パッションフルーツは栄養価が豊富で、見た目も美しい果実です。なお、そんなパッションフルーツですが、家で育てる場合には剪定作業を自分でおこなう必要があります。
この記事では、そんなパッションフルーツの剪定について、作業をおこなうのに適した時期や方法などをご紹介していきます。さらに、基本的な栽培方法についても解説していくので、すでに育てている方もこれから育てる方も、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
パッションフルーツの特徴と剪定方法
パッションフルーツの剪定は、時期や目的によってその方法が異なります。ここでは、そんなパッションフルーツの剪定について詳しく解説していきます。
パッションフルーツの特徴
パッションフルーツは非常に栄養価が高い果物です。果肉に含まれる豊富なβカロテンは体内でビタミンAに変わり、抗酸化作用や体の免疫力を高める働きをしてくれます。他にも妊娠中の女性に必要となる葉酸がたくさん含まれています。
産地は主に、オーストラリア、ハワイ、インド、スリランカなどの熱帯地方で栽培されています。日本では沖縄、小笠原諸島、奄美大島で栽培されていて、果実の花が時計の文字盤に似ていることから「クダモノトケイ」とも呼ばれています。
味は酸味が強く、種と一緒に食べることでぽりぽりとした独特な食感を楽しむことができます。食べ方は果実を半分に切って、果肉をそのままスプーンですくって食べてもいいですが、ジュースやカクテルに混ぜるなど、飲み物のアレンジとして使うこともできるでしょう。
生長時期に合わせた剪定方法
パッションフルーツを上手く育てるには、生長時期にあわせて剪定をおこなう必要があります。剪定をおこなうタイミングによって剪定の方法や目的が異なるため、それぞれ覚えておかなければなりません。
1.仕立てるための剪定
パッションフルーツのつるはどんどん伸びていくものですが、ときには予期せぬ方向へつるが伸びてしまうこともあります。そんなときは長く伸びきったつるを切ることで、つるを自分好みの形に仕立てることができるでしょう。
また、伸びきっているつる以外にも、幹から直接枝分かれしている主枝(しゅし)と呼ばれる枝を切ることで、新たなつるの生長を促すことができます。樹高30センチほどのころにつるの先端を切ることで左右に枝をわけて樹形を整えることができるため、その処理も忘れずおこなうようにしましょう。
2.収穫後の強剪定
パッションフルーツは、一度実をつけたつるに実がなることはありません。そのため、収穫後には強剪定をおこなう必要があります。
強剪定とは、通常の剪定よりもつるを長く切る作業です。こうすることで、既に実をつけ終わったつるに無駄な栄養が渡ってしまうのを防ぎ、次の実をつける新たなつるの生長を促すことができます。
3.冬越しの剪定
パッションフルーツは寒さに弱い果実です。冬の時期は屋外で育てることは難しいため、室内で育てるようにする必要があります。
そのため、寒くなる前の10月ごろには、室内に入れるようなコンパクトなサイズまでつるを剪定しなくてはいけません。冬越しの際はおおよそ1.5メートルの高さに剪定するのが一般的なようです。
誘引してグリーンカーテンを作ろう!
パッションフルーツは、つるを這わす性質をもっています。その性質を利用して、支柱に這わせて、日かくし用にグリーンカーテンを作ることが人気です。
この際に、つるを特定の場所に巻きつける作業を「誘引」といいます。パッションフルーツは高い繁殖力をもっているので、「誘引」をすることで、支柱に沿ってどんどんつるを伸ばしていきます。
摘心の必要性と方法
グリーンカーテンを作るのが効率的になる、摘心という作業があります。では実際に摘心をおこなう方法や時期とメリットについて解説してきます。
・摘心のメリット
摘心とは、つるの先端部分をカットすることでわき芽を増やし、つるをたくさん生やすことができる作業です。伸びかけのつるをカットすることは抵抗があるかもしれませんが、効率的につるを伸ばすには最適なやりかたです。
・摘心の時期と方法
摘心の時期として最適なのは、梅雨が始まる前です。梅雨になるとパッションフルーツの成長は活発になります。また、梅雨は雨などの影響からそこまで気温が高くならないため、新芽が高温で弱ってしまう危険も回避することから、この時期が適しているといわれます。
実際につるを切る際には手で摘み取る方法と、ハサミで切り取るやり方があります。あまり切りすぎてしまわないように注意をしながらおこないましょう。
剪定が難しいと感じたらプロに任せてみよう!
剪定は慣れていない初心者がおこなうのは少々難しい部分があるかもしれません。切り方によっては形がゆがんでしまったり、実が育たなくなるおそれがあります。こうなってしまうと、せっかくのパッションフルーツが台無しになってしまいます。
自分には手が負えないと感じたら、剪定110番までご連絡ください。剪定110番から派遣するお近くの剪定業者が、しっかりとした技術で確実にパッションフルーツの剪定をおこなってくれます。
立派な実を育てるためのコツ
パッションフルーツを育てるなら、立派においしく育ってほしいですよね。しかし、やり方によっては虫が湧いてしまったりして、十分に育たないことがあります。では実際どうすれは立派な実が育ちやすくなるのか、解説していきます。
基本の育て方
パッションフルーツを育てる上で基本になるのは、水をしっかりと与えることです。なぜならパッションフルーツは、水分不足に弱い植物だからです。
とくに真夏の気温が高い時期には乾燥しやすいので、1日に2回は水やりをおこなうようにしましょう。また生育初期は、液肥を週に1回与えるようにしてください。
パッションフルーツを育てる際は病害虫にも注意が必要です。新芽にはアブラムシがつきやすく、風通しの悪い場所ではカイガラムシは発生しやすいので気をつけましょう。
人工授粉の方法
パッションフルーツの結実には、人工授粉の作業が必要になります。パッションフルーツの花のおしべから、花粉を筆もしくは綿棒を使って採取します。そこで採取した花粉を、めしべに擦りつければ人工授粉は完了です。
収穫時期はいつ?
実際に果実を収穫できる時期は6月~11月といわれています。受粉をおこなってから2ヵ月程で実は熟してきて、収穫することが可能になります。実は勝手に地面に落ちてしまうこともあるので、できるだけ頃合いを見て手で取るのがよいでしょう。
収穫をしたからといってすぐに食べてはいけません。収穫後には数日から1週間置いて追熟することで、パッションフルーツをおいしく食べることができます。
パッションフルーツの冬越し
パッションフルーツはもともと南国が原産の植物なため、そのままでは日本の冬に適応することはできません。そのため、日本でパッションフルーツを育てる場合はしっかりと冬越しの対策をする必要があります。
・寒さに強い種類を選ぼう
日本でパッションフルーツを育てる際に気をつけなくてはいけないのが、パッションフルーツの種類選びです。パッションフルーツは寒さに弱いものが多く、冬季に10℃以下になることがある日本では育てにくい果物といえます。
しかしこのパッションフルーツは色によって異なる特徴があり、その中でも紫色の種類のものは寒さに強く作られています。日本で作られるパッションフルーツのほとんどはこの品種です。安定して冬越しするためにも、紫色の品種を選ぶようにしましょう。
・葉が落ちるのは寒さが原因?屋内で育てよう
パッションフルーツは寒さに弱く、冬に屋外で育てていると葉が落ちてしまいます。そのため、冬には室内で育てるようにしましょう。また、外に放置してしまった場合にも、根が生きていれば新芽が出る場合もあるので、あきらめないようにしましょう。
・冬越しのための鉢上げ方法
室内で安全に冬越しをするためには、パッションフルーツを苗床から鉢に植え替える必要があります。この作業を鉢上げといいます。実際の方法として、株の根元周辺を鉢の大きさほど範囲にスコップを入れてそのまま引っこ抜きます。抜いた苗をそのまま鉢に入れれば、鉢上げは完了です。
おいしい実を収穫するためには?
このようにおいしいパッションフルーツを栽培するには、さまざまな知識と手間が必要になります。しかし、あまり植物を育てたことがない方だと、これらの手順をスムーズにおこなうのは難しいかもしれません。
もし栽培に悩んでしまった場合には、ぜひ剪定110番にご連絡ください。剪定110番から派遣する業者であれば、長年の経験から、おいしいパッションフルーツを作るサポートをしてくれます。
業者に剪定を依頼するメリットと費用相場
剪定で悩んでしまった場合には、プロの業者に相談することをおすすめします。しかし、実際に業者を頼むメリットや料金について知らないと、なかなか業者に相談する気も起きないでしょう。この章では業者に依頼する費用とメリットについて解説してきますので、参考にしてみてください。
業者に依頼するメリット
剪定を業者に依頼することで得られるメリットは多くあります。
・作業が早い
初心者が剪定を正しくおこなうのは難しいものです。下手なところを切ってしまうと実を枯らしてしまう危険があるので、慎重におこなう必要があり、時間がかかり過ぎてしまいます。業者に依頼すれば経験豊富な技術で素早く作業をおこなってくれるので、個人の時間を割かずに済むメリットがあります。
・専門的な知識で作業する
確実に剪定をおこなうには、専門的な知識が必要になる場合があります。知識のない状態での剪定は植物に大きなダメージを与える可能性があります。プロの業者は豊富な知識をもっているので、確実に作業をおこなってくれる安心感があります。
・栽培に関する相談もできる
剪定をおこなった後にも、栽培は続きます。おいしいパッションフルーツを作るには、ケアをするべきことが多いです。こういったことを業者の人に相談すれは、確実な知識を得られるメリットがあります。
業者を選ぶポイント
業者を選ぶ際に、気をつけるべきポイントはいくつかあります。業者の評判を知るにはネットなどの口コミを参考にするといいでしょう。業者の技術や雰囲気を知るためにも、実際にサービスを受けた人の話は参考にできるはずです。
技術や雰囲気だけではなく、しっかりと相談に乗ってくれるのか、見積もりをしっかりとおこなっているかを見極める必要があります。昨今では見積りを無料で承っている業者も多くあるため、実際に作業を依頼する前に、まずは見積りで業者の対応を確認してみるのもよいかもしれません。
剪定費用の相場は?
剪定にかかる費用は、大きくわけて日当制と単価制があります。日当制だと、職人1人に対して15,000円~30,000円が相場になります。
単価制の場合は業者によって料金の設定が異なりますが、仮に弊社の剪定110番にご依頼いただいた場合には、以下の値段でサービスをおこなっています(パッションフルーツの単価は庭木の値段になります。)
- 低木(高さ0~3m未満):3,000円前後
- 中木(高さ3~5m未満):6,000円~7,000円前後
- 高木(高さ5~7m未満):15,000円~17,000円前後
単価制の場合は、木の高さや種類によって費用が異なる場合が多いようです。また、実際の費用は現場の状況によっても変わってきます。業者との見積りを踏まえて、納得できる料金で作業してもらうようにしましょう。
まずは電話相談をしてみよう!
業者に相談することで安全に剪定をおこなうことができるだけでなく、おいしいパッションフルーツを栽培するのに必要なアドバイスをもらうこともできます。
剪定110番では24時間無料のコールセンターにてお客様のご相談を承っております。必要なときにはすぐにお近くの業者を派遣することもできますので、ぜひ一度剪定110番に連絡ください。