雑草を根っこから抜くと土が悪くなる!?目的別カンタン草取りガイド

雑草を根っこから抜くと土が悪くなる!?目的別カンタン草取りガイド

 

雑草は一年間ほとんど生えていて、「抜いても、抜いても、キリがない!」と思う人は多いと思います。雑草を抜くときまた伸びてこないようにと、雑草を根っこから抜いてしまう人はたくさんいらっしゃるでしょう。

しかし、畑や家庭菜園をしている人は雑草を根っこから抜いてしまうと、今後農作物や植物が育ちにくくなるかもしれません。なぜ、雑草を根っこから抜かない方がいいのでしょうか。それは根っこが抜けることによって、土が固くなってしまうからなのです。

では、雑草はどう抜けばいいのかわからなくなってしまいますね。そんな人のために、雑草の刈り方と、便利な草抜きグッズを紹介します。

 

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畑では雑草の根っこを残す方がベスト!その理由は?

根っこから抜いてしまいがちな雑草ですが、根っこを残しておくことで、畑や花壇にはメリットがあります。

雑草を根っこから抜き続けると、土が固くなってしまう

雑草は根っこから土の栄養素を補給していて、他の植物の栄養まで横取りしてしまいます。そのため、雑草を根っこから抜こうと考えている人は、とても多いではないでしょうか。

しかし、雑草を根っこから抜いてしまうと、土が固くなってしまいます。雑草の根っこには、栄養補給以外にも、土を柔らかくする効果があり、雑草を根っこから抜くことはおすすめできません。

雑草を根っこから抜いてしまうと、根が張っていた部分の土がふさがってしまい、土が固くなるのです。固くなってしまった土をやわらかくしたい場合は、クワやスコップを使って耕すといいでしょう。

 

畑の雑草に適した草刈り方法

畑の場合は、雑草の根っこをあえて残します。根っこを残しておく理由は、雑草が枯れた際、根っこは土の肥料になるからです。また、根っこが張っていた土は空間ができていて、次の植物の根っこが張りやすくなります。

雑草を処理する場合は、草刈り機を使ってかんたんに草刈りするのがいいでしょう。畑の場合は、土の栄養も必要で土も柔らかい方が望ましいです。手鎌を使って草刈りをする場合は、根元を刈る程度で済ませるといいですよ。

 

注意!根っこごと抜いた方がいい草もある?

雑草を根っこから抜いてしまうと土は固くなってしまいますが、雑草の中には根っこから抜いた方がいい雑草もあります。抜いた方がいい雑草は、地下茎植物です。地下茎とは土の中に茎があり、野菜や草花などにくらべて生命力が高いのが特徴です。詳しくは次章で解説します。

 

作物を育てない場所の雑草なら、根っこから処理を!

作物を育てない場所の雑草なら、根っこから処理を!

 

地下茎植物とは、土のなかに茎があり、土のなかで成長する植物です。「ジャガイモ」や「タマネギ」といった野菜も地下茎植物にあたります。

 

地下茎で育つ多年草は、根っこを絶つ必要がある

地下茎の植物は、タンポポ、ドクダミ、ヨモギ、クローバーなどのよく知るもの以外にも、「セイタカアワダチソウ」や「ヤブガラシ」といったものも地下茎植物です。地下茎を処理する場合は、根っこを残してはいけません。

根っこが少しでも残っていると、根っこが伸びて、また植物が育ってしまいます。そうならないためにも、地下茎の根っこはしっかりと抜きましょう。

 

成長がはやい一年生雑草は、先手必勝

一年生雑草とは、1年の間に成長、開花、受粉をする植物を指します。これらの過程を1年以内に済ませてしまうと、次の年も雑草が生えてきます。そのため、一年生雑草は早めに抜いてしまうのがおすすめです。

 

しつこい雑草に勝てる草取りスケジュール

雑草はしつこく生えてきます。一気に雑草を処理するのに適した、時期や環境を紹介します。

多年草の草取りに最適な時期はある

多年性雑草の場合は、草抜きに適した時期はとくにありません。草抜きをおこなう場合は、根が伸び始めて間もない段階で抜くのがおすすめです。根っこが短い段階で抜くと、草取りがかんたんにおこなえます。

根が伸びてしまうと、草抜きが大変になってしまいます。地下茎があると発覚した場合は、後回しにせず、気づいたときに草抜きをするのがおすすめです。

 

一年生雑草の草取りに適した時期は?

一年生雑草の草取りをおこなうのに最適な時期は、5月といわれています。一年生雑草は、春雑草と秋雑草の2種類あります。それぞれ発芽する時期も開花する時期も違いますが、植物が育ちやすくなる5月に除草しておくのが最適です。

除草剤をまいて、雑草を一気に片付けてしまうのも手段のひとつですよ。

 

草取りに適した天気は?

草取りをおこなう日は、雨上がりの土が柔らかくなっているタイミングが最適です。もし、晴れの日に草取りをしたい人は、水を散布しておくと土が柔らかくなって雨上がりと同じように草取りができます。

草取りを自分でおこなう場合は、虫にさされないように長袖・長ズボンを身につけ、軍手をはめてから草抜きに取りかかるのがおすすめです。

 

雑草を根っこから除去する道具はコレ!

雑草を根っこから除去する道具はコレ!

 

草抜きをする場合、道具を使うことで手軽に雑草が除去できます。いくつか便利グッズを紹介しますね。

 

ねじり鎌

ねじり鎌は、初心者でも安心して使える道具です。固い土に生えてしまって草抜きが大変な雑草も、ねじり鎌を使えばかんたんに草抜きができます。コンクリートの隙間の雑草にも対応できるのがうれしいです。

 

盆栽用根ばさみ

盆栽用根ばさみは、本来は盆栽の剪定に使うはさみです。盆栽用根ばさみはレンガやコンクリートなどの「せまい隙間」に生えた雑草を刈ることができるので、せまいところの処理をする際は盆栽用根ばさみを使ってみてください。

 

フォーク型草抜き

フォーク型草抜きは、草抜きの先が2つ~3つにわかれている道具です。使い方はかんたんで、根元に差しこんで「テコの原理」で作業します。小さなお子さんでもお手伝いができるくらいにかんたんなので、おすすめです。

 

草抜き電動ドリル

電動ドリルが自宅にある場合は、草抜き用アタッチメントを装着させて、草抜き電動ドリルに変身させましょう。電動ドリルに草抜き用のアタッチメントを取りつけたら、雑草の根元に差しこんでドリルを稼働させます。

ドリルの回転によって雑草根っこから抜けるので、女性でも力を使わず草抜きがおこなえます。

 

まとめ

雑草を根っこから抜いてしまうことで、次の植物が育ちやすくなるかが変わってきます。畑や家庭菜園をしている場合は、適度に根っこを残すと柔らかく栄養のある土を維持できます。

地下茎の植物の場合は根っこから抜いてしまいましょう。一年生雑草の駆除目安は5月、多年生雑草は、時期に関係なく根が伸び始めてからです。もし自分での草抜きが困難だと感じる場合には、業者への依頼をおすすめします。

業者に依頼した際は、除草に関しての相談をすることも検討しましょう。プロからのアドバイスで、よりいい草取りをおこなえることを応援しています。

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