ことわざで「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」というものがあるのをご存知でしょうか?
これは木の手入れの注意点を簡単に表していて、見たままそのままの意味です。
つまり、桜を切るような手入れをするのは良くないのだ、でも梅は切らないのはダメだ、ということです。
実はこれには桜と梅の生長の仕方が関係しています。桜は枝を切ってしまうと、翌春の花の芽がでなくなってしまうそうです。
これに対して、梅は枝を切らないと花の芽が出ないという点で大きく異なります。
桜は枝の先端部に花の芽が出やすいので、剪定をして先端部を切り落とすと、花が咲かなくなってしまい、梅は伸びた枝全体を華が咲くので、邪魔な枝を切って大きな枝をきちんと育ててやることが重要です。
こういう細かい点は、中々剪定に慣れていない方には判断をつけづらいところだと思います。
また、桜でも切り落とさなければいけない事態になっていることもあるでしょうし、逆に梅でも切ってはいけない枝があることは、覚えておかないといけません。
自分での判断が難しい場合は剪定のプロにご相談されるのがおすすめです。