剪定や樹木に関わる仕事には実に様々な資格があります。その中でも「樹木医」という資格をご存知でしょうか。樹木医を専門にしている業者は少ないので耳にする機会は少ないかもしれませんが、剪定業者にこの樹木医がいると色々な仕事をお願いできるかもしれません。
樹木医の仕事は名前が示す通り、樹木の診断・治療を行うこと。その為多くの知識が必要になります。沢山の植物についての知識を得る為に、樹木医は植物形態・分類学や森林生態学を学んでいます。その他にも土壌学や造園学、樹木には害虫がつくこともありますから植物病理学、昆虫学等も学んだ上で、植物を正しく診断・治療するための処置の仕方も身につけているのです。
こうした点から見ると、例えば樹木の剪定を頼む際にも少し見方が変わってきます。ただきれいに形を整えるだけでなく、樹木の風通しや日当りを考えることで、剪定後の樹木の健康管理に繋がります。また、土壌についても樹木の健康には重要ですから、水はけなどを考えた土壌改良を相談できるかもしれません。
樹木医は財団法人日本緑化センターが事業主体の民間資格ですが、難関資格とされています。持っている業者の方がいたら、樹木の健康について話を聞いてみるといいかもしれません。