“シラカシ”いわゆる樫の木は樹勢が強く、寒い地域から暑い地域までさまざま環境下で育てることができます。成長すると青々とした緑色の葉が美しく、庭木やシンボルツリーとして人気がある樹木の1種です。
本コラムでは、シラカシの剪定方法や時期、発生しやすい病害虫、業者に依頼した際の料金相場などについて説明していきます。もし、樫の木を育てていて、枝葉が混み入ってきて、剪定をしたいと思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。また、自分で剪定をするのに不安を感じた場合は、業者に依頼してみると安心でしょう。
樫の木の剪定方法・時期
樫の木はどのタイミングでどう剪定をすればよいのでしょうか?ここでは、樫の木の剪定時期や剪定方法、また剪定する時のポイントについて説明していきます。
樫の木の剪定時期は1年に1~2回が目安
樫の木の剪定時期は、おもに初夏である5月~7月ごろ、秋口である10月から11月ごろが適しているといわれています。基本的な手入れはこまめにおこなう必要がありますが、大がかりな剪定は1年に2回ほどおこなうとよいでしょう。
・初夏(5~7月)
初夏には、強剪定と呼ばれる剪定をおこないます。強剪定とは、植物の樹形を崩さずに、長く伸びた太い枝や葉を大幅に切って、生育を促すことをいいます。暖かい時期に強剪定をおこなうことで、枝同士が絡み合わずに程よい樹形を保つことができるのです。
・秋(10~11月)
10月から11月にかけての時期は、強剪定はおこなわずに、枯れてしまった枝などを中心に剪定をおこないましょう。樫の木は寒さに弱い性質があるため、1月や2月に、強剪定をおこなってしまうと、今後の成長スピードが遅くなってしまうことがあります。そのため、軽く剪定する程度がちょうどよいでしょう。
【1】間引き・透かし剪定
間引き・透かし剪定とは、長く伸びた枝や古くなった枝などを根元から切って、樹木全体の形を整える剪定のことをいいます。透かし剪定をおこなうことで、樹木全体への日当たりや風通しがよくなり、健康な樹木を育成することができるでしょう。また、病気や害虫予防などの効果も期待できます。
【2】切り戻し
切り戻しは、枝を半分くらいの位置から切る剪定方法のことをいいます。切る枝は長く伸びた枝にするとよいでしょう。長く伸びた枝を半分くらいの位置から切ることで、断面から枝分かれして成長し、樫の木にボリュームをもたせることができます。
慣れない剪定で不安なら業者に依頼してみる
樫の木を初めて育てる場合や、具体的な剪定方法がわからない方は、業者に依頼してみることをおすすめします。剪定する際の料金相場は以下のようになります。
- 低木(0~3mの高さ):2,000~4,000円程度
- 中木(3~5mの高さ):6,000~8,000円程度
- 高木(5~7mの高さ):15,000~20,000円程度
また業者によっては、1日あたりいくらといった日当制や、1時間あたりいくらといった自給性を採用しているところもあります。そのため、業者によって料金は若干異なってくることがあるでしょう。その時は、複数の業者に見積りを出してもらって料金の比較をするのがおすすめです。
弊社にご連絡いただければ、複数の業者から相見積りを取ることが可能です。樫の木剪定を検討されているという方は、ぜひお気軽にご連絡ください。
樫の木のかかりやすい病気と害虫を知ろう
ここまで樫の木を剪定する時期や方法をご紹介しました。この章では、樫の木にかかりやすい病気や、発生する害虫などについて説明していきます。
かかりやすい病気
樫の木に発症しやすい代表的な病気として、すす病やうどんこ病があります。それぞれについて簡単に説明していきます。
・すす病
すす病は、春から夏にかけてあらわれ、樫の木だけでなくほかの樹木や野菜、果物などあらゆる植物に発症することがある病気です。すす病にかかると、葉の表面に黒い斑点があらわれ、進行すると葉が黒くなってしまいます。黒くなってしまうと、光合成などを妨げてしまうため、成長スピードも遅くなってしまいます。
もし樫の木にすす病が見られた場合は、黒い斑点がある葉を取り除きましょう。また再発防止のために、殺菌剤をまいておくとよいでしょう。
・うどんこ病
うどんこ病は、葉の葉面にうどんの粉のような白い斑点があわられる病気です。おもに春や秋など雨が多くなる時期に見られることが多いです。そのまま放置しておくと、葉が枯れてしまい、ほかの葉へ被害が拡大することがあります。
もし葉に白い斑点が見られた場合は、繁殖する前に葉を取り除きましょう。その後は薬剤や殺菌剤をまいて予防するとよいです。
樫の木を好む害虫
樫の木などの観葉植物を好む虫として、アブラムシやカイガラムシといった害虫が存在します。これらの害虫は、さまざまな病気を発症させる原因になるため、早急に除去する必要があるのです。
とくにすす病は、アブラムシやカイガラムシなどの排泄物をエサとして繁殖します。そのため、樫の木に害虫を住みつかせないようにするためにも、日頃から予防しておくことが必要になります。
病害虫予防のためにも剪定を!
病害虫予防のためには、殺菌剤をまくなどの方法があります。しかし殺菌剤は薬剤なので、使うのをためらってしまう方もいるでしょう。そのため、病害虫を発生させないようにするためには、適切な時期に最適な剪定をおこなうことが大事です。
もし剪定の方法がわからない方や、樫の木に病気や害虫が見られた場合は、業者に相談して、早急に対処してもらいましょう。そのまま放置しておくと悪化して樫の木が枯れてしまうことがあります。樫の木の病害虫にお困りの方は、弊社にご相談ください。弊社にご相談いただければ、どんな病害虫でも対処可能な業者を手配いたします。
樫の木が枯れることも…原因は?
樫の木は、太陽があまり当たらない場所や、寒い地域でも成長することができるなど、強い生命力をもつ木です。あらゆる場面でも生育可能な樫の木ですが、枯れてしまうこともあります。この章では、樫の木が枯れてしまう原因をいくつか取り上げて説明していきます。
【原因1】植え付けの時期が間違っていた
最適な樫の木の植え付けの時期は、梅雨入り前の5月や6月ごろがちょうどよいでしょう。この時期に植え付けをおこなうことで、早く根付き、栄養分の吸収が盛んにおこなわれます。さまざまな場面でも成長することが可能な樫の木ですが、暑い夏場などに植えると枯れる原因になってしまいます。そのため、暑い夏の時期に植えることはやめておくのが得策です。
【原因2】水はけの悪い土だった
樫の木を植える時は、土壌の状態を確認しましょう。水をやりすぎていると土壌の排水性が悪くなり、べたべたとした土になってしまいます。このような土壌の下では、樫の木がうまく育ってくれません。最悪の場合、枯れてしまうこともあるでしょう。
そのため、樫の木を植える前は、土壌の状態を確認するようにしましょう。土壌の状態を確認するには、土を手ですくって丸く握ってみるとわかります。土を握ったあとに、軽く触って形が崩れる場合は、水はけがよい土です。一方、軽く触れたあとに形が崩れにくい土の場合は、粘土質で水はけが悪い土であることが多いです。
樫の木が枯れる原因を特定するのは難しい
樫の木は成長力が強いため、なにが原因で枯れてしまったかを自分で判断することが困難です。正しい時期に植え付けをしており、最適な土壌の状態の下で育てたのにもかかわらず、樫の木が枯れてしまったのであれば、剪定に原因があるかもしれません。
もしわからないまま、樫の木の剪定をおこなっているのであれば、知識や経験が豊富な業者に依頼してみましょう。最適な剪定をすることで、樫の木を枯らさずに、きれいに成長することができるはずです。
樫の木についてお悩みごとがあるという方は、弊社にご相談ください。弊社であれば、樫の木剪定から病害虫の対策、樫の木が枯れる原因の特定など、幅広く対応することが可能です。ご要望に合わせて最適な剪定業者をご紹介いたしますので、まずはお気軽に弊社までご連絡ください。
まとめ
樫の木は成長力が強い植物で、寒い地域や日陰でもすくすくと育てることが可能です。剪定時期は5月から7月の初夏、9月から10月の秋口が適しているといわれています。また適した時期に剪定をおこなうことで、すす病やうどんこ病などの病気や、アブラムシなどの害虫の発生を予防することができるのです。
しかし、正しい時期に植え付けをおこなわなかったり、水はけの悪い土壌下で育ててしまったりすると、きれいに育たずに、最悪の場合は枯れてしまうこともあります。きれいに樫の木を育てたいのであれば、業者に依頼して剪定してもらうことをおすすめします。きれいに正しく剪定をして、色鮮やかなお庭を作りましょう。