ヒマラヤスギの剪定は、時期に合わせた方法でおこなう必要があります。ヒマラヤスギは、基本的に時期に関係なく剪定が可能な植物です。しかし、真夏や真冬に強い剪定をおこなうと、弱って枯れてしまうおそれがあるのです。
そのため、真夏や真冬に強い剪定をしないようにしましょう。この記事では、ヒマラヤスギの剪定方法や適切な時期に加えて、育て方や病害虫などについてもご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
ヒマラヤスギの剪定
ヒマラヤスギは、放置していると非常に大きく育ち、樹形が乱れてしまいやすい植物です。そのため、正しい剪定方法を理解して、樹形を整えてあげるようにしましょう。この項目では、ヒマラヤスギの剪定方法についてご紹介します。
剪定に必要な道具
ヒマラヤスギの剪定をおこなう前に、剪定に必要な道具がそろっているか確認しておきましょう。ヒマラヤスギの剪定に必要な道具は、以下のとおりです。
・手袋
剪定中に枝葉やはさみでケガをしないために装着するようにしてください。革製のものが丈夫なのでおすすめです。
・剪定ばさみ
ペンチのような形をしたはさみで、曲線状の刃で枝を押さえつけるようにして軽い力で切ることができます。
・刈り込みばさみ
木表面の枝葉を切りそろえる際に使用するはさみです。刃と柄が長くなっていて、両手で持って使います。
・脚立
高い枝を切る場合に使う脚立は、一般的なものよりも剪定用の3脚の脚立のほうがバランスを崩しにくいのでおすすめです。
これらの道具は、通販やホームセンターなどで購入することができます。
ヒマラヤスギの剪定時期
厚さや寒さに強く、生長も旺盛なヒマラヤスギの剪定は、基本的にいつでもおこなうことが可能です。しかし、生長期で体力を消耗する真夏や、日照時間が減って体力が少なくなる真冬に強い剪定をおこなうと、弱って枯れてしまうおそれがあります。
強い剪定とは、太い枝を切ったり全体を深く刈り込んだりして、多くの葉を切り落としてしまうような剪定の仕方です。もしも真夏や真冬に剪定をするのであれば、生長を阻害する不要な枝を取り除く程度の軽い剪定にしておきましょう。
間引き剪定と刈り込み
ヒマラヤスギの剪定は、「間引き剪定」という方法でおこないます。間引き剪定は、混み合っている枝などを切り落して本数を減らすことで、全体の風とおしをよくする剪定方法です。剪定ばさみを使って混み合っている枝以外に「枯れている枝」「必要以上に伸びた枝」などを切り落していきましょう。
基本的には間引き剪定なら、いつでもおこなうことができます。ただし、太い枝を一度にたくさん切り落とすと木に負担が大きくなることもありますので、真夏や真冬にする場合は最小限にとどめましょう。
樹形を整えたいときには、「刈り込み」という方法を用いることがあります。刈り込みとは、すべての枝を任意の長さで切りそろえてしまう方法です。刈り込みばさみを使って、理想の樹形になるように全体を整えてください。
刈り込みは負担のかかりやすい強い剪定方法であるため、ヒマラヤスギでの刈り込みは真夏や真冬以外の時期におこなうようにしましょう。
業者に依頼する
ヒマラヤスギの剪定は、正しい方法を理解すれば自分でもおこなうことができます。しかし、より美しく仕上げたいという場合、ヒマラヤスギや剪定に関する知識と経験が重要になってきます。そのため、一度業者に剪定を依頼するのがおすすめです。
業者であれば、ヒマラヤスギの剪定に関する豊富な知識と経験を活かして、美しく仕上げることができます。弊社にご連絡いただければ、ヒマラヤスギの剪定が可能な業者をご紹介いたします。
ヒマラヤスギの育て方
ヒマラヤスギを健康的で美しく育てるためには、正しい育て方を理解しておくことが大切です。間違った育て方をしていると、生長がうまくいかなかったり枯れてしまったりしてしまうおそれがあります。この項目では、ヒマラヤスギの育て方についてご紹介します。
育てる場所
ヒマラヤスギは日当たりのよい場所を好みますが、苦手とする場所もほとんどないため、基本的にどこでも育てることが可能です。しかし、非常に大きく生長するという特徴があるので、できるだけ広い場所で育ててあげるようにしましょう。
肥料の与え方
ヒマラヤスギの肥料の与え方は、植え方によって異なります。地植えの場合、寒肥として2月ごろに有機質肥料を株元に植えておきます。鉢植えの場合は、3月ごろに化成肥料を株元に追肥として与えましょう。
水やりの方法
ヒマラヤスギの水やりは、地植え・鉢植えを問わず、植え付けて2年未満であれば土の表面が乾燥したタイミングで与えるようにしてください。2年以上たっている場合は基本的に水やりをおこなう必要はありませんが、様子を見ながら極端に乾燥しない程度に水を与えるようにしましょう。
業者に相談してみよう!
自分でヒマラヤスギを育てていても、うまく生長させることができないという場合、一度業者に相談してみるのがおすすめです。業者に相談することで、ヒマラヤスギの状態や育て方などを確認したうえで、今後どうすればいいのかアドバイスをもらうことができます。弊社にご連絡いただければ、ヒマラヤスギの育て方を熟知した業者をご紹介いたします。
ヒマラヤスギで注意すべき病害虫
ヒマラヤスギを正しく剪定して育てているのにも関わらず、生長がうまくいかなかったり枯れてしまったりしている場合、病害虫の被害を受けているかもしれません。
病害虫の被害を受けた植物は、生長を阻害されるだけではなく、最悪の場合枯れてしまうおそれもあるのです。そのため、ヒマラヤスギで注意すべき病害虫について理解しておき、素早く対処できるようにしておきましょう。
すす葉枯病
すす葉枯病とは、植物の葉先が黄色や褐色に変色する病気です。すす葉枯病を発症した植物は、葉先の変色が葉の中ほどまで進行し、灰褐色になったうえで枯死してしまいます。また、枯死した部分に黒いすす状の斑点が出ます。すす葉枯病を発見したら感染箇所を切り落したうえで、専用の薬品で対処するようにしましょう。
マツケムシ
マツケムシとは、マツカレハと呼ばれる蛾の幼虫で、全体的に黒色をしている体長60mm前後のケムシです。マツケムシに寄生された植物は、葉が食害されてしまいます。食害の範囲によっては、生長が阻害されたり枯れてしまったりする場合もあるため、非常に危険です。
そのため、マツケムシを発見したらピンセットなどで捕殺するか、専用の殺虫剤で対処するようにしましょう。
ハマキムシ
ハマキムシとは、チャハマキと呼ばれる蛾の幼虫で、全体的に緑色や茶色をしている体調20mm前後の害虫です。ハマキムシに寄生された植物は、葉を巻いて変形させたり花芽を食害したりします。
これによって生長が阻害されたり花が奇形になってしまったりするおそれがあるのです。そのため、ハマキムシを発見したらピンセットなどで捕殺するか、専用の殺虫剤で対処するようにしましょう。
病害虫の対処は業者に!
病害虫は、できるだけ早く対処することで被害を最小限に抑えることができます。しかし、病害虫の種類は多岐に渡るため、自分ではすぐに対処できないことも考えられます。そのような場合、業者に依頼して病害虫を駆除してもらうのがおすすめです。業者であれば、病害虫の種類に関わらず、的確に素早く対処してもらうことができます。
弊社にご連絡いただければ、ヒマラヤスギで注意すべき病害虫に対処可能な業者をご紹介いたします。また、「剪定も同時におこなってほしい」「育て方について相談もしたい」などのご要望にもお応えいたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。
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