このコラムでは、窓の目隠しとして人気の高い「目隠しシート」を中心に、あらゆる目隠し法をご紹介します。目隠しシートは、視線を遮断する以外にもたくさんの効果が期待できる優れものだったのです。
コストか性能か、はたまたデザインか……人によって重視したいポイントはさまざまですよね。このコラムを読めば、あなたにピッタリの目隠し法がきっと見つかる!ほかにも、目隠しシートの貼り方や、業者に委託する場合の選び方なども丁寧に説明しています。人の視線を気にすることなく快適に過ごす毎日を手に入れましょう!
目次
窓の目隠しをしたい!5つの方法
ここでは、窓の目隠し法5選をご紹介します。日常生活を送るなかで、近所の人や通行人の視線が気になったことはありませんか。「突然家の前にマンションが建つことになった!」と、お困りのかたもいると思います。自分に合った目隠し法で、人の目を気にしなくてもよい快適な暮らしを実現させましょう。
目隠しカーテンをつける
目隠し用レースカーテン(ミラーレースカーテン)による視線遮断法をご紹介します。現在使用しているレースカーテンを交換するだけでよいので、手間なく設置できますね。また、どの程度視線を遮断したいかによって厚みを選ぶことができます。
たとえば、「昼間は視線を遮断しながらも日光を部屋に入れたい!」と思うかたもいますよね。そんなときは薄めのミラーレースカーテンをオススメします。逆に、「昼夜関係なく視線を遮断したい!」というかたは、厚めのものを使ってみてはいかがでしょうか。
ミラーレースカーテンは、光を反射・屈折させる特殊な糸を織り上げることで鏡のような効果を与えたものです。視線を遮断するだけでなく、UVカット効果や遮熱効果も期待できる、まさに一石三鳥な優れものです。
ブラインドをつける
ブラインドをつけるのも有効な手段のひとつです。カーテンをつけることが難しい、お風呂場などの遮断グッズとして使われているイメージがつよいブラインドですが、その機能性の高さは、リビングでも生かせます。
ブラインドのメリットは、なんといっても一台でレースカーテンとドレープカーテンの役割を果たせること。光と視線を同時に調節できるだけでなく、カーテンよりもかさばらないので、窓周りをスッキリと見せることができます。
ただし、ブラインドの羽にはほこりが溜まりやすいので、定期的な掃除を忘れないようにしましょう。
すだれをつける
すだれによる視線遮断法をご紹介します。すだれのよさとは、なんといってもコスパのよさです。大きなサイズでも1,000円以下で購入することができ、最近では100均でも売られているほど、お安く手に入れることができる視線遮断アイテムです。
サイズの種類が豊富なので、トイレやキッチンの小窓などの目隠しをしたいときにも便利ですよね。また、すだれといえば風通しに優れたアイテム。とくに夏場は、すだれの風通しのよさを実感できるのではないかと思います。
すだれが目隠しとして使われるようになるなかで、カラーバリエーションが豊富になったこともうれしいポイントですよね。現在は、柄のついたものまで売られているようです。
目隠しシート
目隠しシートによる視線遮断法をご紹介します。今人気がある目隠しシートの最大の魅力は、かんたんにリフォームレベルの遮断対策ができるところ。透明な窓ガラスからすりガラスに換える場合も、シートを貼り付けるだけで完了です。
また、デザイン性の高さも魅力のひとつ。アンティーク調やステンドグラス風、和柄などさまざまなデザインがあるので、部屋の雰囲気を変えたくないかたやアクセントとして使いたいかたにもってこいのアイテムです。
さらに、シートを一枚重ねることによって断熱性や防犯性など、既存の窓ガラスの性能を向上させることができるところもうれしいポイントですね。
ガラスを交換する
ガラスを交換することで遮断対策をすることもできます。ガラス交換は本格的なリフォームになりますが、既存のサッシをそのまま使う場合は、1時間ほどで完了するかんたんなものです。
すりガラスは、採光をそのままに外からの視線を遮断することができるので、目隠しはしたいけれど部屋が暗くなるのはちょっと……というかたにオススメのガラスです。ただ、透明のガラスよりも強度が落ちるので、ペアガラスや複層ガラスにするなどの対処が必要になります。
既存のサッシとガラスはそのままに、内側にさらにサッシとガラスを追加する「二重窓」もかんたんなリフォームのひとつ。内窓をすりガラスなどにすることによって、外からの視線を完全に遮断することができます。
また窓が二重になるということで、断熱性が向上する、結露の防止になる、空き巣対策になるといったメリットがいくつもあるます。ただ、比較的コストがかかってしまう方法なので、費用を重視したいかたは、一度見積りを出してみてはいかがでしょうか。
窓にかんたん!いま人気なのは目隠しシート
先ほどもご紹介しましたが、窓の目隠しとして人気があるのが「目隠しシート」です。ここでは、目隠しシートの種類・選び方・価格を徹底解説しています。目隠しシートについての基礎情報をしっかりと知って、かんたんに快適な生活を手に入れましょう。
目隠しシートの種類
1.グラデーション
窓から見える景色すべてではなく、上下のいずれかを目隠しすることができるのがグラデーションタイプ。窓全体がぼやけないので圧迫感も感じにくく、景色も見れるので部屋の雰囲気が暗くなりません。
視界もしっかりと確保することができるので、機能面も充実しています。また、グラデーションの向きも自由に選べるので自分の部屋にぴったりの窓にすることができますね。
2.スリガラス
採光はそのままで、窓全体にモザイクをかけてくれるのがスリガラスタイプ。なによりも外からの視線を遮断することを重視したいかたにオススメの目隠しシートです。部屋の中が見えないということは、防犯効果があるだけではなく、予防することにもつながります。
日光が入るので、部屋を明るく保つことができるところもうれしいポイントです。単純に見た目がおしゃれなので、どんなお部屋にもぴったり合いますね。
3.模様入り
ひとつに決めることが難しいほどさまざまなデザインを展開しているのが、模様入りの目隠しシート。無色透明なものばかりでなく、貼ると窓がステンドグラスのようになるデザインから、和柄、アンティーク調など、年々種類が増えています。
目隠しはしたいけれど、部屋の雰囲気にはこだわりたいというかたにオススメです。部屋の景観も崩すことなく、外からの視線も遮断できるなんてとてもうれしいですよね。
4.ミラータイプ
部屋の中から景色は楽しみたいけれど、外から部屋が見えてしまうことを防げるのがミラータイプ。車などにも使われています。窓ガラスが反射してくれるので、外から部屋が見えることはありません。
防犯性も高く、機能面がとても充実している目隠しシートです。部屋から見える景色を気に入っているかたは、試してみる価値ありですよ。
目隠しシートの選び方
グラデーション・スリガラス・模様入り・ミラーと、4タイプの目隠しシートをご紹介してきました。ここでは、そんな目隠しシートの中からあなたにぴったりのシートタイプを見つけるための選び方をご紹介します。
1.窓のサイズに合っているか?
まずは大きさが合うのかどうかを確認しましょう。「どんなにお気に入りの目隠しシートを購入できたとしても、家の窓に合わせてみたら全然合わなかった!」なんてことになれば本末転倒ですよね。シートを購入する前に、しっかりと窓の寸法を測っておきましょう。
2.かんたんに貼りたい?きれいに貼りたい?
目隠しシートには、シールを貼り付けるだけのタイプのものと、水を使って貼り付けるタイプの2種類があります。貼り付けの手間が気になるというかたや、飽き性でいろんなシートを試したいと考えているかたにはシールタイプがオススメです。
ただ、貼り付けるときにどうしても気泡が入りやすいので、丁寧に作業をおこなう必要があります。逆に、手間と時間がかかってもきれいに貼り付けたいというかたにオススメなのが、水で貼り付けるタイプです。
気泡が入りにくいつくりになっており、全体にピタっと吸着してくれるので、きれいな仕上がりが期待できるのではないでしょうか。
目隠しシートの価格
目隠しシートの貼り付けを自力でうまくおこなえない場合は、目隠しシートの施工を扱っている業者に委託するという方法があります。一人暮らしをしている部屋の窓に貼り付けをするのと、一戸建ての全窓に貼り付けをするのではかかる時間も手間も全く異なります。
貼り付けに失敗したくないかたや窓が多すぎて自力では難しいかたは、業者に頼ってみてもよいかもしれません。気になる価格ですが、1平方メートルあたり1万円から2万円程度で施工をおこなっている業者が多いです。窓一枚から対応可能な業者もあるので、一人暮らしをしているかたでも気軽に相談してみてはいかがでしょうか。
また、自力で貼り付け作業をおこなうというかたもいますよね。施工費を含まない目隠しシート単体の価格は、1mで約1,500円からです。ステンドグラス風の加工がなされていたり、色味が鮮やかであったりすると比較的値段も高くなります。
窓に目隠しシートを貼ってみよう
ここでは、窓の目隠しに人気な「目隠しシート」の貼り付け方についてご紹介します。用意しておくものや下準備、手順をしっかりと確認しておいて、自力できれいにフィルムを張り付けましょう!
〈用意するもの〉
- 霧吹き(洗剤スプレー用でも可能)
- 中性洗剤(食器洗い用)
- カッターナイフ(S刃または小型のもの)
- メジャー
- スキージーまたはゴムベラ
- ヘラ
- プラスチック定規(厚さ2から3mmのもの)
- セロテープ(マスキングテープでも可能)
- スポンジ雑巾やペーパータオル(毛羽立つものは不可)
〈下準備〉
- 施工のスペースをつくる。
- 液体を使用するので、新聞紙やビニールシートで養生する。
- 霧吹きの中に、水の量に対して2から3%の中性洗剤を入れてせっけん水をつくる。窓の掃除用と貼り付け用を兼ねているので、多めに。
- ガラス面を掃除する。ホコリやゴミを取り除いたら、せっけん水とゴムベラを使って、窓の汚れをとる。窓枠やサッシも同様に掃除する。
〈貼り付けの手順〉
- 窓の寸法より、3から5cm程度大きめにカットする。フィルムとセパレーター両面の角にセロテープをつけ、はがしやすくしておく。
- せっけん水が垂れるくらいたっぷりと窓全体を濡らす。
- 先ほど貼り付けたセロハンテープをもって、慎重にフィルムをはがす。はがしながら、フィルム粘着剤面にせっけん水をスプレーする。
- 位置決めをする。フィルムの一番うえの両角を軽くもち、左右どちらかの窓枠にそって2mmから3mm内側にして貼り付け
- 水と空気を抜く
フィルム表面全体にせっけん水をかける。片手でずれないように抑えながら、スキージーを使って、中心から軽く上下左右に水と空気を抜いていく。 - フィルムの余分な部分をカット
窓からはみ出ている部分をカッターでカットする。このとき、ガラスの枠周りとフィルムの端が2mmから3mmほどの隙間があくように。水抜きのため、フィルムの端と窓枠のあいだに必ず数ミリ程度あける。 - 仕上げ
最後にもう一度、フィルムの表面に水溶液を吹き付けて、水抜きをおこなう。枠外に出た水分が再び戻らないように、ペーパータオルやスポンジで吸い取る。
窓の目隠しシートはこんな効果も期待できます
窓の目隠しに人気な「目隠しシート」ですが、窓ガラスにフィルムでコーティングするという観点から、視線を遮断する以外にもさまざまな効果をもたらしてくれます。まずは、断熱効果です。
家の中でもっとも熱交換がおこなわれているのが、窓。目隠しシートを貼り付けることで、断熱性を向上させることができます。つまり、冬はあたたかく、夏はすずしい空間をつくることができるのですね。
また、断熱性が向上することによって改善されるのが結露です。そのまま放っておくと、カビの原因になることもある厄介な結露が、起きにくくなるというのはとてもうれしいですよね。
さらに、防犯面でも効果があります。たとえば、地震で家の窓ガラスが割れてしまった場合、目隠しシートが貼られている窓ガラスであれば、破片が飛び散ることを防ぐことができます。破片によるケガなど、二次災害の対策ができるなんて心強いと思いませんか。
もっと本格的に目隠ししたいなら窓ガラス交換
窓の目隠し法として人気のある「目隠しシート」ですが、消耗品であることに変りはありません。費用や手間を減らすことよりも、より確実に外からの視線を遮断することを徹底したい!という方には、窓ガラスを交換することをオススメします。
窓ガラス交換にかかる費用
窓ガラス交換にかかる費用は、交換するガラスの種類・大きさ・厚みによってさまざまです。一番安くても15,000円前後の費用がかかる業者がほとんどではないでしょうか。当たり前ですが、ガラスをより高性能なものに交換すればするほど、費用はかさんでいきますよね。
徹底的に目隠しをするといっても、できるかぎり安くおさえたいものです。そのうえで大切なことは、必要以上の機能がついた窓ガラスに交換することは避けること。また、比較サイトなどを使って相場をしっかりと把握しておくことも忘れないようにしましょう。
信頼できる業者を選ぼう
窓ガラスの交換をおこなっている業者の数は膨大です。あきらかに高すぎる金額を要求してきたり、施工についての説明が不十分であったりと、怪しい業者に依頼しないためにも口コミサイトなどを活用して業者選びをしましょう。
遠方の業者に依頼すると、出張費がかかってしまううえ、自分の周りにその業者を利用したかたがいない場合がありますよね。近所のかたに、実際に利用してみた感想などを聞いてみるのもよいかもしれません。
まとめ
窓の目隠しに人気のある「目隠しシート」を中心に、あらゆる目隠し法についてご紹介してきました。目隠し法といってもいくつか選択肢があるということがお分かりいただけたと思います。
どの方法を活用するかを決めるためには、自分が窓を目隠しするうえで一番譲れない条件を明確にすることが先決です。防犯性なのか、デザインなのか、費用なのか……。自分にぴったりの対策をとって、人の目を気にしない快適な暮らしを手に入れましょう!
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