ねずみはわたしたちの生活の中で最も身近で、知られた害獣です。ねずみがわたしたちにもたらす影響がとても大きいことをご存知でしょうか。体長に見合わない大きな被害をもたらすねずみ。
二次被害までみていくと「たかがねずみ」と軽視できるものではないことがわかります。かなり危険度の高い害獣としてあらゆる対処や対策が必要です。
今ページではねずみ被害にはどういったものがあるのか、またその恐ろしさについてみていきます。
ねずみの被害1:衛生面への悪影響
ねずみに清潔なイメージを抱く方は少ないでしょう。
では、ねずみがどれほど衛生面に影響を及ぼすかご存知でしょうか?
以下ではねずみの衛生面の悪影響を含めた、わたしたちにもたらす健康被害についてみていきます。
人体への健康被害
▶ねずみに噛まれたことによる健康被害
ねずみは臆病で、それ故に警戒心の強い動物とされています。普段は人間の気配がある場所を避け、人目につかないように生活しています。しかしねずみによる噛みつき被害事例はいくつかあがっており、人間を襲わないとも断言できません。
ねずみの前歯は鋭く大きく伸びているためねずみに襲われると非常に深い傷になるようです。
小さなお子さんや年配の方のいるご家庭は特に注意が必要かもしれません。
世界各国で報告されている噛みつきの被害者は老人や小さな赤ちゃんが多いようです。
また、ねずみは天然痘などをはじめとした多くの菌を保有する自然宿主と言われています。
心配なのは噛まれた傷だけではなく、そのあとでしょう。
ねずみによる噛みつき被害でも特におそろしいと言われているのが以下のふたつです。
・鼠咬症
・アナフィラキシーショック(アレルギー症状)
ねずみを見つけても不用意に刺激したり、素手で捕まえようとしたりすることはやめましょう。
家ネズミは現在、クマネズミ・ハツカネズミ・ドブネズミと3種類いますが特にドブネズミは人間を向かってきて威嚇するような凶暴な側面もあります。
ねずみはハムスターに似て可愛らしい外見をしていますが、小さなお子さんがいるご家庭は部屋で見かけても不用意に近付いたりしないようにご注意ください。
▶ねずみのフンによる健康被害
前述の通り、ねずみは多くの病原菌やウイルスを保有しているいわば厄介な媒介者。
無論それは排出物にも言えることで、ねずみの糞害のひとつには健康被害も含まれています。
ねずみのフンに含まれていると言われている病原菌は以下の通りです。
いくつかは耳にしたことがある方もいらっしゃるでしょう。
・ハンタウイルス
・サルモネラ菌
サルモネラ菌はフンに限らず、ねずみの体にも付着していると言われています。
サルモネラ菌の他にもねずみの体に付着している病原菌はいくつもあります。
生活環境の悪化
ねずみによって快適な生活環境が汚染されてしまうこともあります。
ねずみ被害は健康被害だけではなく、生活被害や心理的被害も大きいです。
▶臭い被害
ねずみに住み着かれ、餌場として認識されてしまえば糞尿の臭いに悩まされることになります。住宅の臭いは染み付いてしまうとなかなか落ちません。
日々こまめに掃除や消毒を行っていてもねずみ1匹いるだけで台無しです。
▶害虫被害
ねずみの糞尿や死骸に引き寄せられ、害虫が湧くことも考えられます。
ねずみによる害虫被害も甚大な二次被害と言っていいでしょう。
ねずみ駆除だけでなく、害虫駆除も必要になると生活被害や心理的被害だけではなく、余計なコストが発生し家計にも大きな打撃を与えることになります。
▶いずれも近所トラブルに
ねずみによる臭い被害も害虫発生も近隣トラブルに発展する場合があります。
ねずみ・臭い・害虫は取り除くことは可能ですが、今後も続いていく人間関係はそう簡単にはいきません。
ねずみ被害は近隣トラブルに発展する可能性もあることをよく頭に入れておき、早めに対応するようにしましょう。
ねずみの被害2:経済面への打撃
ねずみによる被害は衛生面だけではありません。ここではねずみによる経済面への影響をみていきます。
ねずみによる建物被害
ねずみに住み着かれると建物にまで被害が及びます。
以下考えられる建物トラブルです。
・糞尿により天井や壁にシミがつく
・建物基礎や土台をかじられる
・壁に穴を開けられる
天井は糞尿の重みや傷みで腐食して落ちてこないとも限りません。
基礎や土台をかじられることは、建物が持つ本来の機能や役割の損失につながります。建物の資産価値を著しく下げてしまうことにもなりかねません。
場所によっては大きな問題になることも・・・
ねずみが配線をかじり、停電の原因になってしまったというケースもあるようです。ねずみはネズミ亜目と呼ばれるげっ歯類の一群です。
特徴である歯は生え変わることなく一生伸び続けると言われています。
そのため固いものをかじることで歯の長さを調整しているようです。
餌に限らず目の前にあるものをかじる習性があるため、家財道具や配線類も被害に遭う可能性があります。
最もおそろしいのは電気配線をかじられることによる漏電事故でしょう。
漏電事故は最悪な場合、死亡事故や火事にまで至ります。
自分だけではなく近隣の方や近くを歩いていた方にも賠償責任が生じてしまうことも有り得ます。
ねずみを1匹放置することで、すべてを失ってしまう可能性は0とは言えないのです。
まとめ
いかがでしたか?小さなねずみで大きな被害、を肝に命じねずみには早めの対策を打ち出しましょう!
以下でねずみ被害の要所をまとめました。
・ねずみは多くの病原菌を保有しているため
不用意に近付かないこと
・ねずみ二次被害で汚臭・害虫発生!ご近所トラブルに
発展することも……
・ねずみで住宅の資産価値が下がる可能性もある
・ねずみに電機配線をかじられ漏電事故に繋がる危険もある!