雑草が他の植物に与える影響

2016.12.15

草むしりを行う大きな理由の1つに、景観を保つためという理由が挙げられますが、それだけではありません。雑草を放置しておくとその他の植物に悪影響を及ぼします。特にガーデニングや家庭菜園などを行っている方にとって雑草は大敵に他なりません。では、雑草はその他の植物にどのような影響をあたえるのでしょうか。雑草が与える影響について紹介したいと思います。まず、土の中の栄養分や水分を奪ってしまう点です。例え肥料を与えたとしても、雑草が生えていることで、肥料の栄養分ごと奪われてしまうのです。その結果、花や野菜の品質が落ちてしまいます。また、栄養分を奪う雑草は他の植物よりも生長が早いため、すぐに茂り日光を遮断します。十分な日が当たらなくなった植物は、光合成ができなくなり、十分に育たないのです。また、雑草が茂ると風通しが悪くなるため、植物に病気を発生させる原因になるのです。さらに、雑草のなかには病気や害虫を呼び寄せる物があり、そういった雑草が生えると、その雑草に発生した病気や害虫が、他の植物に感染することがあるのです。意図的に他の植物の生育を邪魔するかのような雑草もあります。例えば「セイタカアワダチソウ」という雑草は根から植物の生長を阻害する物質を出すことで、他の植物を弱らせ繁殖します。また、ヨモギの仲間には、葉から揮発性の物質をだし、他の植物の生長を抑えるものがあるのです。このように雑草は様々な方法で他の植物に対して悪影響を及ぼします。こういった影響を防ぐためにも草むしりや草刈りは必要なことなのです。