スギナは除草剤で駆除しよう!「時期」や「場所」で異なる種類と方法
スギナは非常に生命力が強く、しっかりと草刈りをおこなっても根が残っているとまた生えてきてしまうため、草刈りだけでは対策として不十分です。そんな厄介な雑草であるスギナの防除には、除草剤を用いた方法が効果的です。
ただ、ひとくちに除草剤といってもその種類はさまざまで、時期や場所によって使用する除草剤の種類は異なります。そのため、この記事では、時期や場所ごとに適した除草剤の選び方やスギナの防除方法をご紹介していきます。
目次
スギナの駆除が難しい理由は繁殖力にある
非常に繁殖力が強く、防除の難しい雑草として知られているスギナは、なぜこんなにも駆除が難しいのでしょうか。それは、繁殖力の強さにあるのです。自宅の庭先や畑などさまざまなところに生えてきてしまうスギナの生命力の強さ、その理由をまずはご紹介していきます。
【理由1】葉や茎を刈っても地下で増える
スギナは一度その土壌に侵入すると、地中に地下茎という根を伸ばして、あたり一面をスギナで覆ってしまいます。この地下茎はスギナの本体であり、生命力が非常に強いため、地上に出ている部分を刈り取っても、すぐに葉を伸ばして再生してしまうのです。
つまり、地中で生育している地下茎を駆除しないとスギナの根絶には至らないということなのです。
【理由2】根を切るとそこから増えてしまう
スギナを防除するために根を掘り起こして対策をするかたもいらっしゃると思いますが、気をつけなければならないことがあります。
スギナは地下茎を切ると、その切った断片から再生して増えるという性質があります。そのため、せっかく掘り起こしても根がちぎれて残っていれば、そこからまたスギナが生えてきてしまうのです。
【理由3】胞子でも繁殖する
シダ科の植物であるスギナは、地下茎をのばすことによる増殖方法に加えて、胞子(胞子茎:つくし)によっても繁殖します。胞子による繁殖のメカニズムは次の通りです。
まず胞子をつくっている特殊な茎がつくしです。そこに蓄えられている胞子が風などに乗って遠くへ飛んでいき、地面に落ちると水分を得て発芽します。この状態のものは前葉体と呼ばれています。前葉体には雄雌があり、それぞれ精子と卵を持っているのです。水がある環境になるとオスの前葉体の精子が泳いでいってメスの持つ卵と受精し、受精卵となります。これが育つと杉根になっていくのです。
そのため、広範囲にわたって繁殖しやすくある日気がつくと、庭先にスギナが繁殖していたということもあるのです。
厄介なことに胞子は、通常の植物とは構造が異なりますから除草剤が利きにくいのです。また、茎の刈り取りをおこなう際に、胞子を飛ばしてしまいスギナの繁殖域を広げてしまうこともあります。
【理由4】寒さに強い多年草である
スギナは寒さに強く越冬をする多年草であるため、地下茎は気温が10℃を下回っても地中で生育することができます。そのため、寒い冬の期間は地中で地下茎が生き残って、温かい春から地上に葉を伸ばしてくるのです。
これらの理由から、スギナの駆除は非常に難しく一筋縄ではいかないのです。自力でのスギナの防除が難しいと感じたかたは、弊社の草刈り110番へご相談ください。ご相談いただければ、弊社に加盟している雑草駆除の業者を紹介することができます。
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厄介なスギナは除草剤で駆除しよう!
ここまで説明してきた通り、とても生命力が強く駆除が難しいスギナですが、除草剤を上手く使うことで効率よく駆除をおこなうことができます。ここでは、豊富な種類がある除草剤の中から使う時期や場所によってどの種類の除草剤を使用したらよいのか、ということをご紹介していきます。
スギナの除草剤【使う時期で選ぶ】
スギナ駆除に使う除草剤を選ぶときは、まず使う時期によって選びましょう。スギナが地上にまで葉を伸ばしている春から秋にかけては液剤を用いると効果的です。葉や茎にかけるだけで根までしっかりと枯らせるグリホサート系の薬剤がおすすめです。ただし、液剤を使用する際はマスクと手袋を着用し、手にかかったり、噴霧した霧状の薬剤を吸い込んだりしないように注意しておこないましょう。
まだ地上に葉を伸ばしていないスギナの対策には粒剤を用いるとよいでしょう。これは粒状の薬剤を地面にまくタイプのものになります。このタイプならば、液体をこぼしてしまったり、噴霧したときに吸い込んでしまったりする危険性がないため、安心して使用できます。また、スギナの地下茎をしっかりと枯らせる効果も十分にあります。
スギナの除草剤【使う場所で選ぶ】
次に、スギナ駆除に使う除草剤をスギナが生えている場所によって選ぶ方法です。
1つ目は、スギナの周りに育てたい草花がないときです。このときは非選択性の薬剤を使いましょう。このタイプの薬剤は散布した場所の植物をすべて除草することができるものです。そのため、スギナに加えてそのほかの雑草も一掃することができます。
2つ目は、農耕地にスギナが生えている場合です。この場合は農薬登録のされている薬剤を使いましょう。育てている作物の周りに散布する場合は、人体への安全性が認められた薬剤しか使用できません。
3つ目は、芝生にスギナが生えてきた場合です。この場合には、芝生用の除草剤を利用しましょう。芝生の草は枯らさずにスギナをしっかり駆除してくれます。
4つ目は、苔の周りにスギナが生えてきたときです。この場合は、苔には作用せずにスギナを枯らしてくれる除草剤を使用しましょう。
毒物指定をされている成分が入っているので購入に手続きが必要なものがあります。過去に誤飲事故による中毒死者が多数出たケースもあるので取り扱いにはくれぐれも注意しましょう。また、肌に触れるとかぶれてしまう場合もあるので、長袖長ズボンと手袋とマスクを着用して作業をおこないます。
スギナの駆除に困ってしまったら……
スギナを自力で駆除するのが難しいと感じたら、業者へ依頼することも検討するとよいでしょう。業者に依頼すると以下のようなメリットもあります。
- 時期や場所に適した薬剤の選択をしてくれる
- 危険性のある薬剤も自分で使わずに済む
- 自分では薬剤をまききれない広範囲でも対応してもらえる
業者を選ぶ際には、Webサイト上の口コミや実績を比較して、より評価の高いところに依頼すると高い品質のサービスを受けられるでしょう。
業者にスギナの防除を依頼したときの費用相場は、1坪当たりおよそ500円~となります。金額は業者ごとの違いがあり、草の処分代やお住まいの地域よっては出張料なども加算されますので、依頼する前に業者に確認しておきましょう。
弊社は丁寧で高品質なサービスを提供しております。また、全国に加盟店を設置していることから、出張費を抑えることもでき、できる限り安価でご依頼しやすくなっております。スギナの防除でお困りの際は、まずは弊社にご連絡ください。24時間年中無休で対応可能ですのでいつでも安心してお電話にてご相談いただけます。
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薬剤を使わずにスギナを駆除する3つの方法
ここまでは、薬剤を使ったスギナの駆除方法をご紹介してきました。しかし、お子さまのいる家庭や住宅街の中にある家庭菜園などでは、人体への悪影響や薬剤の独特な臭い、そしてお子さまの誤飲による事故を考えると薬剤の使用は控えたいものですよね。そこで、薬剤を使わずにスギナを駆除する方法をご紹介していきます。
【方法1】地道にスギナの地下茎を抜く
1つ目は、スギナを地下茎ごと引き抜いていく方法です。毎日地道にスギナの地下茎を引っこ抜いていきましょう。生長スピードがとても早いスギナですが、そのスピードに負けない速度で毎日抜いていくことで枯らすことができます。
スギナの地下茎は地中深くまで、根を張るため途中で切れて地面の中に残ってしまうことも多いですが、気にせず地道に引き抜いていきましょう。すると、再生する能力を失い枯れていきます。
【方法2】業者に依頼をする
2つ目は、業者に依頼する方法です。業者ならば自力では処理しきれない範囲のスギナ除草も依頼できますし、場所によって適した方法をとって駆除してくれます。また、スギナを完全に駆除しきるまでの対策をしてくれることでしょう。
効果が期待できない方法もある
一般的に効果があるとされてきた方法の中にはあまり効果が期待できないものもあります。
・肥料をまく
スギナは栄養の少ないやせた土地に多く繁殖しています。だからといって「肥えた土地にはあまり生えていないから、土に肥料を混ぜることが効果的!」というわけではないのです。栄養のある土地でも繁殖することは可能なので、肥料をまくのは防除策にはならないです。
・石灰
石灰を使ってスギナを駆除するという方法を聞いたことがあるかもしれません。しかし、実際には効果が期待できません。酸性の土壌がスギナの生育に適した環境のため、石灰によりアルカリ性に土壌を変えることで駆除できると考えられていたようですが、この方法をおこなってもスギナは生長していきます。
・塩
塩を使った駆除方法には大きなリスクが伴います。まずは大量の塩が必要であるというコスト面です。そして最大の問題は、塩を大量にまいた土壌は他の植物が育たなくなるという点です。これは、土の自浄作用では塩を分解することはできないため、土中に残り続け土壌環境の悪化が続くためです。
また、雨が降り土中の塩が流れ出すと、周辺の土壌環境も悪化させ草花や樹木を枯らし、家の配管や基礎部分に塩害をもたらし劣化させることにもつながります。
もしスギナ駆除に塩を使う場合は、周辺に家や草花がないことを確認した上で、二度と植物を植えない場所で使用しましょう。
スギナを駆除したら防草シートで予防しよう!
スギナを駆除した後は防草シートで地面を覆って予防していきましょう。防草シートによって土を覆うと、太陽の光が届かず光合成ができないためスギナの芽が出てきません。このように駆除が終わってからの予防も大切です。
業者に依頼することで、駆除から予防まで一括で依頼できる場合もあるので依頼するときにサービス内容を確認しておくとよいでしょう。
弊社は、スギナの除草作業に加えて、その後の予防として防草シートの施工をおこなえる業者をご紹介することができます。また、無料のご相談も承っておりますので、まずは一度弊社のコールセンターまでご相談くだい。
【スギナの除草方法に関する記事はこちら】
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