冬になると、部屋を締め切っているはずなのにどこからともなく冷気を感じることはありませんか?実は、その原因はすきま風かもしれません。暖かい部屋で冷気を感じるなんて、ちょっと不快になってしまいますよね。
「すきま風対策をしたいけど、どこからすきま風が入ってきているのかがわからない……」「すきま風対策ってめんどくさそうだし、そもそも何をしたらいいの?」など、すきま風対策についてお悩みの皆さんのために、今回はすきま風の防止対策をご紹介します。
建築して年数が経っているおうちにお住まいの方や、冬にかかった光熱費を少しでも節約したい方も必見です。
すきま風はなぜ発生してしまうのか……
さて、どうしてすきま風は発生するのでしょうか?その原因と侵入経路を見つけて、すきま風防止への第一歩を踏み出しましょう。
すきま風が起こる原因
家の部材とそのつなぎ目部分にすきまが発生し、そこから風が通ってきます。新築物件ではあまり起こりえないことですが、年季が入っているお宅では、窓枠のゆがみなどからすきま風が入ってくる可能性があります。
すきま風はどこから侵入してくる?
窓やドアといった出入口もそうですが、外につながっているコンセントもすきま風が侵入する原因になります。しかし、すきま風が通る穴はとても小さいため、窓やドアを隅々までチェックするのはとても手間がかかりますよね。
「もしかして……」と思うような場所には、仏壇用の線香や蚊取り線香の煙をかざしてみましょう。もしそこにすきまがあれば、煙の動きに変化があるはずです。
善は急げ!すきま風を防止するアイテム&コツ
「すきま風の侵入経路を見つけたのはいいけど、すきま風を防止するなんて自分でできるの?」とお思いかもしれません。しかし、すきま風を防止することは決して難しいことではないのです。この項目では、自分でもできるオススメのすきま風防止策をご紹介します。
すきまテープの活用のススメ
すきまテープとは、両面テープにウレタンやスポンジがついたテープのことです。窓やドアのすきまに貼るとすきま風を防止できるだけでなく、戸を閉めた際の音を軽減することもできます。ホームセンターはもちろんのこと、100円ショップにも売っていますよ。
すきまテープはとても便利なアイテムですが、貼る際は以下の点に注意しましょう。
・寸法をちゃんと測ろう
すきまテープは商品によって幅の種類があり、幅を間違えると小さすぎて効果がなかったり、大きすぎてはみ出したりすることがあります。すきまテープを購入する際は、必ず事前に貼りたい位置の寸法を測りましょう。
・貼る部分は接着前に必ず掃除をすること
貼る前にきちんと掃除をしておかないと、テープの粘着力が弱まってしまいます。また、テープを貼りたい場所に水分や油分が残っている場合にも、粘着力が軽減するおそれがあります。中性洗剤や掃除用のクリーナーで汚れを取り除いたあとは、乾いた布で水分や油分を取り除きましょう。
・切断面をきれいにしよう
すきまテープは任意の大きさに切って使用しますが、切断面が斜めになっていたりガタガタしたりしていると、そこからすきま風が入ってしまいます。これでは、すきまテープを貼り付けた意味がないですよね。
また、すきまテープが足らないことでさらにすきまが空いてしまうこともあります。切る際はしっかりと寸法を測ったうえで切りましょう。
・すきまテープを圧着しよう
すきまテープを貼ったあとの圧着を忘れてしまうと、取れやすくなってしまいます。テープを貼り付けたあとは乾いた布で拭き、さらに硬いローラーやへらで圧着しましょう。
断熱ボード活用のススメ
断熱ボードとは、窓の下半分に立てかけるだけで冷気をシャットアウトできる軽い素材でできた板です。窓に立てかけるだけなので、取り外しも可能です。また、窓の幅に合わせてカットできるものもあります。
断熱ボードはネットショップやホームセンターで手に入れることができます。色や柄もメーカーによって違いますので、用途にあったものを選びましょう。また、100円ショップに売っているプラスチックのダンボールでも代用が可能です。
すきま風防止カーテン
とくにオススメしたいすきま風対策のグッズのひとつに、すきま風防止カーテンがあります。すきま風防止カーテンは一般的なカーテンよりも丈が長く、床にひきずるようなタイプのものです。使用方法は商品によっても違いますので、商品の取扱説明書をよく読みましょう。
すきま風も窓からの冷気も完全シャットアウトするには
すきま風が入らないようにすきまを埋めても、冬になると、密閉した窓から冷気が伝わってきます。どうせなら、両方シャットアウトしたいですよね。そこで、すきま風と冷気をシャットアウトする方法をまとめてみました。
ドアの下のすき間を塞ぐ!
ドアの下のすきまを塞ぐために、ドア下用のすきまテープやすきま風ストッパーを使いましょう。すきま風ストッパーとは、ドアに下に挟むストッパーで、ポリエチレンなどの柔らかい素材でできているものが多いです。これらのテープやストッパーを使用する際は、使用してもドアの材質が傷つかないかどうかを事前に確認しましょう。
カーテンを遮熱カーテンに変える
カーテンには、アルミ製や生地を高密度に織り込んだもの、二重縫製を施したものや遮熱性の高いものも販売されています。これらの冷気をシャットダウンできるカーテンを付ければ、冷気やすきま風をブロックすることができます。
また、雨戸やシャッターを下ろすこともすきま風に効果があります。そもそも、開口部は外気の影響を受けやすいところです。なので、開口部である雨戸やシャッターを下ろすことでも外気の影響をシャットアウトできます。
ただし、太陽の光が入らないというデメリットがありますので、どうしてもすきま風に耐えられないという日にだけ閉めたほうがよいでしょう。
断熱性の高い窓にリフォームする
二重窓やペアガラスなどの断熱性の高い窓に交換することもオススメです。すきま風の防止はもちろんのこと、窓からの冷気もシャットアウトすることができ、窓の断熱性をアップすることができます。
窓そのものを思い切ってリフォームすることで、自分ですきま風対策をする手間も省けます。また、自身の手で断熱対策をしたことでの見た目の不格好さや、窓周りの汚れや結露でのカビなど寒さ以外の問題が発生することを防ぐことも可能です。
すきま風VS窓からの冷気、どっちが深刻!?
これまでの内容から「すきま風と窓からの冷気、どっちか対策すればいいんじゃないの?」「すきま風だけ対策しておけば、窓なんて変えなくったって……」と感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか?しかし、案外そううまくはいかないようです。
窓の冷気を防げば室温が2度もアップする
窓の冷気はすきま風とは違い、密閉していても冷気が窓から伝わってしまいます。厚みのない窓や断熱材の入っていない窓によって、室内の空気は冷やされていくのです。
窓で冷やされた空気が下に流れ、床へと広がることで温度差が生じます。冷気は下に溜まる習性があり、同じ部屋でも天井付近と床付近には差が出てしまうのです。冬の季節になるとその差は5度以上になるケースもあります。
つまり、窓そのものを断熱性の高いものに変更して、窓からの冷気をより防ぐことができれば空気が冷やされることがないのです。それにより、天井付近と床付近との温度差も小さくなると考えてよいでしょう。
窓からの冷気対策をしないと室温が6割もダウン?
窓によって室内の空気が冷えてくるということは上記でもお伝えしましたが、窓は同時に室内の熱も逃がしてしまうものなのです。窓の冷気が原因で、室内の熱の6割が逃げてしまうといわれています。窓からの冷気対策が非常に重要です。
結論、どちらも対策が必要
窓からの冷気を対策して部屋の中を暖かくしても、きちんとすきま風対策をしていないと室内に冷たい空気が入ってきてしまいます。また、すきま風対策をしただけでは、室内の寒さ対策は不十分といえるでしょう。
すきま風対策が完了したら、ご自宅の窓の断熱性について考えてみるのもよいかもしれません。プロの手で窓のリフォームをすることで、窓の断熱性とすきま風防止を同時に行えます。業者によっては、窓の結露や音漏れの対策をやってくれるところもありますよ。
まとめ
すきま風の原因を発見することは、それほど難しいことではありません。また、その対策に必要なものはどれも安価で手軽にできるものばかりです。しかし、失敗してしまうと余分なお金がかかったり見た目が悪くなったりしてしまいます。
自信のない方や、すきま風以外にもご自宅の窓にお悩みを抱えている方は、リフォームの業者に依頼してみましょう。窓の悩みを業者に相談することで、適切な対処をしてくれます。自分にあったすき間風防止策をとって、ぜひ快適な生活を送ってくださいね。
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