに「木酢液(もくさくえき)」があります。
木酢液とは、木材を炭にするときに出る煙を冷やして作られる液体です。
園芸や農家でよく防虫剤や土壌処理に使われており、植物には影響がない自然由来のものです。

この木酢液ですが、少し焦げ臭いような酸っぱいような独特のニオイを発しアライグマをはじめ多くの動物はこのニオイを嫌がります。

そのため、木酢液をまくとアライグマが嫌がり近づかなくなるんです。

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ほかにも害虫駆除用のくん蒸剤なども嫌がりますが、それはあくまで一時的なものです。
アライグマが危険はないと学習すれば再び戻ってくるでしょう。
一度追い出せたら、徹底した再侵入防止策をおこなうのが効果的です。
ちなみに下の章ではアライグマの再侵入防止策についても解説しているため、そちらもあわせて参考にしてください。

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再発防止策として侵入経路を封鎖しますので、アライグマが再侵入する心配はありません。
さらに駆除後に大変な清掃作業ですが、当社では清掃はもちろん殺菌や消毒もおこないます。

現地調査・見積もりは無料ですのでお気軽にご相談ください!

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アライグマの生息地域は日本全国、千葉県は要注意!

2017年アライグマの分布調査結果

2019年に発表された環境省の「アライグマ、ハクビシン、ヌートリアの生息分布調査の結果について」によると。

2017年に全国を5キロ四方ごとに分け、全国の市区町村に「アライグマが確認されたか?」を尋ねたところ、千葉県が最もアライグマが分布している地域でした。

反対に、「アライグマが確認できない県」は秋田県、高知県、沖縄県だけ。
今後もアライグマの防除が必要です。

また、「2006年は0だったが2017年の調査でアライグマの分布が確認された県」は9県あり、岩手県や鹿児島県と北から南まで幅広く増えているとわかりました。

データからわかるように、アライグマは日本全国に広く生息しています。
そのため、自然が少なく野生動物が少ない都市部であっても油断できません。

アライグマによる深刻な4つの被害

アライグマは、ほぼ日本全国に分布していました。
では、アライグマが身近にいると何が起きるのか?を見ていきましょう。

農業、農作物による被害
家屋への浸入、破壊や健康被害
寺などの文化財を破壊
日本の生態系を乱す、外来種

農業、農作物による被害

農林水産省の「野生鳥獣による農作物被害状況」によると、2018年のアライグマによる農業被害額は約3億7500万と発表されています。

後述でまた少し触れますが、アライグマは甘いものが好きなためスイカやメロンなどの果物やトウモロコシなどに甚大な被害が出ています。

また、統計を取っていない家庭菜園なども含めると、被害額はもっと多いと予想されます。

家屋への浸入、破壊や健康被害

アライグマは人に対する警戒心が低い動物で、農機具小屋、お寺や倉庫などの人間の生活圏にねぐらを作ります。
さらに木登りが得意で器用、猫でもできない垂らした針金を登れるんです。

そのため、雨どいから屋根に上り通気口や窓などから屋根裏に侵入。
そのまま住み着く被害も多いようです。

アライグマが屋根裏に住み着いた場合、まず屋根裏にフンをして天井にシミや臭いが発生します。

さらにアライグマで怖いのが健康被害です。
ダニや寄生虫(アライグマ回虫)、エキノコックス症、レプトスピラ症や狂犬病といった病気を持っている可能性があり危険です。

感染はアライグマのふん尿からうつったり、かみつかれたりして発症します。
決してアライグマには近づかないでください。

寺などの文化財を破壊

アライグマは前述の通り、人を怖がりません。
そのため、人間の生活圏によく出没しねぐらを作ります。

アライグマのねぐらとして被害を受けているのが、お寺です。
お寺の周りには、民家やお墓のお供え物があるため食べ物に困りません。
さらにお寺は普段、人の出入りが少なくアライグマにとっては安全な場所なんです。

アライグマがお寺に住み着くと、壁や仏像などにひっかき傷をつけるなどの被害が発生。
2008年には国宝の京都浄瑠璃寺の仏像がアライグマによって傷をつけられ、問題になりました。

日本の生態系を乱す、外来種

アライグマは本来日本にはいない動物、外来種です。

記録に残る限りですが、1961年に愛知県の動物園から12頭が脱走し数頭が未回収。
以後野生化したアライグマの個体が数匹確認されていました。

また、1977年にはアライグマをテーマにしたアニメが放映スタート。
アライグマをペットとして飼う人も急増した一方で、気性の荒さから山に逃がした人やアライグマが脱走し野生化したケースも多いようです。

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外来種の問題点は、日本の自然環境を壊してしまうところです。
アライグマの場合、雑食性のため日本にいたノウサギやニホンイシガメを食べて絶滅させてしまうかもしれません。

前述の3つの問題点と合わせると、金銭面、健康面、文化面、環境面とアライグマが日本に与える影響は甚大です。

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アライグマの生態を知って防除に役立てよう!

アライグマの被害を防ぐためにはどうしたらよいのか?
先にも少し紹介しましたが、より詳しくアライグマの生態についてまとめました。
被害の特定、防除の参考にしてください。

狂暴だけど、とても器用!木登りが得意
単独行動が基本。夜行性、どこでも暮らせる。
アライグマは甘いものが好き
子供を産むのは大体4~6月ごろ。冬は休眠する
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狂暴だけど、とても器用!木登りが得意

アライグマは気性が荒く、狂暴で人になつきません。
子供の時はおとなしい性格ですが、成長すると飼い主であってもかみつく、しつけがむずかしい動物です。

またとても器用で賢く「スイカに500円玉ほどの穴をあけ、中をくりぬいて中身だけを食べる」「柵のかんぬきを外して逃げる」などの行動も確認されています。

木登りが得意なため、木や雨どいを使って民家の屋根の上も移動します。

単独行動が基本。夜行性、どこでも暮らせる。

アライグマは基本単独行動をする動物です。
なわばりは特になく、エサが多いところに集まる習性があります。

夜行性のため、夜にエサをもとめて畑やゴミ捨て場を荒らします。
夜に行動するため荒らされていることはわかっても、害獣の特定がしづらい動物です。

基本的にどこでも暮らせますが、水場が近くにあり、高い木、斜面がある場所を好みます。
都市部であっても、公園やゴミ捨て場が近いのであれば要注意です。

アライグマは甘いものが好き

島根県益田市がおこなった「アライグマの好きな食べ物」についての実験によると、アライグマが好きな食べ物は「甘いもの」

あまり興味を示さない食べ物は「煮干し(魚の干物)」という結果でした。

ただし!アライグマ自体は雑食性のため基本的に「食べ物なら何でも食べる」と考えておきましょう。

子供を産むのは大体4~6月ごろ。冬は休眠する

アライグマが出産するのは4~6月ごろ、1回に6匹ほどの子供を産みます。
冬は「休眠」で活動量を抑えて越冬します。

クマやヘビなどの冬眠と違い、冬に完全にいなくなるわけではありません。

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アライグマが自宅に出たらどうしよう!?

アライグマを見つけたらまずは市役所に報告しましょう。
特にアライグマの被害が全くない、少ない地域ではアライグマ被害から地元を守るためにも大切です。

しかし、アライグマは人を恐れず民家にねぐらを作る場合もあるため、気が付いたら自宅にアライグマがいる場合も…。

では、自宅にアライグマが出たらどうなるか?行政はどう動くのかまとめました。

アライグマ対策は行政によって異なる

自宅にアライグマが出た場合。
たいていは市役所に報告後、市役所が紹介する害獣駆除業者に有料で依頼するか、自分で民間の害獣駆除業者に依頼し駆除をまかせます。

また行政のアライグマ対策は、捕獲前から捕獲後まで地域によって異なります。
例えば、アライグマの捕獲用に罠を貸し出している市役所がある一方で、アライグマ対策はおこなっていない市役所もあります。

罠を借りる場合は、市役所ではアライグマの「許可捕獲申請」をおこないます。
許可捕獲の申請は原則狩猟免許がないと降りませんが、これに加えて「自治体の代表者である」などの条件がある場合もあります。

アライグマを罠で捕獲した場合、捕獲後の処分も市役所によります。
アライグマを生きたまま引き取ってくれる市役所もあれば、処分は利用者がおこなう場合もあります。

各市区町村の市役所などに問い合わせるのが1番ですが、その際には捕獲後のこともしっかり聞いておきましょう。

自分で民間の害獣駆除業者に依頼し駆除をまかせる場合、行政との違いはなに?

1番大きな違いは「調査から清掃まですべてまかせられるか?」です。
例えば行政にアライグマ退治を依頼した場合。
たいていは行政が紹介する害獣駆除業者に有料で依頼します。

その後、アライグマに家が汚されていたら清掃することになりますが…。
行政では清掃はしてくれないか、別途料金になるでしょう。

一方、民間業者の場合は捕獲から清掃までおこなってくれます。
さらにアライグマの再侵入防止策もおこなってくれて、すべてまかせられます。

また「駆除業者」と聞くと動物を殺処分するイメージですが、害獣の追い出しをおこなう会社もありさまざまです。

もし「自分で捕まえるのは怖い、清掃までまかせたい」という方は、行政に連絡後、民間業者に依頼しましょう。

弊社サービス【害獣駆除110番】は24時間365日、全国からご依頼を受け付けています。

今アライグマの被害でお困りなら、まずは無料の現地調査、無料見積もりをいたしますのでお気軽にご相談ください。

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アライグマに対して絶対にしてはいけないこと

アライグマは特定外来種ですが、鳥獣保護管理法により狩猟が認められた動物でもあります。
ちょっとややこしいのですが、簡単にいうと「アライグマを取り巻く法律があり、違反すると罰則がある」ということです。

身の安全のことも含めて簡単にまとめると、アライグマを見つけても以下のことは絶対におこなわないでください。

アライグマに近づく、触る
病気をうつされる、ケガをする恐れがあるため近づかない許可なく狩猟や捕獲をする
鳥獣保護管理法では、許可のない狩猟や捕獲は禁止されている餌付け、飼育、山に逃がす、許可のない第三者に渡すなど
外来生物法で罰則がある

アライグマを自分で捕獲する場合、鳥獣保護法にのっとり狩猟か許可捕獲の申請を出します。
ただし、許可捕獲は原則狩猟免許が必要です。

この許可捕獲は、「自分の家に出たアライグマ以外を捕まえてもよい」ため害獣駆除業者はあらかじめこの許可を得ているんですね。

アライグマの再侵入を防ごう!

アライグマは1度追い出せても、放っておくと戻ってくるかもしれません。
そこで、アライグマ再侵入の対策をまとめました。

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エサとなるものを置かない

アライグマが民家に住み着く理由のひとつに「近くにエサがある」があげられます。
エサは生ごみやペットのエサだけでなく「人間が意識していないエサ」も問題視されています。

例えば家庭菜園をおこなっている場合、家庭菜園の野菜は守ってもくず野菜などはそのままにしていませんか?
庭にビワや柿の木がある方で「面倒だから」と実った果物をそのままにしていませんか?

生ごみやペットのエサは荒らされないよう、外に置かない。
収穫しきれなかった野菜などは、地中深くに埋めるか、埋めた周りに囲いを立てるなど対策を取りましょう。

対策グッズを使う場合は、定期的に新しいものを試す

先の章でアライグマの嫌いなものに、木酢液を紹介しました。

しかし、アライグマやハクビシンなどの野生動物は慣れてしまうと再び侵入します。
定期的に害虫駆除剤やくん蒸剤なども使い、アライグマを慣れさせないようにしましょう。

草刈りも重要!侵入経路を調査し、ふさぐ

野生の動物は基本的に、人間から隠れながら行動します。
人間を怖がらないアライグマであっても、それは同じです。

そのため、家の周りが草や木に囲まれていると動物が移動しやすく、住み着かれても人間が気づきにくいんです…。

そのため、こまめに草刈りや庭木の剪定をしてアライグマの侵入や移動に気づけるようにしましょう。

次にアライグマが家屋に浸入した入り口を探します。
アライグマの大きさは、猫よりもやや大きい40~60㎝ほど。
一般的な猫の体長が40~45㎝ほどのため、猫が余裕で入れるほどの大きさの鉄格子などがあればアライグマは侵入します。

見つけ次第、金網やパテなどで入り口をふさぎましょう。

また、「調査はできてもふさぐのはむずかしそう…」とお考えなら弊社の【害獣駆除110番】にご連絡ください。

害獣の駆除から再侵入防止策まですべて、まとめてご案内します。
現地調査や見積もりは無料ですので、お気軽にご相談ください。

まとめ

アライグマの天敵について触れましたが、日本にはアライグマの天敵になる動物はいません。
そのため、このまま放っておけばどんどんアライグマが増えてしまうでしょう…。
このままアライグマが増え続ければ、被害もさらに広がるでしょう。

もしもアライグマを見かけたらすぐに行政に連絡し、周囲と情報を共有しましょう。
ひとりひとりができるところから協力し、アライグマの被害を減らしていきましょう!

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参考文章一覧
J-stage[池田 透 移入アライグマの管理に向けて]
埼玉県桶川市ホームページ[野生動物・害虫に関する対処法]
環境省[アライグマ、ハクビシン、ヌートリアの生息分布調査の結果について]
農林水産省[全国の野生鳥獣による農作物被害状況(平成30年度)]
三重県[登はん能力からみたアライグマとタヌキのブドウ果実食害防止対策]
四国新聞社[国宝にアライグマのつめ跡/浄瑠璃寺、文化庁が調査]
J-stage [楊妻―柳原芳美 愛知県におけるアライグマ野生化の過程と今後の対策のありかたについて]
国立環境研究所[侵入動物データーベース]
大阪府[アライグマ防除マニュアル]
島根県益田市[菅野 泰弘・金澤 紀幸・大谷 浩章 益田市のアライグマが好む食べものは何? -飼育アライグマによる嗜好試験-]
農林水産省[野生鳥獣被害防止マニュアル]
(最終閲覧日 2021年3月18日)