植物は適切な剪定を行ってあげれば元気に美しく育ってくれ、それは美味しい野菜や果物が収穫できる家庭菜園でも同じです。ここでは家庭菜園で人気の植物とその剪定方法をご紹介します。
プランター栽培でも剪定は必要です
野菜の栽培は畑で行うことはもちろんですが、今ではベランダなどで手軽に栽培できる種類も増えています。剪定では枝葉が増えすぎて実に行き渡る栄養分が不足することに注意しなければいけませんが、大きさが小さければ分お手入れも比較的簡単です。ここでは、適切な剪定を行えば実を長期間収穫することができ、家庭の料理にも幅広く使えることから家計の強い味方にもなってくれる「トマト」と「ナス」の剪定方法について見てみましょう。
家庭菜園の定番トマトに必要な剪定
家庭菜園の定番トマト。中でもプチトマトはプランターを使ってベランダで育てられていることもよく見られますが、剪定も比較的簡単です。
脇芽摘み
主幹の根本からでる脇芽は主幹の栄養を奪ってしまいますので、脇芽は極力取り除くようにしましょう。
摘芯
脇芽摘みとは逆に、成長した主幹の先端を切り取る剪定です。たくさんの栄養を送るための重要なお手入れになります。
収穫量を増やすナスに必要な剪定
ナスもプランターで栽培できる人気の野菜です。きちんと剪定を行えば、ナスの収穫量を増やすことが出来ます。
切り戻し
ナスは7月頃から実がつき始めますが、真夏になるにつれて疲れた状態になってきます。そこで、葉が数枚残っている部分から先を切り取っておくと、再び成長して実をつけるので、10月頃までナスの収穫をを楽しむことができます。
正しいお手入れで美味しい果実を作りましょう
果実の中には、庭木として育てることが出来る物も存在します。きちんと剪定しておけば木の見た目がよくなるだけではなく、果実の成長も促してくれます。果実の栽培と剪定は意外と深い関係なのです。
寒い時期には要注意 レモンを育てる時のコツ
庭木としてレモンを育てる際は寒い時期の剪定に注意して、育ちの良い枝にしっかりと栄養と日光が届くようにしましょう。大体3年目くらいから鮮やに色づいた実を収穫できるようになります。
一年待ちましょう ブルーベリー・ブドウを育てる時のコツ
鉢植えでも育てられる人気のブルーベリーやブドウは、1年目に実をつけさせると弱って枯れてしまいます。ですので、初めは花芽を剪定して苗木が大きくするのがポイントです。ブルーベリーやブドウは2年目になると60センチほどに成長し、夏頃からが収穫時ですがブルーベリーは、ブドウより早い時期に実がなる点に注意しましょう。
庭木としても人気です びわを育てる
種から育てると実が収穫できるようになるまで5年ほどかかりますが、びわの育て方は、剪定も秋頃に枝の間引きを行うだけでも十分成長してくれるので、庭木としても楽しみ易いのが魅力です。必要なら強剪定で全体の大きさを調節してみるのもいいでしょう。
南国フルーツ日本でも育てられる? パッションフルーツの育て方
パッションフルーツはブラジルなどの南米地方で広く愛されていて、ゼリー状の果肉と芳醇な香りが楽しめる南国フルーツの代表的な存在です。そんなパッションフルーツが冬のある日本育てられることはご存知でしたでしょうか。つる植物のパッションフルーツの栽培方法は比較的簡単で、トマトと同じような摘芯の剪定を行ってつるを上手く誘引していれば問題なく実をつけてくれます。ただ、収穫後9月頃には冬を越すための切り戻し剪定をきちんと行ってあげる必要があります。
わい化栽培で美味しい果実を作りましょう
「わい化」とは植物の成長を抑えることで、通常より小さな苗木から小さな実を収穫することができる方法です。農業ではりんごのわい化を利用して狭い範囲でも効率よく収穫を行うなどして利用されています。スペースが限られている自宅の家庭菜園でも、市販のわい化剤を使えばより沢山の種類の植物を栽培ことができるでしょう。
最近では、品種改良も進みお庭やベランダでも家庭菜園を楽しむことが出来るよようになりました。しかし、農家の方と同様にきちんと手入れをしなければ、実を付けなかったり、少ししか収穫できなかったりしてしまいます。美味しい果実や野菜と収穫するためには、手をかけて育てるということを忘れないようにしましょう。自分で手入れをする時間が無い時には、業者の力を借りるのも一つの方法です。手入れをする時間が取れない時には、早めに業者に依頼するようにしましょう。