「庭に溜めフンがされている!」
「タヌキを駆除したいけどどうしたらいいかわからない……」
タヌキは畑の作物を食い荒らしたり、家屋に住み着きフン尿をしたりと厄介な害獣ですよね。
すでに被害が起きているならば、その場所はタヌキにとって餌場もあり住みやすい環境です。
そのまま放置していても自然に被害が収まることは考えにくいため、早めに対策をしましょう。
しかしタヌキは鳥獣保護管理法で保護されており、傷つけたり勝手に捕獲したりはできません。
タヌキの被害を止めるには、「危害を加えず追い出す」+「侵入を防ぐ」対策をすることが大切です。
この記事では、以下のことについて解説していきます。
- 自分でできる効果的な追い出し&侵入防止対策のやり方
- 対策後も日頃から気を付けるべき注意点
- 自治体や業者で対応してくれること
この記事を読めば、適切な対策でタヌキを追い出すことができ、被害に悩むこともなくなるでしょう。
タヌキの被害でお困りでしたら、ぜひ参考にしてください。
自分でもできるタヌキの駆除対策
自分でできる駆除対策は、「傷つけずに追い出す」+「侵入を防ぐ」です。
タヌキは鳥獣保護管理法で保護されているため、自治体の許可がない駆除や捕獲は禁止されています。
しかし、危害を加えずタヌキを追い出すだけならば、自分でおこなうことも可能です。
ここからは、自分でタヌキの駆除対策をするときの効果的な方法を解説していきます。
タヌキは感染症の原因となる細菌をもっているおそれがあります。
感染症はタヌキに直接触れるだけでなく、フン尿によって感染する可能性もあります。
対策をするときには下記のことを守り、十分注意してください。
- 対策をするときは長袖長ズボン、軍手を着用し、肌の露出を避ける
- 作業終了後には必ず石鹸での手洗いと消毒をおこなう
また、毛の抜けたタヌキは疥癬症(かいせんしょう)に感染しているおそれがあるため、近づかないようにしてください。
人へ感染するおそれのある感染症例(タップ・クリックで開きます)
・疥癬症(かいせんしょう)
ヒゼンダニという寄生虫によって皮膚上で感染する感染症です。
感染経路:人から人、犬やタヌキなどから人へ感染
症状:顔や頭以外の全身に赤いブツブツをともなう強いかゆみ
参考:毛のないタヌキに関する注意喚起について 茨城県阿見町
参考:疥癬とは NIID国立感染症研究所
・エキノコックス症
エキノコックスという寄生虫による感染症です。
感染経路:糞尿に含まれている虫卵を口にすることによって感染
症状:感染して10年以内は無症状なことが多い
症状があわられはじめると、腹部の張りや不快感、肝機能障害などをおこす
重篤化すると腹部に体液が溜まり死に至ることもある
感染してしまった場合、唯一の根治的治療が外科的切除となる
タヌキを追い出す
タヌキを追い出すには、タヌキが苦手なにおいのするものを使うことがおすすめです。
- 木酢液、竹酢液
- ミント(ハッカ油)
- タヌキ用忌避剤
- くん煙剤
タヌキは、木酢液や竹酢液、ミントの強いにおいを嫌います。
そのため、被害のある場所にこれらを直接撒いたり、忌避剤を設置して追い出すことが効果的です。
また、床下や屋根裏であれば害虫用のくん煙剤も有効とされています。
参考:外来生物(つくば市)
使用する場所に合わせて、おすすめの忌避商品をご紹介します。
庭や田畑におすすめの忌避剤
内容量 | 320ml |
価格 | 498円 (税込) |
※価格は2022年12月16日時点のものです。
木酢液は、石炭を作るときに発生する煙を冷やしてできる液体です。
タヌキは木酢液特有の焦げたようなにおいを嫌うため、追い出しに効果があるとされています。
木酢液は土壌改良にも使われているため、植物を育てている庭や田畑でも安心して使用できます。
<使い方>
溜めフンの被害がある場所や、侵入を防ぎたい場所のまわりに使用します。
原液のまま撒くか、木酢液を染み込ませた布や新聞紙を設置してください。
雨が降ると木酢液が流れてしまうため、定期的な散布が必要です。
梅雨の時期に設置するときは、木酢液を入れたペットボトルを土に埋め込むと、雨に流されることなく効果が持続しやすいです。
床下や屋根裏におすすめの忌避剤
内容量 | 40g |
価格 | 1,520円(税込) |
※価格は2022年12月16日時点のものです。
煙を嫌がり逃げていくことから、くん煙剤を使用したタヌキの追い出しは自治体でも推奨している方法です。
参考:タヌキについて(松戸市)
くん煙剤のなかでもバルサンプロEXはくん煙成分が強力なタイプです。
水や火を使うことなく、フタを開けてこするだけで煙が出るため、簡単に使用できます。
<使い方>
設置したい場所に直接置き、フタと内側のシールをはがします。
中にある突起部分をフタについている茶色のスリ板で軽くこすると煙が出ます。
床下通気口の隙間を塞いでからおこなうとより効果的です。
ただし、タヌキのいる状態で使用する場合は、侵入口をすべて塞ぐと逃げ出せなくなってしまうため、侵入口以外の隙間を塞ぐようにしてください。
屋外・屋内両方で使いたいときにおすすめの忌避剤
成分 | 木酢液、木タール、ニンニクなど |
内容量 | 500ml |
有効期間 | 約2ヵ月 |
価格 | 2,017円 (税込) |
※価格は2022年12月16日時点のものです。
タヌキが苦手な木酢液をはじめ、ニンニクなど強烈なにおいを発生する成分が使われている忌避剤です。
小石ほどの大きさのため、使う場所に合わせて量を調整して使用できます。
庭や田畑などの屋外でも、床下や屋根裏などの屋内でも使用できます。
そのため、被害が点在している方におすすめです。
<使い方>
タヌキを追い出したい場所に直接撒いていきます。
量は、1mにつき10粒ほどが目安です。
花壇や畑にはそのまま撒くことができますが、床やコンクリートに直接置くとシミが残ることがあります。
汚れてもよい小皿やアルミホイルにのせて設置するとよいでしょう。
タヌキの侵入を防ぐ
追い出したあとは、しっかりと侵入口を塞ぐことが大切です。
忌避剤やくん煙剤を使ってタヌキを追い出せるのはあくまで一時的です。
そのため、タヌキに再び侵入されないよう対策をおこないましょう。
- 溜めフンをされる場所への侵入経路を塞ぐ
- 被害が出ている農作物のまわりを囲う
- 家屋への侵入口となる隙間を塞ぐ
においが残っていると戻って来ることが多いため、溜めフンをされた箇所はきれいに清掃、消毒してから侵入防止策をしましょう。
侵入を防ぐポイントについて、それぞれ解説していきます。
溜めフンをされる場所への侵入経路を塞ぐ
再び同じ場所で溜めフンをされないために、庭への侵入経路を塞ぎます。
フェンスの隙間などから侵入されているときは、市販のワイヤーメッシュやネット、金網を使用して隙間を塞ぎましょう。
タヌキは7.5cmほどの隙間や穴があれば侵入できます。
網目の大きさが7.5cmよりも小さいものを選ぶようにしてください。
おすすめのフェンスネットをご紹介します。
サイズ | 幅1m×長さ5m 網目37.5mm |
材質 | ポリエチレン |
価格 | 1,360円 (税込) |
※価格は2022年12月16日時点のものです。
強度に優れた小動物用の防獣ネットです。
フェンスの隙間を防ぐためだけでなく、農作物のまわりを囲って侵入を防ぐためにも使用できます。
切ってもほつれず型崩れもしにくいため、設置する場所に合わせて大きさや形を変えることが可能です。
網目の大きさは37.5ミリメートルのため、タヌキが通り抜ける心配はありません。
色が茶色なので、庭に設置しても景観を損ないにくいです。
被害が出ている農作物のまわりを囲う
農作物に被害が出ている場合は、ワイヤーメッシュやネットを使って農作物のまわりを囲い、侵入を防いでください。
タヌキの侵入経路を塞ぐための柵は、次の3つを満たしているとよいです。
- 高さは1m以上
- 網目は7.5cm以下
- 強度が高い
タヌキは1mほどの跳躍力があるとされています。
そのため柵は1m以上高さのあるものを設置しましょう。
高さが足りないときは、外側に20度くらいの傾斜を付けて立てると効果的です。
タヌキは7.5cmの隙間があれば通り抜けられるため、柵の網目はそれ以下がよいです。
しかしワイヤーメッシュは網目が細かいものだと高額になる傾向があります。
防風ネットでは強度が弱く、破られてしまうことがあるでしょう。
そのため、強度の強いフェンスネットを選ぶか、10cmほどの網目のワイヤーメッシュに、防風ネットや金網を重ねて設置する複合柵がおすすめです。
設置したあとも破られていないか定期的に確認し、もし破れていたら結束バンドで補修しましょう。
より確実に対策をしたいときは、電気柵の設置もおすすめです。
電気柵は農作物のまわりを囲うようにして、地面から10cmのところに設置しましょう。
タヌキは歩くときの姿勢が低く、鼻先の高さは地面から10cmほどです。
敏感な鼻に電線が触れるように、1段目は地面から10cmの高さにしましょう。
なお、電気柵を設置するときには、事前に除草作業をおこなってください。
電気柵の下に電気を通すマルチシートを敷くと、雑草を防げるためおすすめです。
おすすめの電気柵セットをご紹介します。
柵線の長さ | 200m×1本 |
支柱数 | 25本 |
特徴 | ・電気柵を簡単に設置できるセット ・防雨型でそのまま設置しておける ・24時間連続使用可能 ・連続・昼・夜間モードの切り替え可能 |
価格 | 28,380円 (税込) |
※価格は2022年12月16日時点のものです。
設置するために必要なものが一通り含まれた電気柵セットです。
単1乾電池8本で約3ヵ月間の使用が可能です。
周囲100メートル以内であればこのセットで対応可能ですが、もしそれ以上の広さであれば、別売りの電気コードを追加することもできます。
家屋への侵入口となる隙間を塞ぐ
タヌキが侵入可能な7.5cmほどの隙間や穴があれば、すべて塞ぎましょう。
タヌキは木登りが得意ではないため、家屋へは床下からの侵入が多いです。
しかし、得意ではないだけで登ることはできるため、屋根裏に侵入されることもあります。
隙間を塞ぐための、強度の強いおすすめのメッシュネットをご紹介します。
サイズ | 12.7cm×4m |
材質 | 銅 |
価格 | 1,780円 (税込) |
※価格は2022年12月16日時点のものです。
家屋への浸入口など小さな隙間を塞ぐためにおすすめな、銅製のソフトメッシュシートです。
やわらかいためハサミで簡単に切ることができ、場所に合わせて形や大きさを変えて使うことができます。
銅製のため強度が高く、さびにくいこともメリットのひとつです。
自治体が対応してくれる害獣対策
タヌキを見つけたらどうしていいかわからず「まずは相談したい」と考える人もいらっしゃるかもしれません。
自治体によってはタヌキの被害対策として、以下のような対応をしてくれるところがあります。
- 相談にのってくれる
- 専門の業者を紹介してくれる
- 捕獲器を貸し出ししてくれる
- 捕獲器を設置してくれる
自治体に捕獲許可申請を出して許可がおりれば、タヌキの捕獲が可能になります。
捕獲器を自治体から借りられることもあるため、問い合わせてみましょう。
また、タヌキによる農業被害があり、対策をしても効果がないときは、農地に限り捕獲器を設置してくれる自治体もあります。
自治体によって対応が異なるため、対策をおこなう前に確認するとよいでしょう。
確実な駆除には業者依頼がおすすめ
自分でタヌキ対策しても効果がない、難しいと感じたら、業者へ相談しましょう。
多くの業者では、これらの作業をしてくれます。
- 侵入経路の特定
- 被害状況の確認
- 追い出し対策
- フン尿の清掃および消毒
- 侵入防止対策
費用は、被害の状況や対策をおこなう場所、面積によって異なります。
そのため業者へ依頼するときは、事前に現地調査や見積りを依頼するとよいでしょう。
あとでトラブルにならないよう、見積りを取る際は以下の2点を確認しておくことをおすすめします。
- 見積り金額以外に費用がかかる
- 具体的にどのような作業をおこなうか
複数の業者から見積りを取り、比較して検討すれば相場もわかり安心です。
業者探しで迷ったら害獣駆除110番へご相談ください
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駆除したあとも気を付けるべき日頃の注意点
タヌキを追い出すことができたら、再発防止の対策をおこないましょう。
タヌキは一度追い出したら終わり、ではありません。
その場所がタヌキにとって居心地がよい思われていたら、追い出しても戻って来ることが多いです。
再発しないための予防対策として以下の2つに取り組みましょう。
- 餌となるものをなくす
- 隠れられる場所をなくす
次で詳しく解説していきます。
餌となるものをなくす
タヌキが戻ってこないようにするためには、餌場をなくすことが大切です。
餌場をなくすためには、以下の3つを日頃からこころがけましょう。
- 生ごみを出しっぱなしにしない
- ごみ置き場には防鳥ネットをかけて食べられないようにする
- 収穫せずに残ったクズ野菜は放置せずに処分する
タヌキは雑食性の動物です。
昆虫やミミズなどの動物質のものから、スイカやトウモロコシなどの野菜や果物まで幅広く食害します。
家庭菜園や農耕地で栽培した野菜や果物は餌として被害にあいやすいですが、それだけではなく、出しっぱなしの生ごみもタヌキにとっては恰好の餌となります。
タヌキにとって都合のよい餌場を作らないよう、日頃から気を付けましょう。
隠れられる場所をなくす
タヌキが隠れられるような伸びた雑草は、除草や草刈りをおこないましょう。
タヌキは夜行性ですが、日中に行動することもあります。
臆病な性格をしていることが多いため、日中は隠れられる場所に身を潜めながら行動することもあります。
雑草が生い茂っている場所は身を隠すことができるため、タヌキにとっては安心して侵入することができる場所となるのです。
見通しがよくなれば、タヌキは警戒して近づかなくなります。
タヌキを放置することによって起こりうる被害
家の周りにタヌキがいるのに放置してしまうと、さまざまな被害につながるおそれがあります。
- フン尿による悪臭や住宅被害
- 寄生虫や病原菌による健康被害
- 農作物や生ごみへの食害
- 夜中の行動による騒音被害
タヌキを見かけたら被害を受けないよう、早めの予防対策をおこなうことが大切です。
まとめ
効果的なタヌキの駆除方法は「追い出す」+「侵入を防ぐ」両方の対策をおこなうことです。
・タヌキを追い出す
⇒木酢液や燻煙剤、忌避剤など
・タヌキの侵入を防ぐ
⇒ワイヤーメッシュやネット、電気柵など
自治体によっては害獣被害を防ぐための対策をとっているところもあります。
ただし、タヌキは対象外の場合も多いです。
自分で対策しても効果がないときは、害獣駆除の業者への相談をおすすめします。
業者であれば、追い出しから侵入防止対策までしっかりおこなってくれるでしょう。
業者選びで迷ったら、当サイト害獣駆除110番へお電話ください。
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現地調査や見積りも無料※で対応しておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。
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