「ベランダにふんが落ちてる!これってネズミ?」
「ネズミのふんなのか見分けて被害を止めたい!」
ベランダや庭先でふんをされていたら不快ですよね。
家屋に住み着いてふんをする代表的な動物はネズミです。
ネズミのふんには感染症のリスクもあり、放置は危険です。
そのため、すぐに処分して被害を止めるための対策をすることが大切です。
しかし、家屋にふんをする動物はネズミだけではありません。ネズミと同じようなふんをする生き物は他にもいます。
落ちているふんが本当にネズミの仕業なのか、別の生き物のものなのかわからないと、どのような対処をしたらいいのか迷ってしまうかもしれません。
そこでこの記事では、これらのことについて解説していきます。
- 発生しているふんがネズミのものか見分けるポイント
- ふんを正しく清掃する方法
- 処分後に再びふんをされないための対策
この記事を読めば、発生しているふんがネズミのものなのか見分けることができます。
そして、ふん被害をすぐに止めるためにはどのような対策をしたら効果的なのかまでわかります。
ふん被害に悩まされることなく安心して生活できるようになりますので、ぜひ参考にしてください。
ふんには寄生虫や病原菌がついています。
素手では触らないようにしてください。
すでに触ってしまった場合は、すぐに流水で洗いエタノールなどで消毒してください。
ふんの処分については「正しい清掃方法」にてご紹介します。
麻酔の中でも術後鎮痛を専門として臨床研究をおこなう。医学教育への取り組みも積極的におこない、心肺蘇生の講習会のインストラクターやディレクターなどをこなす。本名および「あねふろ」の名前でAmazon Kindleにて電子書籍も出版。
※「健康被害」のみ監修
目次
ネズミのふんか見分けるときに見るべき特徴
「ふんが落ちているけど、どの生き物の仕業なのかわからない!」
そんなときは、ふんの特徴を見ることで、見分けることができます。
ネズミは雑食性の哺乳類です。ふんは10ミリメートルほどの大きさをしており、茶色や灰色のしっかりした質感です。
家屋にふん被害を出す生き物のなかには、ネズミと似たようなふんをするものがいます。
しかし、似ているふんでも生き物ごとに特徴は異なります。
ふんの特徴や発生場所について生き物ごとにご紹介していきますので、発生しているふんと比較をしながら読み進めてみてください。
ネズミは種類によってもふんの特徴が異なります。種類ごとの違いについては、「ネズミの種類別ふんの特徴」にて詳しく解説します。
アブラコウモリのふんとの違いは「質感」
- ネズミのふんはしっとりと湿っていて、少し固め
- コウモリのふんはパサパサとして、もろく崩れやすい
大きさ | 5~10mm |
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形状 | 細長くねじれている |
色 | 黒っぽい色 |
発生しやすい場所 | 軒下、屋根裏、ベランダなど |
特徴 | ・パサパサして崩れやすい ・一ヵ所にまとまっていることが多い |
家屋に侵入するコウモリはおもにアブラコウモリ(イエコウモリ)という種類です。
アブラコウモリのふんは、ネズミのふんと同じく10ミリメートルほどの大きさをしています。
ネズミのなかでも特にクマネズミのふんに似ており、見た目だけでの区別は難しいです。
しかし、アブラコウモリの主食は昆虫であることから、崩れたふんの中には、昆虫の表皮や足などが見られます。
ふんの質感はパサパサしてもろく、触るとボロボロと崩れやすいという特徴があります。
ネズミは雑食性のため昆虫を食べることもありますが、ふんに残っている昆虫の形跡はわずかです。
質感も、ネズミのふんはしっとりと湿っていて固めため、触ってみると区別がつきやすいです。
病原菌への感染リスクがあるため、質感を確かめるときは素手では触らず、割り箸など使用してください。
使用した割り箸はポリ袋などに入れて、すぐに処分してください。
ゴキブリのふんとの違いは「大きさ」
- ネズミのふんは10ミリメートルほどの大きさ
- ゴキブリのふんは1~2.5ミリメートルほどの大きさ
大きさ | チャバネゴキブリ:1mm クロゴキブリ:2~2.5mm |
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形状 | 粒状 |
色 | チャバネゴキブリ:茶色やこげ茶 クロゴキブリ:黒色や茶色 |
発生しやすい場所 | 台所の隅や洗面台などの水回り、食器棚の中など 暗くて暖かい、餌や水のある場所を好む |
ゴキブリとネズミのふんの一番の違いは、大きさです。
日本の家屋で発生するゴキブリは、チャバネゴキブリとクロゴキブリのどちらかの場合が多いです。
チャバネゴキブリのふんは1ミリメートルほど、クロゴキブリのふんは2〜2.5ミリメートルほどと、床に落ちているだけではゴミと見間違うほど、どちらもとても小さいふんをします。
一方ネズミのふんは、もっとも小さいハツカネズミでも4~7ミリメートルほど、ゴキブリと同じく台所などの水回りに生息しやすいドブネズミであれば10~20ミリメートルほどと、ゴキブリのふんの倍以上の大きさがあります。
そのため、ゴキブリかネズミかを見分けるには、ふんの大きさを見ればわかりやすいです。
トコジラミのふんとの違いは「色」
- ネズミのふんは茶色や灰色の個体
- トコジラミのふんは赤褐色の液体
大きさ | 2mmほど |
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形状 | 液体 |
色 | 赤褐色 |
発生しやすい場所 | 畳や布団、家具の隙間など 狭く暗い場所、暖かい環境を好む |
特徴 | 液体状で排出されたあと乾燥してシミが残る |
トコジラミは、人や動物の血液を餌としています。
吸った血のほとんどをふんとして排出するため、赤っぽい色をした液体の血糞です。
排出された血糞はそのまま乾燥して、シミのように汚れが残ります。
ひとつひとつは小さいシミですが、トコジラミは群れて生息していることが多いため、小さなシミがまとまっていることが多く、発見につながりやすいです。
ネズミのふんは茶色や灰色をしています。雑食性のためふんの形状も固形で、見た目に違いがあります。
イタチやテンのふんとの違いは「溜めふん」
- ネズミは移動しながらふんをする
- イタチやテンは溜めふんをする
大きさ | イタチ:6mmほど テン:10mmほど |
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形状 | イタチ:丸みがなく両端が細くねじれている テン:丸みをおびて太め |
色 | こげ茶、黒っぽい色 |
発生しやすい場所 | イタチ:天井裏、屋根裏など テン:上記に加え、石の上など目立ちやすい場所 |
特徴 | ・溜めふんをする習性がある ・動物の毛が混じっている ・水分を含んでいてしっとりしている |
家屋に侵入する動物のうち、ネズミと同じように10ミリメートルほどの大きさのふんをするのはイタチやテンです。
イタチやテンには、1ヵ所にでふんをする溜めふんという習性があります。
天井裏や屋根裏に10ミリメートルほどのふんがまとまってされていたら、イタチやテンの可能性が高いです。
ネズミのなかで天井裏や屋根裏に発生するクマネズミは移動しながらふんをするため、ふんはバラバラと散らばって落ちているという違いがあります。
比較的まとまってふんをするのはドブネズミですが、高所に登ることが不得意で警戒心も強いです。
そのため、イタチがふんをしやすい天井裏や屋根裏、テンがふんをしやすい石の上などの人目に付きやすい場所でふんをすることはあまりありません。
ドブネズミは水を多く取るため、台所や下水周辺など水回りに生息することが多いです。
イタチやテンのふんを見分けるときの違いとして、中に毛が混じっていることが紹介されていることもあります。
イタチやテンは雑食性ですが、昆虫やヘビ、小鳥やネズミなど肉食を好んでいるため、ふんの中には餌として食べた動物の毛が含まれていることが多いです。
しかし、ネズミはグルーミング(毛づくろい)をする習性があるため、ふんには自身の毛が混じっています。
そのため、ふんに毛が混じっているかどうかだけでイタチかテン、ネズミかを判断することは難しいといえます。
見分けるときは、溜めふんかどうかや発生場所で判断したほうが区別はつきやすいです。
イタチやテンが発生している場合、ふんによる悪臭や住宅汚染だけでなく、騒音や食害などさまざまな被害につながるおそれがあります。
駆除については「すぐにできるイタチの駆除方法」にて詳しくご紹介しておりますので、ぜひ参考にしてください。
ねずみ110番では、「ネズミなのか他の生き物なのかわからないけどふん被害を止めたい!駆除したい!」というときでも対応しています。ぜひお気軽にご相談ください。
ネズミも種類によってふんの特徴が異なる
日本の家屋に発生するネズミは家ネズミと呼ばれ、おもに3種類です。
- クマネズミ
- ドブネズミ
- ハツカネズミ
同じネズミといっても、種類によってふんの発生場所や特徴が異なります。
種類ごとの特徴がわかることで、よりネズミのふんかどうかの見分けがつきやすいです。
それぞれのふんの特徴についてご紹介していきますので、発生しているふんと照らし合わせてご確認ください。
クマネズミは高所に細長いふんをする
大きさ | 6~10mm |
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形状 | 細長い |
色 | 茶色や灰色 |
発生しやすい場所 | 天井裏や屋根裏、ビルの高層階、ベランダなどの高所 換気扇や配管周りなど |
特徴 | 移動しながらふんをするため、広範囲に散らばって落ちている |
クマネズミのふんの特徴は、細長いふんが高所に散らばっていることです。
クマネズミは、都市部を中心として被害の多いネズミです。暖かい環境を好むため、冬でも過ごしやすい家屋やビルなどに生息していることが多いです。
他の2種類のネズミとは違い、クマネズミは垂直に移動することができ、高いところに登るのが得意です。
1メートル以上跳躍することもあり、配管や電線などを渡って移動することもできます。
そのため天井裏や屋根裏、2階のベランダなど高所に出没してふんをすることが多いです。また、移動しながらふんをします。
他の2種類のネズミは、登ることが不得意です。
このことから、高い所で6~10ミリメートルほどの細長いふんが散らばって発生している場合は、クマネズミによるものである可能性が高いといえます。
ふん以外の生態についてこちらの記事で詳しくご紹介しています。気になる方はぜひ参考にしてください。
【関連記事】
【クマネズミの駆除】自分でやる方法・業者の費用・侵入対策まとめ
ドブネズミは太めのふんを溜めてする
大きさ | 10~20mm |
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形状 | 丸っぽく太い |
色 | こげ茶や灰色 |
発生しやすい場所 | 台所、下水周辺 ゴミ捨て場、排水管周りなど |
特徴 | 比較的まとまって落ちていることが多い |
ドブネズミは、他のネズミに比べて体が一回り大きいです。
その分、ふんの大きさも10〜20ミリメートルと他のネズミよりも大きく、丸っぽくて太い形をしています。
また、比較的まとまってふんが落ちていることが多いです。
ドブネズミは泳ぐことを得意とし、水を多く摂取するため、水場を好んで生息しています。
低温にも強いため、台所の冷蔵庫、下水周辺、排水管周り、街中の側溝や地下鉄など、水回りや湿った場所に出没することが多いです。
高い所へ登ることは得意ではないため、地面に穴を掘り生活することも多く、建物であれば低層階に出没します。
そのため、地下や建物の低層階の湿った水回りに、10~20ミリメートルほどの太めのふんがまとまってされていたら、ドブネズミを疑ってください。
ドブネズミについて、ふん以外の生態はこちらの記事で詳しくご紹介しております。ぜひご覧ください。
【関連記事】
ドブネズミの生態・特徴がまるわかり!被害拡大の前に知るべき駆除対策
ハツカネズミは小さいふんをバラバラする
大きさ | 4~7mm |
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形状 | 細長くて小さい |
色 | 茶色 |
発生しやすい場所 | 農耕地やその付近の家屋、倉庫、物置など |
特徴 | 米粒のようなふんが散らばって落ちている |
ハツカネズミは、クマネズミやドブネズミに比べて体が小さく、その分ふんの大きさも4~7ミリメートルと小さ目です。
都心部よりも郊外に生息しており、田畑や草むらが近くにある家屋や物置、倉庫などに発生することが多いです。
米粒ほどの小さいふんが物置や倉庫の周辺にバラバラと散らばっている場合は、ハツカネズミの仕業だと目星をつけることができます。
他にも、ハツカネズミは水を与えず米だけでも1年以上生き延びるほど乾きに強く、水気のない場所でも生き延びることができるというの特徴があります。
警戒心が弱いため、人目につきやすい場所にもふんをします。
これらも、高所でふんをするクマネズミや、警戒心が強く水回りを好むドブネズミとは違う点です。
ハツカネズミのふん以外の生態についてはこちらの記事で詳しく解説しています。気になる方はぜひご覧ください。
【関連記事】
ハツカネズミを完全攻略!生態特徴から駆除予防まで基本情報まとめ
捨てるだけではダメ!ふんの正しい清掃方法
ネズミのふんには、さまざまな寄生虫や病原菌がいるおそれがあります。
そのため、ふんを掃除するときはそのまま捨てるだけではいけません。
これら3つの点を注意しておこなってください。
- ゴム手袋を着用する
- マスクを着用する
- 掃除機は使用しない
ネズミのふんには、寄生虫や感染症の原因となる病原菌が含まれているおそれがあります。
掃除をするときは肌の露出は控え、ゴム手袋を着用してふんを素手で触らないようにしてください。
掃除をしている際、ふんに含まれる病原菌が空気中に舞うおそれがあります。吸い込まないようにマスクを着用しましょう。
もし素手で触ってしまったらすぐに流水で洗い流し、エタノールなどで手指を消毒をしてください。
また、ふんの掃除に掃除機の使用はおすすめできません。
ふんを掃除機で吸うと、排気口から空気中に病原菌が放出されるおそれがあるためです。
もしすでに掃除機で吸ってしまったという場合は、すぐにゴミパックを捨ててください。
掃除機は水拭きをしたあと、エタノールなどでふき取りをしておくと安心です。
また、被害が止まらず業者へ依頼するなどのときのため、ふんの大きさや場所などがわかるよう写真を撮っておくとよいです。
- キッチンペーパー
- 雑巾
- ポリ袋
- 消毒(エタノール)
- 消臭剤
掃除に使用したものには菌が付着しているおそれがあるため、掃除後は捨てるようにしてください。
そのため、これらの掃除用具は100円均一などで揃えるとコストも抑えることができておすすめです。
≪手順≫
キッチンペーパーを使い、ふんをふき取ります。
こびりついているときは、ぬるま湯をかけてふやかしてからふき取ってください。
ふき取ったふんはキッチンペーパーごとポリ袋に入れてください。
雑巾を水に濡らし、ふんをされていた場所やネズミが出没していた場所を拭き掃除します。
拭き掃除に使用した雑巾もポリ袋に入れて、しっかりと封をして処分してください。
その後、エタノールで消毒をします。
ネズミにはマーキングをする習性があるため、においが残っていると戻ってくるおそれがあります。
消毒後は消臭剤でにおいも取り除いておくとよいです。
ネズミのふん被害を止めるための対策
ふん被害を止めるためには、発生しているネズミを駆除しなければなりません。
市販されている駆除グッズを使うことで、自分でも駆除することができます。
- 粘着トラップ
- 殺鼠剤
- 忌避剤
- 捕獲器
なかでもおすすめは、粘着トラップです。
粘着トラップは、強力な粘着剤がついているシート状の駆除グッズです。
粘着剤がついているシートの上をネズミが通ることで、引っ付いて動けなくするもので、現在もっとも多く使われている主流の駆除方法です。
ネズミが粘着トラップに効率的に引っかかるようにするためには、ラットサインを見つけ、そこに設置することがポイントです。
ラットサインとは、ネズミが現れた箇所にできる黒っぽい汚れやかじった跡のことです。
ネズミは同じ場所を何度も通る習性があるため、ラットサインがある場所に粘着トラップをしかけることで、効率的に駆除することができます。
使い方やおすすめの駆除グッズについては、こちらの記事でさらに詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
【関連記事】
ネズミ駆除は自分でできる!手軽な市販品の効果とうまく退治する方法
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ネズミ駆除グッズの効果や選び方!100人に聞いた口コミ・評価
ネズミの再発を防ぐためにやるべきこと
一度駆除をしても、そこがネズミにとって住みやすい場所であれば再び侵入されることがあります。
ネズミにとって住みやすい場所とは、これらの条件がそろっている場所です。
- 餌がある
- 巣を作りやすい
- 身を隠すことができる
- 簡単に侵入できる
ネズミに再び住み着かれないために、日頃から気をつけるべきことを順番にご紹介していきます。
- 整理整頓して清潔に保つ
- 餌となるものをなくす
- 侵入口をふさぐ
▼整理整頓して清潔に保つ
ネズミの再発を防ぐために1番大切なことは、その環境を整理整頓して清潔に保つことです。
餌が近くにあり散らかって物が多い場所は、巣を作りやすく身を隠すこともできるため、ネズミにとっては快適に生活できる場所となります。
逆にいえば、しっかりと整理整頓をして清潔に保ち、快適だと思わせないことができれば、ネズミは生活しにくいと判断して住み着かなくなるということです。
具体的には、これらのことに気をつけてください。
- 食べ物はそのままにせず、パックなど密閉容器に入れて保存する
- 外に置いている野菜や果物はネットをかけるか蓋のある容器に入れる
- ティッシュや新聞紙は散らかさずすぐに処分する
- 家の周りにある植木鉢やダンボールの束など、使わないものは片付ける
- 物が散乱している場所は片付けて掃除をする
食べ物を出しっぱなしにしておくと、ネズミは寄ってきます。
お菓子やお米など封の空いたものを保存するときは、密閉できる容器に入れるようにしてください。
外に出している野菜や果物にはネットをかけたり、蓋のある容器に入れるようにしましょう。
ネズミの巣にはティッシュペーパーや新聞紙、ビニール袋・紐が使われることが多いです。
特にティッシュペーパーは日常的に使用する人も多く、ゴミ箱にそのまま溜まっていることもあるのではないでしょうか。
しかし、そのままにしておくと巣の材料として使われてしまうため、散らかさずこまめに片付けるようにしましょう。
ベランダや庭先にある植木鉢、段ボールなどの放置は、ネズミに隠れる場所を与えているのと同じことです。
物が散乱している室内も、ネズミにとっては姿を隠すことができて安心して移動できる場所になります。
不要なものは処分して片付け、清潔に保つようにしてください。
▼餌となるものをなくす
餌を与えないよう注意して食べ物を管理していたとしても、雑食のネズミはさまざまなものを食害します。
普段出したままにしやすいこれらのものも、餌にされてしまうため注意しましょう。
- 仏壇のお供え物や花
- ペットの餌
- 生ごみ など
ネズミは基本的には夜行性です。
お供え物や花、ペットの餌、台所の流しにある三角コーナーの生ごみは、夜になったら片付けるようにしてください。
ゴミにはネットをかけるか、蓋つきのゴミ箱を使用するとよいです。
▼侵入口をふさぐ
簡単に侵入できる場所も、ネズミに住み着かれやすいです。
ネズミの侵入口となりやすい隙間はふさいでしまいましょう。
≪ネズミの侵入口となりやすい場所≫
- 換気扇や配管周り
- 通気口や換気口
- 壁のヒビ
- 天井や軒下の隙間 など
ネズミは10円玉ほどの大きさでも侵入することができます。
台所や床下に発生しやすいドブネズミは、10ミリメートルほどの隙間があれば周囲をかじり隙間を広げて通り抜けることができるといわれています。
そのため、侵入口となるような隙間はふさいでください。
ネズミの侵入経路にはラットサインといって、汚れなどが付着して黒くなった通り道ができます。
ラットサインに続いている隙間はネズミの侵入口となっていることが多いです。
隙間をふさぐためには、亀甲金網や金属たわしを埋めこむことが効果的です。
埋め込むことが難しい場所は、金属板などで隙間をふさぐことがおすすめです。
ネズミの侵入防止についてはこちらの記事で詳しく解説しておりますので、ぜひ参考にしてください。
【関連記事】
ねずみの侵入口はどこ?狙われやすい侵入経路を塞ぐ防鼠対策方法
放置は危険!ネズミが発生することによる被害
ネズミが近くにいると思うと不快になり、精神的にも苦痛を感じますよね。
それだけでなく、ネズミが発生していると健康被害や住宅被害を引き起こす危険性もあります。
健康被害
ネズミは、寄生虫や感染症の原因となる病原菌を持っていることが多いです。
触る、噛まれることによる感染はもちろん、ネズミに直接触れなくても糞尿などから感染することもあります。
≪人への感染症例≫
ペスト |
【感染経路】 【症状】 |
---|---|
サルモネラ症 |
【感染経路】 【症状】 |
レプトスピラ症 |
【感染経路】
【症状】 |
腎症候性出血熱 |
【感染経路】 【症状】 |
鼠咬症 |
【感染経路】 【症状】 |
≪人へ被害を及ぼす寄生虫例≫
イエダニ |
【感染経路】 【症状】 |
---|
参考:ペストとは NIID国立感染症研究所
参考:サルモネラ症 公益社団法人 東京都獣医師会
参考:レプトスピラ症とは NIID国立感染症研究所
参考:腎症候性出血熱とは NIID国立感染症研究所
参考:ラット咬傷歴が認められない鼠咬症例 NIID国立感染症研究所
参考:イエダニ 西宮市
住宅被害
ネズミは住宅被害も起こします。住宅被害の原因は、かじることです。
ネズミの歯は一生伸び続けます。週に2.1〜2.8ミリメートル、年間にすると10センチメートルほどです。
歯が伸びすぎてしまうと餌を食べられなくなってしまうため、歯を削る必要があります。
ネズミの歯はとても強いため、長さを削るためには配線や柱、配管や壁など固いものでもかじるのです。
電気コードやガス管がかじられてしまうことで家電製品の故障、停電やガス漏れ、さらには漏電によって火災にもつながってしまいます。
まとめ
家屋に落ちているふんがどのような生き物の仕業なのか見分けるときには、それぞれ異なるふんの特徴を確かめるとわかりやすいです。
≪ネズミと似ているふんをする生き物≫
アブラコウモリ | パサパサとして崩れやすい |
---|---|
ゴキブリ | 1~2.5mmほどの大きさ |
トコジラミ | 赤褐色の液体(シミ) |
イタチ・テン | 溜めふんがされている |
また、ネズミの種類によってもふんの特徴や発生場所が異なります。
≪ネズミの種類別ふんの違い≫
クマネズミ | 6~10mmほどの細長いふんが高所に散らばっている 屋根裏、天井裏、ベランダ、ビルの高層階など |
---|---|
ドブネズミ | 10~20mmほどの丸っこくて太いふんが水回りにまとまっている 台所、下水周辺、ゴミ捨て場など |
ハツカネズミ | 米粒ほどの大きさのふんが散らばっている 郊外、田畑や草むら近くの物置や倉庫など |
発生しているふんがネズミだった場合、放置すると被害がさらに広がるおそれがあり危険です。
他の生き物の仕業だとしても、放置すると衛生被害や住宅被害などが広がるおそれがあります。
そのため、ふんを見つけたら早めの対策が大切です。
自分でできるネズミの駆除対策についてお伝えしましたが、もし自分でおこなうことに少しでも不安がある場合は、業者へ依頼することがおすすめです。
ねずみ110番であれば、ネズミの駆除や予防対策はもちろん、
「ネズミだと思うけど、もしかしたらイタチかも。なんの動物かわからないけどとりあえず駆除したい!」
このようなご依頼にも対応しています。
被害に気付いたときすぐにご相談いただけるよう、窓口は24時間365日無料で対応しています。
ぜひお気軽にご連絡ください。