雑草の処分方法|大量の刈草でもトラブルを起こさない捨て方

作業後の刈草はどうやって処分すべき?

居心地のいい快適な空間を維持するためには、草抜きや草刈りはどうしても日常の手入れとして必要なものです。しかし、作業を終えたときに出た雑草や刈草はどう処分したら良いのかわかっていない人も多いのではないでしょうか?草刈りをした後の刈草の処分方法について考えてみましょう。

刈草の処分について

刈草の処分方法にはどんなものがあるのでしょうか?燃やすことが可能なのか役所に持ち込んでいいのかわからないですよね。意外と知られていない刈草の捨て方や処理方法をみていきましょう。

Q1. 刈草は一般廃棄物?それとも産業廃棄物?

草刈の処理には大きく2 つの方法が存在します。

1.自身で処分する
2.業者に依頼する

どちらの場合も、少量であれば特に疑問を持たず普段の燃えるゴミと一緒にして処分すると思いますが、大規模な草刈りで大量の刈草が発生してしまった場合は、果たして一般廃棄物として捨ててしまっても良いのか、別途産業廃棄物として特別な捨て方をしなければならないのか、判断に自信が無いという方も少なからずいるようです。結論的には、一般的には産業廃棄物にはならずに、ほぼ一般廃棄物に分類されているのが実情です。

A. 刈草は一般廃棄物として処分するのが一般です

01 自身で処分する

刈草は一般廃棄物として処分するのが一般です

方法

  • 草集めをし、そのまま積んでおく
  • 埋めて堆肥化(たいひか)させる
  • 野焼きする
  • ゴミ袋に詰め燃えるゴミに出す

メリット

ご自身で刈草の処理をする場合、処理費用が掛からず、堆肥化、再資源化などのエコ活動を行うことができる。

デメリット

身体にかかる負担が多く、刈る時間や集草などの手間がかかる。さらに地域によっては野焼きが禁止されていたり、刈草の堆肥化の際に臭いや虫などが発生して近隣トラブルになるなど、留意すべき点が沢山ある。

02 業者に依頼する

02 業者に依頼する

方法

業者に依頼し、草刈りから処分までを行ってもらう、もしくは処分のみを行ってもらう。

メリット

後処理のわずらわしさがなく、むしった草や抜いた草の集積に加え、伐採や剪定を一緒に行ってもらうことができ、その際に出た剪定枝なども一緒に処理してもらうことが可能。草刈り専門業者だけでなく、草を含む廃棄物処理に精通した便利屋・なんでも屋や、植木職人や庭師などの技術屋も刈草処理に対応してくれることが多いので、依頼出来る間口は広い。

デメリット

依頼する以上、それなりの費用が要るほか、費用については業者によってばらつきがあるため、見積もりを何社か比較して選ぶ手間がある。草刈り作業だけで刈草処分費用は別途という場合もあるので、契約書にサインをする際には十分に確認が必要。

処分時のアドバイス

刈草のゴミ処理の扱いが一般廃棄物でも、各自治体により野焼きが禁止されていたり、ゴミ出しの数量制限されていたりなど、注意すべき点があります。特に大量の刈草が出てしまう場合は、受け入れ側から一日何トンまでというような調整が入る場合も考えられ、それは処分手間に影響してきますので、自身で処分するにも業者に依頼するにも、事前にどれくらいの量まで処分できるのかを自治体に確認されることをお勧めいたします。

Q2. 処分したいけど刈草処分専門の業者があるの?

業者が刈草業務を行う場合、自治体に処理業者として許可を得ていれば業務が可能です。しかし、刈草処分のみ専門に行う業者は実際のところあまり無いと言ってよいでしょう。実際のところ便利屋・なんでも屋や、植木職人や庭師などの技術屋業者が、草刈り作業と一緒に処分も行ってくれる場合が多いようです。

A. 専門以外でも刈草処分をしてくれる会社はあります

業者選びについて

刈草は基本的に一般廃棄物扱いではありますが、建築に伴う作業で発生したものは産業廃棄物扱いになります。建設工事に関連する場合は産廃業許可や建設業許可なども必要になってきますので、判断に迷う時は最初から産廃業者としての面も持つ会社に依頼し、草刈りも一緒に行ってもらうのも一つの手です。

因みに、庭造りで活躍する造園業者は建築業法で建築業という業種に分類されます。また草刈りを商品サービスとして行う場合、刈払機械の使用には講習を受け「刈払機取扱作業者」という免許資格が必要となりますので、業者選びの際の判断基準としても良いでしょう。

契約時の注意点

業者選びの際は草刈関連業者サイトなどを見てお客様の声といった評判や、価格が明朗会計であるかなどを考慮しましょう。そういったことを確認することでトラブルを防ぐことができます。他にも下記の点にも注意しましょう。

・いつでもすぐに連絡が取れる業者か
・何かあった際の補償や処置はしっかりしているか
・見積書の段階で、細かな要望や作業後の処分費のことも明確に記載してあるか
・数坪の草刈りと100 ~ 300 坪近い大規模な草刈りで基本料金の違いがあるか
・ごみ処分料や残がい処分費、パッカー車などの運搬車の積載基準、積載満車状態とそうでない時の金額の違い、処分場持込代がどうか
・遠方の業者よりも近隣業者を選ぶことにより、多少安くなることがあるか
・積込み時に車乗り入れが可能か

もちろん、すべての項目に当てはまる業者が見つからない事も予想されます。そのようなときは、自分の中で重要だと感じるポイントをある程度絞るのがおすすめです。

草刈りは、作業自体も大変ですが、刈草の処理も十分大変です。かといって、刈草を放置しておくと、様々なトラブルになりますので、できるだけ処分をする必要があります。処分方法としては、可燃ごみとして処分するのが一般的ですが、刈草の量によっては業者に回収してもらうという方法も必要です。刈草の量に応じて正しい方法で処分していきましょう。

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