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ここでは剪定に関する最新情報やレポートを皆様に分かりやすくご紹介いたします。ご参考ください。

忌み枝が図解でわかる!枝ごとの特徴と剪定方法を詳しく解説

切るべき忌み枝の特徴と剪定方法を解説

樹木の健康な成長を促し、樹形をきれいに保つために剪定は必要な作業です。
しかし剪定をおこなうにあたって、

「どの枝を切ったらいいのかわからない」
「切っていい枝と、そうでない枝の区別がつかない」

と迷ったことはありませんか?
どの枝を切ったらいいかわからず、間違った枝を剪定して木を枯らしてしまう、なんてことは避けたいですよね。
今回は、剪定において切るべき枝とされる忌み枝について詳しく解説をしています。
このコラムを読めば、剪定するべき枝を迷うことなく、正しい剪定をおこなうことができるようになります。

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忌み枝とは木に悪影響を及ぼす枝のこと

忌み枝とは木が成長する過程で必要のない枝のことを指します。木にとって悪影響を及ぼすことも多くあるため、剪定をおこなう際に切る必要があります。
忌み枝があることで木にどんな悪影響を及ぼすのか、3つご紹介します。

木の成長に必要な養分を奪う

忌み枝の中には成長スピードが速い枝も多くあります。そういった忌み枝があることで、他の枝に行き渡るはずの養分を奪ってしまい、木全体の成長が遅れてしまいます。また、他の枝に絡みついたりぶつかったりすることで健康な枝を傷めてしまいます。

見栄えが悪くなる

忌み枝は上に伸びるものや下に伸びるもの、他の枝に絡みつくものなど、さまざまです。忌み枝があることで木が広範囲に大きく広がってしまったり、1本だけ枝が突き出していたりすることで、樹形のバランスを崩してしまいます。

害虫が付きやすくなる

忌み枝があることで木が密集し、風通しが悪くなったり日光を遮ったりしてしまいます。そうなると幹に湿気が溜まり、病害虫も発生しやすくなります。病害虫により枝が衰えると、枯れてしまうこともあります。

忌み枝の種類

木の健康を保つための剪定で間違った枝を切り落としてしまっては、木にダメージを与えてしまいます。剪定をおこなう際に正しい忌み枝を見分けられるよう、主な忌み枝11種類の特徴を詳しく解説していきます。図解と合わせて確認しましょう。

忌み枝

忌み枝の種類 特徴
ヤゴ ヒコバエとも呼ばれます。木の根本から出る細い枝を指します。
樹形を株立ちに仕立てるために育てる場合もあります。
胴吹き枝 幹吹き枝とも呼ばれます。幹から直接芽吹いて出来た細い枝を指します。
幹に直射日光を直接当てたくない場合は残し、日光を遮るようになってきたら切り落とします。
下り枝 垂れ枝とも呼ばれます。下へ垂れ下がって伸びている枝を指します。
下り枝があることで木が美しく見える場合などには残します。
絡み枝 他の枝に絡みつくような形で伸びた枝を指します。
立枝 横に広がるべきところから真上に伸びる枝を指します。
徒長枝(とちょうし) 飛び枝とも呼ばれます。普通の枝よりも勢いよく長く伸びる、新しい枝を指します。
周囲とのバランスを考え、必要な場合には途中で切り戻して一部を残します。
懐枝(ふところえだ) 幹の内側に生えてくる細い枝を指します。
将来必要になりそうな位置にある場合は残します。
かんぬき枝 幹の同じ位置に左右対称になって伸びる枝を指します。
一気に切ってしまうと周囲とのバランスを崩す場合は、何年かかけて少しずつ切ります。
逆さ枝 本来伸びる方向とは逆の方向に伸びてしまう枝を指します。
交差枝 枝が交差するような状態で伸びた枝を指します。
切ってしまうと樹冠を乱してしまう場合には残し、将来代わりの枝が伸びてきたら切ります。
平行枝 重なり枝とも呼ばれます。同じ方向に出ている上下、または左右に伸びている2つの枝を指します。

忌み枝の剪定方法

忌み枝は放置しておくと木にさまざまな悪影響を及ぼします。できるだけ忌み枝が小さいうちに剪定をおこない、木に与える影響を最小限に抑えることをおすすめします。

忌み枝の種類 剪定方法
ヤゴ 枝の付け根から切り取る
胴吹き枝 枝の付け根から切り取る
下り枝 枝の付け根から切り取る
絡み枝 1本は残し、もう1本の枝は付け根から切り取る
立枝 枝の付け根から切り取る
徒長枝 枝の付け根から切り取る
懐枝 骨格となる枝を残して枝の付け根から切り取る
かんぬき枝 バランスを考えどちらかを切る
逆さ枝 枝の付け根から切り取る
交差枝 枝が交差しない位置まで切り戻す
平行枝 枝の付け根から切り1本にするか、長さを調整する

剪定をおこなう際には、切れ味のいいハサミやノコギリを使用してください。切れ味が悪いものを使用すると、切り口がギザギザになり枝を傷めてしまいます。

詳しい枝の剪定については【剪定とは?初心者向け!庭木・植木の剪定方法と時期やコツ】を参考にしてください。

枝の太さ別の剪定方法

枝の種類別の剪定方法についても簡単にお伝えします。枝の種類にあった剪定をおこなうことで、木に与える負担を減少させ、きれいに樹形を整えることができます。

枝の種類 剪定方法
細い枝 付け根から切る
太い枝 何回かに分けて切込みを入れてから切る
硬い枝 枝に対して斜めに切る

細い枝の切り方

細い枝は切り残しがないように付け根から切り落としましょう。枝の途中で切り落としてしまうと、残った枝が枯れてしまったり、新しい芽が出て樹形を乱したりしてしまいます。

また、細い枝を切る際には芽の位置に注意しましょう。枝には内芽(株の幹側に向いている芽)と外芽(外側にむいている芽)があります。
内芽を残した状態で枝を切ってしまうと徒長枝や交差枝になりやすいため、外芽を残して枝を切るようにしましょう。

外芽の上で切る

太い枝の切り方

太い枝はノコギリを使用して切ります。一度に枝を切ろうとすると枝の重みで途中から折れてしまうため、何回かに分けて切込みを入れてから切りましょう。以下の手順でおこないます。

  1. 切り落としたい位置から少し先の位置に下から切込みを入れる
  2. 下から切込みを入れた位置より先の位置で枝を切る
  3. 残った枝を付け根から切り落とす

太い枝の切り方

切り口が大きい場合には癒合剤を塗りましょう。癒合剤を塗ることで以下の3つを防ぐことができます。

  • 病原菌、害虫の侵入
  • 樹液、栄養の流出
  • 雨、乾燥により枝に傷がつく

硬い枝の切り方

木の種類によって硬さはさまざまです。硬い枝は、枝に対して少し斜めに切りましょう。枝に対して垂直に切ろうとすると、繊維にぶつかり切りにくくなってしまいます。斜めに切った後に、残った先端部分を切り落としましょう。

太い枝、硬い枝の剪定は怪我のリスクを伴い、体力も消耗する難しい剪定となっています。
初めて剪定をおこなうという方や、剪定に慣れていない方は剪定のプロに相談することをおすすめします。
剪定110番は24時間365日全国【受付】対応可能です。お気軽にお問い合わせください。

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忌み枝を剪定するときのポイント

ここでは忌み枝を剪定する際のポイントを3つお伝えします。剪定をおこなう際にはぜひ意識してみてください。

  • 枝の根本から切る
  • 混み合っている枝を切る
  • 明らかに不要な枝を切る

枝の根元から切る

忌み枝を剪定する際には、枝の根元から切るのが基本です。中途半端に枝を残して切ってしまうと、そこから枝分かれするので、余計に枝が密集したり樹形を乱したりしてしまいます。

混み合っている枝を切る

枝が混み合っている部分は、日光が届きづらく風通しも悪くなってしまいます。そうなることで害虫も集まりやすくなります。枝が混み合っている部分の剪定は積極的におこなうことが大切です。

1つの枝に対して複数の枝がついているところなどを、左右の密度が均一になるように切りましょう。混み合っている枝を減らすことで、木全体の日当たりや風通しをよくすることができます。

明らかに不要な枝を切る

木全体を確認し、明らかに不要と感じる枝は切っていきましょう。大きく樹形を乱している枝、病害虫に侵食されている枝、枯れている枝などはわかりやすいため切る判断も容易です。

忌み枝を剪定する際の注意点

忌み枝を残して切ってしまうと、木にとって悪い影響を多く与えます。しかし、木にとって悪影響といっても忌み枝を切りすぎてしまうのは注意が必要です。
例えば平行枝、胴吹き枝は樹形を乱す可能性が低いため、他の木とのバランスを見てから判断します。

忌み枝でも、将来必要になりそうな場合には残して活用するということもあります。むやみに枝を切らないよう注意して剪定をおこないましょう。

忌み枝を切るべきか迷ったときにやるべきこと

ここまで忌み枝について詳しく解説してきました。
樹冠(枝葉が茂っている部分)から飛び出すように伸びてしまっている枝や、枯れている枝など、切る判断が容易なものもあります。しかし、実際の木にはわかりやすく生えているものばかりではありません。どれが忌み枝なのか判断に迷うこともあります。
こういう場合は以下の2つを参考に剪定をおこなっていきましょう。

見た目重視で剪定する

剪定とは木の枝を切り、木の見た目を整えることを目的とします。どの枝を切っていいのか判断に迷ったら、見た目重視で決めましょう。木全体のバランスを考え樹形が整うように枝を切っていけばいいのです。

業者に依頼する

正しい剪定をおこなうためには、知識と剪定の技術が必要になります。誤った枝を剪定したことで木を枯らしてしまうなんてことも起こりえます。少しでも不安に感じる場合は、剪定のプロに相談するというのも一つの方法です。

業者に依頼するメリット

剪定を業者に依頼するメリットとして、以下の4つが挙げられます。

メリット
  • 背の高い木や太い木、硬い木など難しい剪定を任せられる
  • きれいに仕上げてくれる
  • 怪我のリスクがなくなる
  • 枝葉などのゴミの処理も頼める

剪定の業者も全国にたくさんあります。「どの業者に頼めばいいのかわからない」とお困りの方は、ぜひ剪定110番にお問い合わせください。おひとりおひとりに合った剪定のプロをすぐに手配いたします。見積り、ご相談は無料で承ります。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様の了承をいただいた上で、調査費用等を頂く場合がございます。

剪定110番は24時間365日全国【受付】対応可能です。とりあえず相談したい、という方もお気軽にお問い合わせください。

【参考】
富澤彰夫/新井孝次郎【監修】『大人の園芸ブックス 庭木の剪定 コツのコツ』小学館、2006
上条祐一郎『剪定 「コツ」の科学 いつどこで切ったらよいかがわかる』講談社、2016
【参考動画】
横浜マイスター:木下透の剪定講座(最終閲覧日4月29日)
No.111忌み枝除去の実際①
No.112忌み枝除去の実際②
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