台風の際、窓ガラスにテープを貼って対策しようと思う方はたくさんいるでしょう。しかし、それだけでは窓の強度を上げることはできないので、対策としては不十分です。窓ガラスを割れにくくするためには、別の方法で対策をする必要があります。
本記事では、身近なものを使って自分でできる対策から業者に依頼しておこなうような大掛かりな対策まで、さまざまな窓ガラスの台風対策をご紹介します。適切な対策方法を知って、より安全に台風の時期を乗り越えられるようにしましょう。
目次
窓ガラスにテープを貼るのはガラスの補強にはならない
台風の時期になると、窓ガラスにテープを貼って対策をしようと考える方は多いです。しかし、実際にどのような効果があるかはわかっていないという方もいるのではないでしょうか。
台風の際に窓ガラスにテープを貼るのは、ガラスの飛散防止が目的です。ガラスの補強をおこなうわけではないので、補強や保護の方法が知りたい方は次章の【台風で窓ガラスが割れるのを防ぐ3つの対策】をご覧ください。
ただし、飛散防止の処置が不要というわけではありません。割れてしまった場合のことを考えればやっておいて損はないので、本章で効果的な方法を覚えておきましょう。
窓ガラスの飛散防止に使うなら養生テープがおすすめ
窓ガラスの飛散防止に使うテープは、養生テープがよいとされています。ガムテープなど粘着力の強いテープを使ってしまうと剥がしにくいからです。表面にテープの粘着部分が残ればガラスに汚れがつく原因にもなるので、清潔なガラスを保つためにも養生テープを使いましょう。
そして、貼り方は“米”という漢字の形になるように縦・横・斜めにテープを貼ります。さらに、その米型に貼ったテープを囲うように窓枠に沿って四角くテープを貼るのもよいでしょう。
ただし、上記の対策をしても破片がまったく飛び散らないわけではありません。厚手のカーテンを閉めておくなどしてより室内に破片が飛び散りにくいような対策をすることをおすすめします。
網入りガラスや飛散防止フィルムも飛散防止対策になる
テープを貼る以外にも飛散防止対策になるものはあります。網入りガラスと飛散防止フィルムです。網入りガラスは、火災が発生したときに割れたり破片が飛び散ったりするのを防ぐためのものです。台風に強いわけではないですが、ガラスが飛散しにくい構造にはなっているので、飛散防止対策としては有効でしょう。
飛散防止フィルムはガラスの飛散防止を目的としてつくられているものです。業者に貼ってもらうこともできますが、やり方は比較的簡単なので自分でフィルムを購入して窓ガラスに貼ることもできます。
ご紹介した対策のうち、飛散防止に網入りガラスへの交換を希望する方は、業者に作業を依頼しましょう。弊社では、ガラス交換をおこなう業者のご紹介をおこなっています。自宅・学校・オフィスなど、どのような場所でも作業に駆けつけますので、ご希望の方はお気軽にお電話ください。
ただし、しつこいようですが上記のものはガラスの補強を目的としたものではありません。割れてしまったときの被害を小さくするためにできる飛散防止対策です。ガラスが割れなくなるわけではないので注意してください。
台風で窓ガラスが割れるのを防ぐ3つの対策
台風で窓ガラスが割れるのは、強風が原因だと思っている方がいるかもしれませんが、強風の影響だけでガラスが割れることはほとんどありません。台風で窓ガラスが割れるのは、飛散物がガラスにぶつかることが原因です。
台風のとき、風の強さによっては瓦や自転車など固くて重いものまで飛ばされてしまいます。そういった飛散物が窓ガラスにぶつかると、重みと衝撃でガラスが割れてしまうのです。
上記のようなものから窓ガラスを守るためにできる対策はおもに3つあります。窓ガラス周辺の飛散物になりそうなものを片付けたり、雨戸やシャッターを閉めたり、ガラスを強度の高いものに交換したりすることです。下記を参考に、自分がよいと思う対策を実践しましょう。
風速20m以上は飛散物で窓ガラスが割れる危険性が高い
風の強さによってさまざまなものが飛散すると前述しましたが、飛散物に限らず風速によっても危険性は異なります。
風速10m以上で傘をさして歩けなくなり、15m以上ではトタンが外れ始めます。そして、風速20mを越えると木が倒れたり看板などが飛散したりするのです。このあたりから、窓ガラスが割れるような飛散物が舞う危険性が高まります。
さらに、風速30mを越えると屋外にいることが困難になり、トラックが横転したりブロック塀が倒壊したりするおそれがあるので、飛散物以外にも大きな被害が出る危険性があるでしょう。
風が強くなってからは外に出ること自体危険になります。台風が来そうなときは、窓の近くの植木鉢や物干し竿など風に飛ばされそうなものを早めに片付けておきましょう。
雨戸やシャッターがない窓への対策
窓が割れないようにするには、雨戸やシャッターを閉めるのが最適です。なぜなら、雨戸やシャッターを閉めることで、窓ガラスに直接ものがぶつかることがないからです。
しかし、家の景観を重視して雨戸やシャッターをつけていないという家も数多く存在します。安全性を考えたら今からでも設置するのをおすすめしますが、できれば今のままできる対策がしたいという方もいるでしょう。その場合におすすめしたい方法は3つです。以下で詳しくご紹介します。
・窓枠に木材を打ちつける
ひとつめは、窓枠に木材を打ちつける方法です。窓に直接ものがぶつかるのを防げて、台風が通り過ぎたら木材を外せば景観を崩すことはありません。
ただし、釘などを使って打ちつけることになるので、窓枠に傷はつきます。窓の数が多ければ労力も必要なので、面倒な場合は別の方法を試してみましょう。
・発泡スチロールで隙間を埋める
気密性の高い窓を取り付けていても、わずかな隙間すらまったくないとはいいきれません。そして、わずかでも隙間があればそこから風が入り込み、窓が揺れて割れるということも考えられます。
そこで、窓に板状の発泡スチロールをはめ込んでわずかな隙間を埋めるというのも効果的です。窓の表面を守ることはできませんが、割れにくくなるような対策にはなるでしょう。
・防風ネットを取り付ける
あまりお金をかけずに対策をしたいという方は、防風ネットを取り付けるという方法もあります。おもに台風から作物を守るために使われるものですが、自宅に使っても問題ありません。ベランダの柵などに取り付けて、窓にあまり風の影響がないようにしておきましょう。
台風対策になる強度の高いガラスとは
台風対策になるガラスは割れにくく、割れてしまっても比較的安全であることが大切です。この条件に該当するガラスが2種類あります。
・強化ガラス
その名のとおり、強度の高いガラスです。特別衝撃に強いわけではありませんが、一般的なガラスに比べれば強度はあります。また、割れてしまっても大きな破片は残らず粉々になるので、大きなガラス片でケガをするのは避けられるでしょう。
・合わせガラス
合わせガラスは、樹脂膜をガラスで挟んだ構造になっているガラスです。比較的衝撃に強く、割れにくいつくりになっています。割れてしまった場合も破片は散りにくく、ガラスの間の樹脂のおかげでヒビが入るだけという場合が多いです。
上記のガラスは、どちらも割れにくい構造になっています。しかし、飛散物が大きい場合や風速が強く飛散物による衝撃が大きくなった場合は、割れてしまうこともあるでしょう。前章の飛散防止対策と合わせて実践するなどして、安全性を高めることをおすすめします。
そして、ガラスの交換はプロにまかせるのが最適です。ガラスは重さがあり交換のために運ぶだけでも大変ですし、万が一落としてしまうとケガをするおそれもあります。
弊社では24時間ご相談を受け付けていますので、迅速な対応が可能です。業者を手配できる範囲も幅広く、加盟店は日本全国各地に存在します。お住まいの地域や希望に合わせて臨機応変に対応いたしますので、まずは一度お電話ください。
ガラス交換の費用相場
ガラス交換の費用は、ガラスの種類によって異なります。ここでは、台風対策向けに強化ガラスと合わせガラスの交換費用についてご紹介しますので参考にしてください。
強化ガラスは2万5千円~7万円ほど、合わせガラスは2万円~6万5千円ほどが相場です。それに加えて運搬費や交換したガラスの処分費などがかかることがあります。また、ガラスの大きさによっても費用は異なるので、詳細は業者に見積りを依頼して確認しましょう。
業者探しは弊社におまかせ
業者によって異なるのは、費用だけではありません。扱っているガラスの種類もさまざまです。なかには台風対策になるようなガラスへの交換に対応していない業者がいるかもしれません。
上記のようなことで業者選びに失敗することがないように、ガラス交換をおこなう際は弊社に一度ご相談ください。弊社には多くの加盟店がいるので、さまざまな種類のガラス交換に対応できる業者の手配が可能です。また、相談窓口は24時間365日受け付けているので、迅速に対応することもできます。
現地調査をしたうえで詳細な見積りをお出ししますので、正式な依頼後に追加料金が発生することもありません。費用が心配であれば、まずは見積りだけ見たいというご相談でもかまいません。お気軽にお電話ください。