金柑の木は庭植えで育てていると2mほどの高さまで生長し、葉の枝数も多くなりやすいので「育ちすぎて困った」とお悩みの方もいますよね。
金柑の木が大きくなりすぎたという場合は、剪定で枝を切って小さくまとめることが可能です。
ただし、金柑の剪定では太い枝はあまり切らず、伸びすぎた枝や不要な枝を見極めて切ることが大切です。
太い枝を強く剪定をすると木にダメージを与え、実がならない 、枯れるなどトラブルの原因になることがあります。
また、より大きくおいしい実を収穫するためには、摘花や摘果といった果樹特有の剪定も必要です。
本記事では、そんな難しそうに思える金柑の剪定について詳しく解説していきます。
- 金柑の実がならなくなってしまった
- 小さくしたいけど切りすぎてしまわないか不安
- 枝を切りすぎて木が弱ってしまった
このような場合は、剪定のプロに相談してみるのもおすすめです。
目次
金柑の剪定は必須?剪定方法とコツ
ここでは、金柑の剪定をおこなうのに適した時期や方法についてご紹介していきます。なお、金柑を育てる上では特徴について知っておくことも大切なので、このこともあわせて確認しておきましょう。
金柑とはどんな植物?
金柑を上手に育てるためにも、まずは金柑の基本情報についておさらいしておきましょう。
- 分類:ミカン科ミカン属
- 原産地:中国
- 開花時期:5~10月
- 花の色:白色
- 結実時期:11~2月
- 実の色:黄色
- 高さ:約2m(常緑広葉低木)
- 肥料:有機質肥料、緩効性肥料
- 水やり:地植えは基本的に水やり不要
- 特徴:耐寒性あり、耐暑性強い
金柑の実は9月頃から結実し、11~12月くらいに色づき始めます。実の色が黄色になると金柑収穫の合図です。金柑の実は、実に傷がつかないようにハサミで茎の部分を切るか、手でねじって収穫します。
実が食べられる金柑の種類には、ネイハキンカン、ナガキンカン、マルキンカンなどがあります。ネイハキンカンの実の重さは11~13gと比較的大ぶりで、甘みが強いとされています。市販されている金柑の多くが、このネイハキンカンのようです。
観賞用の金柑には、チョウジュキンカンや、マメキンカンなどがあります。なかでもマメキンカンの実の重さは1gほどと小ぶりで、盆栽用として楽しまれています。
このように金柑にはさまざまな品種が存在します。金柑を育てる場合は、食用としてなのか、それとも観賞用として育てるのか目的をはっきりさせてから苗木を購入するとよいですね。
剪定時期は実の収穫後!【3月から5月】
金柑剪定の時期は、実の収穫後の「3~5月」が最適です。
夏になると金柑の木は成長期に入り、枝が伸びて枝先に芽がつき始めます。芽がついてから枝を切ると芽を一緒に切り落としてしまい、翌年に実がならなくなるおそれがあるのです。
春の収穫を終えた頃に剪定を済ませておくとよいでしょう。
金柑の剪定方法
金柑の剪定方法は「ほうき仕立て」が一般的によいとされています。ほうき仕立ては、ほうきを逆さまにしたような樹形のことをいいます。それでは具体的な剪定のやり方ご紹介していきましょう。
- 木の一番太い幹から出ている枝(主枝)を探す
- 主枝が周りに比べ伸びすぎていれば、3分の2の長さを残して枝先を切り落とす
- 主枝から伸びている細かい枝を根本から間引く
- 枯れ枝があれば切り落としておく
金柑剪定は、最終的な樹形がほうき仕立てとなるように形を整えながら枝を切り落としていきます。「間引く」というのは、何本か枝が込み合って生長のさまたげになっている部分を切ることをいいます。日当たりが悪くなっている場所に日を当てるため、細かい枝を間引くようにしましょう。
太い枝を大幅に短くしすぎると、枝の切り口から雑菌が入りこみやすくなってしまいます。すると実なりが悪くなるだけでなく、枯れる原因にもなってしまいます。
もしも太めの枝を切ってしまった際は、切り口に殺菌剤を塗って雑菌が入り込まないように対処しておくことをおすすめします。金柑の剪定は、強く切りすぎず日当たりがよくなる程度の軽剪定にとどめておくことがポイントです。
大きな金柑の剪定は難しい……
金柑は種類によっては2m以上に育つ場合があります。自分の背丈より大きく育った金柑の剪定では、脚立に乗っての作業が必要です。脚立の上での作業は難しく、場合によっては転倒してケガをするおそれもあります。
また、大きな金柑の木を剪定で小さく切り詰める場合、木を弱らせないために加減を調節したり、傷口をケアしたりといった配慮が必要です。特に枝を切る度合いを見極めるのは、経験がなければ難しいものです。
自分で上手に剪定をする自信がないという方は、剪定のプロに依頼してみてはいかがでしょうか。金柑の剪定経験が豊富なプロであれば、 剪定や栽培方法に関するあらゆる悩みを解決できます。
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金柑の実を上手に育てる方法
ここからは、金柑の実を上手に育てる方法について解説していきます。また、上手に育てるコツだけでなく金柑の害虫や病気についてもご紹介しています。
上手に育てるコツ
金柑を上手に育てるには、「植える場所・水やり・肥料」が重要なポイントとなります。それでは順番にみていきましょう。
- 植える場所:水はけ、日当たりがよい場所
- 水やり:基本的には不要
- 肥料:有機質肥料、緩効性肥料
金柑の育て方は種からではなく、苗木から育てていきます。苗木は3~5月頃に、日当たり、水はけともによい場所に植え付けるようにしましょう。
肥料は、骨紛や油かすなどの動植物由来の資源を原料にした有機質肥料、または効果が長続きする緩効性肥料を与えるようにします。
肥料を与える時期は、植え付け時と2~3月、7~9月の年2回が目安です。金柑の株元にまくようにして与えてください。
水やりは基本的には不要ですが、春から夏にかけて土の表面の渇きが気になるときにあげるようにしましょう。
金柑の実がならない原因と対策
金柑の実がならない場合、金柑がまだ成長途中ということが考えられます。金柑の実なりには3~5年ほどの期間を要するので、 苗木を植えて数年は実がならなくても正常です。焦らずゆっくりと育てていきましょう。
また、前年は実がなったのに今年はならない、実なりが悪いといった場合、前年に実をつけすぎたということもあります。たくさんの実をつけると木が体力を使い果たし、回復させるために翌年にあまり実をつけなくなるのです。
毎年金柑の実を収穫するには、「摘花」と「摘果」といった手入れが必要です。摘花は花を、摘果は実を摘み取る作業で、これらも剪定のひとつです。
金柑は開花時期が5~10月と長く、1年に3度花が咲きます。暖かい7月~8月頃に咲く花からできた実が最も充実しやすいので、春や秋に咲いた花は摘み取りましょう。
結実した実が多いときは9月頃に摘果をして実の数を適度に減らし、木の体力を温存させます。残した実に栄養が集中することで、大きく育ちやすい効果もあります。ある程度実がついたら、そのあとから結実する実、生育の悪い実を摘み取っていきましょう。
病害虫と金柑がかかる病気の症状
次は、金柑の天敵である害虫と病気の症状についてご紹介します。金柑の害虫や病気を知って、予防策についての知識を深めていきましょう。
- 害虫:アブラムシ、イモムシ
- 病気:うどんこ病、炭そ病
アブラムシは葉裏などに集団でびっしりとつき、 新芽を加害します。繁殖スピードが速いため、一度発生するとみるみるうちに数が増えていきます。
アブラムシはウイルスに感染した植物から健康な植物へウイルスを運んでしまうおそれがあるため、見つけたらブラシやガムテープで取り除くか、薬剤を散布して駆除しましょう。
イモムシは、金柑の 葉を食害します。駆除するには、割りばしなどで取り除くかスプレー状の薬剤を散布するようにしてください。害虫を駆除する薬剤はネット通販やホームセンター等で購入することができます。
うどんこ病は、糸状菌といわれるカビが原因です。葉にカビが付くと白くなってしまい、 光合成のさまたげとなります。放っておくと周囲の葉にもカビ菌が付着してしまうため、うどんこ病にかかった葉は早期に切り取るようにしてください。
炭そ病とは、黒色の斑点が実や枝にできてしまう病気です。炭そ病にかかった実は食べられず、放っておくと 他の実にも伝染し、木自体を枯らせる原因にもなります。炭そ病にかかってしまった果実は取り除きましょう。
炭そ病は風通しの悪い箇所に発生しやすいです。剪定をして風通しをよくしておくことが大切です。
病気を予防する方法
先ほど金柑の害虫と病気についてご紹介しました。以下に病気を予防する方法についてまとめてありますので、参考にしてみてください。
- じめじめした環境を作らない
- 虫を見つけたら早めに駆除
- 熟れた実を放置しない
以上の3点に注意して育てると、金柑を病気から守ることができます。
じめじめしているところには炭そ病が発生しやすいです。金柑の植え付け場所は日当たりと水はけがよい場所を選び、こまめに剪定をして湿気がこもらないようにましょう。
反対に、乾燥しすぎるとうどんこ病が発生しやすくなります。対策としては、病気に対して抵抗力をつけるカリウムを多く含んだ肥料を与えるとよいとされています。
また、金柑の実はいつまでもつけたままにしておくと栄養をうばい、木が傷んでしまいます。熟した実は残さず収穫しましょう。
金柑の栽培が難しいときは!
「 病気や害虫の被害が発生してしまった」「 金柑の実がならない」といったトラブルの際には、ひとりで悩まずにプロの力を借りるという方法もあります。
プロは樹木の被害状況を確認し、被害箇所を切り取ったり害虫を駆除したりといった対処をしてくれます。プロが適切な対処をすれば、弱った金柑の木も元気を取り戻せる可能性があります。
日頃の剪定もプロに任せると病害虫の予防もしっかりとでき、摘花や摘果など時期ごとの管理の負担を軽くすることもできます。
業者に依頼する前のチェックポイント
最後に、金柑剪定を業者に依頼する前に気をつけるべきポイントをご紹介します。業者選びの参考にしてみてくださいね。
依頼する前に要チェック
プロに依頼するならば、サービスがよく費用もおさえられるような業者を選びたいですよね。そのような優良業者に剪定を依頼したい場合は、業者選びの際の注目すべきポイントをおさえておきましょう。
- 1本から依頼できるか
- 現地調査や相談が無料か
- 素早い対応が可能か
- 見積りの後に追加で費用がかからないか
業者を選ぶ際には、サービス内容の中身が明瞭かどうかが重要なポイントです。
「剪定依頼は何本以上でいくら」ではなく、1本単位で価格設定を表示している業者なら、価格設定がわかりやすいですよね。
受付から作業完了の流れまで紹介している業者を選べば、安心して任せることができるでしょう。
剪定にかかる費用相場
業者依頼となると、費用に関してはどうしても気になってしまいますよね。それでは、剪定にかかる費用相場についてご紹介します。
樹高 | 価格 ※樹木1本あたり |
3m未満 | 約1,000~5,000円 |
3~5m | 約6,000~15,000円 |
5~7m | 約10,000~30,000円 |
剪定の費用は樹高の高さによって決定されていることが多いようです。また、剪定後に出たごみ処理も一緒に依頼する場合、45ℓのゴミ袋1つ分で500円ほどです。
ここでご紹介した費用はあくまでも相場です。依頼される業者によって価格には差があります。
もっと詳しく費用を知りたいという方は一度、無料で見積りをしてくれる業者に依頼してみましょう。見積りの価格と内容が納得のいくものか、よく確認してから依頼するようにしてください。
プロに依頼するメリット
プロに金柑の剪定を依頼することには、おもに以下のようなメリットがあります。
- 樹形が整い見た目が美しくなる
- 栽培スペースに合うサイズに調整できる
- 害虫や病気を予防できる
- 実を大きくおいしくする剪定ができる
- 自分で剪定する手間が省ける
剪定のプロは見た目を整えるだけでなく、樹木の健康状態に配慮した剪定ができます。木を弱らせることなくサイズを小さくする剪定や、風通しと日当たりをよくして病害虫の発生を防ぐ剪定をしてくれるのです。
また、摘花や摘果などの作業も任せれば作業の負担を減らせるだけでなく、 知識と経験に基づいた適切な手入れによって、より大きくておいしい実を収穫できる可能性もあります。
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