「愛車のフロントガラスにいつの間にかヒビができていた!」
「小さいヒビだから放っておいてもいいかな?」
と、原因不明のフロントガラスのヒビを放置しようとしていませんか?
たとえ小さなヒビでも、できるだけ早く直すことをおすすめします。
フロントガラスのヒビは走行中の振動や風圧、温度変化で突然大きく広がるおそれがあるからです。
このコラムでは、フロントガラスのヒビを放置するリスクやヒビが入る原因、応急処置方法を解説していきます。
業者依頼の費用相場や作業時間、自動車保険を使う際の注意点も確認して、お得にフロントガラスのヒビを修理しましょう。
フロントガラスの修理費用を抑えたいなら、ヒビができた状態で走行しないでできるだけ早く修理することが大切です。
傷が小さければ、施工範囲が狭いぶん少ない費用で修理できますよ。
しかし、旅先でドライブ中に飛び石が当たった場合には、「近くに知っている業者がない!」と困ってしまいますよね。
そんなときには、ガラス110番が便利です。
対応エリアは日本全国!受付時間は24時間!年中無休でご相談を承っており、ガラスのプロがいつでもどこへでもスピーディーに駆け付けます。
目次
車のフロントガラスのヒビを放置してはいけない理由
フロントガラスのヒビを放置すると、以下のようなリスクがあります。
- 走行中の振動で大きな亀裂になる
- 道路交通法に違反する
- 車検に通らなくなる
それぞれ詳しく確認していきましょう。
走行中の振動で大きな亀裂になる
ほんの小さな傷でも、走行中の強い風圧や振動で拡大して、視界をさえぎるような大きな亀裂になってしまうおそれがあります。
破損部分が大きくなると当然修理費用も高くなるため、費用の面でも早めの修理がおすすめです。
車検に通らなくなる
フロントガラスにヒビが入った車は、車検に通らないおそれがあります。
道路運送車両の保安基準の29条で、フロントガラス(前面ガラス)は運転者の視野を妨げないものでなければならないと定められているからです。
道路運送車両の保安基準の細目を定める告示の第195条には以下の記述があります。
3 自動車(二輪自動車、側車付二輪自動車及び被牽引自動車を除く。)の前面ガラス等の
うち前面ガラス及び側面ガラスのひずみ、可視光線の透過率等に関し、保安基準第29条
第3項の告示で定める基準は、次の各号に掲げる基準とする。
一 透明で、運転者の視野を妨げるようなひずみのないものであること。
二 運転者が交通状況を確認するために必要な視野の範囲に係る部分における可視光線
の透過率が70%以上のものであること。
検査をおこなう検査官次第で結果が異なることもありますが、フロントガラスのヒビが運転者の視野を妨げるものだと判断されれば車検には通りません。
道路交通法に違反する
道路運送車両の保安基準に違反するようなフロントガラスのヒビを放置すると、整備不良とみなされます。
道路交通法の62条に違反して取り締まりの対象になってしまうことがあるため、フロントガラスにヒビが入ったまま放置することはやめましょう。
(整備不良車両の運転の禁止)
第六十二条 車両等の使用者その他車両等の装置の整備について責任を有する者又は運転者は、その装置が道路運送車両法第三章若しくはこれに基づく命令の規定(同法の規定が適用されない自衛隊の使用する自動車については、自衛隊法(昭和二十九年法律第百六十五号)第百十四条第二項の規定による防衛大臣の定め。以下同じ。)又は軌道法第十四条若しくはこれに基づく命令の規定に定めるところに適合しないため交通の危険を生じさせ、又は他人に迷惑を及ぼすおそれがある車両等(次条第一項及び第七十一条の四の二第二項第一号において「整備不良車両」という。)を運転させ、又は運転してはならない。
フロントガラスのヒビをすぐに修理したい方は、ガラス110番にご相談ください。 ガラス110番では年中無休でガラス修理のご依頼を受け付けているため、ヒビが大きくなる前に直せます。
]フロントガラスにヒビが入る原因と予防法
フロントガラスにヒビが入る原因には、大きく分けて物理的な損傷と温度変化の影響の2つがあります。 それぞれ具体例を見ていきましょう。
飛び石などの物理的な損傷
物理的な損傷で多いのは飛び石です。
前方を走る車のタイヤの溝に挟まっていた小石や、地面に落ちていた小石が巻き上げられてフロントガラスに飛んでくることがあります。
飛び石が当たるリスクを下げるためには、車間距離を取ることが重要です。
なかでも特に気を付けたいのは、トラックやスポーツカーです。
大型車のタイヤや、グリップを効かせるためにやわらかく作られているスポーツカーのタイヤは、小石を挟みやすいため十分に距離を取って走行しましょう。
トラックは荷台から落ちた砂利が当たることもあるため、できるだけ真うしろは避けて走りたいですね。
また、走行速度が速ければ速いほど傷が大きく付きやすいです。
時速100キロを超えるような高速走行はしないで、ゆとりをもった運転を心がけましょう。
物理的な損傷では、飛び石の他に以下のような原因が考えられます。
- 雹(ひょう)
- 風で飛んできたもの
- 劣化したワイパー
- 交通事故
雹が降ったり強風が吹いたりするような悪天候の日には運転を控えて、カーカバーをかけるなどして車を守りましょう。
劣化したワイパーのゴムで傷が付いたり、事故時の衝撃でフレームがゆがんだりしてフロントガラスにヒビが入ることもあります。
目に見えないほど小さい傷もある日突然大きなヒビになることがあるため、劣化したワイパーはすぐに交換し、車をぶつけたときにはすみずみまで点検を受けてください。
凍結などの温度変化の影響
ガラスは温度差に弱いため、冷え切った状態で熱湯をかけたり、反対に高熱の状態で冷水をかけたりすると割れてしまいます。
冬に凍りついたフロントガラスを溶かそうとしてお湯をかけることや、真夏の洗車でフロントガラスにホースの水を直接かけることは避けましょう。
特に凍結時には、ぬるま湯でもフロントガラスにヒビが入ってしまうことがあります。
フロントガラスに氷が張ってしまったときには、車内を暖房で暖めるか、解氷スプレーを使って溶かしましょう。
硬いもので無理に氷を削ろうとするのも傷の原因となるためやめてください。
細かい傷が付いているガラスは急激な温度変化で割れることもあるので、真冬や真夏にはカーカバーをかけておくのもおすすめです。
修理可能か交換かを判断する基準はヒビのサイズと位置
フロントガラスのヒビは、傷付いた部分だけの修理で対応できる場合と、ガラス全体を交換しなければいけない場合があります。
修理か交換かを判断する基準は、ヒビの大きさ・ヒビの深さ・ヒビのある位置の3点です。
多くの修理店では、500円玉(直径約2.6センチメートル)より大きいサイズのヒビは修理の対象外となります。
部分的な補修が可能なサイズを1.5センチメートル以下としている業者もあるため一概にはいえませんが、ヒビの範囲が500円玉よりも大きい場合には交換になると考えてください。
また、たとえ面積が小さいヒビでも、深い傷は修理できません。
フロントガラスは樹脂を2枚のガラスで挟み込んだ3層構造の合わせガラスが主流です。
1枚のガラスの表面にだけヒビが入っているなら補修が可能ですが、傷が内部の樹脂にまで到達してしまうとフロントガラスを交換しなければいけなくなります。
そして、ヒビができた位置も重要です。
傷の大きさ・深さともに修理可能な範囲内でも、フレームから10~20センチメートル以内のヒビは修理の対象外としている業者が多いです。
フレームに近い位置にできたヒビは走行中の振動が伝わりやすく大きく広がるおそれがあるため、部分的な補修ではなくガラス交換が推奨されます。
傷の種類で危険度が違う
フロントガラスにできる傷にはさまざまな種類があります。
ごく小さな傷でも種類によっては悪化しやすいものもあるため要注意です。
以下に具体的な傷の種類と危険度をまとめたので、確認してみてください。
傷の名称 | 特徴 | 危険度 |
---|---|---|
チッピング | ガラスの表面が小さく欠けている | 小 |
ブルズアイブレイク | 牛(ブル)の目玉(アイ)のような形に削れている | 小 |
パーシャルブレイク | 半円形に割れている | 中 |
ストレートブレイク | 1本線のような長いヒビが入っている | 大 |
スターブレイク | 傷から放射線状に亀裂が伸びている | 大 |
コンビネーションブレイク | 上記のヒビが混合している | 大 |
危険度の高い傷は、走行中の振動や風圧で突然フロントガラスの全面に広がってしまうこともあります。
フロントガラスのヒビの応急処置方法
フロントガラスにヒビが入ったときは、すぐに業者に修理を依頼するのが基本です。
ディーラーや修理業者に自分で車を持ち込む場合には、運転中にヒビが悪化してしまわないように応急処置を施しましょう。
一時的な応急処置には透明の補修テープや保護フィルム、セロテープを使用します。
ヒビの表面に付いた汚れや水分をしっかりと取り除いてから、テープやフィルムを貼ってください。
その際、継ぎ目があると隙間から空気や汚れが入ってヒビが悪化してしまうため、必ずヒビより大きいサイズのテープやフィルムを使います。
テープとガラスを密着させることは大切ですが、傷が広がるおそれがあるため強く押し付けないように気を付けましょう。
応急処置をした車を運転する際には、デフロスター(フロントガラスに送風して曇りを取り除く装置)の使用は避けてください。
ガラスの温度変化でヒビ割れが悪化するおそれがあります。
なお、視界を邪魔するような傷や大きいヒビができた場合は、運転すると危険なので車を引き取りに来てもらうことをおすすめします。
補修液を使ったDIY手順
「費用を抑えるために自分でフロントガラスを修理したい」と考える方もいらっしゃいますよね。
小さい傷なら補修キットも市販されています。
ただし、DIYで完璧に直すのは難しいです。
失敗して交換するしかなくなり、余計に費用がかかることにもなりかねません。
ご自分でフロントガラスのヒビを直したい方は、リスクがあることをよく理解したうえでおこなってください。
ここでは、市販のUVレジンのガラス補修キットを使ったDIY手順をご紹介します。
UVレジンとは、紫外線(UV)で硬化する樹脂(レジン)です。
太陽光が当たる場所ではすぐに樹脂が固まってしまうため、屋内や暗所で作業してください。
- ヒビに付いたほこりや砂を拭き取る
- レジンが浸透しやすくなるようにピンで傷を少しずつ広げる
- ヒビに合わせて台座を取り付ける
- 台座に注入器を挿し込んでレジンを注入する
- ピストンで押し込んでヒビにレジンを行き渡らせる
- 台座を取って表面にクリアフィルムを貼る
- 太陽光に15~30分程度当ててレジンを硬化させる
- フィルムをはがして余分なレジンをカミソリで取り除く
※購入するキットによって付属品や使用方法が異なることがあります。
ヒビの内部に水分が入るのを防ぐため、太陽光で素早く硬化させるために、雨天時は避けておこないましょう。
余分なレジンを取り除く際には、ガラスを傷付けないように注意してください。
一度レジンを硬化させてしまうとプロでも再補修は難しいです。
少しでも不安がある方は業者依頼をおすすめします。
プロの施工では、ヒビの周りを真空状態にしてからレジンを流し込むため、完全に隙間がなくなってよりきれいな仕上がりが期待できます。
お近くのガラス修理業者をお探しの際は、ガラス110番にご相談ください。
ガラス110番では日本全国のガラスのプロをご紹介しています。
業者依頼の費用相場と時間!保険は使える?
フロントガラスにヒビができたらどこに修理を依頼すればよいのか、業者に依頼する場合の費用や時間についても解説していきます。
フロントガラスのヒビはディーラーかガラス業者へ
フロントガラスのヒビの修理や交換は、車のディーラーかガラス業者でおこなってもらえます。
車を購入したお店や正規のディーラーなら、車種に合った純正品に交換してもらえるため安心です。
ただし、フロントガラスの修理や交換はガラスの専門業者に発注しているディーラーも多いため、直接ガラス業者に依頼するより費用や時間がかかりやすいです。
一方、ガラス業者なら純正品はもちろん、さまざまな種類のフロントガラスを取り扱っています。
「ヒビの再発を防ぐためにより強いガラスに変えたい」
「せっかく交換するなら高性能な断熱ガラスにしたい」
などの希望がある方は、ガラス業者への相談がおすすめです。
ガラスを知り尽くしたプロに素早く修理や交換をおこなってもらえて、費用もディーラーよりお得になりやすいです。
リペア・交換の費用相場
フロントガラスのヒビを直すのにかかる費用は、作業内容によって大きく違ってきます。
ガラス交換:5~15万円程度(業者・車種・ガラスの種類による)
小さく浅いヒビならリペア(修復)作業で済むため比較的安いです。
対して、損傷がひどくてガラス交換が必要な場合は、フロントガラス自体の代金がかかるので高額になることも。
具体的な料金は交換するガラスの種類や業者にもよるので、見積りを取って確認しましょう。
ガラス110番では見積りのご依頼を無料で承っています。
リペア・交換の作業時間の目安
作業にかかる時間も、ガラスのリペア作業と交換作業で差があります。
ヒビの数や状況にもよりますが、リペアなら30分~1時間程度で終わることが多いです。
一方、ガラス交換は接着剤の乾燥に3~4時間程度かかるため、作業完了までに半日~1日かかります。
ディーラーへの依頼では、専門の工場へ移動しての交換になり、車を2日程度預けなければいけない場合もあります。
ガラスの取り寄せなどでさらに日数がかかることもあるため、正確な時間はディーラーや業者に直接確認してください。
フロントガラスのヒビには保険が使える可能性がある
フロントガラスのヒビは自動車保険で直せるのか、気になる方も多いのではないでしょうか。
飛び石や飛来物でできたヒビは、一般的な車両保険の補償対象です。
ただし、保険料節約のために当て逃げや自損事故が対象外となる限定型(エコノミータイプ)の保険に加入している方は、飛び石によるヒビも補償されません。
もちろん、車両保険に加入していない方は自費での修理になります。
また、補償対象の車両保険でも「免責」を付けていれば自己負担金が発生する場合があります。
例えば、免責(自己負担金額)5万円の契約で修理費用が15万円かかったとき、5万円は自己負担で、残りの10万円は保険金が支払われます。
同じく免責5万円で修理額が5万円未満なら、保険金は支払われません。
保険は等級ダウンに注意して使う
そして、対象の車両保険に加入していても、必ずしも保険を使用したほうがよいとは限らないため注意が必要です。
一般的に自動車保険では、保険の利用状況に応じてランクが決まる「ノンフリート等級」という仕組みが設けられています。
等級が高いほど保険料が割り引かれていくのですが、保険を使うと等級がダウンして月々の支払い額が増えてしまいます。
等級がダウンして増える保険料と修理費用を比較して、保険料のほうが高い場合には全額自己負担での修理がお得です。
もし保険適用をすべきか悩んだときは、自動車保険を契約したカーディーラーや保険会社に相談をしてみましょう。
ヒビ割れの対処はガラス110番にお任せください
ガラス110番では日本全国のガラス修理や交換のご依頼を24時間365日承っています。
「夜間走行中に飛び石でヒビが入ってしまった」
「旅先の事故で知っている業者がない」
などお困りの際も、時間や場所を問わずにご依頼いただけます。
ご相談やお見積りは無料でおこなっており、見積り確定後の追加費用は発生しない安心の明朗会計です。
「修理できるか交換が必要か見てほしい」
「まずは料金を確認したい」
という方も、ぜひお気軽にお問い合わせください。
ガラスのトラブルの解決は、ガラス110番がサポートいたします。