【67商品から厳選】ネズミ駆除剤のおすすめ7選!自力でも駆除率がアップするコツ!

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【67商品から厳選】ネズミ駆除剤のおすすめ7選!自力でも駆除率がアップするコツ!

67商品から厳選!おすすめネズミ駆除剤

「この駆除剤を使ったら一発で屋根裏のネズミを退治できた!」

上記のような効果が期待できるネズミ駆除剤のおすすめ商品をお探しではありませんか?

ネズミ駆除剤や駆除グッズは、昔ながらのねずみ捕りから超音波で追い払うものまで種類も多いです。

しかし、私たちの想像以上にネズミは賢いです。警戒心も高いため罠や毒餌を避けることもできます。

専門業者でも手を焼くことがあるほどで、やみくもに評価の高い駆除剤などを買ってもうまく駆除できないことも少なくありません。

一発でネズミを自力駆除するために重要なのは、「ネズミの習性に合った駆除用品を選ぶ」「効果的な方法で仕掛ける」の2点です。

そこでこの記事では、「67点の商品の中から厳選した本当におすすめできるネズミ駆除剤・駆除グッズ」に加えて「効果的な使い方」を解説していきます。

この記事を活用して、屋根裏の音やネズミがいることへの恐怖に悩まされる日々を一日でも早く終わらせてしまいましょう。

この記事の監修者

毎熊日出幸氏

株式会社エム・トレード / 代表取締役

20代前半に、厨房機器の販売設計施工に従事。

飲食店・工場等の衛生管理や営業・施工・管理のノウハウを得るとともに、店舗の設計図作成や各店舗に合わせたオーダーメイドの厨房機器の設置など、建築技術・衛生管理の奥深さを知る。
厨房機器を設置後、害虫・害獣による機械トラブルが頻繁に起こるようになったことがきっかけで、環境改善システムを構築。

そこで培った建築技術・ペストコントロール技術は、現在の害虫駆除・害獣駆除業において他業者との大きな差別化に繋がっており、自社独自の技術構築に繋がっている。

駆除剤・駆除グッズの種類

駆除剤とひとくちにいっても「どんなグッズがあるの?」と思う人もいると思いますので、まず簡単に種類を解説します。市販のネズミ駆除剤や駆除グッズを分類すると、大きく分けて三種類になります。

  1. ネズミを捕まえるもの
  2. ネズミを追い払うもの
  3. ネズミを殺すもの

次に、それぞれどのような商品があるかを表にまとめたので御覧ください。

分類 駆除剤・駆除グッズの種類
ネズミを捕まえる ・粘着シート
・かご罠
ネズミを追い払う ・忌避剤(きひざい)
・超音波
・LEDライト
ネズミを殺す ・殺鼠剤(さっそざい)
・バネ式罠

この中でおすすめなのが「粘着シート」と「忌避剤」の二種類です。

粘着シートとは、ねばねばした薬剤(粘着剤)を塗ったシートにネズミをくっつけて捕獲するトラップのことです。

忌避剤とは、ネズミが嫌うにおいを放ってネズミを追い払う薬剤のこと。袋入りの固形タイプやスプレータイプなどがあります。

粘着シートと忌避剤がネズミ駆除におすすめの理由は下記のとおり。

【粘着シートがおすすめの理由】
  • かご罠より捕獲しやすい
  • ネズミについているダニやノミもまとめて処理できる
  • 折りたたんで捨てればネズミを殺したり死体処理しなくてよい
【忌避剤がおすすめの理由】
  • ネズミに近づかなくてよい
  • 死体処理をする必要がない
  • 毒餌や罠と比べて使い方が簡単

粘着シートはネズミ駆除業者もメインで使うほど捕獲効率がよく、現在のネズミ駆除方法の主流となっています。

さらに、一般人が使用する場合はネズミを自分で殺さなくてもいい点もメリット。

かご罠やバネ式罠は捕まえたあとネズミを自力で殺処分する必要があります。

また、殺鼠剤(毒餌)は食べたネズミが家のどこかで死んでしまい、その死体が腐って害虫が沸いてしまう二次被害が発生する可能性があります。

粘着シートは折りたためるようになっているため、捕まえたらそのまま折りたたんでネズミを見えないようにして、生ゴミとして処分できます。

ただ、殺処分する必要がないとはいえ、まだ生きているネズミに近づくのは怖い人もいますよね。

そのため、一般のご家庭でネズミを駆除するうえで理想的なのは忌避剤でネズミを追い払うことでしょう。

忌避剤でネズミを追い払うことができれば、不衛生なネズミに近づく必要はありません。

もちろん、死体を処理する必要もなし。

ただ「それなら粘着シートじゃなくて忌避剤だけ使えばいいんじゃない?」と思うかもしれませんよね。

次の章で、忌避剤だけを使うのはおすすめできない理由と、ベストな駆除方法を解説していきます。

おすすめは「忌避剤」を試してから「粘着シート」

自力でネズミ駆除するうえで、ベストなのは、

  1. まず忌避剤を試す
  2. 忌避剤でネズミが駆除できなければ粘着シートを使う

という流れです。

なぜ忌避剤だけをおすすめしないかというと、忌避剤は「ネズミが侵入してすぐの段階」「子育て中のネズミがいない」という状況でないと効果が出ない可能性があるためです。

[書籍引用]

忌避剤が最も効果があるのは、ネズミが侵入してきたばかりのときである。
(中略)
しかし、子育て中のネズミがいる場合や、ネズミがすみついて数ヶ月もたっている家庭では効果がないこともある。

引用元:安心して住めるネズミのいない家 80ページ

多くのネズミは家に居着いてから1ヶ月も経てば繁殖を始めてしまいます。そのため、目安としてはネズミが侵入して2~3週間以内には忌避剤を使うのが望ましいです。

ネズミが侵入してどれくらい経ったかわからなくても、忌避剤で追い払えればネズミに近づく必要も死体処理の手間もなくベストな結果となるので、一度試してみるべき、といえます。

もしも忌避剤で追い出しきれなかったときは、粘着シートで直接ネズミを捕獲駆除しましょう。

次の章からはおすすめの忌避剤と粘着シートを紹介していきます。

ネズミ忌避剤のおすすめ3選

忌避剤でネズミを駆除する場合、「袋タイプ」「ゼリータイプ」「スプレータイプ」を併用すると効果が高いです。

[書籍引用]
袋タイプとゼリータイプを前ページの図のように広く置いて、かつスプレータイプの忌避剤を噴霧すると効果的である。

引用元:安心して住めるネズミのいない家 80ページ

※前ページの図とはこちらのイラストのような配置図です

そこでまずは、3タイプの忌避剤のおすすめ商品を紹介していきます。

【忌避剤(袋タイプ)のおすすめ商品】

袋タイプの忌避剤は、天井裏や床下などの広めの空間に分散して置くため、数が必要になります。

そのため、個数あたりの価格の安さは重要なポイント。また、面積あたりに必要な個数が少なければお得に使えます。

このような理由から、下記の観点で楽天市場に出品されている6点を比較し、おすすめ商品を選びました。

  • 個数あたりの価格
  • 1畳あたりにいくつ置く必要があるか
  • 何日効果が持続するか
  • 安全性の高い天然成分が使われているか
商品名 ねずみがいやがる袋
メーカー イカリ消毒
価格 1,200円(税込)
入数 10個
持続時間 30日
1畳あたりに置く個数 2~4個
有効成分 天然ハッカ油

※楽天価格2022年11月調べ

ねずみがいやがる袋は、60年以上防疫事業を営んできたイカリ消毒が販売する袋タイプのネズミ忌避剤です。

おすすめポイントはズバリ、コスパのよさ。

袋タイプは密閉した空間に分散して置いて使うため、平均的な広さのお住まいの屋根裏全体に仕掛ける場合80個ほど必要になります。

あとで詳しくお伝えしますが、他の袋タイプ忌避剤の個数あたりの単価が平均約270円なのに比べ、ねずみがいやがる袋は約120円と価格がおさえられています。

使い方はとても手軽で、天井裏や床下に、1畳あたり2~4個を目安に置くだけですよ。

【おすすめ商品の選定基準について】

ネズミ忌避剤袋タイプ製品の比較・スコア付けの詳細は下記のシートに記載しています。
ネズミ忌避剤 袋タイプのスコアリング(PDFファイル)

【忌避剤(ゼリータイプ)のおすすめ商品】
ゼリータイプの忌避剤は袋タイプより広い範囲にしっかり薬剤を届けてくれます。

ただ、その分においが漏れてしまう可能性もあるため、においを調節する機能があるものが望ましいです。

そこでゼリータイプの忌避剤は、下記の観点から楽天市場に出品されている8点を比較し、おすすめ商品を選びました。

  • 容量あたりの価格
  • においを調節する機能があるか
  • 1個で効く範囲(㎡)
  • 何日効果が持続するか
  • 安全性の高い天然成分が使われているか
商品名 強力ネズミ忌避剤 ダブルパワー
メーカー SHIMADA
価格 1,660円(税込)
内容量 ゲル350g,固形剤30g
持続時間 60日
1個で効く範囲 12.8㎡(約7畳)
におい調節機能 あり
有効成分 テルペノイド、植物精油(ハーブ、ハッカ、ワサビなど)

※楽天価格2022年11月調べ

ゼリータイプ忌避剤のおすすめは、害虫・害獣駆除用品を販売するSHIMADAの業務用強力ネズミ忌避剤ダブルパワーです。

おすすめの理由は、におい調節機能がついているところ。

設置して階下にまで強くにおってくるのが気になった場合、ふたをスライドさせてにおいの発散量をおさえることができます。

また、1個でカバーできる範囲が約7畳分と広く、平均的な広さの屋根裏であれば四隅に置けば効果を発揮してくれるでしょう。

【おすすめ商品の選定基準について】

ネズミ忌避剤ゼリータイプ製品の比較・スコア付けの詳細は下記のシートに記載しています。
「ネズミ忌避剤 ゼリータイプのスコアリング(PDFファイル)」

【忌避剤(スプレータイプ)のおすすめ商品】
スプレータイプの忌避剤は、一気に強いにおいの薬剤を噴射して短時間で行き渡らせられる点が特徴です。

また、噴射距離が長ければ、天井裏に上がることなく点検口からシューッと噴射することもできて便利です。

そのため下記の観点から楽天市場に出品されているスプレータイプの忌避剤10点を比較し、おすすめ商品を選びました。

  • 容量あたりの価格
  • 噴射距離(m)
  • 何時間効果が持続するか
  • 安全性の高い天然成分が使われているか
商品名 ネズミのみはり番 追い出しジェット
メーカー アース製薬
価格 1,148円(税込)
内容量 420ml
最大噴射距離 10m
持続時間 24時間
有効成分 天然ハッカ油、天然琉球ハーブ(月桃)香料

※楽天価格2022年11月調べ

ネズミのみはり番追い出しジェットは、アース製薬が販売するネズミ忌避剤シリーズのスプレータイプです。

一番の特徴は最大噴射距離が10mと長く、屋根裏のすみずみまで素早く薬剤を噴霧できるところ。

屋根裏に上がらず点検口から噴射しても十分に薬剤を行き渡らせることができるでしょう。

また、逆さにしても噴射できるので床下に使用する際も使いやすいですよ。

【おすすめ商品の選定基準について】

ネズミ忌避剤スプレータイプ製品の比較・スコア付けの詳細は下記のシートに記載しています。
「ネズミ忌避剤 スプレータイプのスコアリング(PDFファイル)」

粘着シートのおすすめ3選

次に、ねずみの捕獲駆除に使う粘着シートのおすすめ商品3選をご紹介します。

粘着シートは冷蔵庫と壁の間など、ネズミの通り道になる隙間に仕掛けることも多いため、変形させて狭いところに置けるよう折り目がついているかは重要です。

また、水気のあるキッチンなどに置いても大丈夫なよう耐水性があるかもポイント。

上記のポイントを含め、下記の観点から楽天市場に出品されてるネズミ捕獲用粘着シート29点を比較しおすすめ商品を選びました。

  • 入っているシートの1㎡あたりの価格
  • 耐久温度(℃)
  • 入数のラインナップの豊富さ
  • 耐水性があるか
  • 変形させるための折り目があるか

「粘着力の強さは比較しないの?」と思うかもしれませんが、じつは「製品ごとの粘着力に大きな差はない」んです。

「本当?ネットの情報だと粘着力の強いものを選ぶべきって書いてあったのに?」と思うかもしれませんよね。

そこで、ねずみ110番編集部で実際に粘着シート6製品の粘着力を比較実験してみました!

[ネズミ駆除用粘着シートの比較実験(PDF)]

実験結果からも、「ネズミ駆除用粘着シートの粘着力に大きな差はない」といえます。

そのため、どの粘着シートを買うかについては、今回の観点のようなコスパや濡れた場所でも使えるか?といった買いやすさや使いやすさを考えればOK。

むしろ粘着シートでのネズミ駆除で本当に大事なのは「粘着シートの設置方法」です。

同じ粘着シートでも設置方法を変えただけでネズミの捕獲数に10倍もの差が出たケースもあるんですよ。

効果的な設置方法については「粘着シートでネズミを駆除するコツ」の章で具体的におすすめしますね。

商品名 強力チュークリン業務用
メーカー イカリ消毒
価格 3,107円(税込)
内容量 30枚
1枚のサイズ 幅35cm×奥行22cm
耐久温度 10~35℃
耐水性 あり

※楽天価格2022年11月調べ

粘着シートの中でもっともおすすめなのは、イカリ消毒が販売する強力チュークリン業務用です。

他の粘着シートに比べサイズが大きめで、1枚で広い面積をカバーできます。

入り数が多いので一枚あたりのコスパもよく、広いお住まいにおすすめです。

また、縦横に折り目がついており、フラット型、L型、三角型、四角型に形状を変えて設置できます。

そのため、床に広げて置くだけでなく狭い通路に仕掛ける使い方もできますよ。

商品名 ネズミ捕り強力粘着シート
メーカー NAFCO
価格 3,278円(税込)
内容量 30枚
1枚のサイズ 幅33cm×奥行21.1cm
耐久温度 5~40℃
耐水性 あり

※楽天価格2022年11月調べ

ネズミ捕り強力粘着シートは、ホームセンターNAFCOの販売する粘着シートです。

耐久温度帯が広く、冬場や夏場でも十分な粘着性能を発揮できます。

また、ネズミを捕獲した後の処理用袋も10枚ついてくるのもちょっとお得なポイントです。

商品名 耐水チュークリン
メーカー イカリ消毒
価格 953円(税込)
内容量 10枚
1枚のサイズ 幅33cm×奥行21.2cm
耐久温度 10~35℃
耐水性 あり

※楽天価格2022年11月調べ

耐水チュークリンは、おすすめ1位と同じメーカーであるイカリ消毒が販売している一般家庭向けの粘着シートです。

入り数が少なくお求めやすい価格になっていますが、粘着力は十分でプロの駆除業者も使用しています。

「うちの広さでは20枚も30枚もさすがに使わない」という人は、耐水チュークリンで十分でしょう。

耐水チュークリンも折り目がついているため、L字にして壁に沿わせて配置するといった置き方ができますよ。

【おすすめ商品の選定基準について】

ネズミ捕獲用粘着シート製品の比較・スコア付けの詳細は下記のシートに記載しています。
「ネズミ駆除用粘着シートのスコアリング(PDFファイル)」

忌避剤だけでネズミを追い払うコツ

忌避剤を使ってネズミを追い払うコツは次の4つです。

  1. 天井裏、床下といった密閉度の高い場所で使う
  2. スプレータイプは一回だけでなく一週間繰り返し噴霧する
  3. 袋タイプはまんべんなく置く
  4. ゼリータイプは奥まった場所にも届くよう隅寄りに置く

まず①について。忌避剤はネズミの嫌うにおいを放ってネズミを追い払うため、開けた場所で使うとにおいが飛んでしまいあまり効果がありません。

ネズミが巣を作ったり居着いたりしやすい天井裏や床下のよう密閉空間で使い、においを充満させることで効果的にネズミを駆除できます。

次に②についてですが、スプレータイプは一回だけの噴霧では効果を発揮しきれません。

一週間噴霧を繰り返すことで、空間に十分薬剤を行き渡らせ忌避効果を最大限発揮できます。

害虫・害獣駆除の専門家イカリ消毒技術研究所所長の著書でも次のように述べられています。

[書籍引用]
また、密閉度が高い場所に使用すると忌避剤のにおいが充満して効果がある。たとえば天井裏や壁の中に噴霧しておく。1回の噴霧では効果が上がらないので、これを1週間繰り返すようにする。

引用元:安心して住めるネズミのいない家 80ページ

③については、製品の説明書に記載のある間隔で分散して置けばOK。④と合わせて、配置イメージは下図のようになりますよ。

【忌避剤の使い方イメージ】

害獣 ネズミ 忌避剤 置き方

一週間噴霧を繰り返してネズミの足音など被害がおさまれば忌避剤による駆除は成功です。

あとはネズミの侵入口になる場所をふさいで、天井裏やねずみのふんが落ちていた場所を清掃・消毒すればOK。

ネズミの侵入口やふさぐ方法は下記の記事で詳しく解説しているので参考にしてくださいね。

[関連記事:ねずみの侵入口はどこ?狙われやすい侵入経路を塞ぐ防鼠対策方法]

忌避剤の注意点

忌避剤の注意点は下記の二点です。

  • 長く居着いていたり子育て中のネズミには効果がないことがある
  • においが強い

はじめの章でもご説明したとおり、忌避剤は巣を作って長く居着いてしまっているネズミに使っても効果がないことがあります。

また、子育て中のネズミも忌避剤では逃げていかない可能性が高いです。

侵入されて1ヶ月も経ってしまうと繁殖を始めてしまうネズミが多いため、ネズミがいるのかな?と思ったらすぐに忌避剤を試してみるのがいいでしょう。

ちなみに、ネズミに侵入されたかどうかを判断する目安として、「以前までいたゴキブリがいなくなった」「ゴキブリの羽だけよく落ちている」というものがありますよ。

毎熊日出幸氏

ネズミが家屋に侵入したサインの一つとして、以前までゴキブリがいたのに突然いなくなった!家屋周辺にゴキブリの羽だけがよく落ちている!などがあります。

基本、ネズミが侵入したらゴキブリ等を捕食します、捕食の際(たんぱく源)が多い胴体だけ食べ、羽を残します。

また、ネズミがいなくなったら、ゴキブリが増えやすくなります!

もう一点、忌避剤はネズミが嫌う強いにおいを放つため、におい移りに注意が必要です。

天井裏に大事なものを置いている場合は置き場所を移すか、厳重にカバーをかけておきましょう。

また、今回おすすめした忌避剤は天然成分が使われているため毒性はありませんが、刺激臭が苦手な人は取り扱う際マスクなどをつけたほうがよいでしょう。

粘着シートでネズミを駆除するコツ

粘着シートでネズミを駆除するコツは4つあります。

  1. ネズミの「通り道」と「被害を受けている場所」に仕掛ける
  2. 広い場所に置くときは必ず複数枚を「並べて置く」か「ばらばらに置く」
  3. 粘着シートは10枚以上使う
  4. しっかり「水平に広げて」置く!

まず1についてですが、ネズミは同じ道を何度も通る習性があるため、いつも使う通り道に粘着シートを仕掛ければ捕獲できる確率がグッと上がります。

ネズミの通り道を見つけるにはラットサインを手がかりにしましょう。

ラットサインとは、下図のようにネズミの体の汚れがこすりつけられて黒くなった筋状の痕跡のことです。

【ラットサインの例】

天井や壁の黒ずみ

通り道に置くときは壁沿いに置いたり、シートを折って下図のように設置したりするとよいでしょう。

【ネズミの通り道にシートを置く方法】

ネズミ 通り道 設置

通り道以外では、ネズミに荒らされた痕跡のある部屋の床に仕掛けましょう。

とくに食べ物が豊富なキッチンはもっともネズミの被害を受けやすい場所なので、ラットサインや食害跡がないかチェックしてみましょう。

次に2の広い場所への置き方について。ネズミは賢くジャンプ力もあるので一枚二枚を適当に置いただけでは簡単によけられてしまう可能性が高いです。

粘着シートを広く仕掛けるときは下図のように複数枚を「規則正しく並べて置く」か「ばらばらに置く」ようにしましょう。

【床に広げて置く方法】

捕獲シートの並べ方

「どちらのやり方がいいの?」と気になるかもしれませんね。

答えは、「設置してから二、三日様子を見てかからなかったらもう片方のやり方を試す」という入れ替え式をおすすめします。

3の仕掛ける枚数についてですが、単純に使用するシートが多ければ多いほどネズミが引っかかる確率が上がります。

10枚以上というのは、プロが推奨する基準です。この記事でおすすめしている粘着シートは10枚入以上の商品ですので、まず1~2箱買って試してみるとよいでしょう。

[書籍引用]
粘着トラップを仕掛ける際には、10枚以上は使用したい。

引用元:安心して住めるネズミのいない家 85ページ

最後に4について。粘着シートは折りたためるようになっているため、しっかり開かないと谷折りに閉じ気味になってしまい、端が浮いてしまいます。

端が浮いてしまうと、シートが不安定に揺れて臆病なネズミが怖がって近寄ってくれません。

そのためしっかり開いて水平な状態にして置くのが重要です。

文字だけではわかりにくいと思いますので、どういうことか動画にしてみました。ぜひご覧ください。

また、シートの下にごみやとがった部分があってもシートが不安定になってしまうので、ごみを取り除いたり水平に置けない場所は避けたりしましょう。

粘着シートでの捕獲に成功したら、貼り付けたままシートを折りたたんで袋に入れ、生ゴミとして処分しましょう。

殺処分してからゴミとして出すのが理想ですが、抵抗がある人も多いと思うので貼り付いたシートごと折りたたんでしまえばOKです。

もし置き方を変えて何日経っても捕獲できない場合は、じつは全くネズミが通らない場所に仕掛けてしまっている可能性もあります。

そうした場合は置き場所を変えてまた試してみましょう。

粘着シートでどうしても捕獲できない、何匹も捕まえたけど被害がおさまらないといった場合は、自力で対処できる範囲を超えています。

専門業者が粘着シートを使うときは、

「この場所でネズミがこういう動きをするからしっぽが触れそうな位置に粘着シートを設置しよう」

「ここに粘着シートのスペースを作っておけば逃げ込んで暴れて他のシートにも引っかかりやすくなる」

といったプロの知識と技術を駆使しているため、より効果的にネズミを駆除できているのです。

また、捕獲はできているけど被害がおさまらないときはネズミの数が増えすぎている可能性が高いため、市販品だけで駆除しきるのは難しいです。

一度専門業者に相談して、住みついているネズミの状況や被害の実態を現地調査してもらったほうがよいでしょう。

粘着シートの注意点

粘着シートの注意点は「人やペットに貼り付く可能性がある」点です。

粘着力が高いためうっかり接触してしまうとなかなか取れなくなってしまいます。

もし手足やペットの毛に貼り付いてしまったときは、各製品の注意書きを参考に丁寧にはがして洗い落としましょう。

基本的には小麦粉や食用油でまぶしながら拭き取ることになります。

とくに子どもや高齢者、ペットがいるご家庭で使用する場合は仕掛けている間はその部屋に立ち入らせないようにしたほうがよいでしょう。

ドブネズミの可能性があるなら「殺鼠剤」も使用しよう

一般家庭のネズミ被害は、クマネズミという高いところによく登る種類のネズミがもたらすことがほとんどです。

しかし、屋根裏から音がしない、ネズミのふんが2階などにはないけど床や庭に散っているといった場合はドブネズミという種類のネズミが住みついているかもしれません。

ドブネズミは体が大きく床下や排水口などの湿った場所を行き来するため、体毛がべとべとしており粘着シートで捕獲しづらいです。

都市部など.主に下水,台所の流し,ゴミ捨て場,地下街,食品倉庫など,水を十分に摂取できる比較的湿った場所を好む.

引用元:国立環境研究所公式サイト

一方、ドブネズミは殺鼠剤が効きやすいため、殺鼠剤を粘着シートと併用することで捕獲しやすくなります。

殺鼠剤を食べたドブネズミは中毒を起こして粘着シートに引っかかりやすくなったり、そのまま死んだりします。

※クマネズミは殺鼠剤が効きづらいため粘着シートのみで対応したほうが費用と手間の節約になります

そこでここでは、ドブネズミ駆除におすすめの殺鼠剤と使うコツを解説していきます。

殺鼠剤のおすすめ

殺鼠剤のおすすめ商品を選ぶにあたっては、まず「ワルファリン」という薬剤が使われているものをピックアップしました。

理由は、ワルファリンは自然にネズミを弱らせる毒なので賢いネズミにも警戒されにくいためです。

一日以内にネズミを死なせるような殺鼠剤もありますが、そうした殺鼠剤はネズミに警戒されやすく食べさせるのが難しいんです。

そのため、専門業者でなくてもネズミに食べさせやすく成果を上げやすいワルファリン製殺鼠剤の中から、下記の観点で楽天市場に出品されている商品14点を比較しおすすめ商品を選びました。

  • gあたりの価格
  • 厚生労働省に承認された証明である「防除用医薬部外品」表示があるか
  • 屋外でも使用できるか
  • 使いやすさの工夫があるか(付属トレー等)
  • 特別な安全配慮の工夫があるか
商品名 ネオラッテP
メーカー イカリ消毒
価格 708円(税込)
内容量 10g×15袋
医薬部外品表示 あり
屋外使用 できる
有効成分 ワルファリン

※楽天価格2022年11月調べ

ネオラッテPは、イカリ消毒が販売する小袋タイプの殺鼠剤です。

毒の成分はワルファリンという、何日かかけてゆっくり効くタイプの薬剤で、用心深いネズミにも警戒させずに食べさせやすいです。

おすすめの理由は、使いやすさと製品価格の安さ。

イカリ消毒がネズミ駆除業務で実際に使っているものと同じ薬剤のため、安くてもしっかり効きます。

水に強いドブネズミの行動範囲となる排水溝や植え込み近くなど、屋外の濡れやすい場所でも使えますよ。

【おすすめ商品の選定基準について】

ワルファリン殺鼠剤の比較・スコア付けの詳細は下記のシートに記載しています。
「殺鼠剤のスコアリング(PDFファイル)」

殺鼠剤でネズミを駆除するコツ

殺鼠剤を確実にネズミに食べてもらうには事前準備をするのがコツです。具体的には下記の手順となります。

  1. 殺鼠剤を置く2~3日前から3種類の無毒のエサを置く
  2. 無毒のエサが食べられるようになったら殺鼠剤を置く
  3. 無毒のエサを置いて食べられなくなったら駆除成功

1は「ネズミの好みを調べるため」と「エサの置き場所を覚えさせるため」に行います。

お米を丸めたもの、小麦粉を丸めたものなどのように、殺鼠剤に含まれる成分で作った無毒のエサを置いてどのエサが一番食べられるか確認しましょう。

無毒のエサが食べられるようになって、ネズミの好物もわかったら2の段階です。

殺鼠剤の中身を小袋から出して今まで無毒のエサを置いていた場所に仕掛けます。

※おすすめ殺鼠剤は袋のままでも使えますが、袋から出して仕掛けるほうが効果が高いです。

殺鼠剤は効果が出るまで時間がかかるので、一週間ほど食べさせ続けましょう。

一週間ほど続けてから、無毒のエサを置いても食べられなくなったら駆除成功です。

上記の方法をイラストで解説すると下記のようになります。

【殺鼠剤の事前準備】

三種類の無毒の餌を配置する

【殺鼠剤の仕掛け方】

殺鼠剤を混ぜる

【殺鼠剤効果の確認】

無毒の餌が残れば成功

粘着シートを併用していれば、中毒したネズミが引っかかっていることもあるでしょう。

ただ、殺鼠剤を使うと粘着シートに引っかからず家のどこかで死んでしまっている可能性もあります。

そうした場合は死体を放置すると害虫が湧いたり悪臭を放ったりする危険性があります。

そのため、殺鼠剤と粘着シートでネズミ駆除ができたと思ったら、一度専門業者に「家の中に生き残りのネズミや死体が残っていないか調査」してもらうとよいでしょう。

調査費用は業者によって有料か無料か異なります。【ねずみ110番】では現地調査・見積りは無料となっているため、ぜひ一度お問い合わせください。

※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積もりに費用をいただく場合がございます。

殺鼠剤の注意点

殺鼠剤の注意点は下記の二点です。

  • 効果が出るまで何日かかかる
  • 毒性があるため子どもやペットの誤飲に要注意

ドブネズミを駆除するのにポピュラーなワルファリンという薬剤は、ゆっくり自然にネズミを中毒させるためネズミに警戒されにくいという特徴があります。

※毒性の高い薬剤は即座にネズミを殺しますが、賢いネズミは警戒して食べなくなってしまいやすいです。

ただ、効果が出るまでは数日かかるため、どうしてもその間足音などの被害は出てしまうでしょう。

また、毒性のある薬剤のため、ペットや子どもが食べてしまうと体に悪影響が出てしまいます。

体質や量によっては大きな危険となるので、仕掛けるのはネズミが活動する夜間のみにして、仕掛けた場所にペットや子どもが絶対立ち入らせないようにしましょう。

ネズミ駆除剤についてのQ&A

ネズミの駆除剤・駆除グッズについて気になる疑問をここでは解決していきますね。

超音波は効果がない?

A.効果があることもあるが安定しない

超音波でネズミを追い払うグッズは、専門業者からしても「効果がわかりづらい」ようです。

[書籍引用]
この超音波防鼠機の効力は非常に確認しづらく、きわめてよい結果が得られる場合と、そうでない場合がある。

引用元:安心して住めるネズミのいない家 103ページ

スーパーマーケットの食品売り場の一部や、どうしてもふせげないネズミの侵入口に使うといった限定的な事例では成功しているようです。

ただ、においと違って陰になっている部分には音が届きにくいため、超音波グッズだけで今いるネズミすべてを駆除できるかというと難しいかもしれません。

くん煙剤で火災が発生することはある?

A.火災自体は発生しないが警報機が作動したりご近所さんに勘違いされたりする可能性はある

ネズミ退治用くん煙剤は基本的に水を入れて使うだけなので、発熱で火災が発生するようなことはありません。

ただ、煙により火災報知器が鳴ってしまう可能性があるので、くん煙剤を使うならカバーをつけたほうがよいでしょう。

また、くん煙剤の煙が漏れてしまうと近所の方に火災と勘違いされる可能性はあります。

くん煙剤を使う際は注意書きをよく読み、空間を密閉して薬剤が行き渡るように使用しましょう。

人体やペットに影響が出ることはある?

A.誤って使うと殺鼠剤、忌避剤、超音波グッズは影響が出る可能性が高い

殺鼠剤は毒性があるため、誤飲してしまうと人体にもペットにも悪影響があります。殺鼠剤を使うときは仕掛ける時間帯は絶対に子どもやペットを近づかせないといった注意が必要です。

忌避剤は毒性はありませんが、強いにおいを放ちます。刺激臭にアレルギー症状が出る人もいるかもしれないため、使用時はマスクと手袋を使ったほうがよいでしょう。

忌避剤を使用した空間(天井裏や床下)にはペットをできるだけ近寄らせない、ケージを別の場所に移すといった工夫をしておきましょう。

超音波グッズは、ほとんどの人には聞き取れない音でネズミを追い払うので人体への影響はほぼないです。

しかし、聴覚の鋭い動物にとっては非常に不快な音になるので、ペットがいるなら使わないほうが無難です。

とくに、ハムスターなどのネズミ科のペットを飼っている場合は、ネズミと体の仕組みがよく似ているため、駆除剤の使い方を誤ると命に関わる影響を受けやすいです。

ハムスターなどを飼っているときは、粘着シートのみを使うのが無難でしょう。

まとめ

この記事では、下記の内容をお伝えしてきました。

  • ネズミ駆除剤のおすすめは「忌避剤」と「粘着シート」
  • 「忌避剤」での追い払いを試してダメなら「粘着シート」で捕獲駆除がベストの流れ
  • ネズミは賢く駆除が難しいのでコツをおさえて駆除剤や駆除グッズを使うのが重要
  • 「粘着シート」に全くかからない、何匹捕獲しても被害がやまない場合は専門業者へ相談する

ネズミは自力で駆除するのが難しい害獣ですが、早い段階ならポイントをおさえて対処すれば駆除できる可能性は十分にあります。

しかし、ネズミに気づいているのに放置してしまうと、あっという間に数が増えて自力での対処は難しくなってしまいます。

また、ふんによる汚染やダニによる被害などどんどん生活に悪影響も出てきます。

そのため、ネズミに気づいたらできるだけ早くこの記事でご紹介した内容を試してみてください。

そのうえでどうしてもネズミ被害がおさまらないようなら、被害が広がる前に専門業者に一度相談してみましょう。

【ねずみ110番】では24時間365日、ネズミについてどのようなご相談も受け付けているので、お気軽にお問い合わせくださいね。

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